『天使』にも『悪魔』の顔がある

双葉 陽菜

文字の大きさ
40 / 98
ターゲット第2弾!

体育祭

しおりを挟む
ピストル音とともにアンカーが飛び出した。

悠はぶっちぎりの1位で札を取りこっちをちらっと見ると全速力で走ってきた。

木藤さんは目を輝かせて両手を大きく広げた。

亜衣がしくじった…?まさかそんなわけ…
でもならなんでこっちに…?

手を広げた木藤さんを完全スルーして悠は雛に優しい顔で

悠「ヒナ、おいで!」

戸惑ってる雛に構わず悠は雛をお姫様だっこした。

雛「え…ちょ…ゆう…」

悠「しっかり掴まってて!」

悠はそう言うと楽勝で一直線に走っていき堂々1位でゴールした。その時悠の肩越しに見えた木藤さんの顔といったら面白いのなんの。

司会の人にお題を見せるとそこには『世界一のお姫様』とかかれていた。
ほんとこのお題作った人誰?
なんかもう個性的通り越して逆に憎悪すら感じるよww

ふと見ると体格のいい男の子が木藤さんを連れて走ってきた。

亜衣の奴考えるのめんどくさくて王道いったな…
ま、いっか。木藤さんの顔ウケるしw

木藤さんは雛を睨みながら呼吸を整えていた。

「では1位の悠くんに一言もらっちゃいましょう!」

シックスターが1位ということで司会もノリノリでいって悠にマイクを渡した。

悠「なんでもいいの?」

司会「もちろんです!」

悠はちらっと木藤さんを見ると雛の肩をグイッと引き寄せて右手を悠のおっきい手で雛の小さな手に指を絡ませて雛の左頬にキスをするとニヤッと笑って、

悠「お姫様からのご褒美は?」

あまりこんなことを人前でしない悠がなんだか珍しくてそれと同時に面白くなってきた雛も悪ノリし悠の肩をくいっと引き下げて頬にキスをするとくすっと笑い、

雛「おめでと、王子様?」

というと周りからは歓声やら悲鳴やらが聞こえる。
その後は悠のズケズケした憂さ晴らしが始まった。

悠「そういえばこの借り物…異性の名前引いたら結ばれるってジングスあったよね」

この人はあの時の憂さ晴らしでは物足りなかったのだろうか…?

「おぉーっと!そこの2人のことですね!?」

花苗「え…や…あのっ!」

うろたえる木藤さん。

ない脳みそで必死に言い訳考えてんだろなぁ…笑

その反応がおかしくてさらに茶化したくなった雛は、

雛「確か木藤さんって体育委員だったよね?もしかしてその子が好きだからそこに自分の名前入れてたの?わぁ!超ロマンチック!」

目をキラキラさせて言うと周りから声が上がった。そう。私が少し言葉をつけるだけであとは周りが盛り上げてくれる。

「大胆だなーっ!」

「デブ同士オメデトー!」

「しーっ!そんなこといっちゃ失礼!」

「お似合いだぜーっ!」

するとそのおデブくんは司会からマイクをもらって言った。

「あのっ!気持ちは嬉しいけど僕好きな人がいるので、木藤さんとはお付き合いできません。
ごめんなさい!」

深々と頭を下げてお辞儀をした彼を木藤さんは目を見開かせてみていた。

ふはっ…好きでもない男子に振られてやんの…
やっばい。ウケる…

「残念だなー!木藤!」

「どんまーい!」

「やっばい!ちょーウケる!」

雛はいい子ちゃんの雛で木藤さんに近づき…

雛「大丈夫だよっ!
木藤さんかわいいもん!」

花苗「あんたが仕組んだんだろ!」

木藤さんは雛の胸ぐらを掴み殴りかかろうとした。

あ…やばいっ!やられるっ!

そう思ってぎゅっと目を瞑ると…

悠「なにしてくれてんの?」

悠が雛を引き寄せて抱きしめたまま木藤さんを冷ややかな目でみていた。木藤さんは雛を睨みながら舌打ちをして去っていった。

あー面白かった!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

Hand in Hand - 二人で進むフィギュアスケート青春小説

宮 都
青春
幼なじみへの気持ちの変化を自覚できずにいた中2の夏。ライバルとの出会いが、少年を未知のスポーツへと向わせた。 美少女と手に手をとって進むその競技の名は、アイスダンス!! 【2022/6/11完結】  その日僕たちの教室は、朝から転校生が来るという噂に落ち着きをなくしていた。帰国子女らしいという情報も入り、誰もがますます転校生への期待を募らせていた。  そんな中でただ一人、果歩(かほ)だけは違っていた。 「制覇、今日は五時からだから。来てね」  隣の席に座る彼女は大きな瞳を輝かせて、にっこりこちらを覗きこんだ。  担任が一人の生徒とともに教室に入ってきた。みんなの目が一斉にそちらに向かった。それでも果歩だけはずっと僕の方を見ていた。 ◇ こんな二人の居場所に現れたアメリカ帰りの転校生。少年はアイスダンスをするという彼に強い焦りを感じ、彼と同じ道に飛び込んでいく…… ――小説家になろう、カクヨム(別タイトル)にも掲載――

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

現実とサキュバスのあいだで ――夢で告白した相手が、同居を始めた話

そう
青春
ある日家に突然現れた謎のサキュバスのホルさん! 好感度はMAXなようで流されるがまま主人公はホルさんと日常を過ごします。 ほのぼのラブコメというか日常系小説 オチなどはなく、ただひたすらにまったりします 挿絵や文章にもAIを使用しております。 苦手な方はご注意ください。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。

たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】 『み、見えるの?』 「見えるかと言われると……ギリ見えない……」 『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』  ◆◆◆  仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。  劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。  ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。  後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。  尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。    また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。  尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……    霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。  3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。  愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー! ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...