65 / 98
偽物の可愛いはいらないよ?
さぁ!開幕です!
しおりを挟む
資料室にくると埃っぽくて少しむせた。
まだ…来てない…?
キョロキョロ見渡すとたくさん積まれた本の影にスヤスヤと寝息を立ててねている田隈の姿があった。
やっぱり整った顔立ちしてるな…
長いまつ毛…柔らかそうな黒髪…私たちシックスターの一員と言っても誰も疑わないくらい…
そう思って髪に触れようとしたら
田隈「ん…」
雛は慌てて手を引っ込めた。
田隈「ふあ…来てたんなら起こしてくれればよかったのに…」
雛「いまきたの」
雛は立ち上がってくるりと後ろを向いた。その途端田隈に腕を引かれ近くの机の上に座らされた。そのまま田隈は雛の逃げ道を塞ぐように壁に手をついた。つまり、壁ドンの状態…
それでもキッと見る雛に少し不服そうな顔をしながらもゆっくりと話し始めた。
──────田隈昴Said────
目の前で俺を見つめる彼女を見る。
こんなに近くにいるのに…どれだけ手を伸ばしても届かない…
「先に質問していいか?」
彼女はそっぽを向いて「どうぞ?」という。こういう態度を取られるとまた自惚れてしまう。
もしかしたらなんていう余計な考えが出てしまう。
みんなが知らない双葉の本性を唯一見せてくれる相手なんだと錯覚してしまう。
「お前はあの頃は俺のこと好きだった?」
雛「うん。そうだよ」
真面目な顔で頷き言った。
「お前はあの時何を聞いた?
絵理や周りからは何を言われた?」
これは2度目。
1度目ははぐらかされた。
雛「えー…なんだったかなぁ?」
「はぐらかすな」
雛「…っ…っ 田隈が絵理に告白した。絵理と田隈の間に入る隙はない。絵理と田隈は両思いだから諦めろ…だったかな」
雛は辛そうな顔でうつむいて言った。
「でもそれは全部嘘で…「うん。知ってるよ」…え?」
雛「私の予知能力なめてもらっては困るな。田隈の表情からして嘘ってわかってたよ。
田隈が別に絵理のこと好きじゃなかったことも私が好きだったことも…全部全部わかってた。
なのになんであの時あなたが絵理と付き合ったこと私に言ってくれなかったのかな?」
「全部知ってた?ならなんであの時俺に何も言ってくれなかったんだよ。なんで、犬飼たちなんだよ…なんで…」
雛「あのね?いじめられてる子ってそんな簡単に言えるような立場じゃないんだよ?そんな簡単に人に告げ口できないの。それはなぜか。周りにもし大人に知られたら注意されてその腹いせにまたエスカレートするってわかってるから…
あんたは私とは校内でしか会わなかったでしょ?それは周りみんなが知ってた。だからあなたが知れば私が告げ口したってことになる。だからいいたくなかったの。でも翔たちは違った。1番に気づいてくれて…私たちの地元の公園だったかな…誰にも聞かれない場所でいろいろ聞いてくれたの。だからだよ」
彼女の前に立ち顔を見つめる。顔を上げた彼女の顔は小等部時代に見たときの面影はほとんどなく、あぁ…成長したんだなと思った。
雛「あのときあんたが絵理と付き合わずに私とちゃんと向き合ってくれてたらいまとは違ったかもしれないね」
少し悲しそうな顔で言った双葉を見て俺は何も言えなかった。
あのとき俺が聞いたのは双葉が俺じゃない誰かを好きだということ。その頃双葉とよくつるんでたやつらだった。
そんな双葉を見るとそこには小等部時代に1度だけ見たか弱い双葉がいた。
俺はそのまま双葉を抱きしめた。
まだ…来てない…?
キョロキョロ見渡すとたくさん積まれた本の影にスヤスヤと寝息を立ててねている田隈の姿があった。
やっぱり整った顔立ちしてるな…
長いまつ毛…柔らかそうな黒髪…私たちシックスターの一員と言っても誰も疑わないくらい…
そう思って髪に触れようとしたら
田隈「ん…」
雛は慌てて手を引っ込めた。
田隈「ふあ…来てたんなら起こしてくれればよかったのに…」
雛「いまきたの」
雛は立ち上がってくるりと後ろを向いた。その途端田隈に腕を引かれ近くの机の上に座らされた。そのまま田隈は雛の逃げ道を塞ぐように壁に手をついた。つまり、壁ドンの状態…
それでもキッと見る雛に少し不服そうな顔をしながらもゆっくりと話し始めた。
──────田隈昴Said────
目の前で俺を見つめる彼女を見る。
こんなに近くにいるのに…どれだけ手を伸ばしても届かない…
「先に質問していいか?」
彼女はそっぽを向いて「どうぞ?」という。こういう態度を取られるとまた自惚れてしまう。
もしかしたらなんていう余計な考えが出てしまう。
みんなが知らない双葉の本性を唯一見せてくれる相手なんだと錯覚してしまう。
「お前はあの頃は俺のこと好きだった?」
雛「うん。そうだよ」
真面目な顔で頷き言った。
「お前はあの時何を聞いた?
絵理や周りからは何を言われた?」
これは2度目。
1度目ははぐらかされた。
雛「えー…なんだったかなぁ?」
「はぐらかすな」
雛「…っ…っ 田隈が絵理に告白した。絵理と田隈の間に入る隙はない。絵理と田隈は両思いだから諦めろ…だったかな」
雛は辛そうな顔でうつむいて言った。
「でもそれは全部嘘で…「うん。知ってるよ」…え?」
雛「私の予知能力なめてもらっては困るな。田隈の表情からして嘘ってわかってたよ。
田隈が別に絵理のこと好きじゃなかったことも私が好きだったことも…全部全部わかってた。
なのになんであの時あなたが絵理と付き合ったこと私に言ってくれなかったのかな?」
「全部知ってた?ならなんであの時俺に何も言ってくれなかったんだよ。なんで、犬飼たちなんだよ…なんで…」
雛「あのね?いじめられてる子ってそんな簡単に言えるような立場じゃないんだよ?そんな簡単に人に告げ口できないの。それはなぜか。周りにもし大人に知られたら注意されてその腹いせにまたエスカレートするってわかってるから…
あんたは私とは校内でしか会わなかったでしょ?それは周りみんなが知ってた。だからあなたが知れば私が告げ口したってことになる。だからいいたくなかったの。でも翔たちは違った。1番に気づいてくれて…私たちの地元の公園だったかな…誰にも聞かれない場所でいろいろ聞いてくれたの。だからだよ」
彼女の前に立ち顔を見つめる。顔を上げた彼女の顔は小等部時代に見たときの面影はほとんどなく、あぁ…成長したんだなと思った。
雛「あのときあんたが絵理と付き合わずに私とちゃんと向き合ってくれてたらいまとは違ったかもしれないね」
少し悲しそうな顔で言った双葉を見て俺は何も言えなかった。
あのとき俺が聞いたのは双葉が俺じゃない誰かを好きだということ。その頃双葉とよくつるんでたやつらだった。
そんな双葉を見るとそこには小等部時代に1度だけ見たか弱い双葉がいた。
俺はそのまま双葉を抱きしめた。
0
あなたにおすすめの小説
Hand in Hand - 二人で進むフィギュアスケート青春小説
宮 都
青春
幼なじみへの気持ちの変化を自覚できずにいた中2の夏。ライバルとの出会いが、少年を未知のスポーツへと向わせた。
美少女と手に手をとって進むその競技の名は、アイスダンス!!
【2022/6/11完結】
その日僕たちの教室は、朝から転校生が来るという噂に落ち着きをなくしていた。帰国子女らしいという情報も入り、誰もがますます転校生への期待を募らせていた。
そんな中でただ一人、果歩(かほ)だけは違っていた。
「制覇、今日は五時からだから。来てね」
隣の席に座る彼女は大きな瞳を輝かせて、にっこりこちらを覗きこんだ。
担任が一人の生徒とともに教室に入ってきた。みんなの目が一斉にそちらに向かった。それでも果歩だけはずっと僕の方を見ていた。
◇
こんな二人の居場所に現れたアメリカ帰りの転校生。少年はアイスダンスをするという彼に強い焦りを感じ、彼と同じ道に飛び込んでいく……
――小説家になろう、カクヨム(別タイトル)にも掲載――
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
現実とサキュバスのあいだで ――夢で告白した相手が、同居を始めた話
そう
青春
ある日家に突然現れた謎のサキュバスのホルさん!
好感度はMAXなようで流されるがまま主人公はホルさんと日常を過ごします。
ほのぼのラブコメというか日常系小説
オチなどはなく、ただひたすらにまったりします
挿絵や文章にもAIを使用しております。
苦手な方はご注意ください。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる