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魔王の娘が脱ぎ捨てた幼さ、変身のリリス
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敬愛する伯母が足蹴にされんとする屈辱的な光景を前に、エルゼとミーナの理性が限界を迎えた。
「伯母様から離れなさい、この外道が……!」
エルゼが叫び、その周囲に魔力が渦を巻く。隣ではミーナも涙を拭い、掌に爆発的な熱量を凝縮させ始めた。二人は死を覚悟し、一歩踏み出そうとする。
だが、エリアスはいったん持ち上げた足を地に下ろし、冷淡に彼女たちを制した。
「やめておけ。今日はガートルードにお礼参りをしに来ただけだ。だが、それでも向かってくるというのなら、容赦はしない。……見ての通り、かなり痛めつけられはしたが、まだ子ども三人の相手くらいは造作もないぞ」
尊大に言い放つエリアスの前に、彼の支えとなっていたニナがすかさず言った。
「エリアス様がお相手になるまでもありません。わたくしが」
「また、あんたは! 足の小指を骨折して泣きべそかいてたくせに! わたしがやるわ、エリアス様の代わりに」
セーラが横から割り込む。
「泣きべそなんてかいてないわよ! あんたこそ、ガートルードに睨まれてビビってたくせに」
「そりゃビビるでしょ! あれにビビらない方がおかしいわよ!」
二人の少女が言い争いを始める中、エリアスは折れた脇腹を押さえていた。エルゼはそんな彼らの隙を逃さず、隣の妹に鋭い視線を送る。
「行きますわよ、ミーナ」
「うん」
ミーナは覚悟を固め直した顔で力強く頷いた。
その時、エルゼは、先ほどから背後で異様なほど静まり返っている姉の存在に気づいた。
「お姉様……?」
問いかける声は、どこか震えていた。リリスは、答えない。 彼女の足元から、どろりとした濃密な闇が溢れ出し、周囲の音を吸い込み始めた。
次の瞬間、爆発的な魔力の膨張と共に、リリスの姿が変貌を開始した。幼さの残っていた少女の肢体は、猛烈な魔力の奔流に包まれ、瞬く間に四肢が伸び、成熟した大人の女性のものへと作り変えられていく。それはまるで、深夜に一気に開花する月下美人の如き、禍々しくも美しい変容だった。
同時に、身に纏っていたドレスが粒子となって霧散し、代わりに夜の深淵を編み上げたような、豪奢で冷徹な漆黒の礼装が彼女の体を包み込んでいく。
エルゼは息をすることさえ忘れて目を瞠った。目の前で起こっている事象が、全く理解できない。
「お姉様……?」
エルゼが再び震える声で話しかけた。しかし、大人の女性へと変貌を遂げたリリスは、もはや妹の声すら届かぬ深淵にいるかのように、ただ冷たく、虚空を見つめたまま立ち尽くしていた。
リリスの劇的な変貌を目の当たりにしたエリアスは、その本能に突き動かされるように、傍らにいたニナとセーラを魔力の衝撃波で乱暴に突き飛ばした。
「エリアス様っ!」
二人の少女の悲鳴が荒野に響く。 だが、エリアスには答える余裕などなかった。視界に入っていたはずのリリスの姿が、陽炎のように音もなく掻き消えたからだ。
「――後ろか!」
エリアスが振り向くよりも早く、リリスは彼の背後に音もなく出現していた。大人の女性へと成長したリリスが、聞いたこともないような異国の、あるいは神代の響きを持つ言葉を一言、静かに口にする。
次の瞬間、エリアスの体は不可視の衝撃に打たれ、木の葉のように後方へと吹き飛ばされた。
「……ぐ、はっ……! この力、この重圧は何だ……。魔王の……いや、違う。これは……魔王妃の系譜か――」
石畳を転がり、吹き飛ばされながらも、エリアスは口端から溢れる鮮血を拭い、その瞳にゾッとするような輝きを宿した。 恐怖。絶望。それらを完全に上書きしたのは、知略家としての、魔導の探求者としての「狂気的な好奇心」だった。目の前の不可解な存在を、その力を、もっと詳しく探らねばならない。
「見せてみろ、その力を!」
エリアスは折れた肋骨の痛みを無視し、狂ったように笑いながら立ち上がると、持てる魔力のすべてを注ぎ込み、さらなる呪文を放った。空間が幾重にも重なり、紫黒の光刃がリリスを全方位から切り裂こうと迫る。
だが、リリスは再び、短く一言だけ言葉をこぼした。
その瞬間、エリアスが放った複雑怪奇な呪文の構成は、まるで最初から存在しなかったかのように、ことごとく、一瞬で消滅した。物理的な相殺ではない。彼女の言葉が、世界の理そのものを書き換え、魔法という現象を消去したのだ。
「……ひ、一言で、私の全力を無に帰すか。……もう少し、もう少しだけその力を探ってみたいが……」
エリアスは震える手で次の魔法陣を空中に描こうとしたが、途中までしか描くことができず、不発に終わった。やはり先ほどの呪文が最後のようだった。ガートルードとの戦いで力を使いすぎたのである。
姉のあまりの変貌ぶりを、エルゼとミーナは息を殺して見守るしかなかった。
「ね、ねえ、リリスお姉ちゃん……どうなっちゃったの……?」
ミーナが、見知らぬ大人へと変身したリリスを見つめ、震える声で呟いた。その背中から溢れ出す魔力は、優しかった姉の面影を完全に塗りつぶしている。
「分かんないけど、これ、ヤバイかもしれませんわ……。お父様より、もしかしたら、ガートルード伯母様よりずっと……」
エルゼもまた、肌を灼くような濃密な魔力の圧力に縛り付けられ、一歩も動くことができない。リリスが放っているのは、魔族としての「強さ」という次元を超えた、何かもっと絶対的な気配だった。
エリアスは、突き飛ばした二人の部下の少女の無事を確認すると、わずかに理性を取り戻した。
(これ以上は危険だ。データの収集は一旦切り上げ、撤退――)
彼がその場を離脱しようと決断した、その瞬間。リリスがさらなる呪文を、氷のように冷たい響きで口にした。
「――上がれ」
エリアスの足元の空間が爆発的な上昇気流を伴って弾け、彼の体は思い切り上空へと吹き飛ばされた。逃げることさえ許さない。リリスは、空中に放り出されたエリアスの姿を、人間的な感情が全く欠落した、深淵のような瞳で静かに見据えた。
そして、最後の一言を唱える。
刹那、エリアスの体を中心に、不可視の魔力の塊が凝縮し、激しく爆発した。
空中で爆炎に包まれ、エリアスの影が朝焼けの空へと大きく弾き飛ばされていく。その姿が遠く地平線の彼方へと消えていくのを見届けたリリスは、その冷徹な眼光をわずかに緩めた。
直後、彼女を包んでいた濃密な「夜」の魔力が、霧散するように消えていく。成熟した大人の肢体は、刹那の間に元の少女の姿へと戻り、夜の深淵を編み上げたような漆黒の礼装もまた、いつもの見慣れたドレスへと形を変えた。
「……ぁ……」
リリスは、弱々しい声を一つだけ漏らした。 彼女は糸の切れた人形のように、その場に崩れ落ちた。意識は既に闇の底。過剰な魔力の行使に耐えきれなくなった幼い肉体は、深い、深い眠りの中へと沈んでいった。
「伯母様から離れなさい、この外道が……!」
エルゼが叫び、その周囲に魔力が渦を巻く。隣ではミーナも涙を拭い、掌に爆発的な熱量を凝縮させ始めた。二人は死を覚悟し、一歩踏み出そうとする。
だが、エリアスはいったん持ち上げた足を地に下ろし、冷淡に彼女たちを制した。
「やめておけ。今日はガートルードにお礼参りをしに来ただけだ。だが、それでも向かってくるというのなら、容赦はしない。……見ての通り、かなり痛めつけられはしたが、まだ子ども三人の相手くらいは造作もないぞ」
尊大に言い放つエリアスの前に、彼の支えとなっていたニナがすかさず言った。
「エリアス様がお相手になるまでもありません。わたくしが」
「また、あんたは! 足の小指を骨折して泣きべそかいてたくせに! わたしがやるわ、エリアス様の代わりに」
セーラが横から割り込む。
「泣きべそなんてかいてないわよ! あんたこそ、ガートルードに睨まれてビビってたくせに」
「そりゃビビるでしょ! あれにビビらない方がおかしいわよ!」
二人の少女が言い争いを始める中、エリアスは折れた脇腹を押さえていた。エルゼはそんな彼らの隙を逃さず、隣の妹に鋭い視線を送る。
「行きますわよ、ミーナ」
「うん」
ミーナは覚悟を固め直した顔で力強く頷いた。
その時、エルゼは、先ほどから背後で異様なほど静まり返っている姉の存在に気づいた。
「お姉様……?」
問いかける声は、どこか震えていた。リリスは、答えない。 彼女の足元から、どろりとした濃密な闇が溢れ出し、周囲の音を吸い込み始めた。
次の瞬間、爆発的な魔力の膨張と共に、リリスの姿が変貌を開始した。幼さの残っていた少女の肢体は、猛烈な魔力の奔流に包まれ、瞬く間に四肢が伸び、成熟した大人の女性のものへと作り変えられていく。それはまるで、深夜に一気に開花する月下美人の如き、禍々しくも美しい変容だった。
同時に、身に纏っていたドレスが粒子となって霧散し、代わりに夜の深淵を編み上げたような、豪奢で冷徹な漆黒の礼装が彼女の体を包み込んでいく。
エルゼは息をすることさえ忘れて目を瞠った。目の前で起こっている事象が、全く理解できない。
「お姉様……?」
エルゼが再び震える声で話しかけた。しかし、大人の女性へと変貌を遂げたリリスは、もはや妹の声すら届かぬ深淵にいるかのように、ただ冷たく、虚空を見つめたまま立ち尽くしていた。
リリスの劇的な変貌を目の当たりにしたエリアスは、その本能に突き動かされるように、傍らにいたニナとセーラを魔力の衝撃波で乱暴に突き飛ばした。
「エリアス様っ!」
二人の少女の悲鳴が荒野に響く。 だが、エリアスには答える余裕などなかった。視界に入っていたはずのリリスの姿が、陽炎のように音もなく掻き消えたからだ。
「――後ろか!」
エリアスが振り向くよりも早く、リリスは彼の背後に音もなく出現していた。大人の女性へと成長したリリスが、聞いたこともないような異国の、あるいは神代の響きを持つ言葉を一言、静かに口にする。
次の瞬間、エリアスの体は不可視の衝撃に打たれ、木の葉のように後方へと吹き飛ばされた。
「……ぐ、はっ……! この力、この重圧は何だ……。魔王の……いや、違う。これは……魔王妃の系譜か――」
石畳を転がり、吹き飛ばされながらも、エリアスは口端から溢れる鮮血を拭い、その瞳にゾッとするような輝きを宿した。 恐怖。絶望。それらを完全に上書きしたのは、知略家としての、魔導の探求者としての「狂気的な好奇心」だった。目の前の不可解な存在を、その力を、もっと詳しく探らねばならない。
「見せてみろ、その力を!」
エリアスは折れた肋骨の痛みを無視し、狂ったように笑いながら立ち上がると、持てる魔力のすべてを注ぎ込み、さらなる呪文を放った。空間が幾重にも重なり、紫黒の光刃がリリスを全方位から切り裂こうと迫る。
だが、リリスは再び、短く一言だけ言葉をこぼした。
その瞬間、エリアスが放った複雑怪奇な呪文の構成は、まるで最初から存在しなかったかのように、ことごとく、一瞬で消滅した。物理的な相殺ではない。彼女の言葉が、世界の理そのものを書き換え、魔法という現象を消去したのだ。
「……ひ、一言で、私の全力を無に帰すか。……もう少し、もう少しだけその力を探ってみたいが……」
エリアスは震える手で次の魔法陣を空中に描こうとしたが、途中までしか描くことができず、不発に終わった。やはり先ほどの呪文が最後のようだった。ガートルードとの戦いで力を使いすぎたのである。
姉のあまりの変貌ぶりを、エルゼとミーナは息を殺して見守るしかなかった。
「ね、ねえ、リリスお姉ちゃん……どうなっちゃったの……?」
ミーナが、見知らぬ大人へと変身したリリスを見つめ、震える声で呟いた。その背中から溢れ出す魔力は、優しかった姉の面影を完全に塗りつぶしている。
「分かんないけど、これ、ヤバイかもしれませんわ……。お父様より、もしかしたら、ガートルード伯母様よりずっと……」
エルゼもまた、肌を灼くような濃密な魔力の圧力に縛り付けられ、一歩も動くことができない。リリスが放っているのは、魔族としての「強さ」という次元を超えた、何かもっと絶対的な気配だった。
エリアスは、突き飛ばした二人の部下の少女の無事を確認すると、わずかに理性を取り戻した。
(これ以上は危険だ。データの収集は一旦切り上げ、撤退――)
彼がその場を離脱しようと決断した、その瞬間。リリスがさらなる呪文を、氷のように冷たい響きで口にした。
「――上がれ」
エリアスの足元の空間が爆発的な上昇気流を伴って弾け、彼の体は思い切り上空へと吹き飛ばされた。逃げることさえ許さない。リリスは、空中に放り出されたエリアスの姿を、人間的な感情が全く欠落した、深淵のような瞳で静かに見据えた。
そして、最後の一言を唱える。
刹那、エリアスの体を中心に、不可視の魔力の塊が凝縮し、激しく爆発した。
空中で爆炎に包まれ、エリアスの影が朝焼けの空へと大きく弾き飛ばされていく。その姿が遠く地平線の彼方へと消えていくのを見届けたリリスは、その冷徹な眼光をわずかに緩めた。
直後、彼女を包んでいた濃密な「夜」の魔力が、霧散するように消えていく。成熟した大人の肢体は、刹那の間に元の少女の姿へと戻り、夜の深淵を編み上げたような漆黒の礼装もまた、いつもの見慣れたドレスへと形を変えた。
「……ぁ……」
リリスは、弱々しい声を一つだけ漏らした。 彼女は糸の切れた人形のように、その場に崩れ落ちた。意識は既に闇の底。過剰な魔力の行使に耐えきれなくなった幼い肉体は、深い、深い眠りの中へと沈んでいった。
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