11 / 78
メインストーリー1
メルーゲの章:洞窟探訪編
しおりを挟む
ズルズル、ズルズル・・・
移動が遅い。
しかし、毒の沼の近くでも全く影響はない。
それどころか、どんどん元気になっている気がする。
僕が今はドゲルだからなのだろうか。
メルーゲの章:洞窟探訪編
しばらく進むと洞窟の入り口が見えてきた。
途中、バトーが飛んでいたがこっちに手を出してくる事はなかった。
ギャーギャー叫ぶ声だけが聞こえてきて、何を言っているかは理解できない。
共存している感じも無いが、攻撃してくる気配も無い。
バトーもドゲルの毒が厄介に感じているのかもしれない。
洞窟に着いたがドマシはどういう反応をするのだろう。
共存してるっぽいけど、言葉は通じるのだろうか。
考えていても仕方が無い。
とりあえず中に入った。
僕がガイアさんだった頃の戦いの跡がほんのりと残っている。
あの時は夢中でドマドマシだけを攻撃していたが、他のモンスターはルーナさんが倒してくれていたのか。
と、想い出に浸っている場合ではない。
攻撃こそはされないだろうがここはドマシの住処だ。
僕が勝手に共存していると思っているだけで、ドマシがドゲルに対してどういう対応をするのか分からない。
良く考えると、そもそもボルドマシが何かも分からない。
名前なのか、種類なのか。
ここにいるかどうかもわからないが、目的地は決まっていた。
あの本が積みあがった場所だ。
もしかするとボルドマシとやらがいるかもしれないし、居ないとしても本を読めるかもしれない。
道は覚えている。
記憶が残っているのはこういう時には便利でいい。
物陰から何かが出てきた。
ドマシだ。
「ドゲルがここにきてなんのようだ?オマエらには毒の沼をプレゼントしただろう」
かなり横柄な態度だが、攻撃される感じではない。
言葉も理解できる。
こっちの言葉は分かってもらえるのか?
「あの、ボルドマシさんにプレゼントを持ってきました」
とりあえず言ってみた。
「あぁ、ボルさんに用だったのか。でも今はカシジュマとの戦闘中で出払ってる。また日を改めて来い」
こっちの言葉も通じるようだ。
カシジュマ?
本では読んだことがない名前が出てきた。
「あのー、カシジュマって?」
一応聞いてみた。
「はぁ?オマエ、ドゲルのクセにそんなことも知らねーのか。ジュマシ族の大将でオレらドマシ族の天敵だろうが」
チッ!
舌打ちをしながらも丁寧に説明してくれた。
ドマシと同じ用に魔法を使うジュマシ。
同属嫌悪というやつだろうか。
ここでも縄張り争いがあるようで、洞窟の周りに毒の沼を配置したのもジュマシ対策なのかもしれない。
「もう用はないだろ。オマエらも沼から離れすぎると消滅するだろ。早く沼に帰れ帰れ」
そう言ってドマシは去っていった。
口は悪いが意外といいやつなのかもしれない。
気のせいかもしれないが僕の身体が一回り小さくなっているような感じもする。
ボルドマシは居ない。
無駄足だったか?
いや、ここまで来たのならあの本の場所まで一度いってみよう。
ズルズル、ズルズル・・・
ドマシやドマドマシから珍妙な視線を感じたが気にしない。
止められることも文句を言われる事も無かった。
ようやく例の本の場所にたどり着いた。
本の所へ近づこうとした時に、背後から怒号が飛んできた。
「オマエ!ここで何をしている!?」
背筋は無いが背筋が凍りついた。
恐る恐る背後を見ると、明らかに雰囲気の違うドマドマシ風のモンスターが立っていた。
「あなたは?」
思わず問いかけてしまった。
「質問を質問で返すな!ドゲルがここで何をしているんだ!」
返す言葉もない。
とりあえず目的だけは話しておくことにした。
「ボルドマシさんにプレゼ・・・」
と、返事を言い切る前に、ソイツは僕の身体に手をつっこんで来た。
なんだかくすぐったい。
そして身体の中から魔法の書を取り出した。
「おお~、オマエ、面白い物を持ってるじゃないか」
先ほどまでの雰囲気とは一転、和やかな雰囲気になった気がした。
そしてソイツはニコニコしている。
「ふむふむ。ほー。なるほど。そういうことか・・・」
僕の存在を感じないのか、魔法の書を読みふけっている。
「あ、あの・・・」
恐る恐る声をかけてみた。
「お、おう、すまんすまん。あまりにも珍しい物を持ってたので、思わず取り上げてしまったな」
「あぁ、いえ、それはいいんですけど、あなたは?」
「ん?ドゲルのクセにワシの事を知らんということは新入りなのか?」
「えっと・・・まぁ、そんな感じです」
「ワシはボルドマシ。この辺り一帯を統治しておる。オマエらの住処もワシが用意してやった。他のヤツから何も聞いてないのか?」
なるほど、こいつがボルドマシか。
見た目はドマドマシだが、他のドマドマシよりも出してるオーラがイカツイ。
ルーナさんと一緒に来た時にボルドマシが居たらどうなっていただろうか。
「で、もう一度聞くが、ドゲルが何をしにここに来たのだ?」
「ボルドマシさんにその魔法の書を渡すと喜んでもらえると聞いたので・・・」
「そうかそうか。時々ドゲルがアイテムを持ち込んでくるが、この魔法の書は初めて見た。どこでコレを拾ってきた?続きはどこにある?」
「えっと・・・人間から奪いましたがそれしか持ってませんでした」
本当にそれしか持ってこなかった。
「そうか、続きは気になるが仕方がないか。ありがたく頂くことにしよう。で、褒美は何が欲しい?」
少し落胆した表情をしたが、確かに代わりに何かを貰えるようだ。
さて、何を貰おう。
物を貰ったところで役に立たなさそうなので提案してみた。
「何もいりませんが、ここにある本を読んでもいいですか?」
一瞬キョトンとした顔をしたボルドマシが笑いながら答えた。
「ワハハ、面白いやつだ。ドゲルが読んでも何も役には立たんぞ。それでもいいのなら好きにすればいい。その代わり勝手に持ち出すなよ。この前もいつの間にか貴重な書を盗んで行ったヤツがいて・・・」
・・・まさか盗んだ張本人が目の前にいるなんてボルドマシに知るよしも無い。
ボルドマシの言うとおり何の役に立つかはわからないが、これでここの本を自由に読むことができるようになった。
緊張もあったからかかなり疲れた。
本を読むのは今度にして一旦、沼に戻ろう。
メルーゲの章つづく
移動が遅い。
しかし、毒の沼の近くでも全く影響はない。
それどころか、どんどん元気になっている気がする。
僕が今はドゲルだからなのだろうか。
メルーゲの章:洞窟探訪編
しばらく進むと洞窟の入り口が見えてきた。
途中、バトーが飛んでいたがこっちに手を出してくる事はなかった。
ギャーギャー叫ぶ声だけが聞こえてきて、何を言っているかは理解できない。
共存している感じも無いが、攻撃してくる気配も無い。
バトーもドゲルの毒が厄介に感じているのかもしれない。
洞窟に着いたがドマシはどういう反応をするのだろう。
共存してるっぽいけど、言葉は通じるのだろうか。
考えていても仕方が無い。
とりあえず中に入った。
僕がガイアさんだった頃の戦いの跡がほんのりと残っている。
あの時は夢中でドマドマシだけを攻撃していたが、他のモンスターはルーナさんが倒してくれていたのか。
と、想い出に浸っている場合ではない。
攻撃こそはされないだろうがここはドマシの住処だ。
僕が勝手に共存していると思っているだけで、ドマシがドゲルに対してどういう対応をするのか分からない。
良く考えると、そもそもボルドマシが何かも分からない。
名前なのか、種類なのか。
ここにいるかどうかもわからないが、目的地は決まっていた。
あの本が積みあがった場所だ。
もしかするとボルドマシとやらがいるかもしれないし、居ないとしても本を読めるかもしれない。
道は覚えている。
記憶が残っているのはこういう時には便利でいい。
物陰から何かが出てきた。
ドマシだ。
「ドゲルがここにきてなんのようだ?オマエらには毒の沼をプレゼントしただろう」
かなり横柄な態度だが、攻撃される感じではない。
言葉も理解できる。
こっちの言葉は分かってもらえるのか?
「あの、ボルドマシさんにプレゼントを持ってきました」
とりあえず言ってみた。
「あぁ、ボルさんに用だったのか。でも今はカシジュマとの戦闘中で出払ってる。また日を改めて来い」
こっちの言葉も通じるようだ。
カシジュマ?
本では読んだことがない名前が出てきた。
「あのー、カシジュマって?」
一応聞いてみた。
「はぁ?オマエ、ドゲルのクセにそんなことも知らねーのか。ジュマシ族の大将でオレらドマシ族の天敵だろうが」
チッ!
舌打ちをしながらも丁寧に説明してくれた。
ドマシと同じ用に魔法を使うジュマシ。
同属嫌悪というやつだろうか。
ここでも縄張り争いがあるようで、洞窟の周りに毒の沼を配置したのもジュマシ対策なのかもしれない。
「もう用はないだろ。オマエらも沼から離れすぎると消滅するだろ。早く沼に帰れ帰れ」
そう言ってドマシは去っていった。
口は悪いが意外といいやつなのかもしれない。
気のせいかもしれないが僕の身体が一回り小さくなっているような感じもする。
ボルドマシは居ない。
無駄足だったか?
いや、ここまで来たのならあの本の場所まで一度いってみよう。
ズルズル、ズルズル・・・
ドマシやドマドマシから珍妙な視線を感じたが気にしない。
止められることも文句を言われる事も無かった。
ようやく例の本の場所にたどり着いた。
本の所へ近づこうとした時に、背後から怒号が飛んできた。
「オマエ!ここで何をしている!?」
背筋は無いが背筋が凍りついた。
恐る恐る背後を見ると、明らかに雰囲気の違うドマドマシ風のモンスターが立っていた。
「あなたは?」
思わず問いかけてしまった。
「質問を質問で返すな!ドゲルがここで何をしているんだ!」
返す言葉もない。
とりあえず目的だけは話しておくことにした。
「ボルドマシさんにプレゼ・・・」
と、返事を言い切る前に、ソイツは僕の身体に手をつっこんで来た。
なんだかくすぐったい。
そして身体の中から魔法の書を取り出した。
「おお~、オマエ、面白い物を持ってるじゃないか」
先ほどまでの雰囲気とは一転、和やかな雰囲気になった気がした。
そしてソイツはニコニコしている。
「ふむふむ。ほー。なるほど。そういうことか・・・」
僕の存在を感じないのか、魔法の書を読みふけっている。
「あ、あの・・・」
恐る恐る声をかけてみた。
「お、おう、すまんすまん。あまりにも珍しい物を持ってたので、思わず取り上げてしまったな」
「あぁ、いえ、それはいいんですけど、あなたは?」
「ん?ドゲルのクセにワシの事を知らんということは新入りなのか?」
「えっと・・・まぁ、そんな感じです」
「ワシはボルドマシ。この辺り一帯を統治しておる。オマエらの住処もワシが用意してやった。他のヤツから何も聞いてないのか?」
なるほど、こいつがボルドマシか。
見た目はドマドマシだが、他のドマドマシよりも出してるオーラがイカツイ。
ルーナさんと一緒に来た時にボルドマシが居たらどうなっていただろうか。
「で、もう一度聞くが、ドゲルが何をしにここに来たのだ?」
「ボルドマシさんにその魔法の書を渡すと喜んでもらえると聞いたので・・・」
「そうかそうか。時々ドゲルがアイテムを持ち込んでくるが、この魔法の書は初めて見た。どこでコレを拾ってきた?続きはどこにある?」
「えっと・・・人間から奪いましたがそれしか持ってませんでした」
本当にそれしか持ってこなかった。
「そうか、続きは気になるが仕方がないか。ありがたく頂くことにしよう。で、褒美は何が欲しい?」
少し落胆した表情をしたが、確かに代わりに何かを貰えるようだ。
さて、何を貰おう。
物を貰ったところで役に立たなさそうなので提案してみた。
「何もいりませんが、ここにある本を読んでもいいですか?」
一瞬キョトンとした顔をしたボルドマシが笑いながら答えた。
「ワハハ、面白いやつだ。ドゲルが読んでも何も役には立たんぞ。それでもいいのなら好きにすればいい。その代わり勝手に持ち出すなよ。この前もいつの間にか貴重な書を盗んで行ったヤツがいて・・・」
・・・まさか盗んだ張本人が目の前にいるなんてボルドマシに知るよしも無い。
ボルドマシの言うとおり何の役に立つかはわからないが、これでここの本を自由に読むことができるようになった。
緊張もあったからかかなり疲れた。
本を読むのは今度にして一旦、沼に戻ろう。
メルーゲの章つづく
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる