7 / 36
第7話 ビッグファンゴとの闘い
しおりを挟む
迫りくる『ビッグファンゴ』。
「くそっ!」
俺は慌てて【建築(ビルド)】スキルを発動する。作り出したのはいつもの『ビルドハンマー』だ。俺の手に木槌が現れる。
何とか迎え撃つより他になかった。リノアを守らないと……。しかし、現実は非情であった。『ビッグファンゴ』の力は凄まじかったのだ。俺は無様にも吹き飛ばされる。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
俺は天高く、吹き飛ばされ、地表に叩きつけられた。
ドスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
けたたましい音が鳴り響き、土煙が起きた。
「グラン様ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
リノアが叫び、俺に駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫ですか! グラン様!」
「ぜ、全然大丈夫じゃない! い、痛い! 死んでしまう!」
俺は『ビッグファンゴ』の攻撃により、大ダメージを負った。死んでしまう……このままだと俺は。意識が朦朧としてきた。
「ま、待っててください。回復魔法(ヒーリング)!」
俺はリノアの回復魔法(ヒーリング)にまたもや世話になった。俺は何とか一命を取り留める。
「あ、ありがとう……リノア」
「いえ、当然の事をしたまでです。それにグラン様が盾となってくれたおかげで、あの猪の攻撃を食らわずに済みました」
俺達は再び身構え、『ビッグファンゴ』を見据える。
「どういたしましょうか? グラン様、この場から逃げましょうか?」
「いや……『ビッグファンゴ』は俺達を逃がすつもりはないようだ。せっかく見つけた食糧を目の前に、逃がしたくはないようだ」
『ビッグファンゴ』は鼻息を荒くし、今なお好戦的な態度を取ってきた。ビッグファンゴはその特性上、連続で攻撃できないようだ。その場で助走をつけて、一気に加速して体当たりをしてくる。それが『ビッグファンゴ』の単純(シンプル)かつ強力な唯一の戦法である。
「それにあいつは焼いて食べるとおいしいんだ。返り討ちにして、俺達の食糧にしてやろう」
「は、はい! わかりました! で、でもどうやってあんな大きな猪と闘うんですか?」
「さっき見ただろ? ……『ビッグファンゴ』は猪型のモンスターだから、連続して攻撃できないんだ。攻撃のあとに攻撃はできない……。必ず、攻撃の後に隙ができるんだ……。俺が奴の注意を引き付ける……だからそのうちにリノア、君が魔法攻撃であいつを攻撃してくれ」
「わかりました……」
ちなみにではあるが、『ビッグファンゴ』の弱点属性は炎と雷属性である。【大賢者】のスキルを授かっているリノアなら問題なく弱点を突けるはずだ。その方が絶対に効率よくあいつにダメージを与えられるのだ。
「リノア……あいつには『炎魔法(フレイム)』か『雷撃魔法(ライトニング)』で攻撃してくれ……その方がダメージの効率が良いはずだ」
「わ、わかりました」
「行くぞ! 『ビッグファンゴ』!」
俺はビルドハンマーを構え、『ビッグファンゴ』と対峙した。
ブヒ! ブヒ! ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
けたたましい鳴き声と共に、『ビッグファンゴ』が一直線に攻撃を仕掛けてくる。短調かつ、単純な攻撃故に読みやすい。
二度も食らうものか。
「食らえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
俺は叫んだ。そして、『ビルドハンマー』を振りかぶる。とはいっても、俺の『ビルドハンマー』では奴にろくなダメージを与えられない事だろう。俺の狙いは別にあった。俺は地面を激しく、叩きつけたのだ。そう、救い上げるようにして。
その結果、大量の砂埃とイシツブテが発生し、『ビッグファンゴ』の顔あたりに直撃したのだ。
ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
視界を奪われた『ビッグファンゴ』は長い悲鳴を上げて、攻撃を中断したのだ。
「今だ! リノア!」
「は、はい! わかりました! 火炎魔法(フレイム)!」
紅蓮の炎が『ビッグファンゴ』に襲い掛かる。炎に焼かれた『ビッグファンゴ』は長い悲鳴を上げ、苦しむのだった。
「やりました! グラン様!」
「まだだ! リノア! 油断するなっ!」
『ビッグファンゴ』はその名の通り、大きな猪のモンスターだ。故に耐久力が高い。リノアの火炎魔法(フレイム)の魔法攻撃を身に受けて尚、健在であった。炎の中で助走をつけている。今にもこちらに、突進攻撃をしかけてきそうだった。
「まだ生きている! そ、そんなっ!」
「慌てるな! リノア! あいつの攻撃のスピード自体は速いが、技が出てくるまでに時間がかかる! すぐには襲い掛かってこない! 落ち着いて次の魔法攻撃をしかけるんだ!」
「は、はい! わかりました! グラン様! 雷撃魔法(ライトニング)!」
リノアの両手から、雷撃が発生し、『ビッグファンゴ』に襲い掛かる。
ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
『ビッグファンゴ』は長い悲鳴を上げた。ついにその体力(HP)がゼロになったようだ。
「ふう……なかなかにしぶとい奴だったな」
「ええ……ですが何とか倒せて良かったです。これで食糧も手に入りましたし……」
『ビッグファンゴ』を倒した事で、一応は俺達は落ち着いた時間を取り戻す事ができた。もういいだろう……緊急事態ではなくなったんだし。
「リノア……一つだけ頼みがあるんだ」
「は、はい。なんでしょうか?」
「そ、その……服を着て欲しいんだ」
「あっ! は、はい! す、すみません! お、お見苦しいものをっ!」
リノアは慌てて、おいていた服を着始める。
い、いや……見苦しくなんかはなかったけどなぁ……。眼福だった。とはいえわざわざ言う必要もないだろう。
俺は溜息を吐いた。こうして行水を終えた俺達は『ビッグファンゴ』の肉を食糧として手に入れる事ができたのだ。ついでに飲料水、生活水にもなる『水』を手に入れる事ができた。
======================================
入手アイテム
アイテム名。猪肉×10。
詳細説明。『ビッグファンゴ』の肉。リノアの炎魔法(フレイム)により焼かれて調理済み。そのまま食べてもおいしい。食べると体力(HP)が回復し、満腹になる
アイテム名。水×10。
詳細説明。水。喉を潤す事ができる。また、お風呂を作った場合、加熱してお湯にすれば入浴する事もできるようになる。ただ飲む以外にも様々な利用方法が考えられる
======================================
「よし……家に帰ろうか、リノア」
「そうですね……帰りましょうか」
朝方出発したのだが、既に夜になろうとしている。さっきのようにモンスターが平然と襲い掛かってくるのが北の辺境の特徴である。とても夜営などできるはずもない。家まで帰る方が賢明であった。
「行水もできたし……食糧も水も手に入った」
「大成功でしたね。グラン様!」
こうして俺達はその日の課題(ミッション)をクリアし、ご満悦で家まで帰っていったのだ。
「くそっ!」
俺は慌てて【建築(ビルド)】スキルを発動する。作り出したのはいつもの『ビルドハンマー』だ。俺の手に木槌が現れる。
何とか迎え撃つより他になかった。リノアを守らないと……。しかし、現実は非情であった。『ビッグファンゴ』の力は凄まじかったのだ。俺は無様にも吹き飛ばされる。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
俺は天高く、吹き飛ばされ、地表に叩きつけられた。
ドスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
けたたましい音が鳴り響き、土煙が起きた。
「グラン様ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
リノアが叫び、俺に駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫ですか! グラン様!」
「ぜ、全然大丈夫じゃない! い、痛い! 死んでしまう!」
俺は『ビッグファンゴ』の攻撃により、大ダメージを負った。死んでしまう……このままだと俺は。意識が朦朧としてきた。
「ま、待っててください。回復魔法(ヒーリング)!」
俺はリノアの回復魔法(ヒーリング)にまたもや世話になった。俺は何とか一命を取り留める。
「あ、ありがとう……リノア」
「いえ、当然の事をしたまでです。それにグラン様が盾となってくれたおかげで、あの猪の攻撃を食らわずに済みました」
俺達は再び身構え、『ビッグファンゴ』を見据える。
「どういたしましょうか? グラン様、この場から逃げましょうか?」
「いや……『ビッグファンゴ』は俺達を逃がすつもりはないようだ。せっかく見つけた食糧を目の前に、逃がしたくはないようだ」
『ビッグファンゴ』は鼻息を荒くし、今なお好戦的な態度を取ってきた。ビッグファンゴはその特性上、連続で攻撃できないようだ。その場で助走をつけて、一気に加速して体当たりをしてくる。それが『ビッグファンゴ』の単純(シンプル)かつ強力な唯一の戦法である。
「それにあいつは焼いて食べるとおいしいんだ。返り討ちにして、俺達の食糧にしてやろう」
「は、はい! わかりました! で、でもどうやってあんな大きな猪と闘うんですか?」
「さっき見ただろ? ……『ビッグファンゴ』は猪型のモンスターだから、連続して攻撃できないんだ。攻撃のあとに攻撃はできない……。必ず、攻撃の後に隙ができるんだ……。俺が奴の注意を引き付ける……だからそのうちにリノア、君が魔法攻撃であいつを攻撃してくれ」
「わかりました……」
ちなみにではあるが、『ビッグファンゴ』の弱点属性は炎と雷属性である。【大賢者】のスキルを授かっているリノアなら問題なく弱点を突けるはずだ。その方が絶対に効率よくあいつにダメージを与えられるのだ。
「リノア……あいつには『炎魔法(フレイム)』か『雷撃魔法(ライトニング)』で攻撃してくれ……その方がダメージの効率が良いはずだ」
「わ、わかりました」
「行くぞ! 『ビッグファンゴ』!」
俺はビルドハンマーを構え、『ビッグファンゴ』と対峙した。
ブヒ! ブヒ! ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
けたたましい鳴き声と共に、『ビッグファンゴ』が一直線に攻撃を仕掛けてくる。短調かつ、単純な攻撃故に読みやすい。
二度も食らうものか。
「食らえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
俺は叫んだ。そして、『ビルドハンマー』を振りかぶる。とはいっても、俺の『ビルドハンマー』では奴にろくなダメージを与えられない事だろう。俺の狙いは別にあった。俺は地面を激しく、叩きつけたのだ。そう、救い上げるようにして。
その結果、大量の砂埃とイシツブテが発生し、『ビッグファンゴ』の顔あたりに直撃したのだ。
ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
視界を奪われた『ビッグファンゴ』は長い悲鳴を上げて、攻撃を中断したのだ。
「今だ! リノア!」
「は、はい! わかりました! 火炎魔法(フレイム)!」
紅蓮の炎が『ビッグファンゴ』に襲い掛かる。炎に焼かれた『ビッグファンゴ』は長い悲鳴を上げ、苦しむのだった。
「やりました! グラン様!」
「まだだ! リノア! 油断するなっ!」
『ビッグファンゴ』はその名の通り、大きな猪のモンスターだ。故に耐久力が高い。リノアの火炎魔法(フレイム)の魔法攻撃を身に受けて尚、健在であった。炎の中で助走をつけている。今にもこちらに、突進攻撃をしかけてきそうだった。
「まだ生きている! そ、そんなっ!」
「慌てるな! リノア! あいつの攻撃のスピード自体は速いが、技が出てくるまでに時間がかかる! すぐには襲い掛かってこない! 落ち着いて次の魔法攻撃をしかけるんだ!」
「は、はい! わかりました! グラン様! 雷撃魔法(ライトニング)!」
リノアの両手から、雷撃が発生し、『ビッグファンゴ』に襲い掛かる。
ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
『ビッグファンゴ』は長い悲鳴を上げた。ついにその体力(HP)がゼロになったようだ。
「ふう……なかなかにしぶとい奴だったな」
「ええ……ですが何とか倒せて良かったです。これで食糧も手に入りましたし……」
『ビッグファンゴ』を倒した事で、一応は俺達は落ち着いた時間を取り戻す事ができた。もういいだろう……緊急事態ではなくなったんだし。
「リノア……一つだけ頼みがあるんだ」
「は、はい。なんでしょうか?」
「そ、その……服を着て欲しいんだ」
「あっ! は、はい! す、すみません! お、お見苦しいものをっ!」
リノアは慌てて、おいていた服を着始める。
い、いや……見苦しくなんかはなかったけどなぁ……。眼福だった。とはいえわざわざ言う必要もないだろう。
俺は溜息を吐いた。こうして行水を終えた俺達は『ビッグファンゴ』の肉を食糧として手に入れる事ができたのだ。ついでに飲料水、生活水にもなる『水』を手に入れる事ができた。
======================================
入手アイテム
アイテム名。猪肉×10。
詳細説明。『ビッグファンゴ』の肉。リノアの炎魔法(フレイム)により焼かれて調理済み。そのまま食べてもおいしい。食べると体力(HP)が回復し、満腹になる
アイテム名。水×10。
詳細説明。水。喉を潤す事ができる。また、お風呂を作った場合、加熱してお湯にすれば入浴する事もできるようになる。ただ飲む以外にも様々な利用方法が考えられる
======================================
「よし……家に帰ろうか、リノア」
「そうですね……帰りましょうか」
朝方出発したのだが、既に夜になろうとしている。さっきのようにモンスターが平然と襲い掛かってくるのが北の辺境の特徴である。とても夜営などできるはずもない。家まで帰る方が賢明であった。
「行水もできたし……食糧も水も手に入った」
「大成功でしたね。グラン様!」
こうして俺達はその日の課題(ミッション)をクリアし、ご満悦で家まで帰っていったのだ。
47
あなたにおすすめの小説
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる