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第二章 地獄編
38話 vsサラマンダー
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〈雷術奥義 雷化・天装衣〉
雷化を発動し、アジェンダと目を合わせる。
最初は俺が雷属性だということに動揺していたようだが、そんな事を言及している場合ではないと割り切ってすぐに戦闘に集中する。流石は戦い慣れていると言うべきか、動揺を消すのが速い。
俺はテンペスターを地面から抜き、羅生門の向かって左側から飛び出す。アジェンダは右だ。
サラマンダーが放つブレスの横を通り過ぎながらサラマンダーを観察する。皮膚は鱗に覆われ、アジェンダの斧が弾かれていた事を見るに強度もかなり高い。おまけに腕に詰まった筋肉が弾性を生み、物理攻撃に対して高い防御力を誇っている。鋭い爪と牙、そして地面を溶かすほどの炎。攻守共に隙の無い、これまでに出会った事の無い強力な魔物だと認めざる得ない。
おまけに普通の魔物に比べて知能も高そうに見える。ブレスで確実にヴァランとマルスを足止めしつつ、目はしっかり俺とアジェンダを捉えている。
〈雷術 雷崩拳〉
サラマンダーの横まで移動し、雷を纏った拳をサラマンダーの腹へ捩じ込む。が、鱗が硬すぎて、貫通力を増す雷とはいえ傷を付ける事が出来ない。
拳から雷が放電し、小さい稲妻が迸る。
「くそ、だめか」
俺は数歩下がりサラマンダーを見る。
さっき殴った部分は全くの変化なし。この程度じゃ傷すら付かない。鱗の薄い部分。柔らかい部分。そこを突かなければろくなダメージは望めない。
《アルギュロス。一時的でいい、ブレスを止めれるか?》
《お任せを》
羅生門からアルギュロスが飛び出し、風のブレスを放つ。狙いはサラマンダーではなく炎のブレス。
ブレスを遮られたサラマンダーは標的をヴァラン達からアルギュロスに変えて。アルギュロスのブレスとサラマンダーのブレスが正面からぶつかる。
風と炎……実力はほぼ互角か。
「でも長くは保たない。速攻で決める」
〈雷術 雷神具・天裂槍〉
手のひらに雷槍を作り出し、そこに更に魔力を込め強靭な槍を作り出す。
「こいつを実際に武器として扱えたらいいんだろうけどな」
サラマンダーの顔めがけて投擲し、槍は一直線に軌跡を描きながらサラマンダーの顔に直撃。雷を伴った爆発で砂煙が舞い、一瞬ではあるがサラマンダーに隙が出来る。
「今だ!」
俺の掛け声を合図にアジェンダ、マルス、ヴァラン、アルギュロスが動き出す。俺もテンペスターを右手に持ち直し、一気に距離を詰める。
〈雷帝流 稲妻剣〉
ガシャンと音を立て、テンペスターとサラマンダーの鱗がぶつかるが、やはり雷の貫通性とテンペスターの切れ味を以てしても傷を付ける事すら叶わない。
〈水術 水刃・蜂の舞〉
ヴァランが放つ棘型の水刃がサラマンダーを襲う。が同じく傷は付かない。炎属性を持つサラマンダーに水術は効果が望めそうだったが、炎を使うだけでサラマンダー自体に炎属性があるわけじゃない。あの鱗は魔術ですら弾いてしまう。
「おりゃぁぁぁ!」
続けてマルスの右フックがサラマンダーの顔を捉える。
「グゥゥ」
すごい。俺達の魔術が軒並み効果が無い中で、唯一拳でサラマンダーを押す。しかもサラマンダーの牙にヒビが入っている。かなりの腕力が無いとああはならない。あれなら表面上のダメージだけでなく脳へのダメージも期待出来る。
「はぁぁぁ」
「ガルゥゥ!」
アジェンダが斧を二つ合わせてサラマンダーの左肩に切り裂く。これも鱗のせいでダメージは入らないが、勢いで鱗が数枚剥がれる。
そこへ更にアルギュロスの切れる竜巻のブレスが鱗が剥がれた部分に当たり、皮膚が切れる。これで初めて表面的な傷を付ける事に成功する。
「二人ともすごいな」
「当たり前だ、ガキ」
「誰がガキだ!」
「へ、違うなら行動で示せ……よっ!」
マルスのアッパーがサラマンダーの顎を捉える若干浮く。本当に怪力だけなら俺が見てきた誰よりもすごい。サラマンダーはどう考えても重い。持ち上げるだけでもかなりの力を要求されるだろうに、それを殴りつけたうえで浮かせてしまうなんて、本当に人間なのか?
「俺も……」
再びテンペスターを構えようとした瞬間、サラマンダーが動く。左前足を軸に体を回転。防御する間もなく、俺の体は遠心力によって衝撃を纏った尻尾に裂かれる。
人型を維持出来なくなり、体が乱される。雷化してなければ死んでいただろう。
元々離れていたアルギュロスとヴァランは無事だ。マルスはギリギリの所で防御し、踏ん張って耐えたが、かなりの衝撃で膝をついている。アジェンダはもろ腹にくらい、木に頭をぶつけぐったりしている。
「そんな機敏性もあるのかよ……」
「ガキ!」
「なんだ!」
「お前……死んでねぇのか?」
「雷化してる時は物理攻撃は効かない」
俺は体を再生させながら答える。
「そうか……とにかくやっちまうぞ」
〈雷帝流 稲妻剣〉
俺はもう一度稲妻剣を食らわせるが、鱗を剥がす事すら出来ない。
「おら!」
「グォォォォ」
サラマンダーが小さなブレスを放つ。
「おっと」
マルスは間一髪のところで避けた。
「ガキ、合わせろ。こいつを投げ飛ばすぞ」
「な、投げ飛ばす? 何考えて……」
「いいから合わせろ!」
「お、おう」
俺はマルスの横に移動し、魔力を右腕に込める。
「グォォォォォォ」
サラマンダーは大きく起き上がると両手を振りかざす。
「あの爪で引き裂かれたら死ぬぞッ!」
「関係ェねぇ。行くぞガキ、腹にでけぇのぶち込んでやる」
「ああ!」
〈雷術 雷崩拳〉
「はぁぁ!」
〈貪狼星〉
光を纏ったマルスの拳と雷を纏った俺の拳が同時にサラマンダーの腹を捉える。
「うぉぉぉぉ!」
「はぁぁぁぁぁ!」
俺達は更に力を込め、サラマンダーを吹き飛ばす。サラマンダーは木々に突っ込み、仰向けに倒れる。とほぼ同時に雷化が解ける。
「時間切れか」
「ガキ、やるじゃねぇか」
「だからガキじゃねえって」
「おっと、大丈夫か」
雷化が解けた反動で倒れた体をマルスが支えてくれる。なんとなくわかってきた。マルスは口こそ悪いが、根は良い奴なんだろう。
近くの木にもたれ掛からせてもらい、俺は周囲を確認する。
アジェンダはかなりダメージを食らったように見えたが、流石に受け身は取っていたようで、見た目ほどのダメージはなさそうだ。ヴァランも目立った怪我はしていない。
しかし、こんなに強いのがこの森にいるとは、よく今までブルーバードが襲撃されなかったもんだ。それに、エヴァも連れて来るべきだったな。
「アジェンダの具合はどうだ?」
「ああ、特段問題は無い。帰ってドクターに診せればすぐに治してくれるだろう」
「そうか、良かった」
マルスは肩の力を抜き、篭手の調整をし始めた。さっきまで気づかなかったが、素手じゃなくて篭手をはめてたんだな。
「おい、マルス」
「ん? 何だガキ」
「その篭手……」
「ああ、こいつか? いいだろ、俺の相棒だ。こいつで幾つもの戦いを切り抜けてきたのさ」
「へぇ、なにか特殊な力とかあるのか?」
「いや、特にはないな。ただ、鋼でできてるから手をしっかり守ってくれる」
「じゃあ本当にただの腕力だけでサラマンダーを殴り飛ばしてたのか……」
「まぁな」
それだけ言い終えるとまた調整に戻ってしまった。
「ガルルルルルル」
「ん、どうした? アルギュロス」
サラマンダーが投げ飛ばされた方を睨みながら威嚇を続けるアルギュロス。まさか……
「グォォォォォォォォォ」
倒れた木々を吹き飛ばし、中から咆哮が響く。
「くそ、まだ死んでなかったか」
マルスはすぐに立ち上がり、拳を構える。俺も体を起こし、そばに転がっていたテンペスターを取る。だが、雷化の反動はいつも通り俺にこれ以上の戦闘を許してくれない。テンペスターを杖にしなければ立ち上がるのも厳しい状況で、あんな奴と戦わなければいけないのか。
「だいぶダメージは負ってるみたいだな」
砂煙の中から現れたサラマンダーは所々鱗が剥がれ、血が出ている。が、目にはしっかりと憎悪が写し出され、口の中から巨大な魔力を感じる。
「グルギャァァァァァァァ」
雷化を発動し、アジェンダと目を合わせる。
最初は俺が雷属性だということに動揺していたようだが、そんな事を言及している場合ではないと割り切ってすぐに戦闘に集中する。流石は戦い慣れていると言うべきか、動揺を消すのが速い。
俺はテンペスターを地面から抜き、羅生門の向かって左側から飛び出す。アジェンダは右だ。
サラマンダーが放つブレスの横を通り過ぎながらサラマンダーを観察する。皮膚は鱗に覆われ、アジェンダの斧が弾かれていた事を見るに強度もかなり高い。おまけに腕に詰まった筋肉が弾性を生み、物理攻撃に対して高い防御力を誇っている。鋭い爪と牙、そして地面を溶かすほどの炎。攻守共に隙の無い、これまでに出会った事の無い強力な魔物だと認めざる得ない。
おまけに普通の魔物に比べて知能も高そうに見える。ブレスで確実にヴァランとマルスを足止めしつつ、目はしっかり俺とアジェンダを捉えている。
〈雷術 雷崩拳〉
サラマンダーの横まで移動し、雷を纏った拳をサラマンダーの腹へ捩じ込む。が、鱗が硬すぎて、貫通力を増す雷とはいえ傷を付ける事が出来ない。
拳から雷が放電し、小さい稲妻が迸る。
「くそ、だめか」
俺は数歩下がりサラマンダーを見る。
さっき殴った部分は全くの変化なし。この程度じゃ傷すら付かない。鱗の薄い部分。柔らかい部分。そこを突かなければろくなダメージは望めない。
《アルギュロス。一時的でいい、ブレスを止めれるか?》
《お任せを》
羅生門からアルギュロスが飛び出し、風のブレスを放つ。狙いはサラマンダーではなく炎のブレス。
ブレスを遮られたサラマンダーは標的をヴァラン達からアルギュロスに変えて。アルギュロスのブレスとサラマンダーのブレスが正面からぶつかる。
風と炎……実力はほぼ互角か。
「でも長くは保たない。速攻で決める」
〈雷術 雷神具・天裂槍〉
手のひらに雷槍を作り出し、そこに更に魔力を込め強靭な槍を作り出す。
「こいつを実際に武器として扱えたらいいんだろうけどな」
サラマンダーの顔めがけて投擲し、槍は一直線に軌跡を描きながらサラマンダーの顔に直撃。雷を伴った爆発で砂煙が舞い、一瞬ではあるがサラマンダーに隙が出来る。
「今だ!」
俺の掛け声を合図にアジェンダ、マルス、ヴァラン、アルギュロスが動き出す。俺もテンペスターを右手に持ち直し、一気に距離を詰める。
〈雷帝流 稲妻剣〉
ガシャンと音を立て、テンペスターとサラマンダーの鱗がぶつかるが、やはり雷の貫通性とテンペスターの切れ味を以てしても傷を付ける事すら叶わない。
〈水術 水刃・蜂の舞〉
ヴァランが放つ棘型の水刃がサラマンダーを襲う。が同じく傷は付かない。炎属性を持つサラマンダーに水術は効果が望めそうだったが、炎を使うだけでサラマンダー自体に炎属性があるわけじゃない。あの鱗は魔術ですら弾いてしまう。
「おりゃぁぁぁ!」
続けてマルスの右フックがサラマンダーの顔を捉える。
「グゥゥ」
すごい。俺達の魔術が軒並み効果が無い中で、唯一拳でサラマンダーを押す。しかもサラマンダーの牙にヒビが入っている。かなりの腕力が無いとああはならない。あれなら表面上のダメージだけでなく脳へのダメージも期待出来る。
「はぁぁぁ」
「ガルゥゥ!」
アジェンダが斧を二つ合わせてサラマンダーの左肩に切り裂く。これも鱗のせいでダメージは入らないが、勢いで鱗が数枚剥がれる。
そこへ更にアルギュロスの切れる竜巻のブレスが鱗が剥がれた部分に当たり、皮膚が切れる。これで初めて表面的な傷を付ける事に成功する。
「二人ともすごいな」
「当たり前だ、ガキ」
「誰がガキだ!」
「へ、違うなら行動で示せ……よっ!」
マルスのアッパーがサラマンダーの顎を捉える若干浮く。本当に怪力だけなら俺が見てきた誰よりもすごい。サラマンダーはどう考えても重い。持ち上げるだけでもかなりの力を要求されるだろうに、それを殴りつけたうえで浮かせてしまうなんて、本当に人間なのか?
「俺も……」
再びテンペスターを構えようとした瞬間、サラマンダーが動く。左前足を軸に体を回転。防御する間もなく、俺の体は遠心力によって衝撃を纏った尻尾に裂かれる。
人型を維持出来なくなり、体が乱される。雷化してなければ死んでいただろう。
元々離れていたアルギュロスとヴァランは無事だ。マルスはギリギリの所で防御し、踏ん張って耐えたが、かなりの衝撃で膝をついている。アジェンダはもろ腹にくらい、木に頭をぶつけぐったりしている。
「そんな機敏性もあるのかよ……」
「ガキ!」
「なんだ!」
「お前……死んでねぇのか?」
「雷化してる時は物理攻撃は効かない」
俺は体を再生させながら答える。
「そうか……とにかくやっちまうぞ」
〈雷帝流 稲妻剣〉
俺はもう一度稲妻剣を食らわせるが、鱗を剥がす事すら出来ない。
「おら!」
「グォォォォ」
サラマンダーが小さなブレスを放つ。
「おっと」
マルスは間一髪のところで避けた。
「ガキ、合わせろ。こいつを投げ飛ばすぞ」
「な、投げ飛ばす? 何考えて……」
「いいから合わせろ!」
「お、おう」
俺はマルスの横に移動し、魔力を右腕に込める。
「グォォォォォォ」
サラマンダーは大きく起き上がると両手を振りかざす。
「あの爪で引き裂かれたら死ぬぞッ!」
「関係ェねぇ。行くぞガキ、腹にでけぇのぶち込んでやる」
「ああ!」
〈雷術 雷崩拳〉
「はぁぁ!」
〈貪狼星〉
光を纏ったマルスの拳と雷を纏った俺の拳が同時にサラマンダーの腹を捉える。
「うぉぉぉぉ!」
「はぁぁぁぁぁ!」
俺達は更に力を込め、サラマンダーを吹き飛ばす。サラマンダーは木々に突っ込み、仰向けに倒れる。とほぼ同時に雷化が解ける。
「時間切れか」
「ガキ、やるじゃねぇか」
「だからガキじゃねえって」
「おっと、大丈夫か」
雷化が解けた反動で倒れた体をマルスが支えてくれる。なんとなくわかってきた。マルスは口こそ悪いが、根は良い奴なんだろう。
近くの木にもたれ掛からせてもらい、俺は周囲を確認する。
アジェンダはかなりダメージを食らったように見えたが、流石に受け身は取っていたようで、見た目ほどのダメージはなさそうだ。ヴァランも目立った怪我はしていない。
しかし、こんなに強いのがこの森にいるとは、よく今までブルーバードが襲撃されなかったもんだ。それに、エヴァも連れて来るべきだったな。
「アジェンダの具合はどうだ?」
「ああ、特段問題は無い。帰ってドクターに診せればすぐに治してくれるだろう」
「そうか、良かった」
マルスは肩の力を抜き、篭手の調整をし始めた。さっきまで気づかなかったが、素手じゃなくて篭手をはめてたんだな。
「おい、マルス」
「ん? 何だガキ」
「その篭手……」
「ああ、こいつか? いいだろ、俺の相棒だ。こいつで幾つもの戦いを切り抜けてきたのさ」
「へぇ、なにか特殊な力とかあるのか?」
「いや、特にはないな。ただ、鋼でできてるから手をしっかり守ってくれる」
「じゃあ本当にただの腕力だけでサラマンダーを殴り飛ばしてたのか……」
「まぁな」
それだけ言い終えるとまた調整に戻ってしまった。
「ガルルルルルル」
「ん、どうした? アルギュロス」
サラマンダーが投げ飛ばされた方を睨みながら威嚇を続けるアルギュロス。まさか……
「グォォォォォォォォォ」
倒れた木々を吹き飛ばし、中から咆哮が響く。
「くそ、まだ死んでなかったか」
マルスはすぐに立ち上がり、拳を構える。俺も体を起こし、そばに転がっていたテンペスターを取る。だが、雷化の反動はいつも通り俺にこれ以上の戦闘を許してくれない。テンペスターを杖にしなければ立ち上がるのも厳しい状況で、あんな奴と戦わなければいけないのか。
「だいぶダメージは負ってるみたいだな」
砂煙の中から現れたサラマンダーは所々鱗が剥がれ、血が出ている。が、目にはしっかりと憎悪が写し出され、口の中から巨大な魔力を感じる。
「グルギャァァァァァァァ」
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