401 / 658
学院中等部 9学年生
冬の日常
しおりを挟む
「お義兄様達の結婚式は、その前ですの?」
「えぇ。そうすれば夫婦で出席出来るからって、お義母様が」
「お義母様らしいですわ」
アンバー様と話していると、5m位離れた所に何かが突き刺さった。
「槍だわ。危ないわね。誰の仕業かしら」
お義兄様が走ってきた。
「キャシー、大丈夫だったか?」
「えぇ、お義兄様。アンバー様のご心配はなさいませんの?」
少し笑いを含んでお義兄様に言うと、アンバー様をチラリと見て、私の頭を撫でた。
「アンバーも心配だったけどな。お前は守られる立場だろう?」
「アンバー様もですわよ?」
「アンバーはあの位なら対処出来る」
あらら、スゴい信頼感。
「それでも、守って欲しいと思うのが女心では?」
「私はキャスリーン様を守る方を選びますわよ?」
「ありがとうございます、アンバー様」
「ランベルト様、よろしいでしょうか?」
お義兄様と話をしていると、オリバーが呼びに来た。私が居るのに気付いて会釈をしてくれる。
「お嬢様、お帰りになられたのですね」
「えぇ、ただいま帰りましたわ。みんなは変わりない?」
「そうですね。特には。3人減って4人増えた程度ですな」
「人数が増えたの?」
「そうですね。ま、ハンネスはまだ残ってますが」
残ってるんだ。お義兄様の前で、あの口調は出さないよね?私は出しても良いんだけど。
「お義兄様、先程話に出たハンネスですが、ご存じですか?」
「あぁ、あそこに居るナイフ使いだろ?」
ハンネスって、ナイフを使ってるんだ。
「あの方のお言葉遣いなのですが、私に対してフランクといいますか、少しその……」
「あぁ。オリバーから聞いてる。キャシーが気にしていないからと注意はしていないが、本当に良いのか?」
「はい。私は気にしておりませんわ。他の方にはちゃんとしているようですし」
「キャシーが良いならいいんだが」
なおも気遣わしげに私を見るお義兄様とアンバー様に、微笑んでおく。
訓練が終わると、一直線に走ってきた雪花とデルタに両隣から期待を込めた目で見上げられながら、邸内に戻る。
「デルタちゃん、あら、キャシーちゃんと一緒だったのね」
「お義母様」
「2匹は本当にキャシーちゃんが好きなのね」
足を丁寧に洗われた2匹はオヤツのジャーキーを貰って、ハグハグと幸せそうに齧っている。
「お義母様、今日はお義父様は遅くなるのでしょうか?」
「そんな事は聞いていないわね。どうしたの?」
「少し気がかりな事がございまして」
「危ない事じゃないのね?」
「はい」
「それなら良いわ。絶対に無理はしないのよ?」
「お約束いたしますわ」
その日の夜、帰ってきたお義父様と話をした。
「お義父様、医師資格試験の口述試験の患者に、もう1度会う事は可能ですか?」
「もう1度?聞いてみなければ分からないが、おそらくは可能だろう。何かあったのか?」
「私の口述試験の2人目の方なのですが、おそらくはスカーラティーナでした。お子様でしたし放っておくのも、と思いまして」
「安心しなさい。あの場にいた患者には適切な治療が提供されている。キャスリーンが言う2人目の患者も、適切に治療されているはずだ」
「そうですか」
ホッとした。
「医師資格試験の出来はどうだったのだ?」
「全ての解答欄は埋めましたが、自信はございません」
「珍しいな」
「私だって、いつも自信満々というわけではございませんわ」
「サミュエル殿から、なにやら厄介な事態に巻き込まれていると聞いたが?」
「厄介な事態ですか?さぁ?」
とぼけて首をかしげる。ディザスターラメンティの事はサミュエル先生から王家に届けたと聞いているけど、その情報がどこまでお義父様に知られているかは不明だ。本当なら話した方が良いんだろうけど、なんとなく言わないという選択をしてしまっている。
「最近、神聖魔法を鍛えていると聞いているが?関係はあるのか?」
あ、駄目だ。たぶんお義父様は全てを知っている。その上で私から話すように仕向けている。
「お義父様、お人払いをお願いいたします」
「ふむ、ようやく話す気になったか」
お義父様が専属の侍従や執事達に、部屋から出るように指示した。
「今年の夏期休暇に、アヴァレーツィオ侯爵閣下から、これが届けられました」
机の上に、聖布に包まれたディザスターラメンティを置く。
「これは?」
「お触れにならない方が良いかと」
「キャスリーンは持っておったではないか」
「手を光魔法の結界で包んでおります。ですから影響は最小限だと思っております」
「……これは?」
「ご存じなのでしょう?ディザスターラメンティと呼ばれる物ですわ」
「そうか、これが……」
お義父様はマジマジとディザスターラメンティを見た後、私を見た。
「どうしてアヴァレーツィオ侯爵はキャスリーンに?」
「このお手紙が同封されていたからと」
例の『光の聖女と呼ばれる女に託すがいい』という手紙というか紙片を見せる。
「ふむ、光の聖女と呼ばれる女に、か」
「アヴァレーツィオ侯爵閣下も、しばらくは迷っておられたそうです。しかし不用意に触れた家臣の方が、心神喪失状態になられたそうです。それで苦渋の決断をしたと仰っておられました」
「ふぅむ……」
「このディザスターラメンティですが、最初は紫を帯びた黒色でした。見ていると負の感情を掻き立てられるほどでした。今はこのように白い部分も広がりましたので、常に光魔法をかけた状態で持ち歩いております」
「キャスリーンに悪影響は?」
「ございませんわね。いつもと変わりなく過ごせておりました」
「ふぅむ……」
再びお義父様が唸った。
「この石、ディザスターラメンティか。見ていると不安になるな。それからこれまで以上に不正や腐敗を憎む気持ちになる。上手く言えんが」
「私は悲哀や悲愴感が強く感じられます。人によって違うようで、ダニエルさんは破壊衝動というか、めちゃくちゃに暴れたくなると」
「どちらにしても負の感情には違いないな。最初に紫を帯びた黒色と言っていたが、色が変化した原因は?自然経過か?」
「いいえ。おそらくはブレシングフォグによるものと」
「なるほど。だから水魔法の制御訓練か」
「はい」
「しかし何故水魔法の制御訓練を?」
「ローレンス様の事があってしばらく、神聖魔法が使えなくなりました。水魔法と光魔法、単独でなら行使出来たのですが、複合魔法が失敗してしまいまして。それでしばらくは単独で使っておりましたら、魔法威力が強くなったようで」
「強くなった?」
「叔父様の指示でウォーターバレットを出せば、ウォーターキャノンになってしまいましたし、レインは豪雨になってしまって」
「なるほど。いや、1度見たかったが」
「面白がらないでくださいませ」
「すまない。今は制御は完璧だと報告を受けたが?」
「そうですわね。フォグとウォーターボールしか使っておりませんが」
ディザスターラメンティをドローストリングバッグに仕舞う。大丈夫だとは思うけど、あまり出しっぱなしにしておくのもね。
ドローストリングバッグに仕舞ったディザスターラメンティをポンポンとしていたら、お義父様にものすごく微笑ましげに見られてしまった。
「お義父様?」
「まるでキャスリーンの子のように接するのだな」
「助言を受けましたので。愛情を注いでおります」
「えぇ。そうすれば夫婦で出席出来るからって、お義母様が」
「お義母様らしいですわ」
アンバー様と話していると、5m位離れた所に何かが突き刺さった。
「槍だわ。危ないわね。誰の仕業かしら」
お義兄様が走ってきた。
「キャシー、大丈夫だったか?」
「えぇ、お義兄様。アンバー様のご心配はなさいませんの?」
少し笑いを含んでお義兄様に言うと、アンバー様をチラリと見て、私の頭を撫でた。
「アンバーも心配だったけどな。お前は守られる立場だろう?」
「アンバー様もですわよ?」
「アンバーはあの位なら対処出来る」
あらら、スゴい信頼感。
「それでも、守って欲しいと思うのが女心では?」
「私はキャスリーン様を守る方を選びますわよ?」
「ありがとうございます、アンバー様」
「ランベルト様、よろしいでしょうか?」
お義兄様と話をしていると、オリバーが呼びに来た。私が居るのに気付いて会釈をしてくれる。
「お嬢様、お帰りになられたのですね」
「えぇ、ただいま帰りましたわ。みんなは変わりない?」
「そうですね。特には。3人減って4人増えた程度ですな」
「人数が増えたの?」
「そうですね。ま、ハンネスはまだ残ってますが」
残ってるんだ。お義兄様の前で、あの口調は出さないよね?私は出しても良いんだけど。
「お義兄様、先程話に出たハンネスですが、ご存じですか?」
「あぁ、あそこに居るナイフ使いだろ?」
ハンネスって、ナイフを使ってるんだ。
「あの方のお言葉遣いなのですが、私に対してフランクといいますか、少しその……」
「あぁ。オリバーから聞いてる。キャシーが気にしていないからと注意はしていないが、本当に良いのか?」
「はい。私は気にしておりませんわ。他の方にはちゃんとしているようですし」
「キャシーが良いならいいんだが」
なおも気遣わしげに私を見るお義兄様とアンバー様に、微笑んでおく。
訓練が終わると、一直線に走ってきた雪花とデルタに両隣から期待を込めた目で見上げられながら、邸内に戻る。
「デルタちゃん、あら、キャシーちゃんと一緒だったのね」
「お義母様」
「2匹は本当にキャシーちゃんが好きなのね」
足を丁寧に洗われた2匹はオヤツのジャーキーを貰って、ハグハグと幸せそうに齧っている。
「お義母様、今日はお義父様は遅くなるのでしょうか?」
「そんな事は聞いていないわね。どうしたの?」
「少し気がかりな事がございまして」
「危ない事じゃないのね?」
「はい」
「それなら良いわ。絶対に無理はしないのよ?」
「お約束いたしますわ」
その日の夜、帰ってきたお義父様と話をした。
「お義父様、医師資格試験の口述試験の患者に、もう1度会う事は可能ですか?」
「もう1度?聞いてみなければ分からないが、おそらくは可能だろう。何かあったのか?」
「私の口述試験の2人目の方なのですが、おそらくはスカーラティーナでした。お子様でしたし放っておくのも、と思いまして」
「安心しなさい。あの場にいた患者には適切な治療が提供されている。キャスリーンが言う2人目の患者も、適切に治療されているはずだ」
「そうですか」
ホッとした。
「医師資格試験の出来はどうだったのだ?」
「全ての解答欄は埋めましたが、自信はございません」
「珍しいな」
「私だって、いつも自信満々というわけではございませんわ」
「サミュエル殿から、なにやら厄介な事態に巻き込まれていると聞いたが?」
「厄介な事態ですか?さぁ?」
とぼけて首をかしげる。ディザスターラメンティの事はサミュエル先生から王家に届けたと聞いているけど、その情報がどこまでお義父様に知られているかは不明だ。本当なら話した方が良いんだろうけど、なんとなく言わないという選択をしてしまっている。
「最近、神聖魔法を鍛えていると聞いているが?関係はあるのか?」
あ、駄目だ。たぶんお義父様は全てを知っている。その上で私から話すように仕向けている。
「お義父様、お人払いをお願いいたします」
「ふむ、ようやく話す気になったか」
お義父様が専属の侍従や執事達に、部屋から出るように指示した。
「今年の夏期休暇に、アヴァレーツィオ侯爵閣下から、これが届けられました」
机の上に、聖布に包まれたディザスターラメンティを置く。
「これは?」
「お触れにならない方が良いかと」
「キャスリーンは持っておったではないか」
「手を光魔法の結界で包んでおります。ですから影響は最小限だと思っております」
「……これは?」
「ご存じなのでしょう?ディザスターラメンティと呼ばれる物ですわ」
「そうか、これが……」
お義父様はマジマジとディザスターラメンティを見た後、私を見た。
「どうしてアヴァレーツィオ侯爵はキャスリーンに?」
「このお手紙が同封されていたからと」
例の『光の聖女と呼ばれる女に託すがいい』という手紙というか紙片を見せる。
「ふむ、光の聖女と呼ばれる女に、か」
「アヴァレーツィオ侯爵閣下も、しばらくは迷っておられたそうです。しかし不用意に触れた家臣の方が、心神喪失状態になられたそうです。それで苦渋の決断をしたと仰っておられました」
「ふぅむ……」
「このディザスターラメンティですが、最初は紫を帯びた黒色でした。見ていると負の感情を掻き立てられるほどでした。今はこのように白い部分も広がりましたので、常に光魔法をかけた状態で持ち歩いております」
「キャスリーンに悪影響は?」
「ございませんわね。いつもと変わりなく過ごせておりました」
「ふぅむ……」
再びお義父様が唸った。
「この石、ディザスターラメンティか。見ていると不安になるな。それからこれまで以上に不正や腐敗を憎む気持ちになる。上手く言えんが」
「私は悲哀や悲愴感が強く感じられます。人によって違うようで、ダニエルさんは破壊衝動というか、めちゃくちゃに暴れたくなると」
「どちらにしても負の感情には違いないな。最初に紫を帯びた黒色と言っていたが、色が変化した原因は?自然経過か?」
「いいえ。おそらくはブレシングフォグによるものと」
「なるほど。だから水魔法の制御訓練か」
「はい」
「しかし何故水魔法の制御訓練を?」
「ローレンス様の事があってしばらく、神聖魔法が使えなくなりました。水魔法と光魔法、単独でなら行使出来たのですが、複合魔法が失敗してしまいまして。それでしばらくは単独で使っておりましたら、魔法威力が強くなったようで」
「強くなった?」
「叔父様の指示でウォーターバレットを出せば、ウォーターキャノンになってしまいましたし、レインは豪雨になってしまって」
「なるほど。いや、1度見たかったが」
「面白がらないでくださいませ」
「すまない。今は制御は完璧だと報告を受けたが?」
「そうですわね。フォグとウォーターボールしか使っておりませんが」
ディザスターラメンティをドローストリングバッグに仕舞う。大丈夫だとは思うけど、あまり出しっぱなしにしておくのもね。
ドローストリングバッグに仕舞ったディザスターラメンティをポンポンとしていたら、お義父様にものすごく微笑ましげに見られてしまった。
「お義父様?」
「まるでキャスリーンの子のように接するのだな」
「助言を受けましたので。愛情を注いでおります」
172
あなたにおすすめの小説
遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした
おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。
真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。
ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。
「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」
「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」
「…今度は、ちゃんと言葉にするから」
『婚約なんて予定にないんですが!? 転生モブの私に公爵様が迫ってくる』
ヤオサカ
恋愛
この物語は完結しました。
現代で過労死した原田あかりは、愛読していた恋愛小説の世界に転生し、主人公の美しい姉を引き立てる“妹モブ”ティナ・ミルフォードとして生まれ変わる。今度こそ静かに暮らそうと決めた彼女だったが、絵の才能が公爵家嫡男ジークハルトの目に留まり、婚約を申し込まれてしまう。のんびり人生を望むティナと、穏やかに心を寄せるジーク――絵と愛が織りなす、やがて幸せな結婚へとつながる転生ラブストーリー。
白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』
鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。
【完結】妹に存在を奪われた令嬢は知らない 〜彼女が刺繍に託した「たすけて」に、彼が気付いてくれていたことを〜
桜野なつみ
恋愛
存在を消された伯爵家の長女・ビオラ。声を失った彼女が、唯一想いを託せたのは針と糸だった。
白いビオラの刺繍に縫い込まれた「たすけて」の影文字。
それを見つけたのは、彼女の母の刺繍に人生を変えられた青年だった──。
言葉を失った少女と、針の声を聴く男が紡ぐ、静かな愛の物語。
【完結】期間限定聖女ですから、婚約なんて致しません
との
恋愛
第17回恋愛大賞、12位ありがとうございました。そして、奨励賞まで⋯⋯応援してくださった方々皆様に心からの感謝を🤗
「貴様とは婚約破棄だ!」⋯⋯な〜んて、聞き飽きたぁぁ!
あちこちでよく見かける『使い古された感のある婚約破棄』騒動が、目の前ではじまったけど、勘違いも甚だしい王子に笑いが止まらない。
断罪劇? いや、珍喜劇だね。
魔力持ちが産まれなくて危機感を募らせた王国から、多くの魔法士が産まれ続ける聖王国にお願いレターが届いて⋯⋯。
留学生として王国にやって来た『婚約者候補』チームのリーダーをしているのは、私ロクサーナ・バーラム。
私はただの引率者で、本当の任務は別だからね。婚約者でも候補でもないのに、珍喜劇の中心人物になってるのは何で?
治癒魔法の使える女性を婚約者にしたい? 隣にいるレベッカはささくれを治せればラッキーな治癒魔法しか使えないけど良いのかな?
聖女に聖女見習い、魔法士に魔法士見習い。私達は国内だけでなく、魔法で外貨も稼いでいる⋯⋯国でも稼ぎ頭の集団です。
我が国で言う聖女って職種だからね、清廉潔白、献身⋯⋯いやいや、ないわ〜。だって魔物の討伐とか行くし? 殺るし?
面倒事はお断りして、さっさと帰るぞぉぉ。
訳あって、『期間限定銭ゲバ聖女⋯⋯ちょくちょく戦闘狂』やってます。いつもそばにいる子達をモフモフ出来るまで頑張りま〜す。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結まで予約投稿済み
R15は念の為・・
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
【完結・7話】召喚命令があったので、ちょっと出て失踪しました。妹に命令される人生は終わり。
BBやっこ
恋愛
タブロッセ伯爵家でユイスティーナは、奥様とお嬢様の言いなり。その通り。姉でありながら母は使用人の仕事をしていたために、「言うことを聞くように」と幼い私に約束させました。
しかしそれは、伯爵家が傾く前のこと。格式も高く矜持もあった家が、機能しなくなっていく様をみていた古参組の使用人は嘆いています。そんな使用人達に教育された私は、別の屋敷で過ごし働いていましたが15歳になりました。そろそろ伯爵家を出ますね。
その矢先に、残念な妹が伯爵様の指示で訪れました。どうしたのでしょうねえ。
【完結】仕事のための結婚だと聞きましたが?~貧乏令嬢は次期宰相候補に求められる
仙桜可律
恋愛
「もったいないわね……」それがフローラ・ホトレイク伯爵令嬢の口癖だった。社交界では皆が華やかさを競うなかで、彼女の考え方は異端だった。嘲笑されることも多い。
清貧、質素、堅実なんていうのはまだ良いほうで、陰では貧乏くさい、地味だと言われていることもある。
でも、違う見方をすれば合理的で革新的。
彼女の経済観念に興味を示したのは次期宰相候補として名高いラルフ・バリーヤ侯爵令息。王太子の側近でもある。
「まるで雷に打たれたような」と彼は後に語る。
「フローラ嬢と話すとグラッ(価値観)ときてビーン!ときて(閃き)ゾクゾク湧くんです(政策が)」
「当代随一の頭脳を誇るラルフ様、どうなさったのですか(語彙力どうされたのかしら)もったいない……」
仕事のことしか頭にない冷徹眼鏡と無駄使いをすると体調が悪くなる病気(メイド談)にかかった令嬢の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる