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学院初等部 4学年生
落盤事故の原因
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「原因か。それは今調査中だよ」
「それなら良いのですけれど。もし原因がヒューマンエラーによるものならと危惧していたんです。レジェス鉱山は土魔法による採掘の割合が多いと聞きましたので」
「危惧。確かにそうだな。下手をすると迫害なんて事になりかねん。だが今までに分かったのは、魔道具を使っていたと言う証言のみだ。土魔法使いの過失はないというのが、ベルヌーイ領から今までに寄せられた見解だな」
お義父様が立ち上がって私の向かいに座った。
「キャスリーンに聞きたい。この書類を読んでどう思う」
「よろしいのですか?」
言外に部外者であろう私が見ても、という意味を匂わせる。お義父様が頷いたのを確認して、書類を手に取った。
書類はレジェス鉱山とは別の鉱山事故の報告書だった。11年前にレジェス鉱山と同じような落盤事故を起こし、今は廃坑になっている。
「黒色火薬……」
引っ掛かったのは頻繁に出てくる黒色火薬の文字。魔道具に使用されていたと書いてあるけど、何の為に?
「やはりそこに引っ掛かりを覚えたか」
「私は実際の魔道具を知りませんけど、黒色火薬を使っていたのならそれはもはや魔道具では無いのでは?」
黒色火薬の燃焼の仕組みなんて、詳しくは分からない。だけど花火に使われていたというのは聞いた事がある。黒色火薬の炎色反応が、あの美しい炎の花を咲かせるのだそうだ。
「黒色火薬というのは主に兵器に使われていた。今は無用の長物だが、国境を守る辺境領では今も製造されているらしい。グクラン辺境伯に伺ったのだが、製造は許可制で、管理はグラム単位で記録されているそうだ」
「製造量と出荷量と使用量ですね?」
「そうだ。他の辺境領でも同様の答えが帰ってきた」
「とすると、魔道具と銘打った黒色火薬はどこから?という疑問が」
「それも調査中だ。魔道具の構造は分からん」
「信頼出来る魔道具師に聞いてみれば?」
「彼らを巻き込むのもな」
「王宮勤めの中に、いらっしゃらないのですか?」
たしか魔道保全師もいたはずだよね?ガビーちゃんのお兄様が勤めていらっしゃるもの。
「正確に言うと魔道具局の許可が降りんのだよ。彼らを守る為でもあるが。奴は頑固でな」
部下を守る為ならこれ以上無い良い上司なんだけど、お義父様の言葉にはそれだけじゃない何かを感じさせる。
「ここの落盤事故は、魔道具に責任を被せてしまって、幕引きとしたのですね。責任を負ったのは魔道具の操作をしていた技術者ですか。なんだか不自然ですわね」
「不自然だな。だがそこで調査は打ち切られた」
「魔道具局の反発の原因が、そこにありそうですね」
「ん?」
「どう考えても不自然ですよね?すべての責任を被せられてしまって。そんなはずはないという声も上がったはずです。その声も切り捨てられた。聞かれる事は無かった。一時的にせよ魔道具師達の評判は落ちたはずです。そこに反発を覚えていたのに、再び同じような落盤事故です。同じように魔道具の責任にされるのではないか、そう考えてもおかしくはありません。魔道具の技術者って魔道具師が務める事が多いですよね?」
「そうだな」
「おそらく公式に名誉回復された上での謝罪がないと、協力をあおぐのは難しいかと」
「…………」
お義父様が黙ってしまった。
「お義父様?」
「正論というのは耳に痛いものだな」
お義父様が顔を歪める。
「私だけでは意味がないな。他の宰相職にある者を説得しないと」
「当時、調査をされた責任者は?」
「国家安全委員会の、鉱山部門の事務次長になっている」
「本当はその方からの真摯な謝罪が一番なのですけど」
「そっちも説得してみるか」
「お仕事を増やしてしまい申し訳ございません」
「誰かがやらねばならん事だ。放っておいた責任は取らねばならん」
「ご無理はなさらないでくださいね」
「あぁ、大丈夫だ」
大丈夫と言う人ほど無理をしがちだというのが私の持論だ。でもこういう人の無理を止めるのは困難を極めるのよね。自分は大丈夫だと自己暗示をかけて無理をしちゃうから。
心配していると、お義父様が話題を変えた。
「昨日、ラッセル氏から連絡が来た。明日こちらに着くそうだ」
「ラッセル様が来られるのですか?」
「キャスリーンに会いたいそうだよ」
「あぁ、そんな事を仰っておられましたわね。前回はローレンス様とお話が弾んでおられましたけど」
「彼は領地経営にも詳しいからね。オルブライトがまた来てほしいとも言っていた」
「時間が足りませんわね」
「今日も救民院に行くのかい?」
「ララ様と友人に止められました。今日1日は休むようにと」
「ローレンスの元気がなかったのはそれでか」
「私は平気だと言ったのですが、ローレンス様もエドワード様とミリアディス様に言い含められたそうです」
「エドワード様にもか?」
お義父様の渋面が和らいだ。
今日はフェルナー邸でゆっくりする事をフェルナー邸内のみんなが望んでいるようで、久しぶりに書庫から好きな本を持ち出して、庭のガゼボで読書をする事にした。ここは夏には葉を広げた大木のお陰で、1日中木陰になっている。風も通るし私のお気に入りポイントだ。
「キャシー、ここで読書か?」
読書を始めて30分位経った頃、ランベルトお義兄様がひょっこりと姿を見せた。
「兄貴がキャシーの見送りが無かったって拗ねてたぞ?」
「お義父様に呼ばれておりましたので。申し訳ございません」
「俺には言わなくて良いからさ。兄貴が帰ってきたらちょっと甘えてやれば?」
「甘える、ですか?」
「そう。ちょっとスキンシップを多めにするとか」
「なんだか身の危険を感じるのですが」
「兄貴はキャシーの事になると止まらないからな。まぁ、キャシーの嫌がる事はしないと思うぞ」
「そこは信頼しておりますわ」
「それで、今は何の本を読んでいるんだ?」
急な話題変換にちょっと笑って、本の表紙を見せる。
「今日は風魔法の基礎と発展ですわね」
「キャシーは4属性か。俺は火魔法だけだから分からないけど、一般的に4属性を扱えると魔術国からスカウトが来るという噂なんだよな」
「魔術国?」
「あくまで噂だぞ?」
とは言われても、魔術国ってどこ?
「お義兄様、魔術国ってどこですか?」
「知らない」
ですよね。魔術国といわれる国には心当たりがない。お義父様にお聞きすれば何か分かるだろうか?でも、今はお義父様がお忙しいしこんな雑事で煩わせたくない。
「お義兄様は今から剣術の鍛練ですか?」
「あぁ。ダニエルとシェーンが相手をしてくれるって言うからさ。護衛達も良い刺激を受けているようだし、俺も相手してもらってくる」
「お怪我にだけはお気をつけくださいませね」
「気を付けるよ。そうだ。キャシーも来ないか?キャシーが来るとみんな喜ぶ」
「私も?」
側に控えてくれているフランに目を向けると、笑顔で頷いてくれた。
「ご一緒させていただけますか?」
「喜んで、とか兄貴ならスマートに言えるんだろうけどな」
「うふふ。アンバー様をエスコートする事もございますのよ?」
「分かってるけどさ。アンバーはその辺りは気にしないし」
「アンバー様はお気になさらなくとも、あら探しをする方はどこにでもいらっしゃいますわ。お義兄様には直接言う方はいらっしゃらないでしょうけど、アンバー様を侮り、下に見る方は絶対にいらっしゃいます」
「女の戦いってヤツか」
「そうですわね」
お義兄様と一緒に訓練場に向かう。先に訓練していたらしい私兵達と、ダニエル様とシェーン様がこちらを見た。
「キャスリーン様?」
「お嬢ちゃん、来てくれたのか?」
相変わらずの口調で、ダニエル様とシェーン様が駆け寄ってくる。私兵達も2人の言動に慣れてしまっていて、言動を咎める事も無い。
「お嬢様、こちらにどうぞ」
「侍女さんにも椅子を用意してくれ」
私兵達は私を甘やかしてくれるんだよね。ランベルトお義兄様やローレンス様が私を甘やかしてくれているから。
「それなら良いのですけれど。もし原因がヒューマンエラーによるものならと危惧していたんです。レジェス鉱山は土魔法による採掘の割合が多いと聞きましたので」
「危惧。確かにそうだな。下手をすると迫害なんて事になりかねん。だが今までに分かったのは、魔道具を使っていたと言う証言のみだ。土魔法使いの過失はないというのが、ベルヌーイ領から今までに寄せられた見解だな」
お義父様が立ち上がって私の向かいに座った。
「キャスリーンに聞きたい。この書類を読んでどう思う」
「よろしいのですか?」
言外に部外者であろう私が見ても、という意味を匂わせる。お義父様が頷いたのを確認して、書類を手に取った。
書類はレジェス鉱山とは別の鉱山事故の報告書だった。11年前にレジェス鉱山と同じような落盤事故を起こし、今は廃坑になっている。
「黒色火薬……」
引っ掛かったのは頻繁に出てくる黒色火薬の文字。魔道具に使用されていたと書いてあるけど、何の為に?
「やはりそこに引っ掛かりを覚えたか」
「私は実際の魔道具を知りませんけど、黒色火薬を使っていたのならそれはもはや魔道具では無いのでは?」
黒色火薬の燃焼の仕組みなんて、詳しくは分からない。だけど花火に使われていたというのは聞いた事がある。黒色火薬の炎色反応が、あの美しい炎の花を咲かせるのだそうだ。
「黒色火薬というのは主に兵器に使われていた。今は無用の長物だが、国境を守る辺境領では今も製造されているらしい。グクラン辺境伯に伺ったのだが、製造は許可制で、管理はグラム単位で記録されているそうだ」
「製造量と出荷量と使用量ですね?」
「そうだ。他の辺境領でも同様の答えが帰ってきた」
「とすると、魔道具と銘打った黒色火薬はどこから?という疑問が」
「それも調査中だ。魔道具の構造は分からん」
「信頼出来る魔道具師に聞いてみれば?」
「彼らを巻き込むのもな」
「王宮勤めの中に、いらっしゃらないのですか?」
たしか魔道保全師もいたはずだよね?ガビーちゃんのお兄様が勤めていらっしゃるもの。
「正確に言うと魔道具局の許可が降りんのだよ。彼らを守る為でもあるが。奴は頑固でな」
部下を守る為ならこれ以上無い良い上司なんだけど、お義父様の言葉にはそれだけじゃない何かを感じさせる。
「ここの落盤事故は、魔道具に責任を被せてしまって、幕引きとしたのですね。責任を負ったのは魔道具の操作をしていた技術者ですか。なんだか不自然ですわね」
「不自然だな。だがそこで調査は打ち切られた」
「魔道具局の反発の原因が、そこにありそうですね」
「ん?」
「どう考えても不自然ですよね?すべての責任を被せられてしまって。そんなはずはないという声も上がったはずです。その声も切り捨てられた。聞かれる事は無かった。一時的にせよ魔道具師達の評判は落ちたはずです。そこに反発を覚えていたのに、再び同じような落盤事故です。同じように魔道具の責任にされるのではないか、そう考えてもおかしくはありません。魔道具の技術者って魔道具師が務める事が多いですよね?」
「そうだな」
「おそらく公式に名誉回復された上での謝罪がないと、協力をあおぐのは難しいかと」
「…………」
お義父様が黙ってしまった。
「お義父様?」
「正論というのは耳に痛いものだな」
お義父様が顔を歪める。
「私だけでは意味がないな。他の宰相職にある者を説得しないと」
「当時、調査をされた責任者は?」
「国家安全委員会の、鉱山部門の事務次長になっている」
「本当はその方からの真摯な謝罪が一番なのですけど」
「そっちも説得してみるか」
「お仕事を増やしてしまい申し訳ございません」
「誰かがやらねばならん事だ。放っておいた責任は取らねばならん」
「ご無理はなさらないでくださいね」
「あぁ、大丈夫だ」
大丈夫と言う人ほど無理をしがちだというのが私の持論だ。でもこういう人の無理を止めるのは困難を極めるのよね。自分は大丈夫だと自己暗示をかけて無理をしちゃうから。
心配していると、お義父様が話題を変えた。
「昨日、ラッセル氏から連絡が来た。明日こちらに着くそうだ」
「ラッセル様が来られるのですか?」
「キャスリーンに会いたいそうだよ」
「あぁ、そんな事を仰っておられましたわね。前回はローレンス様とお話が弾んでおられましたけど」
「彼は領地経営にも詳しいからね。オルブライトがまた来てほしいとも言っていた」
「時間が足りませんわね」
「今日も救民院に行くのかい?」
「ララ様と友人に止められました。今日1日は休むようにと」
「ローレンスの元気がなかったのはそれでか」
「私は平気だと言ったのですが、ローレンス様もエドワード様とミリアディス様に言い含められたそうです」
「エドワード様にもか?」
お義父様の渋面が和らいだ。
今日はフェルナー邸でゆっくりする事をフェルナー邸内のみんなが望んでいるようで、久しぶりに書庫から好きな本を持ち出して、庭のガゼボで読書をする事にした。ここは夏には葉を広げた大木のお陰で、1日中木陰になっている。風も通るし私のお気に入りポイントだ。
「キャシー、ここで読書か?」
読書を始めて30分位経った頃、ランベルトお義兄様がひょっこりと姿を見せた。
「兄貴がキャシーの見送りが無かったって拗ねてたぞ?」
「お義父様に呼ばれておりましたので。申し訳ございません」
「俺には言わなくて良いからさ。兄貴が帰ってきたらちょっと甘えてやれば?」
「甘える、ですか?」
「そう。ちょっとスキンシップを多めにするとか」
「なんだか身の危険を感じるのですが」
「兄貴はキャシーの事になると止まらないからな。まぁ、キャシーの嫌がる事はしないと思うぞ」
「そこは信頼しておりますわ」
「それで、今は何の本を読んでいるんだ?」
急な話題変換にちょっと笑って、本の表紙を見せる。
「今日は風魔法の基礎と発展ですわね」
「キャシーは4属性か。俺は火魔法だけだから分からないけど、一般的に4属性を扱えると魔術国からスカウトが来るという噂なんだよな」
「魔術国?」
「あくまで噂だぞ?」
とは言われても、魔術国ってどこ?
「お義兄様、魔術国ってどこですか?」
「知らない」
ですよね。魔術国といわれる国には心当たりがない。お義父様にお聞きすれば何か分かるだろうか?でも、今はお義父様がお忙しいしこんな雑事で煩わせたくない。
「お義兄様は今から剣術の鍛練ですか?」
「あぁ。ダニエルとシェーンが相手をしてくれるって言うからさ。護衛達も良い刺激を受けているようだし、俺も相手してもらってくる」
「お怪我にだけはお気をつけくださいませね」
「気を付けるよ。そうだ。キャシーも来ないか?キャシーが来るとみんな喜ぶ」
「私も?」
側に控えてくれているフランに目を向けると、笑顔で頷いてくれた。
「ご一緒させていただけますか?」
「喜んで、とか兄貴ならスマートに言えるんだろうけどな」
「うふふ。アンバー様をエスコートする事もございますのよ?」
「分かってるけどさ。アンバーはその辺りは気にしないし」
「アンバー様はお気になさらなくとも、あら探しをする方はどこにでもいらっしゃいますわ。お義兄様には直接言う方はいらっしゃらないでしょうけど、アンバー様を侮り、下に見る方は絶対にいらっしゃいます」
「女の戦いってヤツか」
「そうですわね」
お義兄様と一緒に訓練場に向かう。先に訓練していたらしい私兵達と、ダニエル様とシェーン様がこちらを見た。
「キャスリーン様?」
「お嬢ちゃん、来てくれたのか?」
相変わらずの口調で、ダニエル様とシェーン様が駆け寄ってくる。私兵達も2人の言動に慣れてしまっていて、言動を咎める事も無い。
「お嬢様、こちらにどうぞ」
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