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「お兄ちゃん。最初は誰のブラを選びたい?」
妹が訊いてきた。
「誰でもいいよ」
「誰でもいいって失礼な感じがするな」小泉さんは言う。「なんか投げやりな感じがする。そう思わない?真凛ちゃん」
「思います」
真凛はうなずく。
「私も思います。お兄ちゃんは失礼だよ。ちゃんと誰のブラを選ぶか決めてよ」
「そう言われても・・・そうだ。ジャンケンしてよ」
「えージャンケン」
妹が嫌そうな顔をする。
「僕には選ぶ順番を決められないよ。僕が決めるのも失礼な気がするからね。だからジャンケンしてほしい」
「わかったよ。ジャンケンで決めるよ」
妹は僕の提案を受け入れてくれた。
基本的に妹は素直で優しい娘なのだ。
「勝った人が最初にお兄ちゃんにブラを選んでもらうことができるってことでよろしくお願いします」
妹がルールを説明する。
そしてジャンケンが始まる。
・・・妹が勝った。次は真凛ちゃんが勝った。順番が決定した。妹・真凛ちゃん・小泉さんの順だ。
「さあ、お兄ちゃん。この中から私に似合うブラを選んでください」妹は楽しそうに言う。「ちなみに私はBカップです」
「私もBです」
真凛ちゃんが恥ずかしそうに言う。
「私はDよ」
小泉さんは言う。
Dカップ・・・唾を飲み込みたくなる。でもゴクリという音が3人に聞かれるのが嫌なので我慢する。
「お兄ちゃん」妹はニヤリという感じの目で僕を見る。「Dカップだって。すごいね」
「・・・」
「清水くんはDカップ嫌い?」
小泉さんが訊いてくる。
「そんなことないよ」
「じゃあ好き?」
「まあどちらかと言えば」
「好きか嫌いかで答えて」
「・・・好きだよ」
「お兄ちゃんは巨乳好きなの?」
妹が驚いたように言う。
「そういうわけじゃないよ」
「じゃあ、Bカップも好き?」
「好きだよ」
「真凛ちゃん。Bカップも好きだって。嬉しいね」
「うん。嬉しい」
真凛ちゃんは恥ずかしそうにうなずく。
「清水くんはどんなおっぱいでも好きなのね」小泉さんがニヤニヤしながら言う。「将来、いろんなおっぱいの女性と浮気しそうで怖いわ」
「しないよ」
「じゃあ一途にひとつのおっぱいだけを愛するってこと?」
「・・・うん」
「そっか。清水くんのおっぱい愛は一途なんだね」
「私、一途なお兄ちゃん大好きだよ」
「私も一途な人好きです」
・・・一途と言われてこんなに恥ずかしいと感じるのは初めてだ。
「さあ、ひとつのおっぱいを一途に愛するお兄ちゃん。私のブラを選んでくれたまえ」
妹が偉そうに言う。
「わかったよ」
「自由に選んでいいからね。私、お兄ちゃんのセンス信じてるから」
「これでいいんじゃないか?」
僕は近くの商品を指差す。
「早いよ。もっと考えて選んでよ」
「これが似合うと思ったんだよ。こういうのは直感が大事だと思うんだ」
「まあ、それ、可愛いけど」
「だろう。これに決定だな」
「うん。じゃあ、その商品を手にとって、私に渡して」
「なんで」
「私がそうしてほしいと思ったから。いいでしょ?」
「清水くん。私も清水くんに手渡してほしいわ。そのほうが有り難みが出る」
「そうだよ。お兄ちゃん。有り難みが出るの。だからお願い。手渡しして」
「真凛ちゃんも手渡しがいいよね?」
小泉さんが訊く。
「はい。手渡しがいいです」
「はい。お兄ちゃん。多数決で手渡しに決定しました」
妹が嬉しそうに言う。
「わかったよ。手渡しすればいいんだろ」
僕は商品を手に取り、妹に渡す。
「ありがとう。お兄ちゃん。次は真凛ちゃんの番だね」
「うん。お兄さん。よろしくお願いします」
「うん。善処するよ」
「はい」
真凛ちゃんにはこの水色のブラが似合う気がする。
「このブラが良い気がするんだけど」
「はい。良いと思います」
「じゃあこれでいいかな?」
「はい」
僕はその商品を手に取り、真凛ちゃんに手渡す。
「ありがとうございます」
最後は・・・小泉さんのブラだ。
「清水くん。リクエストがあるの」
嫌な予感がする。
「セクシーなブラがほしいの」
嫌な予感的中!
「いや、それは自分で探したほうがいいと思うよ」
「お願いよ。私、セクシーブラに挑戦したいの」
「・・・」
「お兄ちゃん。女の挑戦に協力するのが男の義務だと思うの。だから小泉さんのリクエストに応えてあげて」
妹が自分の哲学を語って僕を説得しようとする。
「お兄さん。私、小泉さんのセクシーブラ姿見たいです」
真凛ちゃんが哀願するように言う。
「わかったよ。探すよ」
「ありがとう。清水くん」
「お客さま。セクシーブラはあちらにあります」
店長が笑顔で言った。
この店に僕の味方はいないようだ・・・
妹が訊いてきた。
「誰でもいいよ」
「誰でもいいって失礼な感じがするな」小泉さんは言う。「なんか投げやりな感じがする。そう思わない?真凛ちゃん」
「思います」
真凛はうなずく。
「私も思います。お兄ちゃんは失礼だよ。ちゃんと誰のブラを選ぶか決めてよ」
「そう言われても・・・そうだ。ジャンケンしてよ」
「えージャンケン」
妹が嫌そうな顔をする。
「僕には選ぶ順番を決められないよ。僕が決めるのも失礼な気がするからね。だからジャンケンしてほしい」
「わかったよ。ジャンケンで決めるよ」
妹は僕の提案を受け入れてくれた。
基本的に妹は素直で優しい娘なのだ。
「勝った人が最初にお兄ちゃんにブラを選んでもらうことができるってことでよろしくお願いします」
妹がルールを説明する。
そしてジャンケンが始まる。
・・・妹が勝った。次は真凛ちゃんが勝った。順番が決定した。妹・真凛ちゃん・小泉さんの順だ。
「さあ、お兄ちゃん。この中から私に似合うブラを選んでください」妹は楽しそうに言う。「ちなみに私はBカップです」
「私もBです」
真凛ちゃんが恥ずかしそうに言う。
「私はDよ」
小泉さんは言う。
Dカップ・・・唾を飲み込みたくなる。でもゴクリという音が3人に聞かれるのが嫌なので我慢する。
「お兄ちゃん」妹はニヤリという感じの目で僕を見る。「Dカップだって。すごいね」
「・・・」
「清水くんはDカップ嫌い?」
小泉さんが訊いてくる。
「そんなことないよ」
「じゃあ好き?」
「まあどちらかと言えば」
「好きか嫌いかで答えて」
「・・・好きだよ」
「お兄ちゃんは巨乳好きなの?」
妹が驚いたように言う。
「そういうわけじゃないよ」
「じゃあ、Bカップも好き?」
「好きだよ」
「真凛ちゃん。Bカップも好きだって。嬉しいね」
「うん。嬉しい」
真凛ちゃんは恥ずかしそうにうなずく。
「清水くんはどんなおっぱいでも好きなのね」小泉さんがニヤニヤしながら言う。「将来、いろんなおっぱいの女性と浮気しそうで怖いわ」
「しないよ」
「じゃあ一途にひとつのおっぱいだけを愛するってこと?」
「・・・うん」
「そっか。清水くんのおっぱい愛は一途なんだね」
「私、一途なお兄ちゃん大好きだよ」
「私も一途な人好きです」
・・・一途と言われてこんなに恥ずかしいと感じるのは初めてだ。
「さあ、ひとつのおっぱいを一途に愛するお兄ちゃん。私のブラを選んでくれたまえ」
妹が偉そうに言う。
「わかったよ」
「自由に選んでいいからね。私、お兄ちゃんのセンス信じてるから」
「これでいいんじゃないか?」
僕は近くの商品を指差す。
「早いよ。もっと考えて選んでよ」
「これが似合うと思ったんだよ。こういうのは直感が大事だと思うんだ」
「まあ、それ、可愛いけど」
「だろう。これに決定だな」
「うん。じゃあ、その商品を手にとって、私に渡して」
「なんで」
「私がそうしてほしいと思ったから。いいでしょ?」
「清水くん。私も清水くんに手渡してほしいわ。そのほうが有り難みが出る」
「そうだよ。お兄ちゃん。有り難みが出るの。だからお願い。手渡しして」
「真凛ちゃんも手渡しがいいよね?」
小泉さんが訊く。
「はい。手渡しがいいです」
「はい。お兄ちゃん。多数決で手渡しに決定しました」
妹が嬉しそうに言う。
「わかったよ。手渡しすればいいんだろ」
僕は商品を手に取り、妹に渡す。
「ありがとう。お兄ちゃん。次は真凛ちゃんの番だね」
「うん。お兄さん。よろしくお願いします」
「うん。善処するよ」
「はい」
真凛ちゃんにはこの水色のブラが似合う気がする。
「このブラが良い気がするんだけど」
「はい。良いと思います」
「じゃあこれでいいかな?」
「はい」
僕はその商品を手に取り、真凛ちゃんに手渡す。
「ありがとうございます」
最後は・・・小泉さんのブラだ。
「清水くん。リクエストがあるの」
嫌な予感がする。
「セクシーなブラがほしいの」
嫌な予感的中!
「いや、それは自分で探したほうがいいと思うよ」
「お願いよ。私、セクシーブラに挑戦したいの」
「・・・」
「お兄ちゃん。女の挑戦に協力するのが男の義務だと思うの。だから小泉さんのリクエストに応えてあげて」
妹が自分の哲学を語って僕を説得しようとする。
「お兄さん。私、小泉さんのセクシーブラ姿見たいです」
真凛ちゃんが哀願するように言う。
「わかったよ。探すよ」
「ありがとう。清水くん」
「お客さま。セクシーブラはあちらにあります」
店長が笑顔で言った。
この店に僕の味方はいないようだ・・・
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