23 / 51
二章
二章⑥ 無法魔術師と脅迫事件
しおりを挟む
「や、やめろ、こんなところで……」
「大丈夫。鍵はかけてるから」
「で、でも、音が……」
「聞こえないよ。そういう魔術は得意なんだ」
「だ、ダメ、これ以上は……」
「なんだ、もう準備できてるじゃん。ほら、力を抜いて」
「ま、待って……あぁ……アテナっ……!」
※
「ケダモノか、おまえは! 場所を考えろ、場所を!」
カチャカチャとズボンの前を閉める僕に、顔を真っ赤にしながらライラが激昂した。
そんなライラ自身は、何処からか取り出したタオルで必死に内腿のあたりを拭っている。
ここは自治警察署内にある資料管理室である。
あれから捜査資料の確認のために自治警察署を訪れた僕たちだが、真面目に資料を漁っていたのも束の間、密室に二人きりというシチュエーションに我慢ならず、うっかりことに及んでしまった次第である。
というか、ライラのほうにも多少の責任はある。
自治警察署に着くなり自分の姿を見て『これではペアルックのようで恥ずかしいな』などと言いながら着替えに行ったのだが、戻ってきた彼女は事務員用のノースリーブジャケットにタイト目のスカートという格好だったのだ。
本人は他に借りられるものがなかったと言っていたが、男物のシャツとズボンという格好からいきなりこんな華やかな姿に転じられたら、さすがに僕も心がときめいてしまう。
「だいたい、一回目は確かに不可抗力だけど、二回目は君のほうからだし」
「ち、ちがっ……そ、それを言うなら二回目も不可抗力だ!」
ライラが耳まで真っ赤にしながら資料の束を投げつけてきた。
僕の周りの女性はすぐにものを投げる傾向にある。
バサッと宙で飛散しかけた資料の束を魔術で受けとめると、僕はそれをフワリと自分の手許に落とす。
「そもそも捜査資料を確認するって言っても、一昨日起こったばかりの事件でまだ目ぼしい資料なんてないんじゃないの」
「そんなことはない。その資料を読んで見ろ」
言われて手許の資料に目を落とすと、どうやらそれはかなり古い新聞記事のスクラップであるようだった。
というか、今から確認しようって資料を投げるんじゃないよ……。
(『ハワード・ジョンソン、証拠不十分につき釈放』……何の記事だ?)
スクラップされた記事の概要をまとめると、どうやら以下のようなことらしい。
あるとき、エリザ・ジョンソンという人物が服毒による不審死を遂げる。
捜査は当初、自殺と他殺の両面から行われていたが、容疑者として一人息子であるハワード・ジョンソンの名が挙がり、実際に逮捕されるところまで捜査は進んだ。
しかし、結果的にハワード・ジョンソンは証拠不十分で釈放され、エリザ・ジョンソンの不審死は自殺として処理される――。
「これがなんなの?」
僕が訊くと、ライラは腕組みをしながら難しい顔をして答える。
「このハワード・ジョンソンという男が今回の被害者なのだ」
「なんだって?」
マジか。でも、この記事だと親を殺した疑いが持たれてるってことだよな。
「関連資料としてこんなものもあったぞ」
そう言って差し出されたのは、今度はゴシップ雑誌のスクラップである。
(『セオドール・ボルジアに隠し子か』……いや、誰だよ)
またしても新しい名前が出てきた。概略としては以下のような内容である。
セオドール・ボルジアという人物は、どうやら魔術犯罪による被害者救済と魔術犯罪の撲滅を掲げる市民団体《地上の人々》の代表をしている人物なのだそうだ。
ゴシップはそのセオドール・ボルジア氏が脅迫を受けているというもので、どうやら隠し子の存在を世間に公表されたくなければ所定の金額を払えと脅されているとのこと。
これも記事自体は相当古いもので、記載日を見るに先ほどのエリザ・ジョンソンが不審死を遂げたときとほとんど同じタイミングのものであるらしいが……。
(《地上の人々》……?)
何処かで聞いた覚えのあるワードだ。はて、何処だったかな。
「これの何が関係あるの?」
ひとまず、先に手許の資料についてライラに訊いてみることにした。
もともと物覚えがあまりよいほうではないのに、こんなに次々と新しい人物の名前が出てきたら僕のキャパシティなんて簡単に超えてしまう。
「添付されたメモによると、当時はこのセオドール・ボルジアという男を脅迫をしていたのがエリザ・ジョンソンだったのではないかと目されていたらしい。ただ、エリザが不審死を遂げたことで脅迫事件については未解明のまま迷宮入り、エリザの不審死についても、報告書を見るかぎりでは自殺という形で捜査が打ち切られているようだな」
「それで、今回はそのハワードが殺されたと」
「うむ。わたしも調べてみるまで気づかなかったが、この事件、ひょっとしたら思っていた以上に根深いものかもしれん……」
口許に手を当てて難しい顔をしたまま、ライラが床を睨みつける。
僕としてはサクッと調べてスパッと解決、明日はきっと晴れ的なスピード展開を期待したいところだが、どうにもそういう感じではなさそうだ。
「ただの偶然じゃないかなぁ」
「そういうことにして、楽をしたいだけだろう」
半眼で睨まれた。ライラめ、どうやら僕という人間を理解しつつあるようだな。
「けっきょく、例の教師さんには話を聞きに行くの?」
「うむ……これら資料を見るかぎり、ますます彼女が今回の事件に関わっているとは思い難いのだが、すでにアポイントを取ってしまっているからな」
そういえばそんなことを言っていたか。まあ、僕としてはどちらでもいいが、すでに先方と約束を取りつけてしまっているなら、それを違えるわけにもいかない。
とはいえ、市民学校の授業が終わるまでまだ今しばらく時間がある。
それまでの時間をこんな紙とインクと埃の匂いにまみれた空間で大人しく時間つぶしをしながら過ごすなんて、はたして僕に耐えきれるだろのだろうか……。
※
「……おい、アテナ」
「あはは、不倫相手のアソコを切っちゃったんだって。凄い事件もあるんだね」
「……むぅ」
「意外と変な事件が多くて飽きないね。ほら、これとかさ……」
「……なぁ、アテナよ」
「あれ、なんか近くない? 一緒に見たいの?」
「…………」
「ん? どうかした? 疲れたなら、そこのソファで寝てれば?」
「……ええいっ!」
「うぇ!? ちょっ、なんでぇ!? お、重いって!」
「重くない! ぜんぶおまえのせいだからな!」
「大丈夫。鍵はかけてるから」
「で、でも、音が……」
「聞こえないよ。そういう魔術は得意なんだ」
「だ、ダメ、これ以上は……」
「なんだ、もう準備できてるじゃん。ほら、力を抜いて」
「ま、待って……あぁ……アテナっ……!」
※
「ケダモノか、おまえは! 場所を考えろ、場所を!」
カチャカチャとズボンの前を閉める僕に、顔を真っ赤にしながらライラが激昂した。
そんなライラ自身は、何処からか取り出したタオルで必死に内腿のあたりを拭っている。
ここは自治警察署内にある資料管理室である。
あれから捜査資料の確認のために自治警察署を訪れた僕たちだが、真面目に資料を漁っていたのも束の間、密室に二人きりというシチュエーションに我慢ならず、うっかりことに及んでしまった次第である。
というか、ライラのほうにも多少の責任はある。
自治警察署に着くなり自分の姿を見て『これではペアルックのようで恥ずかしいな』などと言いながら着替えに行ったのだが、戻ってきた彼女は事務員用のノースリーブジャケットにタイト目のスカートという格好だったのだ。
本人は他に借りられるものがなかったと言っていたが、男物のシャツとズボンという格好からいきなりこんな華やかな姿に転じられたら、さすがに僕も心がときめいてしまう。
「だいたい、一回目は確かに不可抗力だけど、二回目は君のほうからだし」
「ち、ちがっ……そ、それを言うなら二回目も不可抗力だ!」
ライラが耳まで真っ赤にしながら資料の束を投げつけてきた。
僕の周りの女性はすぐにものを投げる傾向にある。
バサッと宙で飛散しかけた資料の束を魔術で受けとめると、僕はそれをフワリと自分の手許に落とす。
「そもそも捜査資料を確認するって言っても、一昨日起こったばかりの事件でまだ目ぼしい資料なんてないんじゃないの」
「そんなことはない。その資料を読んで見ろ」
言われて手許の資料に目を落とすと、どうやらそれはかなり古い新聞記事のスクラップであるようだった。
というか、今から確認しようって資料を投げるんじゃないよ……。
(『ハワード・ジョンソン、証拠不十分につき釈放』……何の記事だ?)
スクラップされた記事の概要をまとめると、どうやら以下のようなことらしい。
あるとき、エリザ・ジョンソンという人物が服毒による不審死を遂げる。
捜査は当初、自殺と他殺の両面から行われていたが、容疑者として一人息子であるハワード・ジョンソンの名が挙がり、実際に逮捕されるところまで捜査は進んだ。
しかし、結果的にハワード・ジョンソンは証拠不十分で釈放され、エリザ・ジョンソンの不審死は自殺として処理される――。
「これがなんなの?」
僕が訊くと、ライラは腕組みをしながら難しい顔をして答える。
「このハワード・ジョンソンという男が今回の被害者なのだ」
「なんだって?」
マジか。でも、この記事だと親を殺した疑いが持たれてるってことだよな。
「関連資料としてこんなものもあったぞ」
そう言って差し出されたのは、今度はゴシップ雑誌のスクラップである。
(『セオドール・ボルジアに隠し子か』……いや、誰だよ)
またしても新しい名前が出てきた。概略としては以下のような内容である。
セオドール・ボルジアという人物は、どうやら魔術犯罪による被害者救済と魔術犯罪の撲滅を掲げる市民団体《地上の人々》の代表をしている人物なのだそうだ。
ゴシップはそのセオドール・ボルジア氏が脅迫を受けているというもので、どうやら隠し子の存在を世間に公表されたくなければ所定の金額を払えと脅されているとのこと。
これも記事自体は相当古いもので、記載日を見るに先ほどのエリザ・ジョンソンが不審死を遂げたときとほとんど同じタイミングのものであるらしいが……。
(《地上の人々》……?)
何処かで聞いた覚えのあるワードだ。はて、何処だったかな。
「これの何が関係あるの?」
ひとまず、先に手許の資料についてライラに訊いてみることにした。
もともと物覚えがあまりよいほうではないのに、こんなに次々と新しい人物の名前が出てきたら僕のキャパシティなんて簡単に超えてしまう。
「添付されたメモによると、当時はこのセオドール・ボルジアという男を脅迫をしていたのがエリザ・ジョンソンだったのではないかと目されていたらしい。ただ、エリザが不審死を遂げたことで脅迫事件については未解明のまま迷宮入り、エリザの不審死についても、報告書を見るかぎりでは自殺という形で捜査が打ち切られているようだな」
「それで、今回はそのハワードが殺されたと」
「うむ。わたしも調べてみるまで気づかなかったが、この事件、ひょっとしたら思っていた以上に根深いものかもしれん……」
口許に手を当てて難しい顔をしたまま、ライラが床を睨みつける。
僕としてはサクッと調べてスパッと解決、明日はきっと晴れ的なスピード展開を期待したいところだが、どうにもそういう感じではなさそうだ。
「ただの偶然じゃないかなぁ」
「そういうことにして、楽をしたいだけだろう」
半眼で睨まれた。ライラめ、どうやら僕という人間を理解しつつあるようだな。
「けっきょく、例の教師さんには話を聞きに行くの?」
「うむ……これら資料を見るかぎり、ますます彼女が今回の事件に関わっているとは思い難いのだが、すでにアポイントを取ってしまっているからな」
そういえばそんなことを言っていたか。まあ、僕としてはどちらでもいいが、すでに先方と約束を取りつけてしまっているなら、それを違えるわけにもいかない。
とはいえ、市民学校の授業が終わるまでまだ今しばらく時間がある。
それまでの時間をこんな紙とインクと埃の匂いにまみれた空間で大人しく時間つぶしをしながら過ごすなんて、はたして僕に耐えきれるだろのだろうか……。
※
「……おい、アテナ」
「あはは、不倫相手のアソコを切っちゃったんだって。凄い事件もあるんだね」
「……むぅ」
「意外と変な事件が多くて飽きないね。ほら、これとかさ……」
「……なぁ、アテナよ」
「あれ、なんか近くない? 一緒に見たいの?」
「…………」
「ん? どうかした? 疲れたなら、そこのソファで寝てれば?」
「……ええいっ!」
「うぇ!? ちょっ、なんでぇ!? お、重いって!」
「重くない! ぜんぶおまえのせいだからな!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる