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婚約破棄編
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「そうだわ。貴女に良いお話があるの」
得意げな顔でリディアが言う。そんな姉は碌な事が無いとエリスは身構えた。
良いことを思いついたと目を輝かせている。とても機嫌が良い。
「お父様あの御方はどうかしら? ルミナリ伯爵家のアンダーソン様。」
「ふむ。あの方か。しかしそうなるとエリスは…」
「うふふふふ」
楽しそうにリディアが笑う。ルミナリ伯爵家といえば前の伯爵が一代で成り上がり財を築いた筈だった。新興貴族だと記憶している。アンダーソン様は伯爵家三男で、伯爵家長男は家督を継ぐ予定で、次男は商才に明るく商会を経営している事業主だった筈だ。それではアンダーソン様は…。
「アンダーソン様は甘やかされて育ったので家族以外手を焼いていると聞いたわ。教育が上手くいか無くて、何も出来ないらしいの。アンダーソン様は三男だし、貴女も家を出るし、一緒になれば平民ね。だからエリス貴女が頑張って支えるのよ!」
口元を押さえ笑いながらリディアは言う。
「エリスはしばらくは領地に行ってもらうつもりだったんだが…。まぁいいか」
「何が良いのよ。良い訳無いわ! お断りします!」
ユリウスを奪われた上姉が相手にしない縁談を押し付けられて…。人を馬鹿にしているわ。ユリウスも何も言わないなんて私の事なんてどうでもよかったのね。昔から一緒に居ても思う気持ちなんて無かったのね。
「ユリウス貴方本当にお姉様の事好きなの? それはいつから?」
そんな素振りなんて無かった…。私だけ好きだと勘違いしていたの?
「ずっと前からだよ。分からない位。でも最近リディアの私の事を好きと言う思いに気付いて一緒になろうと思ったんだ。その事に君は気付いてなかったね。エリスは優しくて良い子だよ。だけど私はリディアを好きになってしまったんだ。リディアは君に無い物が沢山ある。私を誘う仕草、色気、物怖じしない性格、魔力、器量も良い、そして何より美しい」
ユリウスの言っている事が信じられなかった。好きまで行かなくても心は通じてると思っていたから。
一人置いて行かれた事に惨めになりもう此処には居たく無い。エリスは立ち上がり部屋を去ろうとする。
「待てエリス、まだ話は終わって無いぞ!」
エリオットが立ち去るエリスを止めようとするが、リディアに遮られる。
「お兄様あんな子は放って置いてこれからの話をしましょう?」
「リディア…」
苦い顔でエリオットはリディアに視線を向けた。
得意げな顔でリディアが言う。そんな姉は碌な事が無いとエリスは身構えた。
良いことを思いついたと目を輝かせている。とても機嫌が良い。
「お父様あの御方はどうかしら? ルミナリ伯爵家のアンダーソン様。」
「ふむ。あの方か。しかしそうなるとエリスは…」
「うふふふふ」
楽しそうにリディアが笑う。ルミナリ伯爵家といえば前の伯爵が一代で成り上がり財を築いた筈だった。新興貴族だと記憶している。アンダーソン様は伯爵家三男で、伯爵家長男は家督を継ぐ予定で、次男は商才に明るく商会を経営している事業主だった筈だ。それではアンダーソン様は…。
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口元を押さえ笑いながらリディアは言う。
「エリスはしばらくは領地に行ってもらうつもりだったんだが…。まぁいいか」
「何が良いのよ。良い訳無いわ! お断りします!」
ユリウスを奪われた上姉が相手にしない縁談を押し付けられて…。人を馬鹿にしているわ。ユリウスも何も言わないなんて私の事なんてどうでもよかったのね。昔から一緒に居ても思う気持ちなんて無かったのね。
「ユリウス貴方本当にお姉様の事好きなの? それはいつから?」
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ユリウスの言っている事が信じられなかった。好きまで行かなくても心は通じてると思っていたから。
一人置いて行かれた事に惨めになりもう此処には居たく無い。エリスは立ち上がり部屋を去ろうとする。
「待てエリス、まだ話は終わって無いぞ!」
エリオットが立ち去るエリスを止めようとするが、リディアに遮られる。
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苦い顔でエリオットはリディアに視線を向けた。
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