8 / 10
第8話 緊急無線
しおりを挟む
「質問の意味が広すぎますが」
眉をひそめて白人型のロボットが返答してきた。
「悪かったな。てっきり入福さんが一緒に来ると思ってたんで。念のため言っとくけど、コロニー開発公社の入福光則さんだ」
「入福さんは『都合が悪い』という話で、私が代わりに参上しました。私は『アルファ』と申します」
「オーケイ。長旅ご苦労さん」
「パースノイドに『苦労』という概念はありません。苦痛もなければ疲労も感じないのですから」
「そりゃ、悪かった」
どうやら使われている陽電子頭脳が一世代前の物で、こんな融通の利かない受け答えしかできないらしい。おれは『エデン』に来た時と同じように副操縦席の座席に着き、シートベルトをしめた。操縦席にはアルファが腰かける。
アルファが眼前のコンソールにあるスイッチやレバーを操作すると、宇宙船は地球に向けて出発を開始した。ここからまた36時間かけて、軌道エレベーターのてっぺんまで戻るのだ。
船室に時計がないのでわからないけど、多分コロニーを後にして3時間か4時間ぐらいたった頃、突然船の緊急無線が鳴りだした。無線を取ったのはアルファである。
「地球の銅田さんという方から連絡です」
アルファが自分の席の前にある送受器を保留にしたので、おれは自分の席の前にある子機を取りあげた。
「何やってんの。もう昼の12時だよ。ケンタウリの大瀬会長カンカンだよ。時間にうるさい人だって、話したよね」
送受器の向こうから、銅田さんの怒声がとびこんできた。送受器から、つばが飛びそうな勢いだ。
「ちょっと待てよ。後24時間もあるでしょう」
思わずおれは怒鳴り声になっていた。
「冗談言わないで。今日はもう、日本時間で7月29日の金曜だよ」
「嘘だろう。今日は日本時間で7月28日の木曜だろう。いくら時計を持たないからって、昼と夜が何回めぐってきてるかはわかってるよ」
そこでおれは、パースノイドに向かって声をかけた。
「おいアルファ、今は日本時間で7月28日だろう」ところがアルファは無反応だ。さっきまで普通の人間よりも魅力的な微笑を浮かべていたはずなのに、今はまるで壊れたマネキンのようだった。
「おい、どうした。起きろよアルファ」
「アルファは故障いたしました」
横から割りこんできたのは、この船の人工知能だ。正確に表現するならその声は、天井のスピーカーから聞こえてきた。
「故障の原因は不明です。陽電子頭脳が、完全に沈黙しています。ですが、ご心配なく。この船は目的地の軌道エレベーターまで、安全にお運びいたします」
「ちなみに今の日時を教えてくれよ、AIさん。日本時間で」
「グレゴリウス暦でよろしいでしょうか」
「いわゆる西暦ってやつで、頼むわ」
「2135年の7月29日金曜昼12時です」
AIの人工音声が、よどみない口調で日時を告げた。それは、大瀬会長との、待ちあわせの日時であった。おれは自分が今聞いた言葉の羅列を信じたくない気持ちである。目の前が真っ暗になり、どこかへ墜落してゆきそうな思いであった。
その後の展開は、まるで悪夢のようである。ホロテレビのSF物に出てくるようなワープなど使えるはずもなく、宇宙船が軌道エレベーターに着く前に、激怒した大瀬会長は待ちあわせの店を出てしまったと、その後真宇から連絡があった。
地球に戻ってから会長に謝罪しようと乃木坂にある『ケンタウリ』の本社に行ったのだが、受付で門前払いを食らってしまった。一方すでに今の事務所の『ゼムリャー』はマネージャーと一緒に辞める旨を通告しており、今さら元に戻れない。
いきなり路頭に迷うわけではないけれど、ミュージシャン生命は絶たれたも同然だった。
ナビの設定を変え、新宿にある探偵事務所に目的地を変更したのだ。そこは以前、スト勉強も運動もろくにできないこのおれが、唯一自慢できるのが、音楽で大勢客を集められる事なのに。
収入が絶たれたら、今持ってる家も車も手放さざるを得ないだろう。家や車は、まだいい。おれは自分が貧乏で苦労したので、日本や海外の貧しい人達を支援するNGOを立ちあげていた。収入が絶たれたとなれば、かれらを絶望から救えはしない。
今日食べる食事にすらありつけるかわからない、アフリカや東南アジアの子供達の顔が浮かんできた。かれらがちゃんと勉強できるように学校まで現地に建設したのに……。だが、泣き言ばかり話していてもしかたがない。
おれは新宿にあるコロニー開発公社の支社があるビルに押しかけた。ここは一階からてっぺんの55階までが公社の自社ビルで、普通の直方体ではなく、スペース・コロニーを模した円筒形の姿をしている。
1階の受付に行くと、見目麗しい若い女性が制服姿で迎えてくれた。名札には『増沢(ますざわ)』と書いてある。美人を見ると、どうしても名前をチェックしてしまうのは、男の本能かもしれない。
「どちら様でしょうか」
増沢嬢は、よく通る綺麗な声で質問した。
「おれの顔、知らないの」
帽子を脱ぎ、ホログラスのスイッチを切って、彼女に己の顔を見せた。女性は大粒の目をさらに大きく見開き、口を丸くして、小さな歓声をあげる。
「知ってます。あたし大ファンなんです」
彼女は悲鳴に近い声をあげ、驚いた周囲の人達が、一斉にこっちを向いた。増沢嬢は、恥ずかしそうに周囲を見渡す。
「だったら、協力してくれないか。レクリエーション・コロニーの担当者に、江間露彦が会いたいと話してほしい」
「わかりました。今、連絡を取ってみます」おれの大ファンだという女性は受付にある3Dフォンで、どこかに連絡を取りはじめた。「担当が会うと申しております。今ご一緒に42階へ案内します」
おれと彼女はエレベーターに乗りこんだ。2人を乗せた金属の箱は、音もなく上昇してゆく。
「ネットで江間さんの悪い噂が流れてますけど、わたし信じてないですからね」
増沢嬢は、突然突きとばす勢いで、おれの襟元をつかんできた。
「ど、どの悪い噂かな」
おれは、たじたじになりながら、彼女に聞いた。真偽含めて悪いニュースばかりがネットに拡散しているので、一体どれをさしているのかわからない。
「江間さんが長年お世話になった事務所をやめて、他に行く話です。本当だとしても、きっとそれなりの理由があったと思ってます」
「ありがとう。増沢さん。君っていい子だね」
「楓って、呼んでください」
観ていると吸いこまれそうな大粒の目で、受付嬢が、おれを見た。
「じゃあ、楓さん。ぼくは今のところ、事務所やめる気はないよ。ネットとか週刊誌とか、根も葉もない噂ばかりで困っちゃうよね」
おれは笑顔を作って答えた。ただし自分の表情が引きつってないか自信がないが。楓の目が、おれの気持ちを透視しそうな勢いでこっちを見ている。やがてエレベーターは42階で停止した。おれ達は降りて、通路に出る。増沢嬢が、廊下に面したドアの一つをノックした。
眉をひそめて白人型のロボットが返答してきた。
「悪かったな。てっきり入福さんが一緒に来ると思ってたんで。念のため言っとくけど、コロニー開発公社の入福光則さんだ」
「入福さんは『都合が悪い』という話で、私が代わりに参上しました。私は『アルファ』と申します」
「オーケイ。長旅ご苦労さん」
「パースノイドに『苦労』という概念はありません。苦痛もなければ疲労も感じないのですから」
「そりゃ、悪かった」
どうやら使われている陽電子頭脳が一世代前の物で、こんな融通の利かない受け答えしかできないらしい。おれは『エデン』に来た時と同じように副操縦席の座席に着き、シートベルトをしめた。操縦席にはアルファが腰かける。
アルファが眼前のコンソールにあるスイッチやレバーを操作すると、宇宙船は地球に向けて出発を開始した。ここからまた36時間かけて、軌道エレベーターのてっぺんまで戻るのだ。
船室に時計がないのでわからないけど、多分コロニーを後にして3時間か4時間ぐらいたった頃、突然船の緊急無線が鳴りだした。無線を取ったのはアルファである。
「地球の銅田さんという方から連絡です」
アルファが自分の席の前にある送受器を保留にしたので、おれは自分の席の前にある子機を取りあげた。
「何やってんの。もう昼の12時だよ。ケンタウリの大瀬会長カンカンだよ。時間にうるさい人だって、話したよね」
送受器の向こうから、銅田さんの怒声がとびこんできた。送受器から、つばが飛びそうな勢いだ。
「ちょっと待てよ。後24時間もあるでしょう」
思わずおれは怒鳴り声になっていた。
「冗談言わないで。今日はもう、日本時間で7月29日の金曜だよ」
「嘘だろう。今日は日本時間で7月28日の木曜だろう。いくら時計を持たないからって、昼と夜が何回めぐってきてるかはわかってるよ」
そこでおれは、パースノイドに向かって声をかけた。
「おいアルファ、今は日本時間で7月28日だろう」ところがアルファは無反応だ。さっきまで普通の人間よりも魅力的な微笑を浮かべていたはずなのに、今はまるで壊れたマネキンのようだった。
「おい、どうした。起きろよアルファ」
「アルファは故障いたしました」
横から割りこんできたのは、この船の人工知能だ。正確に表現するならその声は、天井のスピーカーから聞こえてきた。
「故障の原因は不明です。陽電子頭脳が、完全に沈黙しています。ですが、ご心配なく。この船は目的地の軌道エレベーターまで、安全にお運びいたします」
「ちなみに今の日時を教えてくれよ、AIさん。日本時間で」
「グレゴリウス暦でよろしいでしょうか」
「いわゆる西暦ってやつで、頼むわ」
「2135年の7月29日金曜昼12時です」
AIの人工音声が、よどみない口調で日時を告げた。それは、大瀬会長との、待ちあわせの日時であった。おれは自分が今聞いた言葉の羅列を信じたくない気持ちである。目の前が真っ暗になり、どこかへ墜落してゆきそうな思いであった。
その後の展開は、まるで悪夢のようである。ホロテレビのSF物に出てくるようなワープなど使えるはずもなく、宇宙船が軌道エレベーターに着く前に、激怒した大瀬会長は待ちあわせの店を出てしまったと、その後真宇から連絡があった。
地球に戻ってから会長に謝罪しようと乃木坂にある『ケンタウリ』の本社に行ったのだが、受付で門前払いを食らってしまった。一方すでに今の事務所の『ゼムリャー』はマネージャーと一緒に辞める旨を通告しており、今さら元に戻れない。
いきなり路頭に迷うわけではないけれど、ミュージシャン生命は絶たれたも同然だった。
ナビの設定を変え、新宿にある探偵事務所に目的地を変更したのだ。そこは以前、スト勉強も運動もろくにできないこのおれが、唯一自慢できるのが、音楽で大勢客を集められる事なのに。
収入が絶たれたら、今持ってる家も車も手放さざるを得ないだろう。家や車は、まだいい。おれは自分が貧乏で苦労したので、日本や海外の貧しい人達を支援するNGOを立ちあげていた。収入が絶たれたとなれば、かれらを絶望から救えはしない。
今日食べる食事にすらありつけるかわからない、アフリカや東南アジアの子供達の顔が浮かんできた。かれらがちゃんと勉強できるように学校まで現地に建設したのに……。だが、泣き言ばかり話していてもしかたがない。
おれは新宿にあるコロニー開発公社の支社があるビルに押しかけた。ここは一階からてっぺんの55階までが公社の自社ビルで、普通の直方体ではなく、スペース・コロニーを模した円筒形の姿をしている。
1階の受付に行くと、見目麗しい若い女性が制服姿で迎えてくれた。名札には『増沢(ますざわ)』と書いてある。美人を見ると、どうしても名前をチェックしてしまうのは、男の本能かもしれない。
「どちら様でしょうか」
増沢嬢は、よく通る綺麗な声で質問した。
「おれの顔、知らないの」
帽子を脱ぎ、ホログラスのスイッチを切って、彼女に己の顔を見せた。女性は大粒の目をさらに大きく見開き、口を丸くして、小さな歓声をあげる。
「知ってます。あたし大ファンなんです」
彼女は悲鳴に近い声をあげ、驚いた周囲の人達が、一斉にこっちを向いた。増沢嬢は、恥ずかしそうに周囲を見渡す。
「だったら、協力してくれないか。レクリエーション・コロニーの担当者に、江間露彦が会いたいと話してほしい」
「わかりました。今、連絡を取ってみます」おれの大ファンだという女性は受付にある3Dフォンで、どこかに連絡を取りはじめた。「担当が会うと申しております。今ご一緒に42階へ案内します」
おれと彼女はエレベーターに乗りこんだ。2人を乗せた金属の箱は、音もなく上昇してゆく。
「ネットで江間さんの悪い噂が流れてますけど、わたし信じてないですからね」
増沢嬢は、突然突きとばす勢いで、おれの襟元をつかんできた。
「ど、どの悪い噂かな」
おれは、たじたじになりながら、彼女に聞いた。真偽含めて悪いニュースばかりがネットに拡散しているので、一体どれをさしているのかわからない。
「江間さんが長年お世話になった事務所をやめて、他に行く話です。本当だとしても、きっとそれなりの理由があったと思ってます」
「ありがとう。増沢さん。君っていい子だね」
「楓って、呼んでください」
観ていると吸いこまれそうな大粒の目で、受付嬢が、おれを見た。
「じゃあ、楓さん。ぼくは今のところ、事務所やめる気はないよ。ネットとか週刊誌とか、根も葉もない噂ばかりで困っちゃうよね」
おれは笑顔を作って答えた。ただし自分の表情が引きつってないか自信がないが。楓の目が、おれの気持ちを透視しそうな勢いでこっちを見ている。やがてエレベーターは42階で停止した。おれ達は降りて、通路に出る。増沢嬢が、廊下に面したドアの一つをノックした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる