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境界の無い海で揺蕩う
②額
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思い入れのあった古書店の閉店は、自分にとって大きな衝撃だったはずなのに。
彼と暮らす事が決まってからは様々な思いが浮かんでは消えていく。
どこに感情を向けたら良いのかも、上手く分からなかった。
彼の前で自分の家が取り壊される事に対しての話は、しない様にして。
だって、あくまでも父親とはいえ彼には直接関係のない話だから。
哀しんだり、寂しく思っている事を感じ取られない様に配慮した。
お風呂の掃除をしながら、少しだけ先の時間を想像してしまい
自分で自分が恥ずかしい。
元は、陰の世界にひっそりと暮らしていたはずなのに。
彼と再会してからは、オセロの駒がひっくり返る様に
明るい場所へと引っ張り出された気分だった。
多分、上手く向き合えていない。
きちんと、サヨナラを出来ていない感じがする。
今の家に居ても、学費の心配はいらないし。
家賃の事も、彼が払っている。
居場所は確かに、ココなんだろうけど。
海月さんは、毎日忙しそうで俺の事はしばらくこのままだろう。
考えれば考える程に、マイナスのイメージしか湧きあがらなくて
ウンザリして来る。
「はぁ~…」
今まで内側に向いていた意識が、ここ数年で急に彼にほとんど
向いてしまったせいで、実は想いに自分でもついて行けない。
気を引きたい。もっと想われたい、愛されたい。
本の中で幾度ともなく読んで、見て来た物語の中の恋慕。
まさか、自分にもこんな想いが出て来るとは思わなくて。
さっきの彼の言葉にも、ギクリとした。
こんなにも変化するなんて、ってのは言われなくても俺が
1番感じている事だ。
「BLの世界じゃん、こんなの。」
ウチの本の並びにも実は、結構な数があったのを覚えている。
俺自身は、何でも読んでいたし。
活字であれば何でも良かったから。
読む存在と本さえあれば、世界には没入できる事をよく知っている。
まぁ、思春期の頃はかなり恥ずかしくて。
祖父に読んでいる事がバレない様につとめた。
腐男子だとかは、知らないけど。
前に数回彼が俺の部屋に来た時に、BLの本がバレたら面倒だな。
くらいには思っていた。
シャワーでバスタブの泡を綺麗に洗い流してお湯張りをする。
お湯の中にはバスミルクを入れると、透明から乳白色に変化した。
「良い匂い…」
脱衣所に戻ると、
『雪緒、一緒に入る?』
「~マジなの?」
彼が乾燥機から衣服の入った、ネットを取り出している。
そうそう、洗濯も同じなんだよな。
少し前までは他人だったのに。友達をすっ飛ばして…すごい変化だと改めて思う。
『うん。僕がお風呂で寝ない様にって意味も兼ねて。』
「たまに、寝るんだよね?しぬよ。」
『そうそう、冬場は特に。何回もあって危なかった。』
「良いけど…ぅわ。ちょっとさすがに恥ずかしいカモ。」
彼とは、確かにそういう一線を少し前に越えては居たけれど。
『もう、ハッキリ言うけどさ。結構ギリギリまでストレスが溜まってて
何かしらの癒しとかないと僕おかしくなりそう。』
笑顔で言われるものだから、余計にすごみを感じる。
「ゎ、分かったよ。怖いから…あ、もうしばらく待ってて。お湯溜まるまで。」
『抱っこさせて…。』
不意に傍らから、抱っこと言うよりかは思い切り抱きつかれて
声も出なかった。
「~……はぁ。」
ビックリする。だって、いつもは人の好さそうなイケメンが。
何故か俺にこんなに懐くし、甘えるし。
『もう無理…疲れた。このままずーっとこうして居たいのになぁ。』
「禁煙してるから、余計にってのもあるんじゃない?」
『禁煙出来てないんだよね、実は…』
すす、と視線が逸らされて。
え?と彼を見上げると、
『車で、時々吸ってしまう…』
「俺ね、別にそこまで厳しく言うつもりは全然無いし。むしろ、そこまで
苦しいんだったら、吸って楽になった方がよっぽど楽だと思ってる。」
祖父がかなりの愛煙家だったから、理解はまだある方だと思う。
『…嫌われたくない。雪緒に。』
一瞬だけ俺を見て俯く姿が、何となく愛おしくて笑ってしまう。
「俺、そんな事で…海月さんを嫌いになると思ってる?」
『だって、服にも匂いがつくし。それよりも…』
「ん…?」
『キスできなくなる事の方が、重大な懸念だよ。』
何となく、予想はついたけれど。
「フフッ、俺よりよっぽど海月さんの方がロマンチストだね。」
拒む理由が今は見当たらないし、何よりもこの瞳が俺を
映す限りは何の心配もいらないのに。
『雪緒の髪、本当に手触り良くて…指先からすぐに離れてく。』
「…あ、シャンプーとか買うの忘れてる。」
『一緒に使えばいいよ。』
「そういえば、高級そうなの置いてあった。」
『不思議だよね、髪ってその人の香り方があるから。同じシャンプー使ってても
違って思えるんだって。』
「そんなの、気にした事ない。」
今まで、然程ファッションに傾倒したりする事も無く
日々を暮らして来たから。
『服とか衣料品は足りてる?もし、来る前に結構処分したんだったら
買い足しに行かないとね。』
「そっか。じゃ、海月さん休みの時に一緒に行きたいな。」
『可愛い…僕もうアラサーなのに、一緒に出掛けてくれるだなんて。なんかヤバイ交際して
お小遣い稼ぐアレじゃないんだよね?』
「さすがに、ソレは無い。…海月さんも、アラサーなんだね。ずっと学生かと思ってたのに。」
『コッチの台詞だよ。』
「…あ!お風呂溢れない?」
『自動で止まるよ。』
彼の声の後に、お風呂が沸いた音楽とアナウンス音声が流れた。
「ウチ、こんなハイテクなのじゃ無かったからさ…。恥ずかしい。」
『僕は、あの家好きだけどね。さ、準備できたら遠慮なくどうぞ。』
彼は俺から離れて、着ていた服を脱ぎ始めた。
「あ、取りに行って来る…」
慌てて脱衣所から出て、少しだけ騒がしい鼓動を感じながら
俺の部屋に向かった。
俺が引っ越すまでは空室のままだったらしく、その間も部屋の掃除は欠かされてはいなかったと聞いた。
こんなにも恵まれた環境にあって、これ以上何を望むか。
何より一番うれしいのは、海月さんと一緒だと言うこと。
今年の春に卒業した、向井先輩には一緒に暮らす事になったと
彼から伝えたらしくて。
もしかしたら、その内…家にでも呼ぶのだろうか?
かなり大袈裟に驚いていたらしいから、反応が簡単に想像できる。
木製のキャビネットから、着替えを一そろい取り出してバスタオルを
抱えて浴室に戻る。
洗濯も、サンルームや浴室乾燥機もあって天気が悪い日にも
乾かない洗濯に気を揉む事も少なくなりそうだ。
浴室のライトがぼんやりとドアから見えて、緊張しそうになる。
コンタクトを外したせいで、薄くぼやける状態で服を脱ぎ
脱衣かごに入れる。
服を間違えない様に置き直してから、浴室のドアを開けた。
『…大丈夫そう?』
すぐにドアを閉めてシャワーを浴びる。
「ぇ、なにが?」
『雪緒、先に体とか髪洗って。今、出れない…気がする。』
「は、…あぁ、そういう事か。分かった。」
何にも言えないと言うか、下手に言う方が海月さんを追い込む?
気がして俺は言われるままに髪を洗い始める。
あんまり時間を掛けていては、彼が茹ってしまうんじゃないかって
いつもより少し急いで髪を洗い終えた。
『急がなくても、大丈夫だよ。』
「でも、のぼせない?」
『代ろうか、雪緒。』
髪のしずくを手のひらできりながら、彼の方を向く。
「…ん、分かった。」
今、彼がどんな表情なのか細かくは見えないけど。
入れ替わりに浴槽に入って、背中が視界に入る。
鍛えている雰囲気は、あんまりないかと思う。(時間も無いし)
でも、意外と同性から見ても綺麗な筋肉はついているんじゃないかと。
足がそのまま伸ばせるお風呂は、かなり自分の中では目新しくて
後ろ手に両手をついてみれば、体が簡単に浮いてしまう。
『楽しい?雪緒』
「ぇ、あはは…っやっぱりウチとは全然色んなものが違い過ぎてさ。子供っぽい?」
『無邪気にしてるから、つい…構いたくなる。』
彼が体も洗い終えて、俺がバスタブを上がろうとすると
手を引かれた。
『おでこ見えてるのも、初めて見た。…可愛い』
彼の肌の温度が、指先から伝わって来て、濡れた手のひらが一瞬緩む。
「可愛くなんか…っ、」
『雪緒の事、僕が洗ってあげたいんだけど…いいかな?』
顔が熱い、逃げ場も無いし…なにより
その目と顔が好き過ぎて、断り様がない。
彼と暮らす事が決まってからは様々な思いが浮かんでは消えていく。
どこに感情を向けたら良いのかも、上手く分からなかった。
彼の前で自分の家が取り壊される事に対しての話は、しない様にして。
だって、あくまでも父親とはいえ彼には直接関係のない話だから。
哀しんだり、寂しく思っている事を感じ取られない様に配慮した。
お風呂の掃除をしながら、少しだけ先の時間を想像してしまい
自分で自分が恥ずかしい。
元は、陰の世界にひっそりと暮らしていたはずなのに。
彼と再会してからは、オセロの駒がひっくり返る様に
明るい場所へと引っ張り出された気分だった。
多分、上手く向き合えていない。
きちんと、サヨナラを出来ていない感じがする。
今の家に居ても、学費の心配はいらないし。
家賃の事も、彼が払っている。
居場所は確かに、ココなんだろうけど。
海月さんは、毎日忙しそうで俺の事はしばらくこのままだろう。
考えれば考える程に、マイナスのイメージしか湧きあがらなくて
ウンザリして来る。
「はぁ~…」
今まで内側に向いていた意識が、ここ数年で急に彼にほとんど
向いてしまったせいで、実は想いに自分でもついて行けない。
気を引きたい。もっと想われたい、愛されたい。
本の中で幾度ともなく読んで、見て来た物語の中の恋慕。
まさか、自分にもこんな想いが出て来るとは思わなくて。
さっきの彼の言葉にも、ギクリとした。
こんなにも変化するなんて、ってのは言われなくても俺が
1番感じている事だ。
「BLの世界じゃん、こんなの。」
ウチの本の並びにも実は、結構な数があったのを覚えている。
俺自身は、何でも読んでいたし。
活字であれば何でも良かったから。
読む存在と本さえあれば、世界には没入できる事をよく知っている。
まぁ、思春期の頃はかなり恥ずかしくて。
祖父に読んでいる事がバレない様につとめた。
腐男子だとかは、知らないけど。
前に数回彼が俺の部屋に来た時に、BLの本がバレたら面倒だな。
くらいには思っていた。
シャワーでバスタブの泡を綺麗に洗い流してお湯張りをする。
お湯の中にはバスミルクを入れると、透明から乳白色に変化した。
「良い匂い…」
脱衣所に戻ると、
『雪緒、一緒に入る?』
「~マジなの?」
彼が乾燥機から衣服の入った、ネットを取り出している。
そうそう、洗濯も同じなんだよな。
少し前までは他人だったのに。友達をすっ飛ばして…すごい変化だと改めて思う。
『うん。僕がお風呂で寝ない様にって意味も兼ねて。』
「たまに、寝るんだよね?しぬよ。」
『そうそう、冬場は特に。何回もあって危なかった。』
「良いけど…ぅわ。ちょっとさすがに恥ずかしいカモ。」
彼とは、確かにそういう一線を少し前に越えては居たけれど。
『もう、ハッキリ言うけどさ。結構ギリギリまでストレスが溜まってて
何かしらの癒しとかないと僕おかしくなりそう。』
笑顔で言われるものだから、余計にすごみを感じる。
「ゎ、分かったよ。怖いから…あ、もうしばらく待ってて。お湯溜まるまで。」
『抱っこさせて…。』
不意に傍らから、抱っこと言うよりかは思い切り抱きつかれて
声も出なかった。
「~……はぁ。」
ビックリする。だって、いつもは人の好さそうなイケメンが。
何故か俺にこんなに懐くし、甘えるし。
『もう無理…疲れた。このままずーっとこうして居たいのになぁ。』
「禁煙してるから、余計にってのもあるんじゃない?」
『禁煙出来てないんだよね、実は…』
すす、と視線が逸らされて。
え?と彼を見上げると、
『車で、時々吸ってしまう…』
「俺ね、別にそこまで厳しく言うつもりは全然無いし。むしろ、そこまで
苦しいんだったら、吸って楽になった方がよっぽど楽だと思ってる。」
祖父がかなりの愛煙家だったから、理解はまだある方だと思う。
『…嫌われたくない。雪緒に。』
一瞬だけ俺を見て俯く姿が、何となく愛おしくて笑ってしまう。
「俺、そんな事で…海月さんを嫌いになると思ってる?」
『だって、服にも匂いがつくし。それよりも…』
「ん…?」
『キスできなくなる事の方が、重大な懸念だよ。』
何となく、予想はついたけれど。
「フフッ、俺よりよっぽど海月さんの方がロマンチストだね。」
拒む理由が今は見当たらないし、何よりもこの瞳が俺を
映す限りは何の心配もいらないのに。
『雪緒の髪、本当に手触り良くて…指先からすぐに離れてく。』
「…あ、シャンプーとか買うの忘れてる。」
『一緒に使えばいいよ。』
「そういえば、高級そうなの置いてあった。」
『不思議だよね、髪ってその人の香り方があるから。同じシャンプー使ってても
違って思えるんだって。』
「そんなの、気にした事ない。」
今まで、然程ファッションに傾倒したりする事も無く
日々を暮らして来たから。
『服とか衣料品は足りてる?もし、来る前に結構処分したんだったら
買い足しに行かないとね。』
「そっか。じゃ、海月さん休みの時に一緒に行きたいな。」
『可愛い…僕もうアラサーなのに、一緒に出掛けてくれるだなんて。なんかヤバイ交際して
お小遣い稼ぐアレじゃないんだよね?』
「さすがに、ソレは無い。…海月さんも、アラサーなんだね。ずっと学生かと思ってたのに。」
『コッチの台詞だよ。』
「…あ!お風呂溢れない?」
『自動で止まるよ。』
彼の声の後に、お風呂が沸いた音楽とアナウンス音声が流れた。
「ウチ、こんなハイテクなのじゃ無かったからさ…。恥ずかしい。」
『僕は、あの家好きだけどね。さ、準備できたら遠慮なくどうぞ。』
彼は俺から離れて、着ていた服を脱ぎ始めた。
「あ、取りに行って来る…」
慌てて脱衣所から出て、少しだけ騒がしい鼓動を感じながら
俺の部屋に向かった。
俺が引っ越すまでは空室のままだったらしく、その間も部屋の掃除は欠かされてはいなかったと聞いた。
こんなにも恵まれた環境にあって、これ以上何を望むか。
何より一番うれしいのは、海月さんと一緒だと言うこと。
今年の春に卒業した、向井先輩には一緒に暮らす事になったと
彼から伝えたらしくて。
もしかしたら、その内…家にでも呼ぶのだろうか?
かなり大袈裟に驚いていたらしいから、反応が簡単に想像できる。
木製のキャビネットから、着替えを一そろい取り出してバスタオルを
抱えて浴室に戻る。
洗濯も、サンルームや浴室乾燥機もあって天気が悪い日にも
乾かない洗濯に気を揉む事も少なくなりそうだ。
浴室のライトがぼんやりとドアから見えて、緊張しそうになる。
コンタクトを外したせいで、薄くぼやける状態で服を脱ぎ
脱衣かごに入れる。
服を間違えない様に置き直してから、浴室のドアを開けた。
『…大丈夫そう?』
すぐにドアを閉めてシャワーを浴びる。
「ぇ、なにが?」
『雪緒、先に体とか髪洗って。今、出れない…気がする。』
「は、…あぁ、そういう事か。分かった。」
何にも言えないと言うか、下手に言う方が海月さんを追い込む?
気がして俺は言われるままに髪を洗い始める。
あんまり時間を掛けていては、彼が茹ってしまうんじゃないかって
いつもより少し急いで髪を洗い終えた。
『急がなくても、大丈夫だよ。』
「でも、のぼせない?」
『代ろうか、雪緒。』
髪のしずくを手のひらできりながら、彼の方を向く。
「…ん、分かった。」
今、彼がどんな表情なのか細かくは見えないけど。
入れ替わりに浴槽に入って、背中が視界に入る。
鍛えている雰囲気は、あんまりないかと思う。(時間も無いし)
でも、意外と同性から見ても綺麗な筋肉はついているんじゃないかと。
足がそのまま伸ばせるお風呂は、かなり自分の中では目新しくて
後ろ手に両手をついてみれば、体が簡単に浮いてしまう。
『楽しい?雪緒』
「ぇ、あはは…っやっぱりウチとは全然色んなものが違い過ぎてさ。子供っぽい?」
『無邪気にしてるから、つい…構いたくなる。』
彼が体も洗い終えて、俺がバスタブを上がろうとすると
手を引かれた。
『おでこ見えてるのも、初めて見た。…可愛い』
彼の肌の温度が、指先から伝わって来て、濡れた手のひらが一瞬緩む。
「可愛くなんか…っ、」
『雪緒の事、僕が洗ってあげたいんだけど…いいかな?』
顔が熱い、逃げ場も無いし…なにより
その目と顔が好き過ぎて、断り様がない。
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