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第四章 傷痕編
106話 王の猛攻
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「襲撃者! 一つだけ聞きたい……本当にデルダイン皇帝なのか!」
「――如何にも……我が国の子らよ。だが、〈王〉の称号は既に過去の物。我は命令を遂行するのみ。……邪魔をするなら消えてもらうぞ」
デルダインが初動もなく一瞬で消え、アジェンダのすぐ頭上に現れる。いつの間にか腰の剣を抜いており、それを真上から叩き落とす。
アジェンダは機敏に反応し、斧をクロスさせて受け止めたが、衝撃で周囲に風が吹き抜け、アジェンダの足が地面に食い込む。
〈波術 水刃・蝶の舞〉
ヴァランの手から三日月形の水刃が回転して放たれる。デルダインは片手でアジェンダを押さえつけたまま、もう片方の手で剣を抜き、水刃を十字に斬って受け止めた。
「こ……のっ!」
アジェンダが剣を押し返し、デルダインは不意に体勢を崩して空中に放り出される。
〈至天破邪剣征流 突破の型 『虎武璃』〉
そこへすかさずレオが居合を浴びせる。が、デルダインは再び瞬間移動で消え、レオの攻撃は空を斬り裂いた。
相当な圧力がかかっていたアジェンダは少しふらつきながらも辺りを見回しデルダインを探す。そして右を向いた瞬間、左からデルダインが現れ、容赦なくアジェンダの腹へ蹴りをねじ込んだ。
雷を纏った強烈な蹴りは、アジェンダとその延長線上にいた雨刃を巻き込んで蹴り飛ばし、二人は壁へ激突した。
だが、同時にチャンス。攻撃の直後ならいくらなんでも躱せないだろう。
〈雷術 雷撃大砲〉
〈嵐術 風圧大砲〉
俺の巨雷丸とマスターボウのトルネードが合わさり、デルダインを包み込む程の巨大な嵐撃と化す。
嵐撃は地面を削りながらデルダインへ直撃。そのまま森へと貫通し、砂煙を舞い上がらせて収束した。だが、煙の中から現れたデルダインは片手剣二本をクロスしてガードしており、ダメージは殆ど受けていない様子だ。
〈薙払の型 『狂乱の太刀』〉
〈我流 熊ノ太刀〉
レオは向かって右からガード体勢のデルダインへ無差別四連撃を放つが、それをデルダインは片手剣一本で全ての斬撃を打ち砕く。
炎を纏ったテンペスターによる縦の斬撃も、片手剣で軽く受け止められ、逆に弾き飛ばされる。
「数が多いな」
仁王立ちで俺達を順番に見ながらデルダインが呟く。
強い……いや、強すぎる。戦闘が始まってまだ三分前後しか経っていない。全員でのほぼ同時攻撃にも全く遅れを取らず、全て防いでいる。おまけに俺とマスターボウの同時攻撃でも傷一つ付いていない。本物の化物……
「少し、削ろうか……」
〈雷化・天装衣〉
詠唱と共になんのモーションもなくデルダインは雷化した。
そうだ、俺の雷術は殆どデルダインの伝記を読んで身につけた。つまり……俺の使える技は相手も使える。雷化・天装衣だって例外じゃない。
天装衣は滅んだ魔術。現代で使える人が殆ど居ないだけで全く居ないわけじゃない……雷化・天装衣の存在だってデルダインの伝記から読み解いたものだ。
「……ッ!」
デルダインがリンリに向かって雷となり一瞬で駆け抜け、リンリを通り過ぎる。デルダインが通った後には地面が黒く焦げ付き、リンリの全身にも雷が流れる。
ほんの一瞬のうちにリンリは黒い煙を上げながら倒れた。
「……リンリッ!」
助けようと思った時にはもうやられていて、デルダインへ攻撃しようと思ったら消えている。
直後、後方から破壊音が聞こえ、振り返るとヴァランがローキックでカウンターごと吹き飛ばされていた。
〈嵐術 風陣牢・絶〉
マスターボウの魔術で風が巻き起こり、デルダインの周りを圧縮して閉じ込めようとするが、雷となって既に上空へ逃れている。
だが、それをも先読みし、デルダインに接近する影があった。
〈至天破邪剣征流 突破の型 『突き立てる牙』〉
真下から空中のデルダインへ迫るレオ。デルダインの一瞬の隙を突いたが、デルダインの身体は物理を無視し、虚しく貫通する。
〈雷砲〉
手の平から落雷に匹敵する雷が放たれ、レオが雷に包まれる。
初歩的な技である雷砲でこのレベル。俺の雷撃大砲より威力がある。おまけに攻撃する相手には打撃を与えるが、攻撃してくる相手には雷の性質で回避する。完全に術を使いこなしている。
「やぁってくれたなぁっ!」
地上へ降り立ったデルダインへ、復帰したアジェンダが斧を振り回し、激しく攻め立てる。
連続の斧による斬撃は、一本の片手剣と物理を無視する体で完封されている。
「こっちも行くぞ」
〈雷術奥義 雷化・天装衣〉
アジェンダに加勢するべく俺は雷化する。同じ技で対抗できるかはわからないが迷ってられない。
「代われアジェンダ!」
〈雷術 雷砲拳〉
ちらりと背後を見て意図を読み取ったアジェンダが、最後にデルダインの片手剣を弾いて横に逸れる。そこめがけてマックススピードの雷砲拳を突き出す。
両者の体に雷が駆け抜け、衝撃は地面へ。爆発が起き、辺りに砂煙が舞って視界を奪う。
「クロトッ!」
砂煙の向こうからアジェンダの声が聞こえる。
常人ならこれで吹き飛ぶ。だが、拳から伝わる感触でなんとなくわかる……こいつ、まだ……
「来るな!」
砂煙が少しずつ収まり、輪郭がぼやけて見える。そして徐々に見えてくる。その場から一歩も動かず、片手で俺の一撃を受け止めているデルダインの姿が。
「雷にしては筋がいい……だが、弱い」
まずい、逃げられ……
〈雷砲〉
考える間もなく俺は宙へ飛んでいた。手の平から再び雷砲が放たれ、俺を吹き飛ばしたのだ。俺の視界が真っ白に染まり、やがて真っ黒になる。
暫くは浮遊感があったが、やがて背中から引きずられるような感覚がした。恐らくは仰向けに地面へ落ちたのだろう。
「……グ、ゴホッ……ゴホッゴホッ」
全身が痺れ、口からは血が吹き出す。
俺の雷化・天装衣は咄嗟に発動したが速度と魔力重視にしてある。物理無視にすれば幾らか戦えるだろうか……
いや、恐らくは無駄だろう。相手が強すぎる。
「これは……」
ふと右腕を動かすと何かに触れた。見るとそれは倒れて気を失っているリンリだ。手にはテンペスターが握られている。ちらりと皆の方を見るとアジェンダ、雨刃、マスターボウの三人がデルダインに猛攻を食らわせていた。
だが、それでも雷の速度に追いつかず翻弄されている。
「……ハァ……ハァ……おい、リンリ。大丈夫か」
右手を少し動かしてリンリの額をトントンと叩く。反応はない。
全身を雷に打たれて完全に気絶している。息はしているようで死んではいない。良かった。
再び目を向けると、デルダインによってアジェンダが蹴り飛ばされた。だがマスターボウの魔術で衝撃を緩和されたのか途中でスピードを緩め、再びデルダインに向かっていく。
そうしている間に雨刃に雷が浴びせられ、膝をつく。
「迷ってる暇なんかないだろ! 開け、地獄の門よ! 来い……地獄の豪雷!」
〈獄化・地装衣 モード雷神〉
体中を雷が取り巻き、獄気で黒く硬化。雷の鎧を纏い、莫大な魔力が体を駆け抜ける。テリア山で使って以来二回目の獄化・地装衣の発動。
地獄の門から獄気が永久的に体へ流れ込み、体の中で魔力へ変わる。まだ体が感覚を覚えている。これだけの力を身に纏ってもあいつに勝てるかどうか……いや、勝たなければ死ぬ。死ぬわけにはいかない。
「……なんだそれは」
三人とデルダインの戦いが停滞した一瞬を狙って間に割って入る。三人も限界に近い。この状態も長くは保たないが、やれる事は全部やる。
「まぁ食らってみろや化物」
右手に通常の雷丸と大きさは変わらないが、通常とは比べ物にならないエネルギーを秘めた雷丸を生成。
そのまま地を駆け抜け、デルダインの眼前で地を蹴り飛翔。ほぼ真下にいるデルダインに向けて右手を突き出す。
〈豪雷術 雷光・御神楽之劍〉
右手から放たれた豪雷が巨大な剣へと形を変え、デルダインに降り注ぐ。衝撃で砂煙が舞い、地面が砕ける。砂煙が地上を覆い、デルダインの姿が隠れる。
今の一撃でやられてはいないだろうが、少しは効いただろう。俺は砂煙が舞っている内に地上へ降り、リンリに駆け寄る。雷砲が直撃したレオの方が重症だろうが、恐らくは大丈夫。姿は見えないが“音”はする。
「クロトちゃん!」
滑り気味に半壊のブルーバードになだれ込み、カウンター裏にリンリを寝かせる。そしてその手に握られたテンペスターを取る。
「ナンダ? ソノ姿」
「まぁ、これはまた説明するさ。雨刃も無事か?」
「無事……デハナイガナ」
半壊のブルーバードには、カウンターに背をつけ、荒い息を吐いているヴァラン。あとはマスターボウと雷を受けた雨刃。
視界の左端には銀月を杖のようにしてフラフラと立ち上がるレオ。そのもう少し右側には膝をついているがまだ戦えそうなアジェンダ。
そして砂煙の中、輪郭だけが見えているデルダイン。どうやらあの攻撃でも元気らしい。
「……本当に筋がいいじゃないか」
煙の中から出てきたデルダインは多少土等で汚れてはいるが、目立った外傷はない。傷が出来ないのは一旦置いておくとしても、あれだけの攻撃を食らっているのに全く疲労が見られない。
「マダマダ来ソウダナ」
〈至天破邪剣征流 突破の型 『突き立てる牙』〉
レオが最後の力で駆け抜け、突きを放つ。対するデルダインはそれを片手剣で容易く防いだ。
「あのままじゃまずい……雨刃、レオを助けろ!」
「任セロ」
俺はレオを雨刃に任せ、一直線にデルダインへ向かう。
デルダインはもう片方の片手剣でレオに斬りかかってるが、それでもまだ間に合う。今の俺はさっきより数倍速い。
「……ん?」
〈豪雷術 雷光・御神楽之劍〉
地を駆けたまま、再び右手から雷の剣を放出。デルダインへ伸ばす。先程よりもかなり小さく、威力も低い。だが注意を引くには十分だろう。
「フンッ!」
案の定狙いをレオから俺へ変え、片手剣を俺に向かって振り下ろす。その隙に雨刃の糸でレオの胴体を巻き取り、ブルーバードの方へ引き戻す。ほぼ気絶しているみたいだ。
「一つ一つに全力を込めろ。中途半端な技を使うな」
さっきの御神楽之劍の事だろうが、こっちはそんな事言ってられない。
レオが居なくなった事で注意は完全に俺へ向いている。気を引き締めてやらないと死ぬ。
「今度は剣で……」
「その姿、雷は半減するんだろ、よく知ってるよ! じゃあ、これでどうだ?」
〈雷帝流 白黒雷多連斬撃・獄〉
右手に持ったテンペスターで右上から左下への袈裟斬り。続くシュデュンヤーでの左上から右下への袈裟斬り。その間に元の位置に戻しておいたテンペスターで横一文字斬り。次を仕掛ける前にテンペスターを元の位置に戻し、二本でダブル袈裟斬り。返す刀で今度は上へダブル逆袈裟斬り。
ここまでで三秒も経っていないだろう。だが、デルダインは全ての攻撃を片手剣で防いでいる。
「まだ、まだァ!」
〈雷転移〉
次に斬り込む前にデルダインは上空へ移動。まずい。体が前のめりになり過ぎて追えない……
〈雷槍〉
〈雷槍〉
〈雷槍〉
〈雷槍〉
〈雷槍〉
「これで最後だ」
〈雷槍〉
次々に投げられた雷槍が回避の出来ない俺へ降り注ぐ。
俺の周囲へ雷槍が突き刺さり、最後の一本が俺の背中から腹へ抜けて貫通する。そして考える間もなく大爆発。俺の体は大きく宙を飛んだ。
◇
ここまでの戦況。
ブルーバード、デルダインの雷槍により半壊。その瓦礫によりナイアリスが負傷。
リンリ、レオが雷を受け気絶。ヴァラン、蹴りを食らい、戦闘続行不可。アジェンダ、雨刃。共にダメージが蓄積されているが戦闘続行。
マスターボウ、今のところ無傷。しかし魔力の消耗が激しく疲弊。
クロト。獄化・地装衣を使うが、雷槍に貫かれる。ダメージ大。
そしてデルダイン。ここまで無傷無双の無敵。
◇
「ガハッ……ゴホッゴホッ……ここは」
「起キタカ」
俺はブルーバードのカウンターに背をつけて気絶していたらしい。幸いにも獄化・地装衣は解けていない。
現在は雨刃の百本の惜しみない剣舞とそれに合わせてアジェンダの攻撃、風の為目には見えないがマスターボウの魔術も発動しているだろう。強者三人による同時の本気攻撃で流石のデルダインも攻撃する隙がない。
三人とも限界が近いだろうが、今までで一番追い詰めているとも言える。
「俺、どれだけ気絶してた?」
「一分弱ダ」
「……悪い、すぐに戦闘に戻る」
「少シ休メ。今グライシカ休メナイダロウ」
雨刃の好意はありがたいが休んでる暇はない。
「あいつの正体が掴めた。一旦下がってきてくれ」
「……? 紅の伝説! 俺ノ攻撃二合ワセテ下ガッテコイ」
「わかった!」
百の片手剣は一旦攻撃をやめ、空中で十対一個の回転刃に変化する。そして雨刃の動きに合わせて回転しながらデルダインへ迫る。
「唯一ノ技ニシテ奥義……」
回転刃は地面を削り、デルダインの右前左前右後ろ左後ろの四方向から迫ってくる。
「暴殺」
更に上空からは二個の回転刃がデルダインへ向かっている。
デルダインが注意を引かれている隙にアジェンダは後ろへ下がり、荒い息を付きながらも少し休憩している。
「これもまた筋がいい。ならば……」
〈雷術奥義 霹靂怒号〉
デルダインの体が若干光り、デルダインを中心に全方位へ雷が一瞬ではあるが迸る。六個の回転刃は雷の圧力に負け、全て弾かれる。
「クッ……螺旋刃」
今度は三個の回転刃が大きくスイングしながらデルダインの左半身へ迫る。
「鬱陶しい」
〈雷砲〉
左手から放たれた雷砲で三個の回転刃は撃ち落とされてしまう。
「上ダ! ……乱舞!」
最後の回転刃が不意打ちで上空からデルダインの体を縦に斬り裂いた。雷化・天装衣の力で傷は付かないが、体が半分に割れ、驚愕の表情を浮かべている。
直後全ての片手剣が巻き取られ、雨刃のマントへ帰ってくる。
「……やるな」
デルダインは自分の顔を抑えながら少しだけ笑みを浮かべてこっちを見ている。
「デ、正体ッテノハナンダ?」
「弱点でもあるの?」
「ああ、あいつは恐らくアンデッド。四魔王の一人に操られている」
「――如何にも……我が国の子らよ。だが、〈王〉の称号は既に過去の物。我は命令を遂行するのみ。……邪魔をするなら消えてもらうぞ」
デルダインが初動もなく一瞬で消え、アジェンダのすぐ頭上に現れる。いつの間にか腰の剣を抜いており、それを真上から叩き落とす。
アジェンダは機敏に反応し、斧をクロスさせて受け止めたが、衝撃で周囲に風が吹き抜け、アジェンダの足が地面に食い込む。
〈波術 水刃・蝶の舞〉
ヴァランの手から三日月形の水刃が回転して放たれる。デルダインは片手でアジェンダを押さえつけたまま、もう片方の手で剣を抜き、水刃を十字に斬って受け止めた。
「こ……のっ!」
アジェンダが剣を押し返し、デルダインは不意に体勢を崩して空中に放り出される。
〈至天破邪剣征流 突破の型 『虎武璃』〉
そこへすかさずレオが居合を浴びせる。が、デルダインは再び瞬間移動で消え、レオの攻撃は空を斬り裂いた。
相当な圧力がかかっていたアジェンダは少しふらつきながらも辺りを見回しデルダインを探す。そして右を向いた瞬間、左からデルダインが現れ、容赦なくアジェンダの腹へ蹴りをねじ込んだ。
雷を纏った強烈な蹴りは、アジェンダとその延長線上にいた雨刃を巻き込んで蹴り飛ばし、二人は壁へ激突した。
だが、同時にチャンス。攻撃の直後ならいくらなんでも躱せないだろう。
〈雷術 雷撃大砲〉
〈嵐術 風圧大砲〉
俺の巨雷丸とマスターボウのトルネードが合わさり、デルダインを包み込む程の巨大な嵐撃と化す。
嵐撃は地面を削りながらデルダインへ直撃。そのまま森へと貫通し、砂煙を舞い上がらせて収束した。だが、煙の中から現れたデルダインは片手剣二本をクロスしてガードしており、ダメージは殆ど受けていない様子だ。
〈薙払の型 『狂乱の太刀』〉
〈我流 熊ノ太刀〉
レオは向かって右からガード体勢のデルダインへ無差別四連撃を放つが、それをデルダインは片手剣一本で全ての斬撃を打ち砕く。
炎を纏ったテンペスターによる縦の斬撃も、片手剣で軽く受け止められ、逆に弾き飛ばされる。
「数が多いな」
仁王立ちで俺達を順番に見ながらデルダインが呟く。
強い……いや、強すぎる。戦闘が始まってまだ三分前後しか経っていない。全員でのほぼ同時攻撃にも全く遅れを取らず、全て防いでいる。おまけに俺とマスターボウの同時攻撃でも傷一つ付いていない。本物の化物……
「少し、削ろうか……」
〈雷化・天装衣〉
詠唱と共になんのモーションもなくデルダインは雷化した。
そうだ、俺の雷術は殆どデルダインの伝記を読んで身につけた。つまり……俺の使える技は相手も使える。雷化・天装衣だって例外じゃない。
天装衣は滅んだ魔術。現代で使える人が殆ど居ないだけで全く居ないわけじゃない……雷化・天装衣の存在だってデルダインの伝記から読み解いたものだ。
「……ッ!」
デルダインがリンリに向かって雷となり一瞬で駆け抜け、リンリを通り過ぎる。デルダインが通った後には地面が黒く焦げ付き、リンリの全身にも雷が流れる。
ほんの一瞬のうちにリンリは黒い煙を上げながら倒れた。
「……リンリッ!」
助けようと思った時にはもうやられていて、デルダインへ攻撃しようと思ったら消えている。
直後、後方から破壊音が聞こえ、振り返るとヴァランがローキックでカウンターごと吹き飛ばされていた。
〈嵐術 風陣牢・絶〉
マスターボウの魔術で風が巻き起こり、デルダインの周りを圧縮して閉じ込めようとするが、雷となって既に上空へ逃れている。
だが、それをも先読みし、デルダインに接近する影があった。
〈至天破邪剣征流 突破の型 『突き立てる牙』〉
真下から空中のデルダインへ迫るレオ。デルダインの一瞬の隙を突いたが、デルダインの身体は物理を無視し、虚しく貫通する。
〈雷砲〉
手の平から落雷に匹敵する雷が放たれ、レオが雷に包まれる。
初歩的な技である雷砲でこのレベル。俺の雷撃大砲より威力がある。おまけに攻撃する相手には打撃を与えるが、攻撃してくる相手には雷の性質で回避する。完全に術を使いこなしている。
「やぁってくれたなぁっ!」
地上へ降り立ったデルダインへ、復帰したアジェンダが斧を振り回し、激しく攻め立てる。
連続の斧による斬撃は、一本の片手剣と物理を無視する体で完封されている。
「こっちも行くぞ」
〈雷術奥義 雷化・天装衣〉
アジェンダに加勢するべく俺は雷化する。同じ技で対抗できるかはわからないが迷ってられない。
「代われアジェンダ!」
〈雷術 雷砲拳〉
ちらりと背後を見て意図を読み取ったアジェンダが、最後にデルダインの片手剣を弾いて横に逸れる。そこめがけてマックススピードの雷砲拳を突き出す。
両者の体に雷が駆け抜け、衝撃は地面へ。爆発が起き、辺りに砂煙が舞って視界を奪う。
「クロトッ!」
砂煙の向こうからアジェンダの声が聞こえる。
常人ならこれで吹き飛ぶ。だが、拳から伝わる感触でなんとなくわかる……こいつ、まだ……
「来るな!」
砂煙が少しずつ収まり、輪郭がぼやけて見える。そして徐々に見えてくる。その場から一歩も動かず、片手で俺の一撃を受け止めているデルダインの姿が。
「雷にしては筋がいい……だが、弱い」
まずい、逃げられ……
〈雷砲〉
考える間もなく俺は宙へ飛んでいた。手の平から再び雷砲が放たれ、俺を吹き飛ばしたのだ。俺の視界が真っ白に染まり、やがて真っ黒になる。
暫くは浮遊感があったが、やがて背中から引きずられるような感覚がした。恐らくは仰向けに地面へ落ちたのだろう。
「……グ、ゴホッ……ゴホッゴホッ」
全身が痺れ、口からは血が吹き出す。
俺の雷化・天装衣は咄嗟に発動したが速度と魔力重視にしてある。物理無視にすれば幾らか戦えるだろうか……
いや、恐らくは無駄だろう。相手が強すぎる。
「これは……」
ふと右腕を動かすと何かに触れた。見るとそれは倒れて気を失っているリンリだ。手にはテンペスターが握られている。ちらりと皆の方を見るとアジェンダ、雨刃、マスターボウの三人がデルダインに猛攻を食らわせていた。
だが、それでも雷の速度に追いつかず翻弄されている。
「……ハァ……ハァ……おい、リンリ。大丈夫か」
右手を少し動かしてリンリの額をトントンと叩く。反応はない。
全身を雷に打たれて完全に気絶している。息はしているようで死んではいない。良かった。
再び目を向けると、デルダインによってアジェンダが蹴り飛ばされた。だがマスターボウの魔術で衝撃を緩和されたのか途中でスピードを緩め、再びデルダインに向かっていく。
そうしている間に雨刃に雷が浴びせられ、膝をつく。
「迷ってる暇なんかないだろ! 開け、地獄の門よ! 来い……地獄の豪雷!」
〈獄化・地装衣 モード雷神〉
体中を雷が取り巻き、獄気で黒く硬化。雷の鎧を纏い、莫大な魔力が体を駆け抜ける。テリア山で使って以来二回目の獄化・地装衣の発動。
地獄の門から獄気が永久的に体へ流れ込み、体の中で魔力へ変わる。まだ体が感覚を覚えている。これだけの力を身に纏ってもあいつに勝てるかどうか……いや、勝たなければ死ぬ。死ぬわけにはいかない。
「……なんだそれは」
三人とデルダインの戦いが停滞した一瞬を狙って間に割って入る。三人も限界に近い。この状態も長くは保たないが、やれる事は全部やる。
「まぁ食らってみろや化物」
右手に通常の雷丸と大きさは変わらないが、通常とは比べ物にならないエネルギーを秘めた雷丸を生成。
そのまま地を駆け抜け、デルダインの眼前で地を蹴り飛翔。ほぼ真下にいるデルダインに向けて右手を突き出す。
〈豪雷術 雷光・御神楽之劍〉
右手から放たれた豪雷が巨大な剣へと形を変え、デルダインに降り注ぐ。衝撃で砂煙が舞い、地面が砕ける。砂煙が地上を覆い、デルダインの姿が隠れる。
今の一撃でやられてはいないだろうが、少しは効いただろう。俺は砂煙が舞っている内に地上へ降り、リンリに駆け寄る。雷砲が直撃したレオの方が重症だろうが、恐らくは大丈夫。姿は見えないが“音”はする。
「クロトちゃん!」
滑り気味に半壊のブルーバードになだれ込み、カウンター裏にリンリを寝かせる。そしてその手に握られたテンペスターを取る。
「ナンダ? ソノ姿」
「まぁ、これはまた説明するさ。雨刃も無事か?」
「無事……デハナイガナ」
半壊のブルーバードには、カウンターに背をつけ、荒い息を吐いているヴァラン。あとはマスターボウと雷を受けた雨刃。
視界の左端には銀月を杖のようにしてフラフラと立ち上がるレオ。そのもう少し右側には膝をついているがまだ戦えそうなアジェンダ。
そして砂煙の中、輪郭だけが見えているデルダイン。どうやらあの攻撃でも元気らしい。
「……本当に筋がいいじゃないか」
煙の中から出てきたデルダインは多少土等で汚れてはいるが、目立った外傷はない。傷が出来ないのは一旦置いておくとしても、あれだけの攻撃を食らっているのに全く疲労が見られない。
「マダマダ来ソウダナ」
〈至天破邪剣征流 突破の型 『突き立てる牙』〉
レオが最後の力で駆け抜け、突きを放つ。対するデルダインはそれを片手剣で容易く防いだ。
「あのままじゃまずい……雨刃、レオを助けろ!」
「任セロ」
俺はレオを雨刃に任せ、一直線にデルダインへ向かう。
デルダインはもう片方の片手剣でレオに斬りかかってるが、それでもまだ間に合う。今の俺はさっきより数倍速い。
「……ん?」
〈豪雷術 雷光・御神楽之劍〉
地を駆けたまま、再び右手から雷の剣を放出。デルダインへ伸ばす。先程よりもかなり小さく、威力も低い。だが注意を引くには十分だろう。
「フンッ!」
案の定狙いをレオから俺へ変え、片手剣を俺に向かって振り下ろす。その隙に雨刃の糸でレオの胴体を巻き取り、ブルーバードの方へ引き戻す。ほぼ気絶しているみたいだ。
「一つ一つに全力を込めろ。中途半端な技を使うな」
さっきの御神楽之劍の事だろうが、こっちはそんな事言ってられない。
レオが居なくなった事で注意は完全に俺へ向いている。気を引き締めてやらないと死ぬ。
「今度は剣で……」
「その姿、雷は半減するんだろ、よく知ってるよ! じゃあ、これでどうだ?」
〈雷帝流 白黒雷多連斬撃・獄〉
右手に持ったテンペスターで右上から左下への袈裟斬り。続くシュデュンヤーでの左上から右下への袈裟斬り。その間に元の位置に戻しておいたテンペスターで横一文字斬り。次を仕掛ける前にテンペスターを元の位置に戻し、二本でダブル袈裟斬り。返す刀で今度は上へダブル逆袈裟斬り。
ここまでで三秒も経っていないだろう。だが、デルダインは全ての攻撃を片手剣で防いでいる。
「まだ、まだァ!」
〈雷転移〉
次に斬り込む前にデルダインは上空へ移動。まずい。体が前のめりになり過ぎて追えない……
〈雷槍〉
〈雷槍〉
〈雷槍〉
〈雷槍〉
〈雷槍〉
「これで最後だ」
〈雷槍〉
次々に投げられた雷槍が回避の出来ない俺へ降り注ぐ。
俺の周囲へ雷槍が突き刺さり、最後の一本が俺の背中から腹へ抜けて貫通する。そして考える間もなく大爆発。俺の体は大きく宙を飛んだ。
◇
ここまでの戦況。
ブルーバード、デルダインの雷槍により半壊。その瓦礫によりナイアリスが負傷。
リンリ、レオが雷を受け気絶。ヴァラン、蹴りを食らい、戦闘続行不可。アジェンダ、雨刃。共にダメージが蓄積されているが戦闘続行。
マスターボウ、今のところ無傷。しかし魔力の消耗が激しく疲弊。
クロト。獄化・地装衣を使うが、雷槍に貫かれる。ダメージ大。
そしてデルダイン。ここまで無傷無双の無敵。
◇
「ガハッ……ゴホッゴホッ……ここは」
「起キタカ」
俺はブルーバードのカウンターに背をつけて気絶していたらしい。幸いにも獄化・地装衣は解けていない。
現在は雨刃の百本の惜しみない剣舞とそれに合わせてアジェンダの攻撃、風の為目には見えないがマスターボウの魔術も発動しているだろう。強者三人による同時の本気攻撃で流石のデルダインも攻撃する隙がない。
三人とも限界が近いだろうが、今までで一番追い詰めているとも言える。
「俺、どれだけ気絶してた?」
「一分弱ダ」
「……悪い、すぐに戦闘に戻る」
「少シ休メ。今グライシカ休メナイダロウ」
雨刃の好意はありがたいが休んでる暇はない。
「あいつの正体が掴めた。一旦下がってきてくれ」
「……? 紅の伝説! 俺ノ攻撃二合ワセテ下ガッテコイ」
「わかった!」
百の片手剣は一旦攻撃をやめ、空中で十対一個の回転刃に変化する。そして雨刃の動きに合わせて回転しながらデルダインへ迫る。
「唯一ノ技ニシテ奥義……」
回転刃は地面を削り、デルダインの右前左前右後ろ左後ろの四方向から迫ってくる。
「暴殺」
更に上空からは二個の回転刃がデルダインへ向かっている。
デルダインが注意を引かれている隙にアジェンダは後ろへ下がり、荒い息を付きながらも少し休憩している。
「これもまた筋がいい。ならば……」
〈雷術奥義 霹靂怒号〉
デルダインの体が若干光り、デルダインを中心に全方位へ雷が一瞬ではあるが迸る。六個の回転刃は雷の圧力に負け、全て弾かれる。
「クッ……螺旋刃」
今度は三個の回転刃が大きくスイングしながらデルダインの左半身へ迫る。
「鬱陶しい」
〈雷砲〉
左手から放たれた雷砲で三個の回転刃は撃ち落とされてしまう。
「上ダ! ……乱舞!」
最後の回転刃が不意打ちで上空からデルダインの体を縦に斬り裂いた。雷化・天装衣の力で傷は付かないが、体が半分に割れ、驚愕の表情を浮かべている。
直後全ての片手剣が巻き取られ、雨刃のマントへ帰ってくる。
「……やるな」
デルダインは自分の顔を抑えながら少しだけ笑みを浮かべてこっちを見ている。
「デ、正体ッテノハナンダ?」
「弱点でもあるの?」
「ああ、あいつは恐らくアンデッド。四魔王の一人に操られている」
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異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
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精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
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