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第二章 地獄編
48話 聖炎の騎士
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「あの爆炎……いや、まさか。……エヴァ、あれは」
「うん、感じる。ここには学生も居るし、居てもおかしくないよ!」
「ああ、とにかく行ってみよう。アルギュロス、俺に合わせてくれ」
「御意!」
俺は拳に、アルギュロスは口内に魔力を集中させる。
〈雷術 砲拳撃〉
〈嵐術 風圧大砲〉
俺は腕のみを雷化させる『部分雷化』を使い、雷拳を前方に飛ばす。そこにアルギュロスの風圧大砲が加わり、ハリケーンが生まれる。
ハリケーンはかなりの数の氷塊アンデッドを吹き飛ばし、一直線に道を作る。だが逆に氷が割れたおかげでピクピクと動き出しているアンデッドも居る。
「生きてるな……」
すぐ隣で凍ったゾンビの頭をアルギュロスが前脚で踏み潰し、動かなくなった。肉体の原型を保てずに消滅したのかと思ったが、アンデッドは頭を潰されようと足さえあれば動き、腕さえあれば攻撃してくる。となれば殺したって事になる。
「おい、アルギュロス。まさか、その脚……」
見るとアルギュロスの脚は黒く変色し、シュデュンヤーと同じく黒いオーラのようなものを纏っていた。
「主が獄気の修行をしているのを見ているうちに、我も出来るのではと思い習得した力です。地獄の力を纏うので、不死者も殺せます」
「へぇ……」
地獄の魔粒子を使って放たれる地獄術は不死者を殺すとハデスも言っていた。シュデュンヤー以外にも殺す術があるなら少しこの戦いも楽になる。
「とりあえず、あの炎の使い手の所に行くぞ」
「ガウ!」
両脇に転がる身動きの取れないゾンビやスケルトンを斬り捨てながら俺達は駆け抜ける。
「…………!!」
しばらく進んだ後、アンデッドと交戦中の数名の人影を見つけた。全員女性、そして白い鎧を身に着けている。俺にとっては一番馴染みのある騎士団だ。
懐かしい姿を見て思わず立ち止まってしまう。
「主?」
「まさか、天馬騎士団だったのか……」
「知り合いですか?」
「ま、まぁ……」
特に俺から見て手前の二人はよく知っている。
茶髪をショートにした女性でイザベラさんからの信頼も厚かった元副団長、そして現団長のエイナさん。そして銀の髪をポニーテールにし、細剣を振っているのは氷の姫のメンバーの一人。マナティアだ。
騎士になっている事も意外だったが、天馬騎士団に入っているとは思いもしなかった。
「クロト!」
「主!」
立ち尽くす俺に迫っていたアンデッドを氷と爪で吹き飛ばし、俺の元に集まるエヴァとアルギュロス。
「あ、マナちゃんだ……クロト、どうするの?」
どうせ帝国を敵に回せばコイツらも敵なんだ。帝国を敵に回すと言う事は、当然この二人も敵に回す事になる。見知った顔とも戦う覚悟を決めてきたはずだ。戸惑ってどうする。
「……行くぞ。戦力が増えた分にはいい」
「何者?」
俺達に気づいたマナは怪しいと判断したのか、警戒しながらも話しかけてくる。
「アンデッドじゃなさそうね。学生や騎士団でもなさそうだし、さてはあなた達がアンデッドを操る魔族ってやつね」
「何言って……」
「問答無用!」
細剣を振り上げ接近し、俺に斬りかかってくる。それをシュデュンヤーで受け止める。
「……!!」
マナが握っている細剣には見覚えがあった。三年前、イザベラさんとの訓練で何度も苦しまされたローズレイン。イザベラさんの剣で、ガーデルさん自慢の一本。
俺は思わず見入りそうになったが、現実に戻り力を入れ直す。マナを引き剥がし、体勢を整える。
「エヴァ、アルギュロスに乗って離れろ。氷術なんて使ったら一発でバレる。今はまだ、姿を隠しておきたい」
「でも……クロトは?」
俺はバレると思いテンペスターをマントの中の鞘にしまいシュデュンヤーを構える。
「雷術無しで戦うさ」
「何をブツブツと……覚悟!!」
〈聖炎術 不死鳥〉
ローズレインの突きと同時に放たれた白い炎が鳥型に変形し、飛んでくる。
「獄気硬化!」
〈黒帝流 具現剣狼〉
シュデュンヤーに獄気を込め、武装。更に獄気のオーラが狼を具現化し、聖炎の不死鳥と正面からぶつかる。かなりの衝撃を生まれ、体が飛ばされそうになるのを何とか踏ん張る。
しかし、小声で喋らないとほんとにバレるな。
「……これならどうだ」
〈黒帝流 打上剣狼〉
マナの手に持つローズレインの下にシュデュンヤーを滑り込ませ、上に弾く。
〈黒帝流 双剣狼〉
そこに追い打ちの一斬。
マナは体勢を崩し、二メートルほど後方に吹き飛ぶ。
「きゃ……」
バサッと倒れたマナにすかざすシュデュンヤーを向ける。
「勝負ありだな」
「この剣術……もしかして……」
「待ちなさい!」
と、ナイフを持ったエイナが飛びかかってくる。
「ちっ……」
シュデュンヤーで受け流し、後ろへ飛ぶ。ナイフの割には重い一撃だ。戦っている所を見た事が無かったので印象になかったが、この人も騎士団の団長に選ばれる程の実力者だ。舐めてかかれる相手じゃない。
二対一は避けるべきだと判断し、とりあえずは二人から距離を置く。
「大丈夫? マナ」
「はい! ありがとうございます!」
「こいつは……?」
「お、恐らくは例の魔族かと……」
「そう……覚悟しなさい。城下町で暴れまわり、雪山襲撃、更に東の地までも荒らし回った、そして今回はこれ。いい加減ここまでよ」
俺の事をリヴァやフロリエルだと思って……
「東の地を荒らし回っただと?」
なるべく声を低くし、口調を変えて尋ねる。
「しらばっくれるな! お前たちがリブ村を襲撃した犯人だって事はもうわかってる」
「な…………」
それが事実なら俺の復讐はハデスの願いと利害が一致する。フロリエルやリヴァとも積極的に戦う理由が出来る。
いや、今聞いただけの信憑性の無い話を鵜呑みにするのは危険だ。それにイザベラさんの事もある。少なくともイザベラさんを殺したのは帝国の、もっと上に居る奴だ。とりあえず、今は真偽をはっきりさせたい。
「…………」
俺は無言でエヴァ達の方へ引き返し、シュデュンヤーを鞘にしまう。今ここでこの二人と戦う事に意味は無い。この二人だってイザベラさんを失った側の人間だ。俺の復讐の対象には入らない。
「待ちなさい!」
エイナが追い打ちをかけるように飛び掛かって来るのを気配で感じ、すかさずしゃがみ込んで地面に手を当てる。
〈雷術 雷撃崩し〉
手のひらから地面の中へ放出した雷が地面を砕き、巨大なクレーターを作る。
「きゃ……」
「うわ……」
〈雷術 雷転移〉
俺は身体を細い稲妻に変え、エヴァ達の方へ飛ぶ。
これも二年間の間に身につけた体質変化だ。雷化・天装衣を使わなくても身体を雷に変える事が出来る。
ただ、部位も一部のみだし魔力も増幅されないので、デメリットも多い。一瞬しか体質を変化出来ないというのが戦闘面に活かしにくい最もの理由だ
「……クロト!」
「エヴァ!」
「マナちゃんは……どうしたの?」
「ひとまず退けてきた。それより帝国が到着していると知れたのは僥倖だった。今はここを切り抜けて、後の事は帝国に任せよう」
俺はマントの中に隠していたテンペスターとシュデュンヤーを鞘から抜き、再び二刀流になる。
「うん、こいつらだね」
前、後ろ、右左。全方位を囲まれてる。
「アルギュロス。思いっきりやれ」
「アオーーーーーン!!」
「行くぞ!」
「うん!」
「うん、感じる。ここには学生も居るし、居てもおかしくないよ!」
「ああ、とにかく行ってみよう。アルギュロス、俺に合わせてくれ」
「御意!」
俺は拳に、アルギュロスは口内に魔力を集中させる。
〈雷術 砲拳撃〉
〈嵐術 風圧大砲〉
俺は腕のみを雷化させる『部分雷化』を使い、雷拳を前方に飛ばす。そこにアルギュロスの風圧大砲が加わり、ハリケーンが生まれる。
ハリケーンはかなりの数の氷塊アンデッドを吹き飛ばし、一直線に道を作る。だが逆に氷が割れたおかげでピクピクと動き出しているアンデッドも居る。
「生きてるな……」
すぐ隣で凍ったゾンビの頭をアルギュロスが前脚で踏み潰し、動かなくなった。肉体の原型を保てずに消滅したのかと思ったが、アンデッドは頭を潰されようと足さえあれば動き、腕さえあれば攻撃してくる。となれば殺したって事になる。
「おい、アルギュロス。まさか、その脚……」
見るとアルギュロスの脚は黒く変色し、シュデュンヤーと同じく黒いオーラのようなものを纏っていた。
「主が獄気の修行をしているのを見ているうちに、我も出来るのではと思い習得した力です。地獄の力を纏うので、不死者も殺せます」
「へぇ……」
地獄の魔粒子を使って放たれる地獄術は不死者を殺すとハデスも言っていた。シュデュンヤー以外にも殺す術があるなら少しこの戦いも楽になる。
「とりあえず、あの炎の使い手の所に行くぞ」
「ガウ!」
両脇に転がる身動きの取れないゾンビやスケルトンを斬り捨てながら俺達は駆け抜ける。
「…………!!」
しばらく進んだ後、アンデッドと交戦中の数名の人影を見つけた。全員女性、そして白い鎧を身に着けている。俺にとっては一番馴染みのある騎士団だ。
懐かしい姿を見て思わず立ち止まってしまう。
「主?」
「まさか、天馬騎士団だったのか……」
「知り合いですか?」
「ま、まぁ……」
特に俺から見て手前の二人はよく知っている。
茶髪をショートにした女性でイザベラさんからの信頼も厚かった元副団長、そして現団長のエイナさん。そして銀の髪をポニーテールにし、細剣を振っているのは氷の姫のメンバーの一人。マナティアだ。
騎士になっている事も意外だったが、天馬騎士団に入っているとは思いもしなかった。
「クロト!」
「主!」
立ち尽くす俺に迫っていたアンデッドを氷と爪で吹き飛ばし、俺の元に集まるエヴァとアルギュロス。
「あ、マナちゃんだ……クロト、どうするの?」
どうせ帝国を敵に回せばコイツらも敵なんだ。帝国を敵に回すと言う事は、当然この二人も敵に回す事になる。見知った顔とも戦う覚悟を決めてきたはずだ。戸惑ってどうする。
「……行くぞ。戦力が増えた分にはいい」
「何者?」
俺達に気づいたマナは怪しいと判断したのか、警戒しながらも話しかけてくる。
「アンデッドじゃなさそうね。学生や騎士団でもなさそうだし、さてはあなた達がアンデッドを操る魔族ってやつね」
「何言って……」
「問答無用!」
細剣を振り上げ接近し、俺に斬りかかってくる。それをシュデュンヤーで受け止める。
「……!!」
マナが握っている細剣には見覚えがあった。三年前、イザベラさんとの訓練で何度も苦しまされたローズレイン。イザベラさんの剣で、ガーデルさん自慢の一本。
俺は思わず見入りそうになったが、現実に戻り力を入れ直す。マナを引き剥がし、体勢を整える。
「エヴァ、アルギュロスに乗って離れろ。氷術なんて使ったら一発でバレる。今はまだ、姿を隠しておきたい」
「でも……クロトは?」
俺はバレると思いテンペスターをマントの中の鞘にしまいシュデュンヤーを構える。
「雷術無しで戦うさ」
「何をブツブツと……覚悟!!」
〈聖炎術 不死鳥〉
ローズレインの突きと同時に放たれた白い炎が鳥型に変形し、飛んでくる。
「獄気硬化!」
〈黒帝流 具現剣狼〉
シュデュンヤーに獄気を込め、武装。更に獄気のオーラが狼を具現化し、聖炎の不死鳥と正面からぶつかる。かなりの衝撃を生まれ、体が飛ばされそうになるのを何とか踏ん張る。
しかし、小声で喋らないとほんとにバレるな。
「……これならどうだ」
〈黒帝流 打上剣狼〉
マナの手に持つローズレインの下にシュデュンヤーを滑り込ませ、上に弾く。
〈黒帝流 双剣狼〉
そこに追い打ちの一斬。
マナは体勢を崩し、二メートルほど後方に吹き飛ぶ。
「きゃ……」
バサッと倒れたマナにすかざすシュデュンヤーを向ける。
「勝負ありだな」
「この剣術……もしかして……」
「待ちなさい!」
と、ナイフを持ったエイナが飛びかかってくる。
「ちっ……」
シュデュンヤーで受け流し、後ろへ飛ぶ。ナイフの割には重い一撃だ。戦っている所を見た事が無かったので印象になかったが、この人も騎士団の団長に選ばれる程の実力者だ。舐めてかかれる相手じゃない。
二対一は避けるべきだと判断し、とりあえずは二人から距離を置く。
「大丈夫? マナ」
「はい! ありがとうございます!」
「こいつは……?」
「お、恐らくは例の魔族かと……」
「そう……覚悟しなさい。城下町で暴れまわり、雪山襲撃、更に東の地までも荒らし回った、そして今回はこれ。いい加減ここまでよ」
俺の事をリヴァやフロリエルだと思って……
「東の地を荒らし回っただと?」
なるべく声を低くし、口調を変えて尋ねる。
「しらばっくれるな! お前たちがリブ村を襲撃した犯人だって事はもうわかってる」
「な…………」
それが事実なら俺の復讐はハデスの願いと利害が一致する。フロリエルやリヴァとも積極的に戦う理由が出来る。
いや、今聞いただけの信憑性の無い話を鵜呑みにするのは危険だ。それにイザベラさんの事もある。少なくともイザベラさんを殺したのは帝国の、もっと上に居る奴だ。とりあえず、今は真偽をはっきりさせたい。
「…………」
俺は無言でエヴァ達の方へ引き返し、シュデュンヤーを鞘にしまう。今ここでこの二人と戦う事に意味は無い。この二人だってイザベラさんを失った側の人間だ。俺の復讐の対象には入らない。
「待ちなさい!」
エイナが追い打ちをかけるように飛び掛かって来るのを気配で感じ、すかさずしゃがみ込んで地面に手を当てる。
〈雷術 雷撃崩し〉
手のひらから地面の中へ放出した雷が地面を砕き、巨大なクレーターを作る。
「きゃ……」
「うわ……」
〈雷術 雷転移〉
俺は身体を細い稲妻に変え、エヴァ達の方へ飛ぶ。
これも二年間の間に身につけた体質変化だ。雷化・天装衣を使わなくても身体を雷に変える事が出来る。
ただ、部位も一部のみだし魔力も増幅されないので、デメリットも多い。一瞬しか体質を変化出来ないというのが戦闘面に活かしにくい最もの理由だ
「……クロト!」
「エヴァ!」
「マナちゃんは……どうしたの?」
「ひとまず退けてきた。それより帝国が到着していると知れたのは僥倖だった。今はここを切り抜けて、後の事は帝国に任せよう」
俺はマントの中に隠していたテンペスターとシュデュンヤーを鞘から抜き、再び二刀流になる。
「うん、こいつらだね」
前、後ろ、右左。全方位を囲まれてる。
「アルギュロス。思いっきりやれ」
「アオーーーーーン!!」
「行くぞ!」
「うん!」
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