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学院中等部 5学年生
後始末
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「へぇ。リトルトン家の事を知っている、ねぇ。どの家だろうね」
サミュエル先生の声が低くなった。相当お怒りのようだ。
「後は我が家のお医者様の名を言っておりました。自分はレスリー・ウェイドの息子で、アーサー・ウェイドだと名乗りましたが、以前ウェイド先生にお子様はいらっしゃらないと、ご本人よりお聞きしました」
「医師の息子だと名乗ったんだ?」
「そうですね。証明出来るかと聞きましたら、ここでは証明出来ないが付いてきてもらえれば分かると」
「付いていかなかったんだ?」
「私にも学習能力はございますので」
「しかし王宮内でか。キャシーちゃんの連れ去りが目的だよねぇ」
「私が執刀科の見学に行くというのは、知られておりましたしね」
「見学者の名簿を作る必要があるからね。執刀科に限らず、王宮内の集団見学には必ず必要だと定められている。トラブルを防ぐ意味合いもあるからね。兵士の訓練以外は申請が必要だし、その際に見学者の名簿の提出が義務付けられている」
「今回はそれが悪用された感じですか」
「だろうね。助手の男か。報告して調べてもらわないとね」
「私もお義父様にお手紙でお知らせいたします」
「知られていそうだけどね」
宰相職だもんね。
「医師助手の素性は王宮に任せるとして、キャシーちゃん、本当に気を付けて?」
「私も警戒はしておりますわ。特に呼び出しは基本的にお断りしております」
「学院内なら守れるけどね」
「ダニエル様もシェーン様もおられますもの。安心できますわ」
ダニエル様が少し気まずげな顔をした。あの件はダニエル様の所為じゃないと思っているんだけど、サミュエル先生やシェーン様は、ダニエル様の失態だと思っているらしい。
今日はエマちゃんは、他の友人達と一緒に歌唱隊に行っている。学院内にはブランジット公爵家の部下の方がたくさん居るらしく、心配しなくて良いと言ってくれた。
執刀科見学から2ヶ月経った頃、お義父様からお手紙が届いた。内容は声をかけてきた助手の素性と目的と処遇。
あの助手は貴族派の人間だったらしい。貴族派は貴族中心の政治体制を目指す派閥で、王族は象徴として存在していれば良い。もっといえばお飾りで良い。という派閥だ。もうひとつ王族派があって、こちらは王族に主権を持たせ、貴族の意見は程々に聞いてくれれば良いという派閥。中立派もあって、フェルナー家は中立派。
目的はフェルナー侯爵の貴族派への取り込み。中立派は貴族派と王族派の勧誘というか取り込み合戦に常に晒されている。私を連れ去ろうと考えていた訳じゃなく、娘から説得されればフェルナー侯爵も貴族派に入ってくれるんじゃないか、との考えで声をかけたらしい。ついでに自分達の本拠地で話をすれば流されてくれるだろうとも。ほら、私って外見は従順で流されやすそうなポワポワ系らしいし。
でも、そんな事をされれば誰だって警戒するし、今回の1件で貴族派は非難されている。あの助手は貴族派からもつるし上げを食い、医師も「助手の立場を悪用した」と解雇したらしい。
「いやはや、切り捨てが早いよね」
サミュエル先生が笑って言ったけど、同感です。とりなしを頼もうと貴族派に行ったら「お前とは金輪際付き合わない」って言われたらしいし。
お義父様からの手紙には、こちらの事情に巻き込んですまなかったと謝罪の1文が書かれていた。でもあの1件はお義父様の所為じゃないよね。だから私もお返事にそう書いたんだけど、お義父様は気にしているらしい。
フェルナー家としての護衛も送り込みたいがそれは許可が降りなかったんだとか。許可って、王家よね?もしくは学院長先生。個人的な護衛を学院内に入れる事を認めれば、自分の所もって何軒もが送り込みたいって言ってくるだろうし、そうなると学院内が乱れるって事もあるだろうし……。最初を認めちゃうとその後を却下した場合、どうしても不公平感が生じちゃうもんね。
そう言ったらサミュエル先生に「冷静に分析している場合じゃないんだよ?」って呆れられた。
「だけど先生、そういう事ですよね?」
「そうだよ。そうだけどね」
ますます呆れられてしまった。
この件を受けて、集団見学の名簿について見直しが行われると聞いたのは、芸術祭直前。私は発表する立場じゃないから慌ただしくはないんだけど、なんと手芸倶楽部からモデルをしてほしいというオファーが来てしまった。丁重にお断りしたんだけど、ガブリエラ様はじめ刺繍倶楽部の面々まで説得に加わってしまった。しかもシェーン様と一緒にというオファーだったから、サミュエル先生に相談に行った。
「良いんじゃない?シェーンも一緒って事は、護衛もしやすいし。大丈夫だよね?」
「この命に代えましても」
「それはキャシーちゃんが1番嫌がるって知ってるだろうに」
「しかし……」
「キャシーちゃんは何が嫌なの?」
「目立ちたくございません」
「今さら?」
そう言われてしまうと黙るしかない。意図してではないけれど、光の聖女様として周りが認知してしまっている以上、私は目立つ存在だ。さらに何度もトラブルに巻き込まれていて、その意味でも目立ってしまっている。
「で、でも、先生。今までのは不可抗力で……」
「不可抗力でもさ。やってみれば?案外楽しいかもよ?」
「……先生、どなたかに頼まれました?」
「別に?」
サミュエル先生の目をジッと見ると、フイッと逸らされた。分かりやすい。でも分かりやすすぎて演技だと直感的に分かってしまった。
「面白がっておられますわね?」
「勘が良いんだよねぇ」
「頼まれた訳でも買収された訳でも、なさそうですから」
「買収……。されるわけないでしょ?」
「買収といいましてもお金とは限りませんものね」
「キャシーちゃん?」
「以前、撮影会に使われた聖女様風のドレス、どこに行きました?手元にはございませんけれど」
「……」
広がる沈黙。サミュエル先生もダニエル様もシェーン様も微動だにしない。
「なるほど。合法的に撮影や絵師、もしくは聖国関係者を入れる為の手段ですか。それに手芸倶楽部は使われましたのね?」
「人聞きの悪い事を」
「事実でございましょう?シェーン様もダニエル様のご担当の時に、採寸でもされたのではございませんこと?」
「私は……」
「シェーン」
サミュエル先生が制する。決定、かな?
「私が今回了承してしまうと、なしくずし的に来年からもと言われそうな気がするのですけれど」
「モデルは連続禁止って一文でも入れようか?」
「どなたが来られるのですか?」
「ルーカス・デュ・アンゲロイ殿とマイケル・デュ・アンゲロイ殿、それからプロクシィ」
「セレスタさんも?」
「キャシーちゃんが了承したら、だね。夏前から要望は上がっていたんだよ」
「今、スタヴィリス国にいらっしゃるのは存じておりましたが、まだ滞在されておられたのですね」
「何度か他領にも行っているけどね。使者は転送部屋を使い放題だから」
「他領にも?」
「光の聖女様のプロクシィが来てくれたっていうのは希望になるからね。いつかは本物も来てくれるって」
話がズレていっている気がする。
「だから私にモデルの話が来ましたのね?」
そこまで根回しされていたんだろうな。
「今回1回だけ、という条件でしたらお受けいたします」
「数年に1回とかは?」
「5学年生の今お受けして数年後でしたら、最低でも後1回はモデルをしなければならないじゃないですか。その内来年もって話になる気がします」
結局、モデルはお引き受けした。
サミュエル先生の声が低くなった。相当お怒りのようだ。
「後は我が家のお医者様の名を言っておりました。自分はレスリー・ウェイドの息子で、アーサー・ウェイドだと名乗りましたが、以前ウェイド先生にお子様はいらっしゃらないと、ご本人よりお聞きしました」
「医師の息子だと名乗ったんだ?」
「そうですね。証明出来るかと聞きましたら、ここでは証明出来ないが付いてきてもらえれば分かると」
「付いていかなかったんだ?」
「私にも学習能力はございますので」
「しかし王宮内でか。キャシーちゃんの連れ去りが目的だよねぇ」
「私が執刀科の見学に行くというのは、知られておりましたしね」
「見学者の名簿を作る必要があるからね。執刀科に限らず、王宮内の集団見学には必ず必要だと定められている。トラブルを防ぐ意味合いもあるからね。兵士の訓練以外は申請が必要だし、その際に見学者の名簿の提出が義務付けられている」
「今回はそれが悪用された感じですか」
「だろうね。助手の男か。報告して調べてもらわないとね」
「私もお義父様にお手紙でお知らせいたします」
「知られていそうだけどね」
宰相職だもんね。
「医師助手の素性は王宮に任せるとして、キャシーちゃん、本当に気を付けて?」
「私も警戒はしておりますわ。特に呼び出しは基本的にお断りしております」
「学院内なら守れるけどね」
「ダニエル様もシェーン様もおられますもの。安心できますわ」
ダニエル様が少し気まずげな顔をした。あの件はダニエル様の所為じゃないと思っているんだけど、サミュエル先生やシェーン様は、ダニエル様の失態だと思っているらしい。
今日はエマちゃんは、他の友人達と一緒に歌唱隊に行っている。学院内にはブランジット公爵家の部下の方がたくさん居るらしく、心配しなくて良いと言ってくれた。
執刀科見学から2ヶ月経った頃、お義父様からお手紙が届いた。内容は声をかけてきた助手の素性と目的と処遇。
あの助手は貴族派の人間だったらしい。貴族派は貴族中心の政治体制を目指す派閥で、王族は象徴として存在していれば良い。もっといえばお飾りで良い。という派閥だ。もうひとつ王族派があって、こちらは王族に主権を持たせ、貴族の意見は程々に聞いてくれれば良いという派閥。中立派もあって、フェルナー家は中立派。
目的はフェルナー侯爵の貴族派への取り込み。中立派は貴族派と王族派の勧誘というか取り込み合戦に常に晒されている。私を連れ去ろうと考えていた訳じゃなく、娘から説得されればフェルナー侯爵も貴族派に入ってくれるんじゃないか、との考えで声をかけたらしい。ついでに自分達の本拠地で話をすれば流されてくれるだろうとも。ほら、私って外見は従順で流されやすそうなポワポワ系らしいし。
でも、そんな事をされれば誰だって警戒するし、今回の1件で貴族派は非難されている。あの助手は貴族派からもつるし上げを食い、医師も「助手の立場を悪用した」と解雇したらしい。
「いやはや、切り捨てが早いよね」
サミュエル先生が笑って言ったけど、同感です。とりなしを頼もうと貴族派に行ったら「お前とは金輪際付き合わない」って言われたらしいし。
お義父様からの手紙には、こちらの事情に巻き込んですまなかったと謝罪の1文が書かれていた。でもあの1件はお義父様の所為じゃないよね。だから私もお返事にそう書いたんだけど、お義父様は気にしているらしい。
フェルナー家としての護衛も送り込みたいがそれは許可が降りなかったんだとか。許可って、王家よね?もしくは学院長先生。個人的な護衛を学院内に入れる事を認めれば、自分の所もって何軒もが送り込みたいって言ってくるだろうし、そうなると学院内が乱れるって事もあるだろうし……。最初を認めちゃうとその後を却下した場合、どうしても不公平感が生じちゃうもんね。
そう言ったらサミュエル先生に「冷静に分析している場合じゃないんだよ?」って呆れられた。
「だけど先生、そういう事ですよね?」
「そうだよ。そうだけどね」
ますます呆れられてしまった。
この件を受けて、集団見学の名簿について見直しが行われると聞いたのは、芸術祭直前。私は発表する立場じゃないから慌ただしくはないんだけど、なんと手芸倶楽部からモデルをしてほしいというオファーが来てしまった。丁重にお断りしたんだけど、ガブリエラ様はじめ刺繍倶楽部の面々まで説得に加わってしまった。しかもシェーン様と一緒にというオファーだったから、サミュエル先生に相談に行った。
「良いんじゃない?シェーンも一緒って事は、護衛もしやすいし。大丈夫だよね?」
「この命に代えましても」
「それはキャシーちゃんが1番嫌がるって知ってるだろうに」
「しかし……」
「キャシーちゃんは何が嫌なの?」
「目立ちたくございません」
「今さら?」
そう言われてしまうと黙るしかない。意図してではないけれど、光の聖女様として周りが認知してしまっている以上、私は目立つ存在だ。さらに何度もトラブルに巻き込まれていて、その意味でも目立ってしまっている。
「で、でも、先生。今までのは不可抗力で……」
「不可抗力でもさ。やってみれば?案外楽しいかもよ?」
「……先生、どなたかに頼まれました?」
「別に?」
サミュエル先生の目をジッと見ると、フイッと逸らされた。分かりやすい。でも分かりやすすぎて演技だと直感的に分かってしまった。
「面白がっておられますわね?」
「勘が良いんだよねぇ」
「頼まれた訳でも買収された訳でも、なさそうですから」
「買収……。されるわけないでしょ?」
「買収といいましてもお金とは限りませんものね」
「キャシーちゃん?」
「以前、撮影会に使われた聖女様風のドレス、どこに行きました?手元にはございませんけれど」
「……」
広がる沈黙。サミュエル先生もダニエル様もシェーン様も微動だにしない。
「なるほど。合法的に撮影や絵師、もしくは聖国関係者を入れる為の手段ですか。それに手芸倶楽部は使われましたのね?」
「人聞きの悪い事を」
「事実でございましょう?シェーン様もダニエル様のご担当の時に、採寸でもされたのではございませんこと?」
「私は……」
「シェーン」
サミュエル先生が制する。決定、かな?
「私が今回了承してしまうと、なしくずし的に来年からもと言われそうな気がするのですけれど」
「モデルは連続禁止って一文でも入れようか?」
「どなたが来られるのですか?」
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「セレスタさんも?」
「キャシーちゃんが了承したら、だね。夏前から要望は上がっていたんだよ」
「今、スタヴィリス国にいらっしゃるのは存じておりましたが、まだ滞在されておられたのですね」
「何度か他領にも行っているけどね。使者は転送部屋を使い放題だから」
「他領にも?」
「光の聖女様のプロクシィが来てくれたっていうのは希望になるからね。いつかは本物も来てくれるって」
話がズレていっている気がする。
「だから私にモデルの話が来ましたのね?」
そこまで根回しされていたんだろうな。
「今回1回だけ、という条件でしたらお受けいたします」
「数年に1回とかは?」
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