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第31話 レティシアのステータスを確認する

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「レティシア姫」

 エルフの国の外まで向かう途中の事であった。

「は、はい。なんでしょうか?」

「これからきっと苛烈な闘いが起こる。だからその前に君の事をよく知っておきたいんだ」

「私の何を知りたいというのですか? ま、まさかスリーサイズとか、好みの男性のタイプとかでしょうか!?」

 レティシアは驚いて見せた。

「違う! そんなボケをかましている程、俺達には余裕がない」

「そ、そうでしたね……つい」

「君のステータスを見せて欲しいんだ。俺には君のステータスを見る事ができるスキルがあるんだ」

「そうなのですか。不思議な力をお持ちなのですね。わかりました。どうぞご自由に見せ下さいませ」

「ありがとう。じゃあ、見せて貰うよ。解析(アナライズ)」

 俺は解析(アナライズ)のスキルを発動させる。こうして俺はレティシアのステータスを見る事ができるのだ。

======================================

レティシア 〇〇〇歳【プライバシーに配慮して秘す】種族 エルフ 女 レベル:40

職業:賢者

HP:300

MP:500

攻撃力:200

防御力:200

素早さ:300

魔法力:500

魔法耐性:500

運:300

装備:賢者の杖※攻撃力+50 魔法攻撃力+100 MP+100 賢者のローブ 防御力+50 魔法耐性+100

スキル:『賢者の理』※ありとあらゆる魔法を修得できる可能性がある。LVUPする事に魔法を修得していく。『魔法威力強化大』※魔法攻撃の威力が通常より増加する『MP消費削減大』※魔法攻撃を通常より少ないMPで使用できる
『魔法耐性大』※魔法攻撃に対する耐性がある。魔法攻撃に対して、通常より少ないダメージで済むようになる。
『MP自動回復小』※戦闘中でもMPが自動回復する

魔法スキル:
火炎魔法一覧
『火炎魔法(フレイム)』『上級火炎魔法(ハイ・フレイム)』『最上級火炎魔法(メガ・フレイム)※敵全体に炎属性のダメージ。上級になる程MP消費が激しくなり、必然的に使用回数が少なくなる。
氷結魔法一覧
『氷結魔法(フロスト)』『上級火炎魔法(ハイ・フロスト)』『最上級氷結魔法(メガ・フロスト)』
雷撃魔法一覧
『雷撃魔法(ライトニング)』『上級雷撃魔法(ハイ・ライトニング)』『最上級雷撃魔法(メガ・ライトニング)』
風撃魔法一覧
『風撃魔法(エアロ)』『上級撃魔法(ハイ・エアロ)』『最上級風撃魔法(メガ・エアロ)』
地裂魔法一覧
『地裂魔法(クエイク)』『上級地裂魔法(ハイ・クエイク)』『最上級地裂魔法(メガ・クエイク)』
聖魔法
『聖魔法(ホーリー)』『上級聖魔法(ハイ・ホーリー)』『最上級聖魔法(メガ・ホーリー)』
回復魔法一覧
『ヒーリング(回復魔法)』『上級回復魔法(ハイ)・ヒーリング』
蘇生魔法
『レイズ(蘇生魔法)』
防御魔法『防御障壁(プロテクションウォール)』
※物理及び魔法攻撃を遮断する、無色透明の壁をパーティー全体に展開する
======================================

すごい……俺は感嘆とした。彼女は典型的な魔法職だった。その上にLVも高い。今の俺達のパーティーには必要な人物だった。
一通りの攻撃魔法を修得している上に、回復魔法も使えるのだ。彼女の年齢に関してはノーコメントだ。世の中には言わない方が良いこともある。絶対にだ。

「いかがだったでしょうか?」

「レティシア姫は典型的な魔法職業だな……わかったよ。俺とエステルが基本的には前衛を務めるから。後衛として、離れた距離から魔法攻撃で闘ってくれ。後は傷ついた時には回復魔法を使ってくれると助かる。俺達にはポーションがあるけど、数には限りがあるからな」

「わかりました……その旨留意して闘わせて貰います」

 レティシアのステータスを確認した俺達は、侵入者が迫ってきているとされるエルフの国の外へと向かっていったのだ。そこで俺は、いや、俺とエルテルだから、『俺達』か。俺達は思わぬ人物と姿を出くわすのだ。

 その人物とは誰か。そう、勇者として召喚されたはずの、あの日向勇人だったのだ。
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