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第二章 男装王子の秘密の結婚 〜王子として育てられた娘と護衛騎士の、恋の行方〜
079●フロー編●70.別れ
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「王、俺です。開けてください」
扉の向こう側からラルスの声がして、フローリアンは鍵を開けた。
扉が開くと、イグナーツの絶望顔が飛び込んでくる。
「入ってくれ、イグナーツ」
シャインとラルス、それにルーゼンもいて、イグナーツ含めて四人が部屋の中に入ってきた。
イグナーツはベッドの上のツェツィーリアを見るなり駆け寄っている。
「ラルス、鍵は掛けたかい?」
「はい、大丈夫です」
扉と鍵が閉まっているのを確認してから、フローリアンはようやく声を掛けてあげられた。
「ツェツィー、もう大丈夫だよ」
「……え?」
今にも死にそうな顔をしていたイグナーツが、目を広げる。
死んだと伝えられていたツェツィーリアが、ぱちりと目を開けて微笑んだのだから、驚くのも無理はない。
「ツェツィーリア……? これは……夢か?」
「違いますわ。わたくしは、生きております」
「リーゼは……」
「眠ってしまいましたけれど、ちゃんと生きてますわ」
イグナーツの目から、ボロボロと涙が溢れ出ていた。むくりと起きたツェツィーリアを、ぐいっと抱き寄せている。
「死んだと、聞いて、俺は……ッ!!」
「驚かせてしまい、申し訳ありませんわ……フロー様には、わたくしを死んだことにしてもらいましたの」
「なぜ……」
「イグナーツ様……あなたとリーゼ、三人で生きていきたいからですわ……!」
ツェツィーリアの言葉を聞いたイグナーツは、ばっと顔を上げてフローリアンの目を見つめてくる。そんなイグナーツに、フローリアンは薄く笑みを見せた。
「陛下、よろしいの、ですか……」
「うん。急だけど、混乱している今のうちに、ツェツィーとリーゼを連れてこの国を出てほしい。どうか、ツェツィーを幸せにしてあげて。それは、イグナーツにしかできないことだから」
フローリアンがそういうと、イグナーツはその場に膝をつき頭を垂れた。
「お心遣い感謝いたします。御意のままに」
ぽたりと音がして、その床に水玉が作られる。
この三人が幸せになるには、きっとこの方法が一番良いのだ。そう思うと、フローリアンは今まで感じていた胸のつかえが取れたような気さえした。
そこからは急いで三人を国から逃す準備をした。ツェツィーリアは下働きの侍女の姿に変装をしている。
エルネスティーネとヨハンナ、それにツェツィーリアの祖母であるバルバラも部屋に呼んで事情を話した。
「そうですか。ツェツィーリアが亡くなったと聞いたときには心臓が止まる思いでしたが、そんなことに……」
「王太后様、王妃という身でありながらこのような選択をしてしまうこと、お許しくださいませ……」
頭を低く下げるツェツィーリアを、エルネスティーネはそっと抱き寄せた。
「王太后様?」
「あなたにはずっと我慢を強いてしまいました。私のわがままのせいで……今まで本当に苦しませてしまって、ごめんなさいね……許して……」
「そんな、もったいないお言葉でございますわ!」
「どうか、これからは幸せになるのですよ」
「はい……ありがとうございます……っ」
ツェツィーリアとエルネスティーネはぎゅっと抱きしめ合ったあと、ゆっくりと離れた。
お互いに罪悪感が払拭されたようで、どこかスッキリとした顔をしている。
次にツェツィーリアは、祖母であるバルバラに顔を向けた。
「おばあさま……」
「ツェツィーリア様……いいえ、ツェツィー……!」
ひしと抱き合うと、バルバラの目に涙が光るのが見えた。
「元気で……体には気をつけてね……」
「はい、おばあさまも……お父様とお母様には、いつか本当のことをお伝えくださいませ。わたくしは幸せに生きている、と」
「わかったわ。こっちのことは気にせずに、幸せに……幸せになるのよ」
「はい、おばあさま……!」
祖母との別れをすませたツェツィーリアは、最後にフローリアンに目を向けてくれた。
美しくて優しい自慢の大親友。けれど今、彼女は、目を潤ませている。
「フロー様……こんな形でフロー様から離れることになってしまい、申し訳ありません。これからもフロー様はご苦労なさることがわかっているというのに……」
「ツェツィー」
「わたくしだけ幸せになろうなどと、あさましいことを……」
「ツェツィー!」
いつもは泣いたりしないツェツィーリアが、また涙を見せた。
きっと、フローリアンに対する罪悪感は降り積もるばかりなのだろう。
ひっくとしゃくり上げながら見上げたツェツィーリアに、フローリアンはにっこりと笑みを向けた。フローリアンが泣くたび、ツェツィーリアがずっとそうしてくれていたように。
「おめでとう、ツェツィー。これでイグナーツと、本当の夫婦になれるね」
「フロー、様……」
「ツェツィーが幸せなら、僕は幸せだ。本当だよ。だから、いっぱいいっぱい幸せになってほしいんだ。今までの分も、たくさん」
ツェツィーリアは泣いていてもきれいだ。次から次にこぼれ落ちる涙は、胸で光るアパタイトのネックレスのように美しい。
「僕、ツェツィーと友達になれてよかった。ツェツィーがいなければ、僕は僕でいられなかったと思う。ツェツィーと一緒にいられて、本当に本当に楽しかった……!」
「フロー様!」
ツェツィーリアの細い腕が、フローリアンの首筋に巻きつく。
込み上げそうになる涙をぐっと飲み込んで、フローリアンもツェツィーリアの腰に手を回して抱きしめた。
「わたくしも……わたくしも、フロー様に出会えてよかった……! フロー様と過ごした日々は、本当に楽しかったですわ……! ずっと近くで、フロー様をお支えしたかった……」
「ありがとう……でも離れていても大丈夫だよ。僕たちは……親友だから」
「はい……! 離れていても、会えなくても……一生、親友ですわ」
ツェツィーリアの気持ちが痛いほど伝わってきて、フローリアンはその手に力を入れて抱き締める。
「ツェツィーの幸せを、ずっとずっと願ってるから……!」
「フロー様も、フロー様もどうか幸せになってくださいませ……」
ツェツィーリアの優しい香り。
ずっとずっと、そばにいてくれるものだと思っていた。
だから、別れなければいけないことが、こんなにもつらい。
でも、泣いてはいけない。泣いては、またツェツィーリアに心配をかけてしまう。
フローリアンは断腸の思いでツェツィーリアからゆっくりと離れた。
「元気で、がんばるんだよ」
そっと声をかけた後、今度はイグナーツの方に目を向けた。
「イグナーツ、知らぬ国で食べていくのは大変だろうけど、頼むよ」
そうお願いすると、彼はこくりと頷いて微笑んでくれる。
「大丈夫です。ピアノのある国ならば、生きていけます」
自信満々のイグナーツだったが、フローリアンは無理矢理しばらく暮らせるだけの十分なお金を渡した。
もうこれで、本当に最後のお別れだ。
国境沿いまでは、ルーゼンが馬車で送ってくれることになっている。
「陛下、ルーゼンの準備ができたようです」
シャインが窓の外を確認して知らせてくれた。フローリアンはこくりと頷いて、もう一度ツェツィーリアを見る。
彼女はずっとずっと泣いたままだ。
「ツェツィー、もう泣かないで。これが最後の別れなんかじゃない。きっといつか……いつか、きっと会えるよ」
「フロー様……はい、いつか、いつか必ず……約束ですわ」
「うん、約束だ」
小指と小指をそっと絡ませる。
ツェツィーリアは最後に泣き顔を笑顔に変えて、愛する者たちと王都を出て行った。
扉の向こう側からラルスの声がして、フローリアンは鍵を開けた。
扉が開くと、イグナーツの絶望顔が飛び込んでくる。
「入ってくれ、イグナーツ」
シャインとラルス、それにルーゼンもいて、イグナーツ含めて四人が部屋の中に入ってきた。
イグナーツはベッドの上のツェツィーリアを見るなり駆け寄っている。
「ラルス、鍵は掛けたかい?」
「はい、大丈夫です」
扉と鍵が閉まっているのを確認してから、フローリアンはようやく声を掛けてあげられた。
「ツェツィー、もう大丈夫だよ」
「……え?」
今にも死にそうな顔をしていたイグナーツが、目を広げる。
死んだと伝えられていたツェツィーリアが、ぱちりと目を開けて微笑んだのだから、驚くのも無理はない。
「ツェツィーリア……? これは……夢か?」
「違いますわ。わたくしは、生きております」
「リーゼは……」
「眠ってしまいましたけれど、ちゃんと生きてますわ」
イグナーツの目から、ボロボロと涙が溢れ出ていた。むくりと起きたツェツィーリアを、ぐいっと抱き寄せている。
「死んだと、聞いて、俺は……ッ!!」
「驚かせてしまい、申し訳ありませんわ……フロー様には、わたくしを死んだことにしてもらいましたの」
「なぜ……」
「イグナーツ様……あなたとリーゼ、三人で生きていきたいからですわ……!」
ツェツィーリアの言葉を聞いたイグナーツは、ばっと顔を上げてフローリアンの目を見つめてくる。そんなイグナーツに、フローリアンは薄く笑みを見せた。
「陛下、よろしいの、ですか……」
「うん。急だけど、混乱している今のうちに、ツェツィーとリーゼを連れてこの国を出てほしい。どうか、ツェツィーを幸せにしてあげて。それは、イグナーツにしかできないことだから」
フローリアンがそういうと、イグナーツはその場に膝をつき頭を垂れた。
「お心遣い感謝いたします。御意のままに」
ぽたりと音がして、その床に水玉が作られる。
この三人が幸せになるには、きっとこの方法が一番良いのだ。そう思うと、フローリアンは今まで感じていた胸のつかえが取れたような気さえした。
そこからは急いで三人を国から逃す準備をした。ツェツィーリアは下働きの侍女の姿に変装をしている。
エルネスティーネとヨハンナ、それにツェツィーリアの祖母であるバルバラも部屋に呼んで事情を話した。
「そうですか。ツェツィーリアが亡くなったと聞いたときには心臓が止まる思いでしたが、そんなことに……」
「王太后様、王妃という身でありながらこのような選択をしてしまうこと、お許しくださいませ……」
頭を低く下げるツェツィーリアを、エルネスティーネはそっと抱き寄せた。
「王太后様?」
「あなたにはずっと我慢を強いてしまいました。私のわがままのせいで……今まで本当に苦しませてしまって、ごめんなさいね……許して……」
「そんな、もったいないお言葉でございますわ!」
「どうか、これからは幸せになるのですよ」
「はい……ありがとうございます……っ」
ツェツィーリアとエルネスティーネはぎゅっと抱きしめ合ったあと、ゆっくりと離れた。
お互いに罪悪感が払拭されたようで、どこかスッキリとした顔をしている。
次にツェツィーリアは、祖母であるバルバラに顔を向けた。
「おばあさま……」
「ツェツィーリア様……いいえ、ツェツィー……!」
ひしと抱き合うと、バルバラの目に涙が光るのが見えた。
「元気で……体には気をつけてね……」
「はい、おばあさまも……お父様とお母様には、いつか本当のことをお伝えくださいませ。わたくしは幸せに生きている、と」
「わかったわ。こっちのことは気にせずに、幸せに……幸せになるのよ」
「はい、おばあさま……!」
祖母との別れをすませたツェツィーリアは、最後にフローリアンに目を向けてくれた。
美しくて優しい自慢の大親友。けれど今、彼女は、目を潤ませている。
「フロー様……こんな形でフロー様から離れることになってしまい、申し訳ありません。これからもフロー様はご苦労なさることがわかっているというのに……」
「ツェツィー」
「わたくしだけ幸せになろうなどと、あさましいことを……」
「ツェツィー!」
いつもは泣いたりしないツェツィーリアが、また涙を見せた。
きっと、フローリアンに対する罪悪感は降り積もるばかりなのだろう。
ひっくとしゃくり上げながら見上げたツェツィーリアに、フローリアンはにっこりと笑みを向けた。フローリアンが泣くたび、ツェツィーリアがずっとそうしてくれていたように。
「おめでとう、ツェツィー。これでイグナーツと、本当の夫婦になれるね」
「フロー、様……」
「ツェツィーが幸せなら、僕は幸せだ。本当だよ。だから、いっぱいいっぱい幸せになってほしいんだ。今までの分も、たくさん」
ツェツィーリアは泣いていてもきれいだ。次から次にこぼれ落ちる涙は、胸で光るアパタイトのネックレスのように美しい。
「僕、ツェツィーと友達になれてよかった。ツェツィーがいなければ、僕は僕でいられなかったと思う。ツェツィーと一緒にいられて、本当に本当に楽しかった……!」
「フロー様!」
ツェツィーリアの細い腕が、フローリアンの首筋に巻きつく。
込み上げそうになる涙をぐっと飲み込んで、フローリアンもツェツィーリアの腰に手を回して抱きしめた。
「わたくしも……わたくしも、フロー様に出会えてよかった……! フロー様と過ごした日々は、本当に楽しかったですわ……! ずっと近くで、フロー様をお支えしたかった……」
「ありがとう……でも離れていても大丈夫だよ。僕たちは……親友だから」
「はい……! 離れていても、会えなくても……一生、親友ですわ」
ツェツィーリアの気持ちが痛いほど伝わってきて、フローリアンはその手に力を入れて抱き締める。
「ツェツィーの幸せを、ずっとずっと願ってるから……!」
「フロー様も、フロー様もどうか幸せになってくださいませ……」
ツェツィーリアの優しい香り。
ずっとずっと、そばにいてくれるものだと思っていた。
だから、別れなければいけないことが、こんなにもつらい。
でも、泣いてはいけない。泣いては、またツェツィーリアに心配をかけてしまう。
フローリアンは断腸の思いでツェツィーリアからゆっくりと離れた。
「元気で、がんばるんだよ」
そっと声をかけた後、今度はイグナーツの方に目を向けた。
「イグナーツ、知らぬ国で食べていくのは大変だろうけど、頼むよ」
そうお願いすると、彼はこくりと頷いて微笑んでくれる。
「大丈夫です。ピアノのある国ならば、生きていけます」
自信満々のイグナーツだったが、フローリアンは無理矢理しばらく暮らせるだけの十分なお金を渡した。
もうこれで、本当に最後のお別れだ。
国境沿いまでは、ルーゼンが馬車で送ってくれることになっている。
「陛下、ルーゼンの準備ができたようです」
シャインが窓の外を確認して知らせてくれた。フローリアンはこくりと頷いて、もう一度ツェツィーリアを見る。
彼女はずっとずっと泣いたままだ。
「ツェツィー、もう泣かないで。これが最後の別れなんかじゃない。きっといつか……いつか、きっと会えるよ」
「フロー様……はい、いつか、いつか必ず……約束ですわ」
「うん、約束だ」
小指と小指をそっと絡ませる。
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