《無能》と蔑まれた少年、SSSランクの死神と契約し無双する〜幽冥の纏術師〜【2章完結!】

福寿草真@植物使いコミカライズ連載中!

文字の大きさ
24 / 64

1-23 絶望の果てに

しおりを挟む
「…………ッ!」

 呆然としていたルトであったが、すぐに正気に戻ると、ルティアの方へ駆け寄る。
 しかし──

「こないで……こないで下さい! ルトさん!」

 ルティアはそれを強く拒絶した。

 その美しい金色の髪も、今は砂埃に塗れ、その輝きを失っている。

「……ルティアさん」

「状況は……絶望的です。このままだと間違いなく、全滅で終わってしまいます。……だからルトさん! せめて貴方だけでも、逃げて下さい!」

 必死の形相で呟かれた言葉。
 しかし、ルトは、

「いやだ」

 という明確な拒絶でもってそれに返した。

「ルトさん……ッ!」

 いつもは素直なルトの強情な姿に、ルティアは声を荒げるように彼の名を叫ぶ。

 しかし、ルトは引かず、寧ろ歩をゆっくりと進め、ルティアの前に立つと、力強い声音でもって思いを吐露する。

「……いやだ。皆を置いて逃げるなんて……見捨てるなんて! そんな事したら、僕は本当に『無能』になってしまう!」

「そんな事はないです! ここで逃げても、貴方を『無能』と蔑む人間は居ない!」

「かもしれない。わからないよ。……でも、嫌なんだ。このまま逃げたら、きっと一生後悔する事になる。自ら『無能』というレッテルを貼って、生きていく事になる。そんなの、あまりにも惨めじゃないか」

 感情論で動いて良い話ではないのかもしれない。
 間違いなく、ルトだけでも逃げ延びて、助けを求めに街へと向かった方が国の為にはなるだろう。

 ルトもそれはよく理解している。

 しかし、だからと言って、皆を、友を置いて帰るという選択肢は、ルトの中には全くと言って良い程存在していなかった。

 ルトは尚も歩を進める。
 目先には、地に降り、此方へと目を向けたまま、特に行動を起こさないデーモンの姿がある。
 余裕の表れか、それとも魔物ながらにルトに同情したのか。
 向こうの内情など、知る由もないが、好都合である事には変わりなかった。

 後方からルティアの声が聞こえる。
 必死で、ルトを想い、逃げる様にと声を荒げている。
 有り難かった。嬉しかった。
 何よりもルトを想っての言葉の数々。
 嬉しくないわけがない。

 しかし、ルトはそんなルティアに小さく「ごめん」と声を掛けると、意識を前方へと集中した。

 緊張からか、喉が異様に渇く。心臓の音が嫌に耳に残る。
 気を抜いたら、吐いてしまいそうな程の吐き気に襲われる。

 けど──今動けるのはルトだけ。
 つまり、果てしなく低い確率かもしれないが、現状に何か変化をもたらせるのはルトだけだと言う事だ。

 大きく息を吸って、吐き……グッと口を引き締める。

 そして、震えそうになる手に短剣を握ると、ルトは叫び声を上げながら、地面を強く蹴った。
 デーモンへと肉薄する。しかし、尚もデーモンは動かない。

 これならばと、ルトは短剣を突き出し……しかしデーモンはそれを一瞥いちべつすると、大層つまらなそうに、腕を振った。

 抵抗なくルトは吹き飛び、地を転がる。
 ルティアの悲鳴がルトの耳へ届いた。

「……うっ……あ……」

 全身を襲う鈍い痛み。立ち上がろうと力を入れるも、立ち上がる事ができない。

 ……たった一振り。それも、間違いなく手を抜いて放たれた拳で、ルトはまともに動けなくなってしまうほど、ボロボロになってしまった。

 ──何故僕の身体はこんなにも脆いんだ。

 うつ伏せの状態で、必死に顔を持ち上げ、デーモンを睨みつけながら、ルトは自身の弱さを恥じる。

 しかし、だからといって現状が好転するという事はなかった。

 デーモンは、チラとルトの方を見ると、すぐに興味を失ったように顔を逸らした。
 そして、一点へと目をやり、そちらへと歩く。──そう、ルティアの方へと。

 デーモンはルティアの頭上へと立つと、右手の平に黒球を作り出す。

 他の魔物に比べ、高い知能を有するデーモンの事だ、ルティアを先に倒しておいた方が、身の為だと考えたのだろう。

「…………くそっ」

 ルトの口から思わず声が漏れる。

 話を聞いた限りだと、現在他の地でも戦闘が行われているらしい。ということは、まず間違いなく援軍は望めない。

 つまり、このまま何もせずにぼうっとしていたら、あと数秒後にはルティアの命が散る事になる。

 ──当然それは許せなかった。

 全身に力を込める。歯を食いしばり、必死に身体を浮かせ、何とか立ち上がると、

「ルティアさんじゃなくて……僕を見ろよッ!」

 全身に血を滲ませながらも、強く声を上げ走り、デーモンへと短剣を突き出す。

 しかし、やはり先程と同様に、簡単にいなされてしまった。

 地を転がり、うつ伏せで止まる。

 身体中を先程よりも強力な痛みが襲う。
 もう動くのはやめた方が良いと、身体が警笛を鳴らしているようだ。

 しかし、この時のルトは身体の痛みにはあまり意識が向いておらず、代わりに、心の痛みを強く感じていた。

 何故……神は、友人を救う事さえ許してくれないのか。

 己の無力を恥じ、思わずそんな事を考えてしまう。

 身体に力を入れる。しかし今度こそは殆ど動かず、手を伸ばすのが精一杯だ。

 痛い、怖い、不甲斐ない。情けない。

 負の感情が、壊れた蛇口から水が漏れるように、少しずつ溢れてくる。

 が、そんなルトの事など御構い無しとでも言うように、尚もデーモンはルティアの頭上に立つと、黒球をより強大なものへと変えていく。

「……や……めろ!」

 手を伸ばし、声を捻り出す。
 しかし、デーモンはもはやルトに目を向ける事はなく、ただルティアだけを目に入れながら、彼女を屠る事だけを考えている。

 ──無力だった。
 やはり、『無能』なのかもしれない。

 ルティアの忠告を無視し、デーモンへと飛び込み、当然のようにボロボロに痛めつけられる。

 ──そして、このザマだ。

 最早立ち上がる事すら不可能で、目の前で友が殺されていく様を見ている事しかできない。

 思えば──昔からそうだった。

 力が無いと嗤われ、いじめられていた。
 しかし、そんな現状を変えようともせず、仕方がないものだと思っていた。

 そんな時に、憧れの少女、リアリナが現れ、自身を救ってくれた。

 その後、リアリナとよく遊ぶようになり、いじめはいつのまにか無くなった。

 助かったと、ホッとした事は今でも忘れない。

 ──そう、いつもそうだった。

 訪れる幸運に身を任せ、自分で行動しようとしない。
 奇跡を望む事すらせず、ただ何か救いが勝手に来ることを待って──

 と、ここで。
 突然とある記憶が思い起こされた。
 それは憧れの少女との何気ない会話で──



「ねぇ、ルト。……ルトは神様っていると思う?」

 昼下がり、いつもの様に高い丘の上で並んで座る2人。その内の1人、リアリナが横へと目をやりながら口を開く。

「急にどうしたの? リアちゃん」

「別にどうもしないよ。ただちょっと気になっただけ」

 特に質問に理由はない様だ。だからというわけではないが、ルトはどこか軽い気持ちでうーんと考えると、

「……うーん。神様かぁ。……僕はいないとおもうよ。だって神様なんていたらさ、僕みたいな奴が生まれる事は無かったはずだもん」

 何度目かわからない文句を口にする。
 対して、リアリナは目を伏せると、どこか優しい口調で、

「そっか。……私はね、いると思うよ。こことは違う世界で、この世の全てを見守っている神様が」

「……えー、そんなの現実的じゃないよ!」

「かもしれない。……でもさ、居たら面白いと思わない?」

「それは……まぁ……」

 曖昧な返事で返す。
 そんなルトに、リアリナは一拍開けると、小さく口を開いた。

「それに……さっきルトが言ってた事はちょっと違うと思う」

「…………?」

 首を傾げるルト。そんな彼の横で、リアリナはバッと立ち上がると、ルトの前に立ち、

「神様が存在しないから、ルトが生まれたんじゃない。神様が存在するから、ルトは生まれて……こうして今私の前に居てくれてるんだよ」

 言って太陽の様な笑みを浮かべた。

「…………っ!」




 ──何故、そのワンシーンを思い出したのかはわからない。他愛もない、幼馴染とのやりとりであり、現状と何の関わりもない出来事だ。

 しかし、この時ルトの脳内には、とある超常の存在が浮かんでいた。
 顔も、性格も何もわからない。そもそも存在するのかすらわからない、お伽話の中だけに住んでいるような、とある超常の存在が。

 と。不意にルトの口から小さく、消え去りそうな程弱々しい声が発せられた。

「…………もしも存在すると言うのなら──神様……お願いします。……僕に、ルティアさんを、皆を救えるだけの力を下さい……」

 地に倒れ伏しながら、情けないと思いながらも、必死に頼む。
 ルト1人の力では、これ以上は戦えないから、戦った所で向こうが本気を出せば、すぐにでも殺されてしまうから。
 ……現状では友の1人すら救えないから。

「神様じゃなくても良いです……天使でも、悪魔でも、死神でも良いです……僕がこの世に生まれた意味が、今ここに存在している意味があると言うのならば……今だけでも良い。友人を……みんなを! 救えるだけの何かをください!」

 奇跡を望まず、自分で何とかできるならやっている。
 しかし、まず間違いなく、ルトのみの力で全員を救う事など不可能だろう。

 ──ならば、望むしかない。

 奇跡を待つのではなく、奇跡を自ら呼び寄せるしかないのだ。

「もしも、救えるのならば、僕はどうなっても良い。……だから──ッ」

 必死の叫び。自らを犠牲にしてでも、周りを救いたいという、その悲痛な声に。

 しかし……神も、天使すらも手を伸ばす事はなく。
 非情にもデーモンの攻撃が放たれ、ルティアにぶつかろうとし──

 瞬間、音が、色が消え──世界が停止した。

「…………え?」

 呆然と顔を動かす。すると、突然声が聞こえてきた。

『力を望むか』

 同時に、ソレが姿を現す。

「あ、貴方は──」

 地に伏しながらソレを見上げ、呟くように声を上げる。
 身体を襲う、畏怖の感情を必死に抑えながら。

 と、ソレは黒いローブの奥で、骸骨のような顔を覗かせると、

『なんて事はない。世間一般で言われている霊者イギアのうちの1人だ』

「えっ、霊者って──」

 霊者と言えば、纏術師が生まれた時から体内に有している力、その固有の名である。
 少なくとも、個別で存在しているものではない。

『ふっ。その反応もわからなくはない。何故ならお主ら人間は我らについて、殆ど理解していないからな』

 確かにそうなのかもしれない。纏術論の講義を受けていても、纏術師の歴史や、力の使用についての話ばかりで、霊者という存在について語られた事は一度としてなかった。
 だからこそ、ルトも目を見開いたのだ。

 と、ここで。ルトはハッとした表情を浮かべると、慌てた様に声を出す。

「……そうだ! ルティアさんは!?」

『……まだ生きている。ここはお主の精神世界の様なものだ。時間の経過は無い』

「まだって事は──」

『この精神世界から戻れば、数秒もかからず、黒球にやられ消滅するだろうな』

「そ、そんなッ──」

 絶望に満ちた表情を浮かべるルト。
 そんなルトの前で、ソレは一拍置くと、

『──我と契約をしなかったら……な』

「……そ、それって──」

『我と契約してみる気は無いか──?』

「契約……」

『お主らの世界では、霊者と契約した者の事を纏術師と呼んでいる。つまりは──纏術師になってみる気はないか……? という事だ』

「……纏術師に……なる?」

『そうだ。お主にとって悪い提案ではないだろう?』

 確かにそうだ。
 どこか怪しい存在ではあるが、提案自体は決して悪いものではない。

 ルトは一拍置くと、恐る恐るといった様相で口を開く。

「何で……僕に手を貸してくれるんですか」

『お主の声が聞こえたから。それだけだ』

「……貴方にメリットは?」

『ただの気まぐれだ。メリットどうこうは考えていない』

「……なら。契約した事で何か代償を払う必要は……ありますか?」

『──ないと言えば嘘になる。……しかし大した事はない。ただ、戦闘終了後、今の純真無垢なお主は完全に消え去り、冷酷無比なお主へと生まれ変わるだけだ』

「──ッ!」

『それでも──お主は力を望むか……?』

 ルトは口を噤み、そして考える。

 もしこの提案を受け入れたら、もしかしたらこの先に自身を待っているのは、絶望かもしれない。
 しかし、今この瞬間だけは、この霊者だけが希望だ。

 おそらくここで決断しなければ、纏めて死ぬだけ。なら選択肢は1つしかない。

 それに──友を見捨てる事なんてルトにはできなかった。

 一拍開け、ルトは決意の表情を浮かべると、はっきりとした声色で、

「……望むよ」

『ふっ、そうか。……1つ言っておこう。我と契約した所で、現状のお主ではあのデーモンには勝てぬだろうな』

「そんな!」

『しかし、それはあくまでも我の力をお主が使った場合だ。──我の力を我が使った場合……ではない』

 一拍開け、ソレは声を発する。

『30秒だ』

「…………え?」

『30秒耐え抜け。そうすれば我がお主に勝利を与えよう』

「……耐え抜くって、何に……!」

『……じきにわかるさ。我と契約すればな』

 警笛が鳴る。やめた方が良い、すぐに逃げるべきだと身体が音を鳴らしている。
 しかし、ルトはそれを無視すると、はっきりとした声音で、

「……契約するよ。……それでみんなを救えるのならば」

 学園で初めて友人となってくれたアロン、強者でありながら、決して驕らず対等に接してくれた、ルティア。
 灰色の日常を虹色に変えてくれた2人の親友。

 もし自身の全てと2人を天秤にかけたならば、間違いなく2人の方へ傾く事であろう。

 ならば、どうしてこの提案を断る事が出来ようか。

 ルトの決意と共に発せられた言葉に、霊者を名乗るソレは、どこか喜色の混じった、しかし不気味な声色でもって声を発する。

『──契約成立だ。あのデーモンに恐怖を植え付け、幽冥ゆうめいの地へと送ってやろうではないか。……さあ、唱えろ。我が名は──』

「──死貴神ハデス

 瞬間、周囲の地面から大量の黒い靄が現れたかと思うと、突然ルトを覆った。
 同時に靄はゆっくりと渦を巻いていく。

「……ルト…………さん?」

 ルティアが、倒れ伏しながら彼の名を呼ぶ。
 その瞳に、驚嘆と少しばかりの畏怖の感情を映しながら。

 そんなルティアの頭上で、デーモンはピクリと反応を示すと、ルティアに放つ予定であった黒球をルトの方へと放った。

 しかし、その黒球も渦へと飲み込まれると、跡形もなく消滅する。

「…………ッ!?」

 デーモンがどこか驚いた様な表情を浮かべ、同時にその場を飛び出すと、ルトへと攻撃を仕掛けた。
 ルティアよりもルトの方が危険だと判断しての攻撃だろう。

 しかし、その攻撃も全て渦へと飲み込まれると、跡形もなく消滅してしまった。

 と。次第に黒渦が晴れていく。
 そして、遂にパッと靄が霧散すると──そこには黒いボロボロのローブのようなものを身につけたルトの姿があった。

 フードの隙間から、白髪が覗き、紅眼が怪しく光る。

「…………ガァァァァ!」

 デーモンが声を上げ、どこか焦ったようにルトへと迫る。

 対してルトは静かに右手をゆっくりと横に広げた。
 すると、徐々に闇が集まっていき、形を作っていく。
 そして遂に、ソレは全体が黒く染まった無機質な大鎌へと変化した。

 デーモンが鋭い鉤爪に魔力を纏わせ、ルトへ切り掛かる。

 しかしルトは軽く大鎌を上げ、ぶつける事でそれを防いだ。

「…………ガッ!?」

 デーモンが気色悪い声と共に、後方へ弾かれる。その視線には警戒の色がありありと見て取れる。

 と、ここで初めてルトが口を開いた。

『さて、では始めるとしようか』

 その声は、ルトと低い男の声が混じった何とも不気味なもので──

 呆然と目にするルティアは、声を出すことすらできなかった。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い

☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。 「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」 そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。 スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。 これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

処理中です...