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13.輝く洞窟
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数日後。
辺境伯領と国外の境界線となる山脈は、久々に吹雪がやんでいた。
珍しい晴れ間となったその日を狙い、ダリウスは騎士団を連れて山へ入った。吐息が白く散る中、騎士たちの先頭で馬を進める。
魔獣の死骸を埋めた場所――現在は立ち入り禁止となっている奥地の洞窟へ向かっていた。
深い雪を踏みしめながら、騎士団長のトトリが口を開く。
「辺境伯様ぁ、本当にここに、変化が起こってるんですかね~?」
頬は強い風で赤く焼け、まつ毛には細かな雪片が張りついていた。
辺境騎士団からは三人だけを同行させ、あとは麓に控えさせていた。
先頭に立つのはトトリ。大柄だがおっとりとしていて、周囲によく目を配りながらついてくる。
「旦那様、足場が脆いところがありますから……ほらほら、セレスも急がずに。俺が少し先を行くから」
「うん、気をつける。……それにしても、本当に鉱脈があったら、どうしましょう」
ダリウスの右隣には、セレス。白銀の兜の下で瞳が凛と輝いている。
時には団長代理を頼まれるほどの剣の腕を持ち、物怖じしない様子だった。
「う~ん……腰は抜かすかなぁ~」
「本当、それしかできないかもね」
セレスがふっと笑う。それでも、手綱を握る手には緊張の汗が滲んでいた。
そこへ、前方から影が走るようにして騎士が一人戻ってきた。
「戻りました」
「ジーク。どうだった」
「魔獣の動く気配はありません。洞窟まで、危険はないかと」
息を整えながら、ジークは短く報告した。
他の二人よりも目立たない、身体に沿うような騎士服は彼のためにあつらえられたもので、隠密の仕事をよく担ってくれていた。
「よし。……行こう」
それぞれの気配が、雪原の静寂に溶けてゆく。彼らはダリウスに忠誠を誓う者であり、十一年前の災害を共に乗り越えた仲間でもあった。
だからこそ、この地の苦しみも、ここに芽生えた希望も、同じ重さで理解していた。
かつて、魔獣災害の処理にあたったのはダリウス自身と、僅かな家臣たちだった。
重い死骸を動かさせ、疫病の蔓延を恐れ、深い洞窟の奥へと埋めた。すべてが手探りで、そうしているうちに守れたかもしれない命も次々と失った。
せめて魔獣の死骸処理くらい引き受けてくれないものかと、眠れない夜、王都に向けてどうにもならない怨嗟を感じたことはある。
あの時、それがこの先の運命を左右するとは誰も思わなかった。
ややあって、洞窟の入り口が見えて来た。
「セレス。馬を頼む。それと、三十分待っても俺たちが戻らない場合は麓に応援を呼んでくれ」
「かしこまりました、どうかお気をつけて。……ジーク、トトリ、頼むね」
二人が頷く。
洞窟の入り口は最後に見た時と同じく、封鎖されている。その封印具を解除して中へ進んだ。
冷え切った洞窟には澱んだ空気が漂っている。
その奥へ奥へと足を進めた。
こつこつと暗闇に響く足音。
魔道具の灯りが波打つように洞窟の壁を揺れ動く。
「……」
様子が変わったのは、さらに進んでからだった。
「……何か、洞窟内の形、変わってませんかぁ……?」
トトリが声を上げる。
音の響きが変化している。壁に対する魔道具のわずかな灯りの反射の様子も違う。
これまでの細い道とは異なり、ここにはどうやら大きな空間が広がっているらしい。
かつて、魔獣の死骸を埋却した時には、こんな広大な空間はなかった筈だ。洞窟内に更に細い道を掘り進め、その奥に埋めた記憶がある。
壁に触れる。氷にほとんど埋もれた岩肌の裂け目を手袋が撫でた。
表面の霜を何気なく払う。
「……!」
そこに、光が淡く瞬いていた。
息を呑む。
ダリウスは無言で短剣を手に取った。鋭い刃で氷を穿つ。
「旦那様……?」
ジークが灯りを翳す。
氷を穿った時に、淡く光る切片が削れ落ちた。それを拾い、魔道具の灯りに落とし込む。
確信はあった。
「ああ……っ?!」
トトリが声を上げる。一気に魔道具が光を増し、洞窟中に明るさが満ちる。
やがて露わになったのは、僅かな魔力に反応して脈打つように淡光を放ち始めた、洞窟中に広がる虹色の結晶群――
「まさか、本当に、魔晶石が……!」
ジークが震える声で言う。
トトリは言葉を失い、目を見開いたまま呆然と立ち尽くす。
洞窟は広大な空間を広げ、その壁にも天井にも、霜と氷に覆われた結晶群が見える。いくつかは氷を突き破って露出していた。
表面だけでも相当の量だと一目で分かる。しかも、奥を見通せない密度はまだ結晶が奥深くまで続いていることを示していた。
ダリウスは、しばらく沈黙した。
目の前の光景が、長い冬の闇を切り裂く希望であると理解するまで、数秒の静寂が続く。
「……見つけた」
低く、静かに、押し殺した声で言った。
歓声が上がる。トトリが、ここまでついてきたセレスにも見せてやるべきだと提案して、ジークに呼びにやらせている。
「……!旦那様、これは……!」
セレスもまた、その場に降りてくるなりへたへたと座り込んでしまった。
無理もない。
この魔晶石の欠片ひとつで出来ることを思うと、視界のすべてがその結晶で満たされた空間に、まるで現実味が感じられない。
長年の貧困による労苦が報われる――
しかしダリウスの表情は歓喜よりも、むしろ慎重さに曇っていた。
「幸運なことだろう。だが……」
三人の騎士を見据える。
その真剣な眼差しの意図に気づき、三人が一斉に跪く。
「騎士団長トトリ。副団長セレス。騎士ジーク」
「はっ」
「この件、公表するまでは決して外に漏らすな」
隠してもいずれはばれるだろう。
だが、今はまだその時ではない。
「不用意に知られれば、一斉に群がられる。下手を打てば領地戦になりかねない火種だ。準備が整うまでは決して誰にも言うな。この洞窟は変わらず、危険な禁足地として管理する」
鋭い声音に、騎士たちは頭を下げる。
「承知しました」
「セレス」
「はい」
「悪いが公表までこの地に残ってくれ。名目は、副団長じきじきに辺境警備兵を鍛えるでも、なんでもいい。この洞窟に誰も立ち入ることのないように」
「拝命致します」
「ジーク、お前はもう一度、情報を集めて来て欲しい。万一、この地の情報が漏れているようなら抑えろ。それと、現状の魔晶石の供給と流通がどうなっているのか……恐らく裏取引は始まっている筈だ。危険のない範囲でいい。調べてくれ」
「承知しました。騎士団から数人、諜報役を引き抜いても?」
「構わない。お前とトトリの判断に任せる」
「……無理のないようにしましょう。……セレス、ジーク。ほら、ね。一回肩の力を抜いて~」
旦那様も、とトトリが微笑む。ぽんぽんとセレスとジークの肩を叩いていた。
「幸運な事態であることに変わりはないのですから」
「ああ。そうだな……」
しかしだからこそ、足元を掬われないように注意を払わなければならない。
光り輝くの洞窟の中で、ダリウスは視界に入り切らないほどの結晶群を見つめた。
冷えた空気は重苦しい。
(――彼女の言葉がなければ、ここへは来なかった)
きっとこれからも、あの災いの日々を埋めた地として、ここには誰も寄りつかないままだっただろう。
静かに胸の内へ浮かぶ横顔。
柔らかく微笑む翠の瞳。
ふと触れたいと願った温かな指先。
その想いを、ただ胸の奥に沈めるように、ダリウスは目を閉じた。
「……必ず、守る」
小さな呟きは輝きの中に散った。
辺境伯領と国外の境界線となる山脈は、久々に吹雪がやんでいた。
珍しい晴れ間となったその日を狙い、ダリウスは騎士団を連れて山へ入った。吐息が白く散る中、騎士たちの先頭で馬を進める。
魔獣の死骸を埋めた場所――現在は立ち入り禁止となっている奥地の洞窟へ向かっていた。
深い雪を踏みしめながら、騎士団長のトトリが口を開く。
「辺境伯様ぁ、本当にここに、変化が起こってるんですかね~?」
頬は強い風で赤く焼け、まつ毛には細かな雪片が張りついていた。
辺境騎士団からは三人だけを同行させ、あとは麓に控えさせていた。
先頭に立つのはトトリ。大柄だがおっとりとしていて、周囲によく目を配りながらついてくる。
「旦那様、足場が脆いところがありますから……ほらほら、セレスも急がずに。俺が少し先を行くから」
「うん、気をつける。……それにしても、本当に鉱脈があったら、どうしましょう」
ダリウスの右隣には、セレス。白銀の兜の下で瞳が凛と輝いている。
時には団長代理を頼まれるほどの剣の腕を持ち、物怖じしない様子だった。
「う~ん……腰は抜かすかなぁ~」
「本当、それしかできないかもね」
セレスがふっと笑う。それでも、手綱を握る手には緊張の汗が滲んでいた。
そこへ、前方から影が走るようにして騎士が一人戻ってきた。
「戻りました」
「ジーク。どうだった」
「魔獣の動く気配はありません。洞窟まで、危険はないかと」
息を整えながら、ジークは短く報告した。
他の二人よりも目立たない、身体に沿うような騎士服は彼のためにあつらえられたもので、隠密の仕事をよく担ってくれていた。
「よし。……行こう」
それぞれの気配が、雪原の静寂に溶けてゆく。彼らはダリウスに忠誠を誓う者であり、十一年前の災害を共に乗り越えた仲間でもあった。
だからこそ、この地の苦しみも、ここに芽生えた希望も、同じ重さで理解していた。
かつて、魔獣災害の処理にあたったのはダリウス自身と、僅かな家臣たちだった。
重い死骸を動かさせ、疫病の蔓延を恐れ、深い洞窟の奥へと埋めた。すべてが手探りで、そうしているうちに守れたかもしれない命も次々と失った。
せめて魔獣の死骸処理くらい引き受けてくれないものかと、眠れない夜、王都に向けてどうにもならない怨嗟を感じたことはある。
あの時、それがこの先の運命を左右するとは誰も思わなかった。
ややあって、洞窟の入り口が見えて来た。
「セレス。馬を頼む。それと、三十分待っても俺たちが戻らない場合は麓に応援を呼んでくれ」
「かしこまりました、どうかお気をつけて。……ジーク、トトリ、頼むね」
二人が頷く。
洞窟の入り口は最後に見た時と同じく、封鎖されている。その封印具を解除して中へ進んだ。
冷え切った洞窟には澱んだ空気が漂っている。
その奥へ奥へと足を進めた。
こつこつと暗闇に響く足音。
魔道具の灯りが波打つように洞窟の壁を揺れ動く。
「……」
様子が変わったのは、さらに進んでからだった。
「……何か、洞窟内の形、変わってませんかぁ……?」
トトリが声を上げる。
音の響きが変化している。壁に対する魔道具のわずかな灯りの反射の様子も違う。
これまでの細い道とは異なり、ここにはどうやら大きな空間が広がっているらしい。
かつて、魔獣の死骸を埋却した時には、こんな広大な空間はなかった筈だ。洞窟内に更に細い道を掘り進め、その奥に埋めた記憶がある。
壁に触れる。氷にほとんど埋もれた岩肌の裂け目を手袋が撫でた。
表面の霜を何気なく払う。
「……!」
そこに、光が淡く瞬いていた。
息を呑む。
ダリウスは無言で短剣を手に取った。鋭い刃で氷を穿つ。
「旦那様……?」
ジークが灯りを翳す。
氷を穿った時に、淡く光る切片が削れ落ちた。それを拾い、魔道具の灯りに落とし込む。
確信はあった。
「ああ……っ?!」
トトリが声を上げる。一気に魔道具が光を増し、洞窟中に明るさが満ちる。
やがて露わになったのは、僅かな魔力に反応して脈打つように淡光を放ち始めた、洞窟中に広がる虹色の結晶群――
「まさか、本当に、魔晶石が……!」
ジークが震える声で言う。
トトリは言葉を失い、目を見開いたまま呆然と立ち尽くす。
洞窟は広大な空間を広げ、その壁にも天井にも、霜と氷に覆われた結晶群が見える。いくつかは氷を突き破って露出していた。
表面だけでも相当の量だと一目で分かる。しかも、奥を見通せない密度はまだ結晶が奥深くまで続いていることを示していた。
ダリウスは、しばらく沈黙した。
目の前の光景が、長い冬の闇を切り裂く希望であると理解するまで、数秒の静寂が続く。
「……見つけた」
低く、静かに、押し殺した声で言った。
歓声が上がる。トトリが、ここまでついてきたセレスにも見せてやるべきだと提案して、ジークに呼びにやらせている。
「……!旦那様、これは……!」
セレスもまた、その場に降りてくるなりへたへたと座り込んでしまった。
無理もない。
この魔晶石の欠片ひとつで出来ることを思うと、視界のすべてがその結晶で満たされた空間に、まるで現実味が感じられない。
長年の貧困による労苦が報われる――
しかしダリウスの表情は歓喜よりも、むしろ慎重さに曇っていた。
「幸運なことだろう。だが……」
三人の騎士を見据える。
その真剣な眼差しの意図に気づき、三人が一斉に跪く。
「騎士団長トトリ。副団長セレス。騎士ジーク」
「はっ」
「この件、公表するまでは決して外に漏らすな」
隠してもいずれはばれるだろう。
だが、今はまだその時ではない。
「不用意に知られれば、一斉に群がられる。下手を打てば領地戦になりかねない火種だ。準備が整うまでは決して誰にも言うな。この洞窟は変わらず、危険な禁足地として管理する」
鋭い声音に、騎士たちは頭を下げる。
「承知しました」
「セレス」
「はい」
「悪いが公表までこの地に残ってくれ。名目は、副団長じきじきに辺境警備兵を鍛えるでも、なんでもいい。この洞窟に誰も立ち入ることのないように」
「拝命致します」
「ジーク、お前はもう一度、情報を集めて来て欲しい。万一、この地の情報が漏れているようなら抑えろ。それと、現状の魔晶石の供給と流通がどうなっているのか……恐らく裏取引は始まっている筈だ。危険のない範囲でいい。調べてくれ」
「承知しました。騎士団から数人、諜報役を引き抜いても?」
「構わない。お前とトトリの判断に任せる」
「……無理のないようにしましょう。……セレス、ジーク。ほら、ね。一回肩の力を抜いて~」
旦那様も、とトトリが微笑む。ぽんぽんとセレスとジークの肩を叩いていた。
「幸運な事態であることに変わりはないのですから」
「ああ。そうだな……」
しかしだからこそ、足元を掬われないように注意を払わなければならない。
光り輝くの洞窟の中で、ダリウスは視界に入り切らないほどの結晶群を見つめた。
冷えた空気は重苦しい。
(――彼女の言葉がなければ、ここへは来なかった)
きっとこれからも、あの災いの日々を埋めた地として、ここには誰も寄りつかないままだっただろう。
静かに胸の内へ浮かぶ横顔。
柔らかく微笑む翠の瞳。
ふと触れたいと願った温かな指先。
その想いを、ただ胸の奥に沈めるように、ダリウスは目を閉じた。
「……必ず、守る」
小さな呟きは輝きの中に散った。
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