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氷影の戦女神vs虚空の策士。魔王城門前、大人たちの本気の決闘。
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「よくも、私の可愛い部下をいたぶってくれたな、ガートルード」
エリアスの足元の石畳が、漏れ出る魔力の圧力によって微かにひび割れていく。
「部下をいたぶった? 何を言っているの? ……ああ! あなたがよこした使いの娘のこと? ちょっとからかってあげただけじゃない」
ガートルードは鼻で笑い、銀髪を肩の後ろへ払った。彼女にしてみれば、挨拶代わりの軽い魔法だった。他意など無い。
「そのせいで、あの子は着地の際に足を滑らせ、小指を突き指したんだぞ!」
あまりに些細な被害報告に、ガートルードの後ろで聞いていたリリス、エルゼ、ミーナの三人は同時に脱力した。
(て言うか、よくそれで済んだわね、あの魔法を受けて)
リリスが感心していると、ガートルードは肩をすくめた。
「それで? 朝っぱらからその文句を言いに来たわけ? ロリコン軍団長殿」
「ロリ……許さん……許さんぞ! このメスブタがあああああああ!!」
エリアスが絶叫し、凄まじい魔力を解放した。その瞬間、大気が爆発したかのように震え、二人の軍団長による、周囲の空間そのものが悲鳴を上げるほどの激戦が幕を開けた。
エリアスが指を鳴らした瞬間、ガートルードの周囲の空間がぐにゃりと歪んだ。虚空魔法『重力崩壊』。逃げ場のない全方位からの圧殺が襲いかかる。だが、ガートルードは動じない。彼女が地面を軽く踏み抜くと、絶対零度の冷気が噴出し、歪んだ空間そのものを「凍結」させて砕き散らした。
「離れてなさい、あなたたち。話が通じる相手じゃないみたいだから」
伯母に言われて、リリスたちはずざざっと後ろに下がった。この伯母にそう言わしめるのだから、相当である。
「頭がガンガンするっていうのに、運動させるなんて……たくっ」
ガートルードの両手に、純白の魔力で形成された巨大な氷の戦斧が現れる。彼女はそれを軽々と振り回し、暴風のごとき速さで肉薄した。ドォォォォン!! 一撃がエリアスの残像を叩き潰し、城門前の広場に巨大なクレーターを穿つ。エリアスは転移魔術を駆使し、瞬時にガートルードの頭上へと回り込んだ。
「堕ちろ、『星屑の葬列』!」
エリアスの背後に展開された数百の魔法陣から、漆黒の極小弾が雨あられと降り注ぐ。一発一発が岩石を蒸発させる威力を秘めた連射。ガートルードは斧を消し、両手を広げて叫んだ。
「『絶対零度の城壁』!」
彼女を中心に、透明度の高い氷の半球が形成される。漆黒の弾丸が氷壁に衝突するたび、周囲には金属を削るような耳障りな音が響き、衝撃波が三姉妹の頬を掠めていった。
戦いは激しさを増す。 エリアスは空間を切り裂く「次元の刃」を四方八方から放ち、ガートルードはその刃を指先一つで凍らせては粉砕していく。エリアスが空間を縮小させて距離を詰めれば、ガートルードは大気を氷の結晶に変えて視界と足場を奪う。
実力は完全に拮抗していた。
リリスは、あまりの魔力密度の高さに呼吸すら困難になりながら、戦いを見つめていた。
(……凄すぎる、伯母様はともかくとしてエリアスがここまで強かったなんて……しかも、二人ともまだ本気を出していないみたい……こわっ!)
二人の妹を見ると、二人とも青ざめた顔をしている。
ガートルードの豪快な力押しと、エリアスの緻密な知略。 両者は一進一退の攻防を続け、周囲の石畳は砂塵と化し、城壁の一部は氷漬けになって崩れ落ちた。
「ガートルード、貴様を切り刻んで、ニナの痛みへの慰謝料に替えてやる!」
エリアスの瞳には、部下への偏愛ゆえの狂気が宿っている。対するガートルードも、戦いの愉悦に口角を吊り上げ、銀髪を逆立てて笑っていた。
「命からがら逃げ出した部下よりはやるわね! エリアス!」
「ガートルードぉぉぉおおおおお!」
エリアスという男の特異さは激高の最中でも冷徹な知略家としての脳を維持し続けるというところにある。その脳は、戦局の停滞を「退屈」だと断じた。このままだと魔力の枯渇か肉体の限界を待つ消耗戦になる。それはエリアスにとって、最も効率が悪く、そして何より「つまらない」結末であった。エリアスは全く戦闘狂などではない。
(……ああ、ひどく無意味だ。このまま彼女の氷を削り続けるのは、私の美学に反する)
エリアスは、氷の戦斧を紙一重で回避しながら、視線の端で身を固めている三姉妹を捉えた。彼の心には、「正々堂々」や「罪悪感」は微塵も存在しない。あるのは、この停滞した喜劇を最短距離で終結させるための、純粋に戦術的な一手への渇望だけだった。
(ちょうどいい『急所』があるではないか)
エリアスは大きく後方へ跳躍し、魔力を一点に収束させた。
「詰みだ、ガートルード」
エリアスが放ったのは、先ほどまでの空間を切り裂く刃ではない。彼の指先に凝縮されたのは、深淵の如きどす黒い光――古の呪法、『瞬刻の滅び』であった。それは一度着弾すれば、被弾した者の命を短い時間の間に必ず奪い去る、文字通りの死の宣告だ。
「散れ」
エリアスは、迷うことなくその必滅の呪法を放った。狙いはガートルードではない。彼女の視界に収まる場所にいた次女エルゼを狙い撃った。
「なっ……エルゼ!!」
ガートルードの叫びは、戦士のそれではなく、家族を想う一人の伯母としての絶叫だった。エリアスの計算は完璧だった。彼女ほどの戦士であれば、今の攻撃が単なる破壊魔法ではなく、呪法であることを見抜く。そして見抜いたからこそ、姪を見捨てるという選択肢は消滅する。
ガートルードは自身の身を守るための氷の障壁を、一瞬で、完全に解除した。防御を捨て、すべての魔力を瞬発的な機動力へと転換し、物理的な限界を超えた速度でエルゼの前へと割り込む。
ドォォォォン!!
鈍い衝撃音が荒野に響き、紫黒の霧が立ち込める。 エルゼが恐る恐る目を開けると、そこには自分を包み込むようにして、大きく両手を広げて立ち塞がったガートルードの背中があった。
「……っ、が……はっ……!」
ガートルードの白い軍服が背中で無惨に裂け、そこには焼けた肌を侵食するように、黒い呪いの刻印が脈打っていた。無防備な背中でエリアスの必滅の呪法を正面から受けた彼女の体は、内側から死の力に蝕まれ、激しく震えていた。
「伯母様!」
エルゼが叫び、崩れ落ちるその体を支えようと手を伸ばす。 ガートルードは苦悶に顔を歪め、そのまま力なく片膝を地面に突き、激しく咳き込んだ。口端から一筋の鮮血が滴り、荒野の乾いた土を赤く染めていく。
エリアスの足元の石畳が、漏れ出る魔力の圧力によって微かにひび割れていく。
「部下をいたぶった? 何を言っているの? ……ああ! あなたがよこした使いの娘のこと? ちょっとからかってあげただけじゃない」
ガートルードは鼻で笑い、銀髪を肩の後ろへ払った。彼女にしてみれば、挨拶代わりの軽い魔法だった。他意など無い。
「そのせいで、あの子は着地の際に足を滑らせ、小指を突き指したんだぞ!」
あまりに些細な被害報告に、ガートルードの後ろで聞いていたリリス、エルゼ、ミーナの三人は同時に脱力した。
(て言うか、よくそれで済んだわね、あの魔法を受けて)
リリスが感心していると、ガートルードは肩をすくめた。
「それで? 朝っぱらからその文句を言いに来たわけ? ロリコン軍団長殿」
「ロリ……許さん……許さんぞ! このメスブタがあああああああ!!」
エリアスが絶叫し、凄まじい魔力を解放した。その瞬間、大気が爆発したかのように震え、二人の軍団長による、周囲の空間そのものが悲鳴を上げるほどの激戦が幕を開けた。
エリアスが指を鳴らした瞬間、ガートルードの周囲の空間がぐにゃりと歪んだ。虚空魔法『重力崩壊』。逃げ場のない全方位からの圧殺が襲いかかる。だが、ガートルードは動じない。彼女が地面を軽く踏み抜くと、絶対零度の冷気が噴出し、歪んだ空間そのものを「凍結」させて砕き散らした。
「離れてなさい、あなたたち。話が通じる相手じゃないみたいだから」
伯母に言われて、リリスたちはずざざっと後ろに下がった。この伯母にそう言わしめるのだから、相当である。
「頭がガンガンするっていうのに、運動させるなんて……たくっ」
ガートルードの両手に、純白の魔力で形成された巨大な氷の戦斧が現れる。彼女はそれを軽々と振り回し、暴風のごとき速さで肉薄した。ドォォォォン!! 一撃がエリアスの残像を叩き潰し、城門前の広場に巨大なクレーターを穿つ。エリアスは転移魔術を駆使し、瞬時にガートルードの頭上へと回り込んだ。
「堕ちろ、『星屑の葬列』!」
エリアスの背後に展開された数百の魔法陣から、漆黒の極小弾が雨あられと降り注ぐ。一発一発が岩石を蒸発させる威力を秘めた連射。ガートルードは斧を消し、両手を広げて叫んだ。
「『絶対零度の城壁』!」
彼女を中心に、透明度の高い氷の半球が形成される。漆黒の弾丸が氷壁に衝突するたび、周囲には金属を削るような耳障りな音が響き、衝撃波が三姉妹の頬を掠めていった。
戦いは激しさを増す。 エリアスは空間を切り裂く「次元の刃」を四方八方から放ち、ガートルードはその刃を指先一つで凍らせては粉砕していく。エリアスが空間を縮小させて距離を詰めれば、ガートルードは大気を氷の結晶に変えて視界と足場を奪う。
実力は完全に拮抗していた。
リリスは、あまりの魔力密度の高さに呼吸すら困難になりながら、戦いを見つめていた。
(……凄すぎる、伯母様はともかくとしてエリアスがここまで強かったなんて……しかも、二人ともまだ本気を出していないみたい……こわっ!)
二人の妹を見ると、二人とも青ざめた顔をしている。
ガートルードの豪快な力押しと、エリアスの緻密な知略。 両者は一進一退の攻防を続け、周囲の石畳は砂塵と化し、城壁の一部は氷漬けになって崩れ落ちた。
「ガートルード、貴様を切り刻んで、ニナの痛みへの慰謝料に替えてやる!」
エリアスの瞳には、部下への偏愛ゆえの狂気が宿っている。対するガートルードも、戦いの愉悦に口角を吊り上げ、銀髪を逆立てて笑っていた。
「命からがら逃げ出した部下よりはやるわね! エリアス!」
「ガートルードぉぉぉおおおおお!」
エリアスという男の特異さは激高の最中でも冷徹な知略家としての脳を維持し続けるというところにある。その脳は、戦局の停滞を「退屈」だと断じた。このままだと魔力の枯渇か肉体の限界を待つ消耗戦になる。それはエリアスにとって、最も効率が悪く、そして何より「つまらない」結末であった。エリアスは全く戦闘狂などではない。
(……ああ、ひどく無意味だ。このまま彼女の氷を削り続けるのは、私の美学に反する)
エリアスは、氷の戦斧を紙一重で回避しながら、視線の端で身を固めている三姉妹を捉えた。彼の心には、「正々堂々」や「罪悪感」は微塵も存在しない。あるのは、この停滞した喜劇を最短距離で終結させるための、純粋に戦術的な一手への渇望だけだった。
(ちょうどいい『急所』があるではないか)
エリアスは大きく後方へ跳躍し、魔力を一点に収束させた。
「詰みだ、ガートルード」
エリアスが放ったのは、先ほどまでの空間を切り裂く刃ではない。彼の指先に凝縮されたのは、深淵の如きどす黒い光――古の呪法、『瞬刻の滅び』であった。それは一度着弾すれば、被弾した者の命を短い時間の間に必ず奪い去る、文字通りの死の宣告だ。
「散れ」
エリアスは、迷うことなくその必滅の呪法を放った。狙いはガートルードではない。彼女の視界に収まる場所にいた次女エルゼを狙い撃った。
「なっ……エルゼ!!」
ガートルードの叫びは、戦士のそれではなく、家族を想う一人の伯母としての絶叫だった。エリアスの計算は完璧だった。彼女ほどの戦士であれば、今の攻撃が単なる破壊魔法ではなく、呪法であることを見抜く。そして見抜いたからこそ、姪を見捨てるという選択肢は消滅する。
ガートルードは自身の身を守るための氷の障壁を、一瞬で、完全に解除した。防御を捨て、すべての魔力を瞬発的な機動力へと転換し、物理的な限界を超えた速度でエルゼの前へと割り込む。
ドォォォォン!!
鈍い衝撃音が荒野に響き、紫黒の霧が立ち込める。 エルゼが恐る恐る目を開けると、そこには自分を包み込むようにして、大きく両手を広げて立ち塞がったガートルードの背中があった。
「……っ、が……はっ……!」
ガートルードの白い軍服が背中で無惨に裂け、そこには焼けた肌を侵食するように、黒い呪いの刻印が脈打っていた。無防備な背中でエリアスの必滅の呪法を正面から受けた彼女の体は、内側から死の力に蝕まれ、激しく震えていた。
「伯母様!」
エルゼが叫び、崩れ落ちるその体を支えようと手を伸ばす。 ガートルードは苦悶に顔を歪め、そのまま力なく片膝を地面に突き、激しく咳き込んだ。口端から一筋の鮮血が滴り、荒野の乾いた土を赤く染めていく。
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