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目の前に試着室がある。
この中で今、妹が僕の選んだブラを着けている。
妹のブラ姿をこれから見なければならないのかと思うと憂鬱だ。きっと小泉さんにからかわれる。はあ~。
「お兄ちゃん、試着終わったよ。カーテン開けてもいいよ」
「自分で開ければいいだろう」
「お兄ちゃんに開けてほしいの」
「私も清水くんに開けてほしいな。そのほうがドキドキできる。ねっ真凛ちゃん」
小泉さんが言う。
「はい」
真凛ちゃんはうなずく。
「お兄ちゃん、早く開けて。風邪引いちゃうよ」
「わかったよ」
僕はカーテンを開ける。
上はブラ、下はスカート姿の妹がいた。
「どうお兄ちゃん、私のブラ姿は?」
妹は胸を強調するセクシーポーズをしている。
「似合ってるよ」
僕は無難な感想を述べる。
「興奮する?」
「しない」
「魅力的じゃないってこと?」
「魅力的だとは思う」
「じゃあどうして興奮しないの?魅力的だったら普通、興奮するでしょ」
「妹には興奮しない」
「不公平だよ。妹に興奮しないなんて。ちゃんと平等に興奮してよ」
「無茶言うな」
「清水くん。不公平は良くないわ」小泉さんは正論を言う。「平等に接してあげて。平等に興奮してあげて」
「無茶言わないでよ」
「お兄ちゃん。真凛ちゃんや小泉さんのブラ姿見たら興奮するんでしょ?」
「・・・」
「興奮するんでしょ?」
もう一度妹は訊いてきた。
答えられるか!とツッコミたい。
「興奮するに決まってる。そして鼻血を出すに決まってる」妹は決めつける。「ずるいよ。私でも興奮してよ。鼻血出してよ」
「無茶言うな」
「お客さま。ティッシュの用意しておきましょうか?」
と店長。
「結構です」
「ホントにティッシュ用意しておかなくて大丈夫。私、こんなセクシーなブラ試着するんだよ」
小泉さんがセクシーブラを見せてくる。
「大丈夫だよ」
「そう?それならいいけど」
「お兄ちゃんが鼻血出さなかったら興奮しなかったこと許してあげる」と妹。「でも鼻血出したら私のブラ姿見て興奮してもらうからね」と無茶なことを言う。
「無茶言うな」
無茶言うなってセリフ、何度も言わせないでくれ。
妹の試着タイムは終わった。次は真凛ちゃんの番だ。
真凛ちゃんは試着室に入る。数分後、「お待たせしました。開けても大丈夫です」
「開けるよ」
念のため声をかける。
「はい」
僕はカーテンを開ける。
淡いブルーのブラ姿の真凛ちゃんがいた。恥ずかしそうにうつむいている。
「可愛いと思う」
と無難に答える僕。
「ありがとうございます」
「興奮してる?」
妹が余計なことを訊いてくる。
興奮してないと答えると真凛ちゃんに失礼な気がする。でも興奮すると答えても真凛ちゃんに嫌らしい男と思われてしまう気がする。どう答えるのが正解なんだ?
「お兄さんに興奮するって言われると女としての自信が持てる気がします」と真凛ちゃん。「だから正直に答えていただけると嬉しいです」
「・・・興奮するかな」
「ありがとうございます」
顔を赤くして真凛ちゃんはお礼を言う。
「うん」
「真凛ちゃんが羨ましい。私も女として自信が持ちたい。セクシーブラだ。セクシーブラを着ければきっとお兄ちゃんを興奮させられるに違いない」
妹が馬鹿なことを言う。
「馬鹿なことを言うな。あんまり馬鹿なことばかり言ってるとテスト前に勉強教えてやらないぞ」
「ううううっ。わかったよ」
妹は不満顔で馬鹿を言うのをやめる。
「とうとう私の番が来たようね。緊張するわ。友達にセクシーブラ姿見られるの初めてだから」
小泉は言って、試着室に入る。
小泉さんが今、このカーテンの奥でセクシーブラを試着している。そう思うとドキドキしてきた。
「お兄ちゃん、ドキドキするね」
「ああ」
思わず答えてしまう。
「お兄ちゃん、ドキドキしてるんだ。ふ~ん」妹がニヤニヤしながら僕を見ている。「小泉さん。お兄ちゃん、ドキドキしてますよ」
「清水くん。ドキドキしてるの?」
「・・・」
「正直に答えてほしいな」
「ドキドキしてるよ」
「あまりドキドキしてほしくないな。温泉に一緒に入る夢が遠退いてしまうから」
「ごめん」
「謝らなくていいわよ。少しずつ夢に近づいていけばいいんだから。ねっ」
「うん」
「・・・試着終わったわ。カーテン開けてもいいわよ」
「うん」
僕は心臓をバクバクさせながらカーテンに手をかけ、そして開けた。
小泉さんは本当にスケスケのブラを着けていた。
僕の目は自然と小泉さんの乳房に惹きつけられる。サクランボが見え・・・なかった。ニップレスだ。小泉さんはニップレスを着けていたのだ。だからサクランボが透けて見えなかったのだ。失望感を感じる。
「清水くん。がっかりしたように見えるだけど気のせいかしら?」
「気のせいだよ。もちろん」
サクランボは見えない。乳の輪も見えない。でも胸の膨らみはよく見える。目のやり場に困る。
「どうかしら?私のセクシーブラ姿」
「似合ってるよ」
「学校に着けていっても大丈夫かな?」
「大丈夫だと思うよ」
「ニップレスをとった状態でも?」
「・・・」
「ニップレスとってほしい?」
「・・・いや、取らなくていい」
「見たくないの?」
「そういうわけじゃないよ」
「じゃあどういうわけ?」
「小泉さん。もう勘弁して」
「仕方ないわね。許してあげる」
小泉さんは笑って言う。
「ありがとう」
「うん」
小泉さんはカーテンを閉める。
「やっぱりお兄ちゃんはセクシーブラが好きなんだね」
「大概の男は好きだよ」
「だって真凛ちゃん。私達もセクシーブラ買おう。そしてお兄ちゃんをドキドキさせちゃおう」
「中学生にはまだ早い」
「じゃあ来年なら買ってもいいの?」
「美鈴は精神年齢が幼いから大学生になるまで買ってはダメだ」
「なにそれ?不公平!不公平だよ」
「人生に不公平は付き物だ」
僕は言ってやった。
試着室の中で小泉さんが「ぷっ」と吹き出す音が聞こえてきた。
この中で今、妹が僕の選んだブラを着けている。
妹のブラ姿をこれから見なければならないのかと思うと憂鬱だ。きっと小泉さんにからかわれる。はあ~。
「お兄ちゃん、試着終わったよ。カーテン開けてもいいよ」
「自分で開ければいいだろう」
「お兄ちゃんに開けてほしいの」
「私も清水くんに開けてほしいな。そのほうがドキドキできる。ねっ真凛ちゃん」
小泉さんが言う。
「はい」
真凛ちゃんはうなずく。
「お兄ちゃん、早く開けて。風邪引いちゃうよ」
「わかったよ」
僕はカーテンを開ける。
上はブラ、下はスカート姿の妹がいた。
「どうお兄ちゃん、私のブラ姿は?」
妹は胸を強調するセクシーポーズをしている。
「似合ってるよ」
僕は無難な感想を述べる。
「興奮する?」
「しない」
「魅力的じゃないってこと?」
「魅力的だとは思う」
「じゃあどうして興奮しないの?魅力的だったら普通、興奮するでしょ」
「妹には興奮しない」
「不公平だよ。妹に興奮しないなんて。ちゃんと平等に興奮してよ」
「無茶言うな」
「清水くん。不公平は良くないわ」小泉さんは正論を言う。「平等に接してあげて。平等に興奮してあげて」
「無茶言わないでよ」
「お兄ちゃん。真凛ちゃんや小泉さんのブラ姿見たら興奮するんでしょ?」
「・・・」
「興奮するんでしょ?」
もう一度妹は訊いてきた。
答えられるか!とツッコミたい。
「興奮するに決まってる。そして鼻血を出すに決まってる」妹は決めつける。「ずるいよ。私でも興奮してよ。鼻血出してよ」
「無茶言うな」
「お客さま。ティッシュの用意しておきましょうか?」
と店長。
「結構です」
「ホントにティッシュ用意しておかなくて大丈夫。私、こんなセクシーなブラ試着するんだよ」
小泉さんがセクシーブラを見せてくる。
「大丈夫だよ」
「そう?それならいいけど」
「お兄ちゃんが鼻血出さなかったら興奮しなかったこと許してあげる」と妹。「でも鼻血出したら私のブラ姿見て興奮してもらうからね」と無茶なことを言う。
「無茶言うな」
無茶言うなってセリフ、何度も言わせないでくれ。
妹の試着タイムは終わった。次は真凛ちゃんの番だ。
真凛ちゃんは試着室に入る。数分後、「お待たせしました。開けても大丈夫です」
「開けるよ」
念のため声をかける。
「はい」
僕はカーテンを開ける。
淡いブルーのブラ姿の真凛ちゃんがいた。恥ずかしそうにうつむいている。
「可愛いと思う」
と無難に答える僕。
「ありがとうございます」
「興奮してる?」
妹が余計なことを訊いてくる。
興奮してないと答えると真凛ちゃんに失礼な気がする。でも興奮すると答えても真凛ちゃんに嫌らしい男と思われてしまう気がする。どう答えるのが正解なんだ?
「お兄さんに興奮するって言われると女としての自信が持てる気がします」と真凛ちゃん。「だから正直に答えていただけると嬉しいです」
「・・・興奮するかな」
「ありがとうございます」
顔を赤くして真凛ちゃんはお礼を言う。
「うん」
「真凛ちゃんが羨ましい。私も女として自信が持ちたい。セクシーブラだ。セクシーブラを着ければきっとお兄ちゃんを興奮させられるに違いない」
妹が馬鹿なことを言う。
「馬鹿なことを言うな。あんまり馬鹿なことばかり言ってるとテスト前に勉強教えてやらないぞ」
「ううううっ。わかったよ」
妹は不満顔で馬鹿を言うのをやめる。
「とうとう私の番が来たようね。緊張するわ。友達にセクシーブラ姿見られるの初めてだから」
小泉は言って、試着室に入る。
小泉さんが今、このカーテンの奥でセクシーブラを試着している。そう思うとドキドキしてきた。
「お兄ちゃん、ドキドキするね」
「ああ」
思わず答えてしまう。
「お兄ちゃん、ドキドキしてるんだ。ふ~ん」妹がニヤニヤしながら僕を見ている。「小泉さん。お兄ちゃん、ドキドキしてますよ」
「清水くん。ドキドキしてるの?」
「・・・」
「正直に答えてほしいな」
「ドキドキしてるよ」
「あまりドキドキしてほしくないな。温泉に一緒に入る夢が遠退いてしまうから」
「ごめん」
「謝らなくていいわよ。少しずつ夢に近づいていけばいいんだから。ねっ」
「うん」
「・・・試着終わったわ。カーテン開けてもいいわよ」
「うん」
僕は心臓をバクバクさせながらカーテンに手をかけ、そして開けた。
小泉さんは本当にスケスケのブラを着けていた。
僕の目は自然と小泉さんの乳房に惹きつけられる。サクランボが見え・・・なかった。ニップレスだ。小泉さんはニップレスを着けていたのだ。だからサクランボが透けて見えなかったのだ。失望感を感じる。
「清水くん。がっかりしたように見えるだけど気のせいかしら?」
「気のせいだよ。もちろん」
サクランボは見えない。乳の輪も見えない。でも胸の膨らみはよく見える。目のやり場に困る。
「どうかしら?私のセクシーブラ姿」
「似合ってるよ」
「学校に着けていっても大丈夫かな?」
「大丈夫だと思うよ」
「ニップレスをとった状態でも?」
「・・・」
「ニップレスとってほしい?」
「・・・いや、取らなくていい」
「見たくないの?」
「そういうわけじゃないよ」
「じゃあどういうわけ?」
「小泉さん。もう勘弁して」
「仕方ないわね。許してあげる」
小泉さんは笑って言う。
「ありがとう」
「うん」
小泉さんはカーテンを閉める。
「やっぱりお兄ちゃんはセクシーブラが好きなんだね」
「大概の男は好きだよ」
「だって真凛ちゃん。私達もセクシーブラ買おう。そしてお兄ちゃんをドキドキさせちゃおう」
「中学生にはまだ早い」
「じゃあ来年なら買ってもいいの?」
「美鈴は精神年齢が幼いから大学生になるまで買ってはダメだ」
「なにそれ?不公平!不公平だよ」
「人生に不公平は付き物だ」
僕は言ってやった。
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