18 / 39
第18話 またまた正ヒロインを助けてしまう、続き
しおりを挟む
このままアリシアと闘うのは双方にとって被害が大きい。とても得策だとは思えない。そこで俺はある妙案を思いついたのだ。
「アリシア。ひとつ、提案があるのだが……」
「提案? 命乞いの間違いではなくて? 後、偉大なるお姉様であるこの私を呼び捨てなんて、なんて口の利き方かしら? 随分と痛めつけられたいみたいね」
舐めるなよ。俺が自らの怠惰さを犠牲にし、この数年間どれほどの鍛錬を積んで来たと思っている。今の俺ならば例え相手があの……この場にはいない、将来の花嫁になるはずの少女をほっぽり出して、どこかで油を売っている。
あのイケメンチート主人公相手でも、瞬殺はされないだけの自信はある。
俺は距離を詰める。俺に敵意がない事を察したのか、アリシアは魔法で迎撃してこなかった。俺は耳元で囁く。アリシアだけに聞こえるように。
「これ以上続けるようなら秘密をバラす」
「秘密って、何の秘密かしら?」
「今だにクマのぬいぐるみを抱っこしないと眠れない事」
「なっ!? どうしてその事を」
「俺達は姉弟だぞ。そのくらいの情報、普通に生きていたら自然と知れる事さ。それにそれだけじゃない。その年齢になっても子供のような可愛いクマさん柄のパンツをはいている事を」
「なっ!? な、なんですってっ!? あなた、どうしてそんな事まで知っているの!?」
「だから言っただろ。俺達は姉弟だって。他にも、他人に言えないような情報を俺はゴロゴロ知っているんだぞ。これ以上、無駄な抗争を続けるようならそれらの情報を学園の生徒達にバラす。噂は瞬く間に広がっていき、あんたの評判は悪化する事だろう」
「くっ! な、なんと、ひ、卑怯な真似をっ!」
どっちが卑怯か。平民というだけで威圧した挙句、命令に従わなかったら武力行使に出る行為のどこに正当性があると言うのか。そんなものはあまりに理不尽であるし、乱暴な行いでしかない。
「弟であるあなたが姉である私を脅そうというのですか!」
「あなたの行動はどう考えても倫理を逸脱しすぎている。いくら弟でも見過ごせるものではない」
「くっ……ううっ」
アリシアは悔しそうに顔を顰めた。そして、アリシアは気を取り直した様子で優雅に踵を返す。
「良いでしょう。この場は見逃してあげます。しかし、フィオナ・オラトリア。私は庶民であるあなたがこの学園に在籍している事を認めたわけではありません。ゆめゆめ、その事を忘れないように。行きますわよ」
「「はい。お姉様」」
取り巻きの女子生徒達も引き連れ、彼女達は去って行った。アリシアの操り人形のような少女達だ。そこに意思らしい意思は存在しない。アリシアがフィオナに対する攻撃を辞めて、去る事を選んだのならそれに従うべきだ。
彼女達にそれ程フィオナを加害する意思が強いわけではない。ただ流されていただけなのだ。
「ふぅ……」
俺はほっと、胸を撫で下ろす。これにて何とか、一件落着といったところか。いくら何でも、余程の機会がない限りはこれでアリシアはフィオナに対する直接的な加害行為はしてはこなくなる可能性が高い。
しかし、一難は去ったものの、俺は背後から輝きのようなオーラを感じる。俺は恐る恐る背後を振り返る。
そこには目を蘭々と輝かせているフィオナの姿があった。やばい。こいつは何かを勘違いしている。俺の事を自分の事をまたもや助けてくれた英雄(ヒーロー)的な存在だと思っているに違いない。
そして、その勘違いは決して間違いではない。事実として俺はフィオナを今回も助けた。助けたが、問題なのはそこではない。本来、彼女を助けて好感度を上げるのは俺ではなかったのである。助けたのが俺だという事がそもそもの問題だったのだ。
「ありがとうございます! アーサーさん! ま、またもや私を助けて頂き、なんとお礼の言葉を述べたら良いのか……」
情熱的に俺の手を握りつつ、フィオナは感謝の言葉を伝えてくる。
「気にするな。俺の姉の不始末だ。弟の俺が対処するのは当然の事だ」
「と、当然の事ではありません。アーサーさんが助けてくれなければ私の命はなかったかもしれません。アーサーさんは私の命の恩人です」
目を輝かせて情熱的に語ってくる。まずい。こいつは勘違いをしている。俺の好感度が上がりすぎている。この好感度は本来、あの、むかつくイケメンチート野郎が稼ぐ為のイベントだったはずなのだ。
「ち、違うのだ。フィオナ。これは違うのだ」
「何が、どう違うのです?」
「これはだな。本来、お前を助けるのは俺の役割ではないのだ。あのむかつくイケメンチート野郎が助けるはずなのだ」
「『むかつくイケメンチート野郎』? ってリオン第二王子の事ですか?」
「そうだ。それでお前とリオンの奴は将来、結婚する間柄なんだ」
「平民の私と王族のリオン王子がです?」
「そうなのだ。そういう運命(シナリオ)なんだよ。それを俺様は邪魔してしまったのだ」
「何を言っているんですか? 冗談はやめてください。そんな事、あるわけないじゃないですか。私とリオン王子では立場が違いすぎますよ」
フィオナは笑い飛ばす。まさしく、夢物語のような事で信じられないのであろう。
まずい。もしかしたら、最初にフィオナを助けた事で運命(シナリオ)が書き換えられたのかもしれない。書き換えられた運命(シナリオ)を修正する必要性がありそうではあった。
今から修正できるとは限らないが、やってみるより他になかった。
「もうすぐ晩飯の時間になる。今日のところは寮に戻ろう」
「……は、はい。そうですね。戻りましょうか」
こうして俺達は寮に戻り、晩飯を食った。それからしばらくして、俺は自室に戻ったのである。
◇
「やあ、アーサー君。遅かったね」
寮の自室に戻るとそこにはルームメイトであるリオンの姿があった。
「はぁ……」
俺は深く溜息を吐いた。
「何やってたんだよ? お前は」
「話の脈絡が見えないんだけど、なんでそんな不機嫌そうに聞かれなきゃなのかな? どこで何をしていようが、僕の勝手だと思うんだけど」
……それはまあ、そうである。まあいい。こいつらには運命(シナリオ)の事など知りもしないのだから、別に何ら非があるわけではない。
「入学式が終わってから女子生徒が山のように押しかけて来てね。サインをするのが大変だった。中には求婚してくる子もいて。その場を切り抜けて見つからないするようにするのが大変だったんだよ。見つかったら騒ぎになるからね」
どこぞのアイドルかと思うような対応だった。だが、無理もない。こいつは完璧チートイケメンだ。家柄だって王族なのだ。女子から見ればそのような相手だとしか思えないだろう。
「それで? それがどうしたの?」
「別に何でもない」
全く、こいつは未来の花嫁がピンチだったと言うのに。そんな事も知らずに呑気にも。だがもういい。過去を悔やんでも仕方ない事だ。
「今度の日曜日暇か?」
「特に予定はないけど」
「だったらどこかに遊びに行かないか?」
「急にどうしたんだい? 学友と仲を深めたいのかい?」
「……まあ、そんなところだ。それと、ひとつ、聞いてもいいか?」
「なんだい? ひとつと言わず何個でも聞いていいよ」
「その遊びに一人の女子を連れて行きたいのだが、構わないか?」
「いいけど、なんで? どうして三人で遊びに行くの?」
「何でもいいだろ……そんなの」
「女の子って誰? もしかしてアーサー君、気になっている女子でも出来たの?」
「ち、違う! そ、そうではない! 気にはなっているがお前が考えているような意味ではない! 断じてないからなっ! 言っておくけど」
「……あー。はいはい。わかったよ。行けばいいんでしょ。行けば」
ともかく、フィオナとリオンの二人を引き合わせれば何とか運命(シナリオ)が書き換えられて上手くいく。俺は、そう思っていたのだ。
「アリシア。ひとつ、提案があるのだが……」
「提案? 命乞いの間違いではなくて? 後、偉大なるお姉様であるこの私を呼び捨てなんて、なんて口の利き方かしら? 随分と痛めつけられたいみたいね」
舐めるなよ。俺が自らの怠惰さを犠牲にし、この数年間どれほどの鍛錬を積んで来たと思っている。今の俺ならば例え相手があの……この場にはいない、将来の花嫁になるはずの少女をほっぽり出して、どこかで油を売っている。
あのイケメンチート主人公相手でも、瞬殺はされないだけの自信はある。
俺は距離を詰める。俺に敵意がない事を察したのか、アリシアは魔法で迎撃してこなかった。俺は耳元で囁く。アリシアだけに聞こえるように。
「これ以上続けるようなら秘密をバラす」
「秘密って、何の秘密かしら?」
「今だにクマのぬいぐるみを抱っこしないと眠れない事」
「なっ!? どうしてその事を」
「俺達は姉弟だぞ。そのくらいの情報、普通に生きていたら自然と知れる事さ。それにそれだけじゃない。その年齢になっても子供のような可愛いクマさん柄のパンツをはいている事を」
「なっ!? な、なんですってっ!? あなた、どうしてそんな事まで知っているの!?」
「だから言っただろ。俺達は姉弟だって。他にも、他人に言えないような情報を俺はゴロゴロ知っているんだぞ。これ以上、無駄な抗争を続けるようならそれらの情報を学園の生徒達にバラす。噂は瞬く間に広がっていき、あんたの評判は悪化する事だろう」
「くっ! な、なんと、ひ、卑怯な真似をっ!」
どっちが卑怯か。平民というだけで威圧した挙句、命令に従わなかったら武力行使に出る行為のどこに正当性があると言うのか。そんなものはあまりに理不尽であるし、乱暴な行いでしかない。
「弟であるあなたが姉である私を脅そうというのですか!」
「あなたの行動はどう考えても倫理を逸脱しすぎている。いくら弟でも見過ごせるものではない」
「くっ……ううっ」
アリシアは悔しそうに顔を顰めた。そして、アリシアは気を取り直した様子で優雅に踵を返す。
「良いでしょう。この場は見逃してあげます。しかし、フィオナ・オラトリア。私は庶民であるあなたがこの学園に在籍している事を認めたわけではありません。ゆめゆめ、その事を忘れないように。行きますわよ」
「「はい。お姉様」」
取り巻きの女子生徒達も引き連れ、彼女達は去って行った。アリシアの操り人形のような少女達だ。そこに意思らしい意思は存在しない。アリシアがフィオナに対する攻撃を辞めて、去る事を選んだのならそれに従うべきだ。
彼女達にそれ程フィオナを加害する意思が強いわけではない。ただ流されていただけなのだ。
「ふぅ……」
俺はほっと、胸を撫で下ろす。これにて何とか、一件落着といったところか。いくら何でも、余程の機会がない限りはこれでアリシアはフィオナに対する直接的な加害行為はしてはこなくなる可能性が高い。
しかし、一難は去ったものの、俺は背後から輝きのようなオーラを感じる。俺は恐る恐る背後を振り返る。
そこには目を蘭々と輝かせているフィオナの姿があった。やばい。こいつは何かを勘違いしている。俺の事を自分の事をまたもや助けてくれた英雄(ヒーロー)的な存在だと思っているに違いない。
そして、その勘違いは決して間違いではない。事実として俺はフィオナを今回も助けた。助けたが、問題なのはそこではない。本来、彼女を助けて好感度を上げるのは俺ではなかったのである。助けたのが俺だという事がそもそもの問題だったのだ。
「ありがとうございます! アーサーさん! ま、またもや私を助けて頂き、なんとお礼の言葉を述べたら良いのか……」
情熱的に俺の手を握りつつ、フィオナは感謝の言葉を伝えてくる。
「気にするな。俺の姉の不始末だ。弟の俺が対処するのは当然の事だ」
「と、当然の事ではありません。アーサーさんが助けてくれなければ私の命はなかったかもしれません。アーサーさんは私の命の恩人です」
目を輝かせて情熱的に語ってくる。まずい。こいつは勘違いをしている。俺の好感度が上がりすぎている。この好感度は本来、あの、むかつくイケメンチート野郎が稼ぐ為のイベントだったはずなのだ。
「ち、違うのだ。フィオナ。これは違うのだ」
「何が、どう違うのです?」
「これはだな。本来、お前を助けるのは俺の役割ではないのだ。あのむかつくイケメンチート野郎が助けるはずなのだ」
「『むかつくイケメンチート野郎』? ってリオン第二王子の事ですか?」
「そうだ。それでお前とリオンの奴は将来、結婚する間柄なんだ」
「平民の私と王族のリオン王子がです?」
「そうなのだ。そういう運命(シナリオ)なんだよ。それを俺様は邪魔してしまったのだ」
「何を言っているんですか? 冗談はやめてください。そんな事、あるわけないじゃないですか。私とリオン王子では立場が違いすぎますよ」
フィオナは笑い飛ばす。まさしく、夢物語のような事で信じられないのであろう。
まずい。もしかしたら、最初にフィオナを助けた事で運命(シナリオ)が書き換えられたのかもしれない。書き換えられた運命(シナリオ)を修正する必要性がありそうではあった。
今から修正できるとは限らないが、やってみるより他になかった。
「もうすぐ晩飯の時間になる。今日のところは寮に戻ろう」
「……は、はい。そうですね。戻りましょうか」
こうして俺達は寮に戻り、晩飯を食った。それからしばらくして、俺は自室に戻ったのである。
◇
「やあ、アーサー君。遅かったね」
寮の自室に戻るとそこにはルームメイトであるリオンの姿があった。
「はぁ……」
俺は深く溜息を吐いた。
「何やってたんだよ? お前は」
「話の脈絡が見えないんだけど、なんでそんな不機嫌そうに聞かれなきゃなのかな? どこで何をしていようが、僕の勝手だと思うんだけど」
……それはまあ、そうである。まあいい。こいつらには運命(シナリオ)の事など知りもしないのだから、別に何ら非があるわけではない。
「入学式が終わってから女子生徒が山のように押しかけて来てね。サインをするのが大変だった。中には求婚してくる子もいて。その場を切り抜けて見つからないするようにするのが大変だったんだよ。見つかったら騒ぎになるからね」
どこぞのアイドルかと思うような対応だった。だが、無理もない。こいつは完璧チートイケメンだ。家柄だって王族なのだ。女子から見ればそのような相手だとしか思えないだろう。
「それで? それがどうしたの?」
「別に何でもない」
全く、こいつは未来の花嫁がピンチだったと言うのに。そんな事も知らずに呑気にも。だがもういい。過去を悔やんでも仕方ない事だ。
「今度の日曜日暇か?」
「特に予定はないけど」
「だったらどこかに遊びに行かないか?」
「急にどうしたんだい? 学友と仲を深めたいのかい?」
「……まあ、そんなところだ。それと、ひとつ、聞いてもいいか?」
「なんだい? ひとつと言わず何個でも聞いていいよ」
「その遊びに一人の女子を連れて行きたいのだが、構わないか?」
「いいけど、なんで? どうして三人で遊びに行くの?」
「何でもいいだろ……そんなの」
「女の子って誰? もしかしてアーサー君、気になっている女子でも出来たの?」
「ち、違う! そ、そうではない! 気にはなっているがお前が考えているような意味ではない! 断じてないからなっ! 言っておくけど」
「……あー。はいはい。わかったよ。行けばいいんでしょ。行けば」
ともかく、フィオナとリオンの二人を引き合わせれば何とか運命(シナリオ)が書き換えられて上手くいく。俺は、そう思っていたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
『悪役』のイメージが違うことで起きた悲しい事故
ラララキヲ
ファンタジー
ある男爵が手を出していたメイドが密かに娘を産んでいた。それを知った男爵は平民として生きていた娘を探し出して養子とした。
娘の名前はルーニー。
とても可愛い外見をしていた。
彼女は人を惹き付ける特別な外見をしていたが、特別なのはそれだけではなかった。
彼女は前世の記憶を持っていたのだ。
そして彼女はこの世界が前世で遊んだ乙女ゲームが舞台なのだと気付く。
格好良い攻略対象たちに意地悪な悪役令嬢。
しかしその悪役令嬢がどうもおかしい。何もしてこないどころか性格さえも設定と違うようだ。
乙女ゲームのヒロインであるルーニーは腹を立てた。
“悪役令嬢が悪役をちゃんとしないからゲームのストーリーが進まないじゃない!”と。
怒ったルーニーは悪役令嬢を責める。
そして物語は動き出した…………──
※!!※細かい描写などはありませんが女性が酷い目に遭った展開となるので嫌な方はお気をつけ下さい。
※!!※『子供が絵本のシンデレラ読んでと頼んだらヤバイ方のシンデレラを読まれた』みたいな話です。
◇テンプレ乙女ゲームの世界。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げる予定です。
悪役令嬢の独壇場
あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。
彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。
自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。
正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。
ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。
そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。
あら?これは、何かがおかしいですね。
転生者だからって無条件に幸せになれると思うな。巻き込まれるこっちは迷惑なんだ、他所でやれ!!
柊
ファンタジー
「ソフィア・グラビーナ!」
卒業パーティの最中、突如響き渡る声に周りは騒めいた。
よくある断罪劇が始まる……筈が。
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも同じものを投稿しております。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる