3 / 18
第二話「…………もしや空腹か?」
しおりを挟む
翌朝。
バーガンディーが着替えを済ませダイニングルームへ向かうと、森の国の一同もすでにそこに座っていた。オーカーやマルベリーもテーブルの近くに控えている。
実は両国の和平について話をする間、一緒に食事を取る事になっているのだ。
これは森の国からの強い希望である。滞在期間中は朝食、昼食、夕食を必ず一緒に取らせて欲しい、と。
意図は分からないが、バーガンディーからすれば特に拒む理由もなかったので承諾した。
そして今日。初日なのでバーガンディーも気合を入れて、朝食の予定時間より早めに来たのだが、どうやら自分が一番遅かったらしい。
これは失敗したな、と心の中で独り言つ。
客人を迎えるならば、先に来ていなければいけないのはこちらだ。
バーガンディーが「待たせてすまない」と言うと、サフランが微笑んで首を横に振る。
「いえ、陛下。早く来てしまったのはこちらですので、お気になさらず。実はうちの妹が……」
そう言って、サフランは隣に座るシャルトルーズを見る。心なしか顔色が悪い気がする。
(もしかしたら、腹でも壊したのだろうか)
昨晩、あれほどの量を食べたのだ。体調不良になっていても不思議ではない。
やはり気を遣って食べてくれていのだろう。そう思ったバーガンディーは、
「大丈夫か? 体調が悪いのならば、医者に薬を用意させるが……」
「ああ、いえ。そうではないんです」
「違う? ならば、何が……」
体調不良でないならば、どうしたのだろうか。バーガンディーが少し首を傾げてシャルトルーズを見ていると、
ぐう、
と、彼女の腹の虫が鳴った。
「…………」
「…………」
「…………」
バーガンディーら砂の国の一同の目が丸くなった。
いやいや、まさか、とも思った。
「…………もしや空腹か?」
「…………ハイ」
バーガンディーが尋ねるとシャルトルーズは頷いた。
空腹らしい。
どうなっているのだ、この娘の体内は。
「きっ昨日食べた分はどこに消えたでありますか!?」
思わずと言った様子で、マルベリーが声を出した。
「じ、実は私、燃費がすごく悪くて……今朝もお腹がすいて目が……あっ! でも昨日のご飯すごく美味しかったです! ありがとうございます! 料理人の方にもそうお伝え下さい!」
「えっ!? い、いえいえ!? こちらこそありがとうであります!」
褒められて、お礼を言われて、料理に携わっていたマルベリーが照れてそう返す。
するとシャルトルーズは目を輝かせた。
「あなたが昨日の料理を!?」
「えっ!? えっと、全部じゃないでありますが……スープと肉料理はマルベリーが担当したであります!」
「スープ! 食べた事のない野菜がたくさん入っていて、食感も味も素晴らしかったです! お肉も中から宝石みたいに野菜が出てきて素敵でした! 最高です!」
まさに褒め殺しである。
魔法使いだが、料理人でもあるマルベリーにとって、これ以上ないくらいの褒め言葉だ。
見ればマルベリーは顔を真っ赤にしている。彼女はバーガンディーの方へ勢いよく顔を向けると、
「王様! 王様! 朝食に今からもう一品増やして良いでありますか!?」
どうやら、いたく感激したらしい。
「構わんが、食べられる者だけにな」
「はい! 増やして大丈夫な方は……」
「はい! はい! 私、大丈夫です!」
シャルトルーズが笑顔で手を挙げる。彼女の左隣に座っていたピアニーが「ああっ今日も良い笑顔だ、グッド!」などと鼻を抑えて叫んでいる。
その様子を見たとたん、今度はピアニーの隣のサックスが立ち上がり、二人の頭を手でがしりと掴んだ。
表情こそ笑顔だが、こめかみに青筋がくっきりと浮かんでいる。
「シャルトルーズ、そしてピアニー。昨日、俺がお前らに言った言葉を、一言一句違わずに言ってみようか」
「おいお前らよく聞け。確かに砂の国の料理は美味しかった」
「合っているがそこじゃねぇわ! 遠慮! 謙虚! 腹八分目の三つだッ!」
くわっと目を見開いてそう言うと、サックスは申し訳なさそうにバーガンディーの方を見る。
「申し訳ありません、陛下。こちらが粗相してばかりで……」
「いや、構わんよ。賑やかなのは好きでな。フフ、しかし……本当によく食べる子なのだな」
「ちょっと体質的なものがありましてね……」
ハア、とサックスはため息をついた。
バーガンディーは、おや、と思った。体質的によく食べる、そう言った彼の言葉が少し気になったのだ。
確かに大食いだとか、そういう体質の者はいる。
だが何となく、言葉に何か含みのあるように感じられた。
聞き流すべきか、聞くべきか。バーガンディーが思案していると、
「王様! 王様! 朝食を運んでも良いですか?」
とマルベリーに声をかけられた。
そのタイミングでシャルトルーズの腹の虫が再び鳴る。
どうやら質問より先に、朝食を始めた方が良さそうである。
バーガンディーは小さく頷いて「ああ、頼む」と、マルベリーに言った。
シャルトルーズは「やったー!」と喜んでいる。喜怒哀楽がはっきりした子だ。あまり表情を表に出さないバーガンディーにとって、感情豊かなシャルトルーズの様子が微笑ましく映る。
「シャルトルーズ殿」
「はい、陛下!」
「本日の朝食のメインはベーコンエッグでな」
「ベーコンエッグ!」
キラン、とシャルトルーズの目が光った。何でも食べそうな気はするが、好きな料理らしいことは理解する。
バーガンディーは頷いて、テーブルの上に置いてある、黄金色の粉の入った小瓶の一つを軽く持ち上げた。砂の国で最もポピュラーな料理であるカレーにも使う香辛料である。
「塩や胡椒、味付けの好みは色々あるだろうが、私としてはこれがおすすめだ」
するとシャルトルーズから「わあ!」と歓声が上がる。
彼女の目は、バーガンディーの持つ小瓶に釘付けだ。
少し楽しくなって小瓶を差し出せば、シャルトルーズは両手で受けとり「おすすめでいきます!」と頷く。
あまりに素直で、ふは、とバーガンディーは思わず噴き出してしまい、後からオーカーに「珍しいものを見ました」と驚かれたのだった。
バーガンディーが着替えを済ませダイニングルームへ向かうと、森の国の一同もすでにそこに座っていた。オーカーやマルベリーもテーブルの近くに控えている。
実は両国の和平について話をする間、一緒に食事を取る事になっているのだ。
これは森の国からの強い希望である。滞在期間中は朝食、昼食、夕食を必ず一緒に取らせて欲しい、と。
意図は分からないが、バーガンディーからすれば特に拒む理由もなかったので承諾した。
そして今日。初日なのでバーガンディーも気合を入れて、朝食の予定時間より早めに来たのだが、どうやら自分が一番遅かったらしい。
これは失敗したな、と心の中で独り言つ。
客人を迎えるならば、先に来ていなければいけないのはこちらだ。
バーガンディーが「待たせてすまない」と言うと、サフランが微笑んで首を横に振る。
「いえ、陛下。早く来てしまったのはこちらですので、お気になさらず。実はうちの妹が……」
そう言って、サフランは隣に座るシャルトルーズを見る。心なしか顔色が悪い気がする。
(もしかしたら、腹でも壊したのだろうか)
昨晩、あれほどの量を食べたのだ。体調不良になっていても不思議ではない。
やはり気を遣って食べてくれていのだろう。そう思ったバーガンディーは、
「大丈夫か? 体調が悪いのならば、医者に薬を用意させるが……」
「ああ、いえ。そうではないんです」
「違う? ならば、何が……」
体調不良でないならば、どうしたのだろうか。バーガンディーが少し首を傾げてシャルトルーズを見ていると、
ぐう、
と、彼女の腹の虫が鳴った。
「…………」
「…………」
「…………」
バーガンディーら砂の国の一同の目が丸くなった。
いやいや、まさか、とも思った。
「…………もしや空腹か?」
「…………ハイ」
バーガンディーが尋ねるとシャルトルーズは頷いた。
空腹らしい。
どうなっているのだ、この娘の体内は。
「きっ昨日食べた分はどこに消えたでありますか!?」
思わずと言った様子で、マルベリーが声を出した。
「じ、実は私、燃費がすごく悪くて……今朝もお腹がすいて目が……あっ! でも昨日のご飯すごく美味しかったです! ありがとうございます! 料理人の方にもそうお伝え下さい!」
「えっ!? い、いえいえ!? こちらこそありがとうであります!」
褒められて、お礼を言われて、料理に携わっていたマルベリーが照れてそう返す。
するとシャルトルーズは目を輝かせた。
「あなたが昨日の料理を!?」
「えっ!? えっと、全部じゃないでありますが……スープと肉料理はマルベリーが担当したであります!」
「スープ! 食べた事のない野菜がたくさん入っていて、食感も味も素晴らしかったです! お肉も中から宝石みたいに野菜が出てきて素敵でした! 最高です!」
まさに褒め殺しである。
魔法使いだが、料理人でもあるマルベリーにとって、これ以上ないくらいの褒め言葉だ。
見ればマルベリーは顔を真っ赤にしている。彼女はバーガンディーの方へ勢いよく顔を向けると、
「王様! 王様! 朝食に今からもう一品増やして良いでありますか!?」
どうやら、いたく感激したらしい。
「構わんが、食べられる者だけにな」
「はい! 増やして大丈夫な方は……」
「はい! はい! 私、大丈夫です!」
シャルトルーズが笑顔で手を挙げる。彼女の左隣に座っていたピアニーが「ああっ今日も良い笑顔だ、グッド!」などと鼻を抑えて叫んでいる。
その様子を見たとたん、今度はピアニーの隣のサックスが立ち上がり、二人の頭を手でがしりと掴んだ。
表情こそ笑顔だが、こめかみに青筋がくっきりと浮かんでいる。
「シャルトルーズ、そしてピアニー。昨日、俺がお前らに言った言葉を、一言一句違わずに言ってみようか」
「おいお前らよく聞け。確かに砂の国の料理は美味しかった」
「合っているがそこじゃねぇわ! 遠慮! 謙虚! 腹八分目の三つだッ!」
くわっと目を見開いてそう言うと、サックスは申し訳なさそうにバーガンディーの方を見る。
「申し訳ありません、陛下。こちらが粗相してばかりで……」
「いや、構わんよ。賑やかなのは好きでな。フフ、しかし……本当によく食べる子なのだな」
「ちょっと体質的なものがありましてね……」
ハア、とサックスはため息をついた。
バーガンディーは、おや、と思った。体質的によく食べる、そう言った彼の言葉が少し気になったのだ。
確かに大食いだとか、そういう体質の者はいる。
だが何となく、言葉に何か含みのあるように感じられた。
聞き流すべきか、聞くべきか。バーガンディーが思案していると、
「王様! 王様! 朝食を運んでも良いですか?」
とマルベリーに声をかけられた。
そのタイミングでシャルトルーズの腹の虫が再び鳴る。
どうやら質問より先に、朝食を始めた方が良さそうである。
バーガンディーは小さく頷いて「ああ、頼む」と、マルベリーに言った。
シャルトルーズは「やったー!」と喜んでいる。喜怒哀楽がはっきりした子だ。あまり表情を表に出さないバーガンディーにとって、感情豊かなシャルトルーズの様子が微笑ましく映る。
「シャルトルーズ殿」
「はい、陛下!」
「本日の朝食のメインはベーコンエッグでな」
「ベーコンエッグ!」
キラン、とシャルトルーズの目が光った。何でも食べそうな気はするが、好きな料理らしいことは理解する。
バーガンディーは頷いて、テーブルの上に置いてある、黄金色の粉の入った小瓶の一つを軽く持ち上げた。砂の国で最もポピュラーな料理であるカレーにも使う香辛料である。
「塩や胡椒、味付けの好みは色々あるだろうが、私としてはこれがおすすめだ」
するとシャルトルーズから「わあ!」と歓声が上がる。
彼女の目は、バーガンディーの持つ小瓶に釘付けだ。
少し楽しくなって小瓶を差し出せば、シャルトルーズは両手で受けとり「おすすめでいきます!」と頷く。
あまりに素直で、ふは、とバーガンディーは思わず噴き出してしまい、後からオーカーに「珍しいものを見ました」と驚かれたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
寵愛の花嫁は毒を愛でる~いじわる義母の陰謀を華麗にスルーして、最愛の公爵様と幸せになります~
紅葉山参
恋愛
アエナは貧しい子爵家から、国の英雄と名高いルーカス公爵の元へと嫁いだ。彼との政略結婚は、彼の底なしの優しさと、情熱的な寵愛によって、アエナにとってかけがえのない幸福となった。しかし、その幸福を妬み、毎日のように粘着質ないじめを繰り返す者が一人、それは夫の継母であるユーカ夫人である。
「たかが子爵の娘が、公爵家の奥様面など」 ユーカ様はそう言って、私に次から次へと理不尽な嫌がらせを仕掛けてくる。大切な食器を隠したり、ルーカス様に嘘の告げ口をしたり、社交界で恥をかかせようとしたり。
だが、私は決して挫けない。愛する公爵様との穏やかな日々を守るため、そして何より、彼が大切な家族と信じているユーカ様を悲しませないためにも、私はこの毒を静かに受け流すことに決めたのだ。
誰も気づかないほど巧妙に、いじめを優雅にスルーするアエナ。公爵であるあなたに心配をかけまいと、彼女は今日も微笑みを絶やさない。しかし、毒は徐々に、確実に、その濃度を増していく。ついに義母は、アエナの命に関わるような、取り返しのつかない大罪に手を染めてしまう。
愛と策略、そして運命の結末。この溺愛系ヒロインが、華麗なるスルー術で、最愛の公爵様との未来を掴み取る、痛快でロマンティックな物語の幕開けです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる