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本編
第8話_Like or Love?-3
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蒼矢が大学でも代表挨拶をすることを知った影斗は、三年前とは逆に初日はコンタクトで参列・挨拶させ、鮮烈なイメージを残すことは甘んじ、翌日以降はいつもの黒縁眼鏡をかけさせることで印象操作して、存在をカムフラージュさせようとしたというわけだ。
大学での蒼矢の日常がなるべく衆目に晒されることがないよう、彼がコンタクトが苦手なことを解った上で、あえてそういう指示を出したのだった。
確かに、入学式の次の日に現れた蒼矢を目にした同級生たちの中には、そのリアクションから、目の前の蒼矢が昨日代表挨拶した彼と同一人物だとすぐには飲み込めていないと思われる者も少なからずいたように感じた。
「うまくいくといいんだけどなー。…高校と比べもんにならねぇくらいマンモスだからなぁ、大学…」
そう眉を寄せつつ、自己満で終わらないことを願う影斗へ、諒は素朴な疑問を口にする。
「…そういう理由があったことって、髙城君は知らないんですか?」
「えっ?」
「ああ、知らねぇよ」
「へえぇっ!?」
諒の問い掛けに啓介は虚を突かれ、それに対する影斗の解答に、更に驚いた風に彼を見張る。
「よく判ったじゃん」
「…なんとなく、彼が先輩に怒ってるようだったので…」
「なるほどね、よく見てるなぁ。まぁ、あいつが可愛気無ぇのはいつものことだけどな」
「…!? なんでっすか? 髙城はきっと単に、エイト先輩にコンタクトで行けって言われたから病院沙汰になったんだって頭になってますよ? 今言った裏事情全部話せば、"ああそうだったんですね"ってなるじゃないですか…!」
遅ればせながら状況が飲み込めた啓介は、タンブラーを握りしめながら腰を浮かせて影斗へ迫る。
「真意が伝われば、もしかしたら感謝されるようなことになるかもしれないのにっ…それでいいんですか? 良かれと思ってやったのに、誤解されてあまつさえ恨まれたままなんて、先輩があまりに理不尽ですっ!」
大学での蒼矢の日常がなるべく衆目に晒されることがないよう、彼がコンタクトが苦手なことを解った上で、あえてそういう指示を出したのだった。
確かに、入学式の次の日に現れた蒼矢を目にした同級生たちの中には、そのリアクションから、目の前の蒼矢が昨日代表挨拶した彼と同一人物だとすぐには飲み込めていないと思われる者も少なからずいたように感じた。
「うまくいくといいんだけどなー。…高校と比べもんにならねぇくらいマンモスだからなぁ、大学…」
そう眉を寄せつつ、自己満で終わらないことを願う影斗へ、諒は素朴な疑問を口にする。
「…そういう理由があったことって、髙城君は知らないんですか?」
「えっ?」
「ああ、知らねぇよ」
「へえぇっ!?」
諒の問い掛けに啓介は虚を突かれ、それに対する影斗の解答に、更に驚いた風に彼を見張る。
「よく判ったじゃん」
「…なんとなく、彼が先輩に怒ってるようだったので…」
「なるほどね、よく見てるなぁ。まぁ、あいつが可愛気無ぇのはいつものことだけどな」
「…!? なんでっすか? 髙城はきっと単に、エイト先輩にコンタクトで行けって言われたから病院沙汰になったんだって頭になってますよ? 今言った裏事情全部話せば、"ああそうだったんですね"ってなるじゃないですか…!」
遅ればせながら状況が飲み込めた啓介は、タンブラーを握りしめながら腰を浮かせて影斗へ迫る。
「真意が伝われば、もしかしたら感謝されるようなことになるかもしれないのにっ…それでいいんですか? 良かれと思ってやったのに、誤解されてあまつさえ恨まれたままなんて、先輩があまりに理不尽ですっ!」
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