素晴らしい世界に終わりを告げる

自分の気持ちを素直に言えず悩んでいた女子高生、心和愛実は、ある日子供を庇い事故に遭ってしまった。

次に目を覚ましたのは、見覚えのない屋敷の一室。唖然としていると、世話係と名乗る、コウヨウという男性が部屋に入る。

今、愛実がいるのはコウセンという世界にある屋敷。そこでは、主としてコウヨウのような世話係を自由に、都合よく扱えると説明を受けた。

コウヨウ以外の世話係、コウショウとアネモネとも出会い、アネモネとは女性の世話係というのもあり沢山話した。
だが、世話係の酷すぎる扱いを知った時、愛実は絶望した。

何とかしたい。けれど、自分ではなにもできない。言葉は、届かない。
愛実は、自分の弱い部分と、この世界について、悩む。

だが、悩んでいても変わらない。
愛実は決意を胸に、屋敷をコウヨウと共に駆け出した。

言葉だけで、終わらせたくない。
言葉が届かないのであれば、行動を起こすだけ。

微かな光を求め駆ける二人。
その先に待ち受けていたのは、理想とする自分だった。

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