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3章 アルの里帰り
3-4. 馬車の旅にウキウキ
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待ちに待った馬車の旅、初日です!
距離を稼ぐため、日が昇ってすぐ出発する人が多いけれど、今日はゆっくり出発して、あまり進まない予定だ。
コサリマヤからタゴヤ側の街道は魔物が出るようになるので、馬車は冒険者の護衛をつける。護衛は、かなり戦える目安となるCランク以上を指定されることが多い。
ただし収穫期は、街道沿いの魔物を騎士団が討伐しているので魔物はほとんど出ず、また街道を走る馬車も多いため、護衛はDランクが中心になる。
街を出るときに、護衛をつけていない僕たちの馬車を見て、門番さんにかなり心配された。アルが戦えるから大丈夫です、といって押し切ったけど、教会関係者のカードで出入りしたため、気を遣ってくれたのだと思う。
ブランがいたら魔物には襲われないので大丈夫!と思ったら、人に襲われた。やっぱり屋台でフラグを立てちゃってたよ。
移動中僕は、アルとブランと一緒に御者台に座っていた。
馬車に酔うこともなく、毛布を敷いて振動からお尻を守って、それなりに快適な馬車の旅の滑り出しを楽しんでいた。「か~いどうはつづく~よ~♪」と歌い出すくらいご機嫌だった。ブランはアルと僕の間で丸まっていた。
途中、街道沿いで休憩している馬車を抜かして、夕方到着した街道沿いに整備されている野営場で、夜を越すことにした。
お馬さんに餌と水をあげて、借りたブラシでブラッシングしてあげた。つるつるだ。
野営場には、僕たちの後に、2台馬車が来て、野営していた。
全く使われなかった屋根付きの荷台でいいのかな?の中に、アイテムボックスからマットやクッションを取り出して、くつろぎ空間を作り上げる。
馬車の中で食事をして、濡らしたタオルで身体を拭いて、クッションを抱えて横になったりとのんびりする。
お布団を敷けば、狭いけど、寝室の出来上がりだ。
ブランが結界を張ってくれるから監視はいらないけど、夜トイレに行くときはかならず起こすように、と言われて約束する。
狭いがゆえに、アルの温もりもブランのもふもふも感じながら目を閉じたら、疲れていたのかすぐに眠ってしまった。
よく眠れたので、朝早くにぱっちりと目が覚めて、ちょうど日の出の時間だからと日の出を見ようと馬車から外に出たら、馬車の周りに人がたくさん倒れていた。
「ユウ!」と止められたんだけど、トイレじゃなくて外に出るだけだしと思って、出てしまったのだ。
屋台であれだけ派手に買ったので、かなりの容量のマジックバッグ、しかも時間遅延か時間停止を持っていると目をつけられたようだ。最近は僕がアイテムボックス持ってることが知れ渡っていたので、こういうのはソント国以来で少し懐かしい気もする。
途中で抜かした馬車が先に出て待ち伏せしていた馬車で、もう1台僕たちをつけてきた馬車と合流して同じ野営場に泊まり、眠ったところを襲う予定になっていた。
ブランもアルも、僕たち、正確には僕が狙われているのに気づいていたので、ブランが馬車の周りに張った結界に雷の魔法を添わせていた。
夜中に寄ってきた悪者は、みんな感電して倒れている。今ここ。
これどうするの?
アルもブランも起きちゃったので、朝の支度をして朝食をとり、出発した。悪者たちは放置だ。
シラカの街に野盗の報告をするなら、冒険者カードを見せないといけない。それはもっと面倒なトラブルを呼び寄せる。
街に入るとトラブルを呼ぶ可能性があるし、お風呂に入れないのは残念だけど馬車の中で寝るのも楽しいし、ということで、シラカの街での宿泊はやめることになった。シラカのすぐ手前で野営し、日中シラカの街に入って屋台でお買い物して、終わったら街を出て次の野営場で寝る計画だ。
それからは、屋台攻略も野営も、トラブルもなくこなせたと思う、たぶん。
僕が馬車の旅にウキウキしているからか、ブランもアルも怪しいことがあっても、こっそり処理して僕には言ってくれないのだ。
タガミハの街の門は、混んでいた。タサマラから来るこちら側の門よりも、タゴヤから来る側の門のほうがもっと混んでいるらしい。
この街は、ダンジョンに挑む冒険者と、それにまつわる商人と、ミダ・タサマラとの食料関連の商人とで、いつもごった返しているのだ。
目立たないようにブランには子犬になってバッグの中に入ってもらって、知り合いの助祭様に会いに来ましたと、教会関係者のカードを見せて街に入った。
門番さんはバッグから覗く子犬にニコニコしてた。可愛いもんね。
教会の参拝者用のところに馬車を止め、まずは礼拝堂でお祈りをしてから、サリュー助祭様に取次ぎをお願いする。
タサマラから連絡が来ていたのか、すぐにサリュー助祭様のところに通された。
「お久しぶりです。アレックスです。ご心配をおかけしました。パーティーメンバーのユウと、ユウの従魔のブランです」
「初めまして。ユウです。タゴヤでとてもお世話になった方だと伺っています」
「アレックスさん、お久しぶりです。元気そうで安心しました。ユウさん、初めまして。サリューと申します。お二人ともご活躍は耳にしていますよ」
「グザビエ司教様に、サリュー助祭様や、ケネス司祭様に会いに行くように言われました。勝手をした自覚があったので、とても来辛かったのです。申し訳ございませんでした」
挨拶まではアルも緊張していたけど、その後は、昔話で盛り上がった。サリュー助祭様は当時見習い神官で、年が近いからとアルの相手を任された方だ。
成人直後のアルがどんな風だったか、毎日図書館に付き合わされて内心飽きていたこと、魔力操作の訓練を粘り強く続けるアルをすごいなと思ったことなど、僕の知らないアルの様子を詳しく話してくれるので、僕も興味深く聞いた。
助祭様が魔力操作の訓練に根気強く付き合ってくれたことが、アルが僕に魔力操作を教える上でとても役に立ったとアルが感謝を伝えている。ということは、先生の先生で、僕の大先生ですね。
助祭様はアルと関わったことで、冒険者との関わりが多くなり、ダンジョンのあるタガミハに配属されたそうだ。
「ここのダンジョンは攻略されないのですか?」と聞かれたが、冒険者カード見せるとトラブルが起きそうなので、ダンジョンには行かず、1泊したらすぐにタゴヤに向けて出発することを説明する。
会いたい人たちに会ってからでないと、ダンジョンには行けない。
「ケネス司祭様に連絡しておきますので、逃げないでくださいね」と冗談交じりに言われ、今後はちゃんと連絡を取ることを約束して、教会を出た。
今夜は助祭様おススメのお風呂のある宿に泊まる。
屋台は人が多すぎて諦めた。僕は今、トラブルホイホイになっている自覚はあるのだ。
ダンジョンにも行けない、屋台にも行けない、でブランが不満そうだ。ごめんね。せめて宿だけはいい宿にしたよ。タゴヤで会いたい人たち全員に会ったら、ブランの好きなだけダンジョンに付き合うから許して。
キノミヤ前の野営場に1泊して、翌日の昼前に、タゴヤに着いた。
今まで見た中で一番大きな街だ。壁がすごい。ヨーロッパにありそうな、城壁の街だ。
15歳でこの街に初めて来たとき、壁がどこまでも続いているように見えて、驚くと同時に感動した。その時も、街が良く見えるようにと、御者台に座らせてもらっていたんだ。自分が世界を見たいと漠然と思っていたのは、こういう感動を求めてだったんだな、と分かった。
その時のアルと同じように感動している僕に、アルが懐かしいな、と言いながら教えてくれた。
ここにはつらい思い出があって来たくないのかもしれないと思っていたので、アルが笑っていて、ほっとした。
列に並んでだいぶ待ち、やっと僕たちの順番が着た。教会関係者のカードを見せる。
「そのバッグの中の生き物は?出してください」
「子犬です。あちこち行っちゃうのでバッグに入れてるんです。こら、咬んじゃダメ。いたずら盛りで困ってます。可愛いんですけどね」
門の衛兵さんに全力でペットですよアピールをした。
おかげで街にはすんなり入れたが、ブランが大変ご機嫌斜めだ。ごめんね。後で屋台行くから許して。
距離を稼ぐため、日が昇ってすぐ出発する人が多いけれど、今日はゆっくり出発して、あまり進まない予定だ。
コサリマヤからタゴヤ側の街道は魔物が出るようになるので、馬車は冒険者の護衛をつける。護衛は、かなり戦える目安となるCランク以上を指定されることが多い。
ただし収穫期は、街道沿いの魔物を騎士団が討伐しているので魔物はほとんど出ず、また街道を走る馬車も多いため、護衛はDランクが中心になる。
街を出るときに、護衛をつけていない僕たちの馬車を見て、門番さんにかなり心配された。アルが戦えるから大丈夫です、といって押し切ったけど、教会関係者のカードで出入りしたため、気を遣ってくれたのだと思う。
ブランがいたら魔物には襲われないので大丈夫!と思ったら、人に襲われた。やっぱり屋台でフラグを立てちゃってたよ。
移動中僕は、アルとブランと一緒に御者台に座っていた。
馬車に酔うこともなく、毛布を敷いて振動からお尻を守って、それなりに快適な馬車の旅の滑り出しを楽しんでいた。「か~いどうはつづく~よ~♪」と歌い出すくらいご機嫌だった。ブランはアルと僕の間で丸まっていた。
途中、街道沿いで休憩している馬車を抜かして、夕方到着した街道沿いに整備されている野営場で、夜を越すことにした。
お馬さんに餌と水をあげて、借りたブラシでブラッシングしてあげた。つるつるだ。
野営場には、僕たちの後に、2台馬車が来て、野営していた。
全く使われなかった屋根付きの荷台でいいのかな?の中に、アイテムボックスからマットやクッションを取り出して、くつろぎ空間を作り上げる。
馬車の中で食事をして、濡らしたタオルで身体を拭いて、クッションを抱えて横になったりとのんびりする。
お布団を敷けば、狭いけど、寝室の出来上がりだ。
ブランが結界を張ってくれるから監視はいらないけど、夜トイレに行くときはかならず起こすように、と言われて約束する。
狭いがゆえに、アルの温もりもブランのもふもふも感じながら目を閉じたら、疲れていたのかすぐに眠ってしまった。
よく眠れたので、朝早くにぱっちりと目が覚めて、ちょうど日の出の時間だからと日の出を見ようと馬車から外に出たら、馬車の周りに人がたくさん倒れていた。
「ユウ!」と止められたんだけど、トイレじゃなくて外に出るだけだしと思って、出てしまったのだ。
屋台であれだけ派手に買ったので、かなりの容量のマジックバッグ、しかも時間遅延か時間停止を持っていると目をつけられたようだ。最近は僕がアイテムボックス持ってることが知れ渡っていたので、こういうのはソント国以来で少し懐かしい気もする。
途中で抜かした馬車が先に出て待ち伏せしていた馬車で、もう1台僕たちをつけてきた馬車と合流して同じ野営場に泊まり、眠ったところを襲う予定になっていた。
ブランもアルも、僕たち、正確には僕が狙われているのに気づいていたので、ブランが馬車の周りに張った結界に雷の魔法を添わせていた。
夜中に寄ってきた悪者は、みんな感電して倒れている。今ここ。
これどうするの?
アルもブランも起きちゃったので、朝の支度をして朝食をとり、出発した。悪者たちは放置だ。
シラカの街に野盗の報告をするなら、冒険者カードを見せないといけない。それはもっと面倒なトラブルを呼び寄せる。
街に入るとトラブルを呼ぶ可能性があるし、お風呂に入れないのは残念だけど馬車の中で寝るのも楽しいし、ということで、シラカの街での宿泊はやめることになった。シラカのすぐ手前で野営し、日中シラカの街に入って屋台でお買い物して、終わったら街を出て次の野営場で寝る計画だ。
それからは、屋台攻略も野営も、トラブルもなくこなせたと思う、たぶん。
僕が馬車の旅にウキウキしているからか、ブランもアルも怪しいことがあっても、こっそり処理して僕には言ってくれないのだ。
タガミハの街の門は、混んでいた。タサマラから来るこちら側の門よりも、タゴヤから来る側の門のほうがもっと混んでいるらしい。
この街は、ダンジョンに挑む冒険者と、それにまつわる商人と、ミダ・タサマラとの食料関連の商人とで、いつもごった返しているのだ。
目立たないようにブランには子犬になってバッグの中に入ってもらって、知り合いの助祭様に会いに来ましたと、教会関係者のカードを見せて街に入った。
門番さんはバッグから覗く子犬にニコニコしてた。可愛いもんね。
教会の参拝者用のところに馬車を止め、まずは礼拝堂でお祈りをしてから、サリュー助祭様に取次ぎをお願いする。
タサマラから連絡が来ていたのか、すぐにサリュー助祭様のところに通された。
「お久しぶりです。アレックスです。ご心配をおかけしました。パーティーメンバーのユウと、ユウの従魔のブランです」
「初めまして。ユウです。タゴヤでとてもお世話になった方だと伺っています」
「アレックスさん、お久しぶりです。元気そうで安心しました。ユウさん、初めまして。サリューと申します。お二人ともご活躍は耳にしていますよ」
「グザビエ司教様に、サリュー助祭様や、ケネス司祭様に会いに行くように言われました。勝手をした自覚があったので、とても来辛かったのです。申し訳ございませんでした」
挨拶まではアルも緊張していたけど、その後は、昔話で盛り上がった。サリュー助祭様は当時見習い神官で、年が近いからとアルの相手を任された方だ。
成人直後のアルがどんな風だったか、毎日図書館に付き合わされて内心飽きていたこと、魔力操作の訓練を粘り強く続けるアルをすごいなと思ったことなど、僕の知らないアルの様子を詳しく話してくれるので、僕も興味深く聞いた。
助祭様が魔力操作の訓練に根気強く付き合ってくれたことが、アルが僕に魔力操作を教える上でとても役に立ったとアルが感謝を伝えている。ということは、先生の先生で、僕の大先生ですね。
助祭様はアルと関わったことで、冒険者との関わりが多くなり、ダンジョンのあるタガミハに配属されたそうだ。
「ここのダンジョンは攻略されないのですか?」と聞かれたが、冒険者カード見せるとトラブルが起きそうなので、ダンジョンには行かず、1泊したらすぐにタゴヤに向けて出発することを説明する。
会いたい人たちに会ってからでないと、ダンジョンには行けない。
「ケネス司祭様に連絡しておきますので、逃げないでくださいね」と冗談交じりに言われ、今後はちゃんと連絡を取ることを約束して、教会を出た。
今夜は助祭様おススメのお風呂のある宿に泊まる。
屋台は人が多すぎて諦めた。僕は今、トラブルホイホイになっている自覚はあるのだ。
ダンジョンにも行けない、屋台にも行けない、でブランが不満そうだ。ごめんね。せめて宿だけはいい宿にしたよ。タゴヤで会いたい人たち全員に会ったら、ブランの好きなだけダンジョンに付き合うから許して。
キノミヤ前の野営場に1泊して、翌日の昼前に、タゴヤに着いた。
今まで見た中で一番大きな街だ。壁がすごい。ヨーロッパにありそうな、城壁の街だ。
15歳でこの街に初めて来たとき、壁がどこまでも続いているように見えて、驚くと同時に感動した。その時も、街が良く見えるようにと、御者台に座らせてもらっていたんだ。自分が世界を見たいと漠然と思っていたのは、こういう感動を求めてだったんだな、と分かった。
その時のアルと同じように感動している僕に、アルが懐かしいな、と言いながら教えてくれた。
ここにはつらい思い出があって来たくないのかもしれないと思っていたので、アルが笑っていて、ほっとした。
列に並んでだいぶ待ち、やっと僕たちの順番が着た。教会関係者のカードを見せる。
「そのバッグの中の生き物は?出してください」
「子犬です。あちこち行っちゃうのでバッグに入れてるんです。こら、咬んじゃダメ。いたずら盛りで困ってます。可愛いんですけどね」
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