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その夜、僕が自室で勉強をしているとき、メールが来た。
『今日はランジェリーショップに付き合ってくれてありがとうね。すごく楽しかったよ。それでね、そのお礼に写真を送ろうと思ったの。今日買ったブラを着けた写真だよ。もちろんニップレスは付けてないよ。恥ずかしいけど清水くんなら見せてもいいかなと思ったの。だって友達だから。よかったら見てね』
という内容のメールだった。
写真が添付されている。
僕はドキドキしながらその写真を開く。
確かに小泉さんは今日買ったブラを着けていた。でもそのブラは小泉さんが最初に試着したブラだった。可愛い感じのブラだった。セクシーじゃないブラだった。普通のブラだった。
僕はがっかりする。
スマホの着信が鳴った。小泉さんからだった。
「がっかりした?」
と楽しそうな小泉さんの声が聞こえてきた。
「・・・別に」
「がっかりしたような声に聞こえるけど」
「してないよ」
「本当に?」
「本当だよ」
「じゃあ見たくないんだ。一応、セクシーブラの写真も撮ったんだけど。すごわよ。大事なところが透けて見えるの。見たい?」
「いいよ」
「遠慮しなくていいのに」
「してないよ」
「そうなんだ。残念。綺麗に撮れてるのに。今、パソコン上に表示してるのよ。大画面で自分のセクシーブラ姿を見てるの。バッチリ見えてるわよ。それなのに清水くんは見たくないの?」
「いいよ」
「わかった。消すね。誰かに見てもらえないんじゃ保存しておいても仕方ないから」
別に消さなくてもいいんじゃないかな?と言いたい。でも言わない。言えば100%からかわれるから。
「えっと消すには。あっ、間違えた。間違って送信しちゃった」
小泉さんは焦った声で言う。
僕のスマホにメールが届く。写真が添付されたメールが。
「ふふっ。間違ったってのは嘘。どうしても清水くんには見てほしかったの。だから送ったの。見ていいよ。ううん。見てください。お願い」
「・・・わかったよ」
僕はドキドキする。写真を開く。
「残念でした」と書かれた紙を持って、舌を出している小泉さんが写っていた。もちろん、写真の小泉さんは服を着ている。
「がっかりした?」
「いや、予想してたから」
というのは嘘。ちょっとがっかりしている。
「そうなんだ。がっかり。清水くんのため息聞けると思ってたから」
「残念だったね」
「ところで清水くん。私ね、今、風呂上がりなの。バスタオル巻いてるだけなの。って言ったら信じる?」
「信じるよ」
「本当に?」
「信じてるよ」
「想像した?」
「してない」
「本当に?」
「本当だよ」
「写真送ってあげよっか?」
「いいよ」
「遠慮しなくていいのに。清水くんには私の裸になれてほしいから。一緒に温泉入る夢を早く叶えるためにね」
「焦らないでほしいな」
「うん。わかってる。ごめんね。急かすようなこと言って」
「いいよ」
「ああ、今日は本当に楽しかった。清水くんのおかげだよ。ありがとう」
「うん」
「明日からもよろしくね。もちろん友達として」
「うん」
「じゃあね。バイバイ」
「バイバイ」
電話が切れた。
その数秒後、メールが送られてきた。もちろん小泉さんから。また写真付きだ。
『これは友達になってくれたお礼の気持ちよ。遠慮なく受け取ってね。あなたの友達の小泉詩織より』
どうせまた僕をがっかりさせるような写真だろうと思った。
だが写真を見た瞬間、僕は唖然とする。
小泉さんが手ブラという行為をした状態で写っていたからだ。両手で乳房の大事なところを指で隠している。でも乳房の膨らみは隠していない。はっきり見えている。
鼻の奥に血の気配を感じる。反射的に上を向く。だが鼻血は出なかった。
ほっとする。
小泉さん・・・油断できない女だと思った。
『今日はランジェリーショップに付き合ってくれてありがとうね。すごく楽しかったよ。それでね、そのお礼に写真を送ろうと思ったの。今日買ったブラを着けた写真だよ。もちろんニップレスは付けてないよ。恥ずかしいけど清水くんなら見せてもいいかなと思ったの。だって友達だから。よかったら見てね』
という内容のメールだった。
写真が添付されている。
僕はドキドキしながらその写真を開く。
確かに小泉さんは今日買ったブラを着けていた。でもそのブラは小泉さんが最初に試着したブラだった。可愛い感じのブラだった。セクシーじゃないブラだった。普通のブラだった。
僕はがっかりする。
スマホの着信が鳴った。小泉さんからだった。
「がっかりした?」
と楽しそうな小泉さんの声が聞こえてきた。
「・・・別に」
「がっかりしたような声に聞こえるけど」
「してないよ」
「本当に?」
「本当だよ」
「じゃあ見たくないんだ。一応、セクシーブラの写真も撮ったんだけど。すごわよ。大事なところが透けて見えるの。見たい?」
「いいよ」
「遠慮しなくていいのに」
「してないよ」
「そうなんだ。残念。綺麗に撮れてるのに。今、パソコン上に表示してるのよ。大画面で自分のセクシーブラ姿を見てるの。バッチリ見えてるわよ。それなのに清水くんは見たくないの?」
「いいよ」
「わかった。消すね。誰かに見てもらえないんじゃ保存しておいても仕方ないから」
別に消さなくてもいいんじゃないかな?と言いたい。でも言わない。言えば100%からかわれるから。
「えっと消すには。あっ、間違えた。間違って送信しちゃった」
小泉さんは焦った声で言う。
僕のスマホにメールが届く。写真が添付されたメールが。
「ふふっ。間違ったってのは嘘。どうしても清水くんには見てほしかったの。だから送ったの。見ていいよ。ううん。見てください。お願い」
「・・・わかったよ」
僕はドキドキする。写真を開く。
「残念でした」と書かれた紙を持って、舌を出している小泉さんが写っていた。もちろん、写真の小泉さんは服を着ている。
「がっかりした?」
「いや、予想してたから」
というのは嘘。ちょっとがっかりしている。
「そうなんだ。がっかり。清水くんのため息聞けると思ってたから」
「残念だったね」
「ところで清水くん。私ね、今、風呂上がりなの。バスタオル巻いてるだけなの。って言ったら信じる?」
「信じるよ」
「本当に?」
「信じてるよ」
「想像した?」
「してない」
「本当に?」
「本当だよ」
「写真送ってあげよっか?」
「いいよ」
「遠慮しなくていいのに。清水くんには私の裸になれてほしいから。一緒に温泉入る夢を早く叶えるためにね」
「焦らないでほしいな」
「うん。わかってる。ごめんね。急かすようなこと言って」
「いいよ」
「ああ、今日は本当に楽しかった。清水くんのおかげだよ。ありがとう」
「うん」
「明日からもよろしくね。もちろん友達として」
「うん」
「じゃあね。バイバイ」
「バイバイ」
電話が切れた。
その数秒後、メールが送られてきた。もちろん小泉さんから。また写真付きだ。
『これは友達になってくれたお礼の気持ちよ。遠慮なく受け取ってね。あなたの友達の小泉詩織より』
どうせまた僕をがっかりさせるような写真だろうと思った。
だが写真を見た瞬間、僕は唖然とする。
小泉さんが手ブラという行為をした状態で写っていたからだ。両手で乳房の大事なところを指で隠している。でも乳房の膨らみは隠していない。はっきり見えている。
鼻の奥に血の気配を感じる。反射的に上を向く。だが鼻血は出なかった。
ほっとする。
小泉さん・・・油断できない女だと思った。
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