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ターゲット第2弾!

体育祭

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グラウンドで生徒会長と校長がクッソ長い話をしているのをぼーっと聞きながら体育祭は始まった。

最初は50m。

これはシックスターは誰も出ないけど、次の50mハードル。これに翔と朔がでる。

「きゃーっ!翔くぅぅん!」

「朔くん、こっち向いてー!」

2人はスタート地点で半袖Tシャツを肩まで捲り興味無さそうに2人で楽しそうに会話をしていた。
最初が翔、次が朔。

ピストル音がなり、スタートした。こんなの、見なくても結果はわかる。予想通り、もちろん2人ともぶっちぎりの1位。

競技は進み、次は1000m。
私の競技だ。

「おい!双葉さんが出てるぞ!」

「ほんとだ!」

「わぁ~!ヒナちゃんガンバレーっ!」

「頑張れ双葉ぁぁぁぁっ!」

トラックのスタート地点に着くと、人気者の私にはたくさんの声援が送られる。1000mと1500mは3学年同時にスタートだ。転けないようにしないと…
女子の1000mと男子の1500mはスタート地点が違うだけで同時にスタートする。

ははっ…隣の木藤さんの名前全っ然聞こえてこないしww私と並んだのが間違いだったね笑
私に対抗心なんか持ったりするからだよ。

「位置について…よーい…」
パァン!

ピストルの音とともに私たちは走り出した。

どうしよっかな~、あんまり引き離されるとあとがキツイし…かといって初っ端飛ばすとあとがやばいから…よし!陸上の子についていこっと!

雛は1位に立っている陸上部の女の子にぴったりくっついて走っていた。

3周、4周と回るうちに他の女子とはぐんぐん距離が上がり雛も結構息が上がっていた。

そして、あと少しでゴールとなった時、前の陸上の子がスピードを上げた。しかしそこで離れないのが双葉雛。雛もしっかりついていき、そして…ゴール直前で雛が前に出て、1000mの1位は雛になった。

雛「やっ…たっ!」

「おぉーっ!双葉さんすげぇ!」

「ヒナちゃんってなんか部活入ってたっけ?」

「帰宅部であの速さやばくない!?」

「ヒナちゃんかっこい一!」

雛は1位の列に並んで座った。
その後、ビリで木藤さんがゴールした。

は…ビリとか…だっさwww

そして、体育委員の指示で退場し終了した。

亜衣「ヒナーっ!」

雛「あ、亜衣っ!」

亜衣「1位おめでとぉー!」

雛「ありがと」

朔「慌ただしいな…相変わらず…」

雛「朔…翔…」

翔「1000mお疲れ。
1位凄いじゃん」

雛「1位とるって断言したからね。

あ、亜衣。ちょっと頼まれごとしてくれる?」

亜衣「うん。いいよ。なに?」

雛「あのね、午後の借り物で私の名前が入ってるらしいから悠のレーン調べてそこに私の名前写しといて。それから…悠のレーンに入っている人の名前はどこか別のレーンに…そしてこれ…どこでもいいから入れといて」

亜衣「いいけど…これなんの数字?」

雛「木藤花苗のスリーサイズ」

亜衣「くすっ…用意周到!」

朔「お前なにしたの?」

雛「始まったらわかるよ。
彼女にとってさいっこーの舞台用意してあげたから」
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