最弱属性魔剣士の雷鳴轟く

愛鶴ソウ

文字の大きさ
47 / 216
第二章 地獄編

47話 ヴァント攻防戦

しおりを挟む
「開け、地獄の門」





 地獄より地上へ戻ってきた俺達は、辺りの様子を伺う。どうやらヴァントより少し南の小高い丘に出たらしい。
 ハデスが見せてくれた映像の中では、ヴァントの門はアンデッドの侵入を許さず、持ち堪えていたが、既に門は破られており、街の中にアンデッドの侵入を許してしまっている。少し来るのが遅かったか。
 だが、それもまだ少数で、殆どのアンデッドは門より先に進む事が出来ないでいる。兵士や学生の必死の抵抗のお陰だ。映像を見た時は皆パニック状態で、迎撃なんて不可能に思われたが、兵士が最前列で隊列を組み、間から学生が援護する事でどうにかまだ耐えている。
 四つの門のうち、破られたのは一つだけ。今ならまだ被害を最小限に抑えられるはずだ。


「俺とエヴァ、そしてグレイドを含めた十五人の黒鬼隊……」

「アオーーーン」

「……と、アルギュロス。これだけの戦力であの数のアンデッドを相手に出来るのか?」

「帝国も流石にこの事態に何もしないというのは考えられません。すぐにとは言い切れませんが、援軍も期待出来ます。我々はそれまでになるべく数を減らす持久戦になるかと」


 俺の弱点の一つが持久戦。魔力の消耗が激しい上に、雷化・天装衣ラスカディグローマを発動すれば否が応でも時間切れが付きまとってくる。
 グレイドの言う通り、俺達は帝国の増援が来るまでの持久戦と割り切って、帝国の援軍が到着すれば後は任せてしまっても大丈夫だろう。


「とりあえずはその方針で行こう。敵の数は?」

「総勢五〇〇〇を超えています」

「ご、五〇〇〇!?……数千とは聞いてたが、これは思ったよりも苦戦するかもな」


 俺は左腰にぶら下げているテンペスターとシュデュンヤーを抜き、アンデッドの軍勢を見下ろす。
 眼下には地面と見間違うほどに敷き詰められたアンデッド。総勢五〇〇〇というのも信じざる得ない光景だ。おまけに人型のソンビにスケルトン、ダークナイトやオークのゾンビまで居る。アンデッドとひとまとめにするにはあまりに個性的。
 これは温存ばかり意識していたら、いくら二年修行したとは言っても足元を掬われる可能性がある。気を引き締めていかないと。


「よし! いくぞ!!」


 俺はハデスが用意してくれた黒いマントのフードを深く被り、叫ぶ。


『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』


 俺達は一斉に武器を構え、丘を駆け下りる。まだアンデッドと衝突するには距離がある。相手もこちらには気づいていない。先手必勝だ。


「エヴァ! 走りながらあいつらに先制攻撃をぶちかましてくれ!」


「任せて」

〈氷術 武器具現 『天之麻迦古弓あめのまかこゆみ』 氷弓龍星群ひょうきゅうりゅうせいぐん


 エヴァの詠唱と共に氷の巨弓が現れ一本の巨矢を空へと打ち上げる。氷の巨矢が天を駆け登り、はるか上空で分裂。千を超える矢がそれぞれ龍へと姿を変え、アンデッド達に降り注ぐ。加速した氷の矢龍は威力を上げ、アンデッドの腕や足、首を吹き飛ばす。


「すごいな」


 だが、アンデッドは痛みも感じず、完全に無力化しなければ死なない。中でも厄介なのは痛みを感じないところだ。生きている者ならば怯んだり、臆したりすることもあるだろうが、コイツらにはそういった事が無い。


「さて、お前の力。見せてもらうぜ」


 俺は左手に持ったシュデュンヤー肩の上に構え、横一線に薙ぎ払う。


〈雷帝流 雷斬砲〉


 剣から飛び出した雷の斬撃は螺旋を描きアンデッド達の首、胴、腕、脚を刻んでいく。
 斬られたアンデッドから黒い瘴気が溢れ、シュデュンヤーの元に集まってくる。そして吸収されるとシュデュンヤーから黒いオーラのようなものが吹き出し刀身にまとわりつく。
 それ以降アンデッド達は動かない。これが不死者を殺す、そして魂を吸収するという事か。
 エヴァの攻撃と俺の攻撃でいくらか無力化出来たが、相手は五〇〇〇の大群。もっと広範囲に効果のある攻撃を連続で繰り出さないと、数を減らすのも一苦労だ。


「ぶつかるぞ」 


 あと二百メートル程度で、アンデッドの軍勢とぶつかる。未だに俺たちに気づいたアンデッドは居ない。よく見ると、あのアンデッドたちは様子は少し変だ。普通アンデッドってのは死体が長く放置されたりすると腐って動き出す。そこには本能的な意思以外は存在せず、ただ人を喰らう化物になる。
 だがコイツらはきちんと武器防具の使い方を理解し、使っている。
 生前の習慣がアンデッド化しても残っていると言うことはよくある話だが、ここまでしっかり、しかも全員が武器を使えるものなのか?


「なにかおかしいな」

「主よ、一気に数を減らします」


〈嵐術 鎌鼬かまいたち


 アルギュロスの周囲に現れた小さな竜巻から無数の風刃が飛び出し、アンデッド達の足や頭を斬り落とし、無力化していく。


「だが……」

「うぅぅぅぅぅ」

「ぉぉぉぉぉ」

「うあう……ぉぉぉ」

「……死んではないな。やっぱり殺すならこいつシュデュンヤーしかないのか」


 俺は走りざまに身動きの取れなくなったゾンビの頭を真っ二つにし、スケルトンの骨を砕く。オークゾンビにシュデュンヤーを突き刺し、斬り裂く。が、図体がでかい分ちゃんと殺さないとシュデュンヤーでも殺せないらしい。


「やっと俺達に気づいたか」


 気づけば周りはアンデッドだらけ。エヴァやグレイド達とも逸れたな。周囲には腐った男女と骨ばかり。
 俺はテンペスターで地面をトントンと叩き、シュデュンヤーを肩に構えながら考える。こいつらは多少なりとも知性がある。だとすれば、どこかに司令塔がいると考えるのが妥当だろうな。


「うぅぅぅぅぅ」


 様子を見ていたアンデッドの内の一体のゾンビがしびれを切らし突っ込んでくる。
 だが、単調なソンビの動きに捕まるほど俺も二年間遊んでたわけじゃない。軽く後ろに避け、シュデュンヤーで胴体を斬り裂く。ゾンビは黒い瘴気をあげ、動かなくなる。


「……さっきより軽くなってる。これが魂を吸収して性能を上げる剣。地獄ではこいつだけは試せなかったからな。思う存分やらせてもらうぜ……」





「急ぐわよ! ここからヴァントまではかなり距離がある」

『はッ!!』


 同時刻。
 エルトリア帝国からの援軍として天馬騎士団ペガサス・ナイツ龍騎士団ドラゴン・ナイツが送り込まれた。


 馬で駆ける数百の騎士団員。その先頭で白い鎧の女と赤い鎧の男が話していた。


「エイナ。ここはチームを分けよう。俺たちのほうが人数は多いが機動性に欠ける」

「わかっています、アランさん。……天馬騎士団ペガサス・ナイツ全団員に告ぐ!! これより龍騎士団ドラゴン・ナイツを置いて我々だけで先行し、ヴァントに向かう。行くぞ!」


 うぉぉぉぉぉと団員達の唸りが響く。
 その少し後ろ。元氷の姫イエロ・プリンセッサのマナティアとガイナがいた。


「じゃあな、マナ。気をつけろよ」

「ええ、あなた達が来る頃にはすべて終わらせてるわ」

「自信たっぷりだな。流石は聖炎の騎士・・・・・様」





「はぁぁぁ!!」


 テンペスターを向けた方向へ雷が迸り、小さな稲妻が降り注ぐ。数十体のゾンビが感電し、爆発を起こす。体の原型が無くなるほどに爆散させれば、機能が停止する。こんな当たり前の事に今更気づき、無理にシュデュンヤーでとどめを刺す事に執着する必要は無いと割り切ってこの戦法を取っている。シュデュンヤーは確実に絶命至らしめるが、一体一体にそれぞれ斬撃を繰り出すのは体力と時間の無駄だ。雷撃で広範囲のアンデッドをまとめて消し炭にする。


「はぁ……しかし多いな」


 あれからどれだけ経ったのか、もう時間の感覚が麻痺してきている。
 前、後ろ、右、左。ありとあらゆる方向から攻撃を仕掛けてくるアンデッド達を斬って斬って斬りまくってるが、一向に数が減らない。
 ヒュウっという風を切る音が後ろの方から聞こえ、視界の端で確認するとスケルトンが矢を飛ばしてきている。それを右手のテンペスターで撃ち落とし、左手のシュデュンヤーから斬撃を飛ばしスケルトンを無力化。両サイドから寄って来たゾンビをテンペスターとシュデュンヤーを振り下ろして斬り裂く。
 テンペスターで斬った方のゾンビはまだ死んでいないのでシュデュンヤーをフルスイングしてゾンビにとどめを刺す。
 その時、周りの数体を道連れにする。


「……っ!」


 突然目の前のゾンビたちが吹き飛び、砂煙が舞う。砂煙の向こうからダークナイトが現れる。三メートル近くあるスケルトンに黒い鎧とマントを装備したアンデッドで、右手には大剣を握っている。確か一級魔物、気は抜けねぇ。
 上から振り下ろしてくるダークナイトの大剣をテンペスターを斜めにして受け流し、重い一撃を地面に受け流す。そこへすかさず瞬動術で股下を掻い潜り、マントを突き抜けて後ろへ回り込む。
 だが、マントで見えなかった後ろ側にはスケルトンやゾンビがうようよ待ち構えていた。


「びっくりするなぁ!」


〈雷帝流 雷撃一閃〉


 半円に薙ぎ払ったシュデュンヤーから放たれた雷撃により前線にいたゾンビ達は退けるが後ろからまだまだやってくる。
 更にダークナイトも、視界から消えた俺が後ろに回り込んでいると気づき、振り返って大剣を振り上げる。


「くそ……どうしたもんか」


 目の前にはダークナイト。後ろにはアンデッド軍団。
 考えが纏まる暇もなくダークナイトが大剣を振り下ろす。咄嗟にテンペスターとシュデュンヤーを交差させ腰を落として受け止める。二年前の俺なら重みと衝撃で潰れていたかもしれないが、この二年間体作りにも時間をかけて来た。二年前よりも俺の身体能力は格段に上がっている。


「この……おらぁぁ!」


 大剣を跳ね除け、攻撃に転じる。
 テンペスターとシュデュンヤーを素早く鞘に直し、一気にダークナイトの胸元に飛び込む。


「ぶっ倒れろ」


〈雷術 雷撃ライトニングボルト


 ダークナイトの体中に衝撃と雷が迸り、落雷が起きたのと同等の威力を発揮する。プシューと黒い煙を上げながら倒れるダークナイト。
 だが、こいつはアンデッド……まだ生きてる。
 ダークナイトの肋骨の部分をはしごの様にして顔の高さまで登り、シュデュンヤーを抜いて頭を真っ二つに斬る。


「ガ、ガガ グガァァァァ」


 バキバキと骨が折れ断末魔の叫びをあげながらダークナイトは動かなくなる。


「よし、でも……これはまずいな……」

「カラカラカラカラ」

「うぁぁぁぁぁ」

「おぉぉぉぉぉぉ」


 ダークナイトと戦っている間に周囲のアンデッドは隊列を組み、俺を確実に殺そうと狙っていた。
 円形に組まれた隊列の前列にゾンビの大群。その後ろで弓を構えるスケルトン。更にその後ろで構えるオークゾンビ。
 こんな隊列が組めるなんて、やっぱりただのアンデッドじゃない。明らかに知性を持っている。ハデスの見立て通り魔族による襲撃と言うのがはやり正しいか。


「ここまで数で負けてると、どうにもならねぇような気がするな……」


 そして何を合図にしたか知らないが突然ゾンビ軍団が迫ってくる。スケルトンも弓を引き絞る。前衛の陰に隠れながら遠距離とは、いやらしい奴らだ。


「氷術 雹絶世界シルバー


 次の瞬間、辺り一面が氷に覆われる。
 すぐそばまで迫っていたゾンビも、奥で待ち構えていたオークゾンビも、みんな残らず凍りついてしまった。


「これは……」

「クロト!」


 突然辺りが暗くなったかと思うと、アルギュロスに乗ったエヴァが飛んできてすぐ近くに着地する。


「エヴァか! 助かったぜ」

「間に合ってよかった……!」

「よし、このまま……」


 次の瞬間、後方から風が吹き抜ける。
 振り返るとそこでは大爆発が起きていた。だが、ただの爆炎じゃない。真っ白な炎だ。
 あんな規模の魔術を使える奴がこの戦場にいるとは思えない。一瞬グレイド達の魔術かと思ったが、この二年間一緒にいて、一度も見た事が無いので恐らく違うだろう。
 となればアンデッドを操っている敵の親玉か。……いや、違う。この懐かしい気配は……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

慈愛と復讐の間

レクフル
ファンタジー
 とある国に二人の赤子が生まれた。  一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。  慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。  これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。  だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。 大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。  そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。  そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。  慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。  想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……

精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。 魔力があっても普通の魔法が使えない俺。 そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ! 因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。 任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。 極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ! そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。 そんなある日転機が訪れる。 いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。 昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。 そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。 精霊曰く御礼だってさ。 どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。 何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ? どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。 俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。 そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。 そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。 ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。 そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。 そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ? 何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。 因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。 流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。 俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。 因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜

ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。 アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった 騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。 今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。 しかし、この賭けは罠であった。 アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。 賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。 アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。 小説家になろうにも投稿しています。 なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。

処理中です...