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魔王が一人で来る理由は予算不足なのに勇者たち勝手に戦慄
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「――というわけで、お父様がいらして、勇者様と一騎打ちをするということらしいのよ」
宿屋の一室で行われた、魔王令嬢三姉妹による緊急極秘会議。長女リリスの報告を聞いた次女エルゼは、心底どうでもいいものを見るような、あからさまに冷ややかな視線を投げた。
「……つまんない大人の体面ですわね。組織のメンツだの、報告書の体裁だの、魔界の政治は相変わらず非効率の極みですわ」
エルゼは扇子をパチンと閉じ、ため息をついた。
三女ミーナは、テオとの新生活の邪魔になるものは、たとえ実父であろうと即刻排除したい一心で、
「どうする、お姉様。計画通り、一人で来たお父様を捕獲して、勇者側に引き渡す?」
訊くと、リリスは首を横に振った。
「いいえ。一騎打ちをしたあとに敗走して、それから正式に和睦という流れにしたいみたい。お父様がそれで満足して、これ以上勇者様たちを攻撃しないと約束するなら、その茶番に乗った方がいいんじゃないかと思うの」
「ひよりましたわね、お姉様。一騎打ちに乗じてお父様の身柄を確保し、実権を奪ってしまった方が確実ですのに。どうなさったのですか?」
エルゼが疑わしげに訊くと、リリスはふっとため息をついたあと天を仰いだ。
「わたしもやはり人の子なのね。いざとなると、お父様に対して、そこまでするに忍びない情があるのよ」
「あのお父様に情?」
「ええ、そうよ。どんな父でも。父は父。娘は父を慕うもの……」
「本当は?」
「勇者様の前で冷血な真似をしたくないからよ! 目の前で娘が父親を鈍器で殴って昏倒させたら、誰だってドン引くでしょ! 勇者様にも引かれるわ! そんなことできない! 彼によく思われたいの! 清らかで情の深い、理想的な女性だと思われたいのよ!」
「そんなことだと思いましたわ。愛は人を弱くしますわね」
「仕方が無いのよ。これが新しいわたし。でも、そんな自分が嫌いじゃない……」
エルゼは何やら夢見るように瞳を輝かせている姉の腕をつねって正気に戻らせた。
「それはそれでいいとしても、実際、講和が成ったあとに、私たちのついた『勇者数百人』という嘘がバレたらどうするんですの?」
リリスはつねられた腕をさすりながら、
「講和が成ってからバレるまでに、何か考えるわよ」
と唇を尖らせた。
「やれやれ、そんな行き当たりばったりでは、先が思いやられますわ」
「でも、あなたはそういうの嫌いじゃないでしょ?」
「まあ、お姉さまはわたくしのことを何とお思いなのですか」
エルゼは首を横に振りつつも、その瞳は巡らせるべき策謀があることへの期待で輝いていた。リリスは、この陰険で賢明な妹を持ったことを、心底から幸運だと思った。
「ところで、一騎打ちの件ですが、問題はそれがお父様の『嘘』かもしれないということですわね」
エルゼの言葉に、部屋の温度が一段下がった。
「『一騎打ち』と言いつつ、隙を見て勇者様を暗殺しようとする可能性もゼロではありません。あのお方は土壇場になると、保身のために何をしでかすか分かりませんもの」
「その通りよ」
リリスは深く頷く。
「だから、私たちは二段階で作戦を立てるわ。もしお父様が台本通り、素直に負けて退却するなら良し。でも、もし卑怯な真似をしたり、嘘をついて勇者様を傷つけようとしたりしたら……その時は即座にお父様を捕らえて、私たちの『捕虜』にする。いいわね? ミーナ、当てにしてるわよ」
「ほーい!」
ミーナが元気よく手を挙げる。
三姉妹の会議は、実の父親への慈悲など微塵も感じられない、極めて合理的かつ非情な結論で締めくくられた。
〇
会議を終えたリリスは、勇者パーティの五人が集まる食堂へと向かった。リリスは努めて冷静な、しかし歴史の重大な転換点を感じさせるような重みのある口調で告げた。
「皆様。……まもなく、ここへ魔王ゼノンが現れます」
「えっ、魔王が!?」
勇者アラタが勢いよく立ち上がり、聖剣の柄に手をかけた。パーティ全体に一瞬でピリついた緊張が走る。
「はい。和睦の調印のために、彼自らがやってきます。……供は一切連れず、ただ一人で」
「ひ、一人で……?」
アラタは絶句した。 魔王軍のトップ。実質的に大陸を支配する恐怖の王が、敵陣の真っ只中に、護衛も付けずたった一人で乗り込んでくる。その勇気、あるいは絶対的な自信の程はいかばかりか。それを勇者が口にすると、
(……本当は、軍を動かすお金をケチって、自分一人で来た方が安上がりだと思っているだけなんだろうけどね)
リリスは内心で思ったが、もちろん口には出さず、ただうなずくにとどめる。
「敵地に一人で乗り込むなんて、さすがは魔王と言ったところか」
シーフのカイトが短剣を弄びながら、薄笑いを浮かべた。
「見上げた胆力ですね。武人の鑑だ。……正々堂々、正面から来ようというわけですか」
テオが感銘を受けたように呟く。
「侮れないわね……私たち人間なんて、護衛を連れる価値すらない歯牙にもかけない存在だということでしょう?」
聖女セシルが杖を握り直し、額に汗をにじませた。
「絶対の自信があるってこと。一対五でも、一瞬で私たちを消せるっていうね」
魔法使いのリンも、魔導書のページをめくる指を震わせる。
「…………」
リリスは彼らの過大評価を訂正するタイミングを完全に見失った。こほんと空咳をしてから、
「……あのー、えーっと、それでですね。和睦の前に、ちょっとした儀式的なものがあります。魔界の和睦の仕方は一風変わっていまして……代表者同士が『一騎打ち』をするのですわ」
と続けた。
「ええっ!? 一騎打ち!?」
アラタの声が裏返った。
「そうなんです。その……なんというか、和睦というのは同程度の実力がある者同士の間で成立するものであって、それを互いが剣を合わせることによって確かめるという趣旨でして、まあ、一種の伝統行事のようなもので」
「おいおい、ちょっと待てよ」
カイトがリリスを鋭い目で見据える。
「それで勇者に万が一のことがあったらどうするんだよ。魔王が本気で殺しに来たら、一騎打ちなんて自殺行為だ。罠じゃないのか?」
「それは、絶対にありません。わたくしがこの命を賭けます」
リリスはアラタの瞳をまっすぐに見つめ、一歩も引かずに断言した。
「もしも勇者様に危害が及ぶことがあったら、このわたくしの首を差し上げます。……わたくしを信じてください」
その凄まじい気迫に、一同は気圧された。リリスの本気度は、勇者への愛(と打算)によって極限まで高まっていた。
「……わかった。リリスさん、君がそこまで言うなら、ボクはやるよ。魔王と、一対一で向き合う。それが平和への道なら」
アラタは決意を固めたが、ふと不安そうに首を傾げた。
「でも、今さらなんだけど……ボクたち、王様に無断で和睦交渉なんて進めていいのかな。『しばし待て』って言われてから、その後の指示がまだ届いていないんだけど」
「それはもういいんじゃない、別に」
リンがあくびをしながら答えた。
「あとからダメだって言われたら、その時はその時でしょ。大体さあ、こっちが使いを出してから、もう何日経ってると思ってるの? 遅すぎるよ。こっちは命がけでやってんのに、なんでまともな返信一つ出せないわけ? もう、無視無視」
「同意するわ」
セシルも冷ややかに頷いた。
「私たちが最前線にいる間、安全な城で高級菓子でも貪っているような連中の返事を待つ必要なんてないわ」
こうして、勇者パーティは「最強の敵」を迎え撃つ覚悟を決めた。
「あの、リリスさん、ちなみに『まもなく』っていうのは、いつ頃のことなのかな?」
「おって連絡が来ますが、おそらく明日の午前中には来られると思います」
宿屋の一室で行われた、魔王令嬢三姉妹による緊急極秘会議。長女リリスの報告を聞いた次女エルゼは、心底どうでもいいものを見るような、あからさまに冷ややかな視線を投げた。
「……つまんない大人の体面ですわね。組織のメンツだの、報告書の体裁だの、魔界の政治は相変わらず非効率の極みですわ」
エルゼは扇子をパチンと閉じ、ため息をついた。
三女ミーナは、テオとの新生活の邪魔になるものは、たとえ実父であろうと即刻排除したい一心で、
「どうする、お姉様。計画通り、一人で来たお父様を捕獲して、勇者側に引き渡す?」
訊くと、リリスは首を横に振った。
「いいえ。一騎打ちをしたあとに敗走して、それから正式に和睦という流れにしたいみたい。お父様がそれで満足して、これ以上勇者様たちを攻撃しないと約束するなら、その茶番に乗った方がいいんじゃないかと思うの」
「ひよりましたわね、お姉様。一騎打ちに乗じてお父様の身柄を確保し、実権を奪ってしまった方が確実ですのに。どうなさったのですか?」
エルゼが疑わしげに訊くと、リリスはふっとため息をついたあと天を仰いだ。
「わたしもやはり人の子なのね。いざとなると、お父様に対して、そこまでするに忍びない情があるのよ」
「あのお父様に情?」
「ええ、そうよ。どんな父でも。父は父。娘は父を慕うもの……」
「本当は?」
「勇者様の前で冷血な真似をしたくないからよ! 目の前で娘が父親を鈍器で殴って昏倒させたら、誰だってドン引くでしょ! 勇者様にも引かれるわ! そんなことできない! 彼によく思われたいの! 清らかで情の深い、理想的な女性だと思われたいのよ!」
「そんなことだと思いましたわ。愛は人を弱くしますわね」
「仕方が無いのよ。これが新しいわたし。でも、そんな自分が嫌いじゃない……」
エルゼは何やら夢見るように瞳を輝かせている姉の腕をつねって正気に戻らせた。
「それはそれでいいとしても、実際、講和が成ったあとに、私たちのついた『勇者数百人』という嘘がバレたらどうするんですの?」
リリスはつねられた腕をさすりながら、
「講和が成ってからバレるまでに、何か考えるわよ」
と唇を尖らせた。
「やれやれ、そんな行き当たりばったりでは、先が思いやられますわ」
「でも、あなたはそういうの嫌いじゃないでしょ?」
「まあ、お姉さまはわたくしのことを何とお思いなのですか」
エルゼは首を横に振りつつも、その瞳は巡らせるべき策謀があることへの期待で輝いていた。リリスは、この陰険で賢明な妹を持ったことを、心底から幸運だと思った。
「ところで、一騎打ちの件ですが、問題はそれがお父様の『嘘』かもしれないということですわね」
エルゼの言葉に、部屋の温度が一段下がった。
「『一騎打ち』と言いつつ、隙を見て勇者様を暗殺しようとする可能性もゼロではありません。あのお方は土壇場になると、保身のために何をしでかすか分かりませんもの」
「その通りよ」
リリスは深く頷く。
「だから、私たちは二段階で作戦を立てるわ。もしお父様が台本通り、素直に負けて退却するなら良し。でも、もし卑怯な真似をしたり、嘘をついて勇者様を傷つけようとしたりしたら……その時は即座にお父様を捕らえて、私たちの『捕虜』にする。いいわね? ミーナ、当てにしてるわよ」
「ほーい!」
ミーナが元気よく手を挙げる。
三姉妹の会議は、実の父親への慈悲など微塵も感じられない、極めて合理的かつ非情な結論で締めくくられた。
〇
会議を終えたリリスは、勇者パーティの五人が集まる食堂へと向かった。リリスは努めて冷静な、しかし歴史の重大な転換点を感じさせるような重みのある口調で告げた。
「皆様。……まもなく、ここへ魔王ゼノンが現れます」
「えっ、魔王が!?」
勇者アラタが勢いよく立ち上がり、聖剣の柄に手をかけた。パーティ全体に一瞬でピリついた緊張が走る。
「はい。和睦の調印のために、彼自らがやってきます。……供は一切連れず、ただ一人で」
「ひ、一人で……?」
アラタは絶句した。 魔王軍のトップ。実質的に大陸を支配する恐怖の王が、敵陣の真っ只中に、護衛も付けずたった一人で乗り込んでくる。その勇気、あるいは絶対的な自信の程はいかばかりか。それを勇者が口にすると、
(……本当は、軍を動かすお金をケチって、自分一人で来た方が安上がりだと思っているだけなんだろうけどね)
リリスは内心で思ったが、もちろん口には出さず、ただうなずくにとどめる。
「敵地に一人で乗り込むなんて、さすがは魔王と言ったところか」
シーフのカイトが短剣を弄びながら、薄笑いを浮かべた。
「見上げた胆力ですね。武人の鑑だ。……正々堂々、正面から来ようというわけですか」
テオが感銘を受けたように呟く。
「侮れないわね……私たち人間なんて、護衛を連れる価値すらない歯牙にもかけない存在だということでしょう?」
聖女セシルが杖を握り直し、額に汗をにじませた。
「絶対の自信があるってこと。一対五でも、一瞬で私たちを消せるっていうね」
魔法使いのリンも、魔導書のページをめくる指を震わせる。
「…………」
リリスは彼らの過大評価を訂正するタイミングを完全に見失った。こほんと空咳をしてから、
「……あのー、えーっと、それでですね。和睦の前に、ちょっとした儀式的なものがあります。魔界の和睦の仕方は一風変わっていまして……代表者同士が『一騎打ち』をするのですわ」
と続けた。
「ええっ!? 一騎打ち!?」
アラタの声が裏返った。
「そうなんです。その……なんというか、和睦というのは同程度の実力がある者同士の間で成立するものであって、それを互いが剣を合わせることによって確かめるという趣旨でして、まあ、一種の伝統行事のようなもので」
「おいおい、ちょっと待てよ」
カイトがリリスを鋭い目で見据える。
「それで勇者に万が一のことがあったらどうするんだよ。魔王が本気で殺しに来たら、一騎打ちなんて自殺行為だ。罠じゃないのか?」
「それは、絶対にありません。わたくしがこの命を賭けます」
リリスはアラタの瞳をまっすぐに見つめ、一歩も引かずに断言した。
「もしも勇者様に危害が及ぶことがあったら、このわたくしの首を差し上げます。……わたくしを信じてください」
その凄まじい気迫に、一同は気圧された。リリスの本気度は、勇者への愛(と打算)によって極限まで高まっていた。
「……わかった。リリスさん、君がそこまで言うなら、ボクはやるよ。魔王と、一対一で向き合う。それが平和への道なら」
アラタは決意を固めたが、ふと不安そうに首を傾げた。
「でも、今さらなんだけど……ボクたち、王様に無断で和睦交渉なんて進めていいのかな。『しばし待て』って言われてから、その後の指示がまだ届いていないんだけど」
「それはもういいんじゃない、別に」
リンがあくびをしながら答えた。
「あとからダメだって言われたら、その時はその時でしょ。大体さあ、こっちが使いを出してから、もう何日経ってると思ってるの? 遅すぎるよ。こっちは命がけでやってんのに、なんでまともな返信一つ出せないわけ? もう、無視無視」
「同意するわ」
セシルも冷ややかに頷いた。
「私たちが最前線にいる間、安全な城で高級菓子でも貪っているような連中の返事を待つ必要なんてないわ」
こうして、勇者パーティは「最強の敵」を迎え撃つ覚悟を決めた。
「あの、リリスさん、ちなみに『まもなく』っていうのは、いつ頃のことなのかな?」
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