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C・C・C(カーネイジ・クライシス・クラッシャー)
出陣
斬り伏せる。
全て、全て。
勝つ為に。
生きる為に。
疾風の如く走り抜け、通過した瞬間に斬り落とす。敵が人間であろうと魔族であろうと関係ない、全て斬り落とすのみだ。
飛び散る血飛沫。舞い散る肉片。
足を滑らせないように、それらに当たらないように避けながら。
岩だらけの地面を走り抜く。
見上げれば、赤い雨。
血の雨、肉の雨、怨嗟の雨。
だが、そんなものは気にしない。
弱さは捨てた。過去の自分は捨てた。
全て、完全に、吹っ切れた。
「……まるで、戦う事が生きる意味かのように」
「全て、全て、俺の前では無意味。
全て、全て、俺の前に立つものはいない」
瞬間。
刃が止まった。
「……案外、呆気なかったな」
「素晴らしいじゃないか、下等生物の癖に」
……クラッシャー。
俺たちの、敵だ。
「どうだ、今なら俺たちの仲間にしてやってもいいぞ? お前は見所がありそうだからなぁ」
「……何だと?」
「俺たちと過ごすのは楽しいぜェ、奪いたきゃ奪い、殺したきゃ殺す。俺たちにとってこれ以上の悦楽があるか?」
もう既に、自身の刀はヤツの眼前まで近づいており。
それを視認したクラッシャーは驚いた様子だった。
だがそこに、怯えの目はなく。
「怖いなあ、人斬り。そんなすぐに、呆気なく今まで殺してきたのかよ?」
「……減らず口を叩くその首を、今すぐ断ち切ってやってもいいんだぞ……っ!」
「やれるもんならなァ?」
一瞬にして、クラッシャーの右腕に鉄が集まる。
「概念武装神威、起動」
閃光が走る。
一瞬にして両断される鉄クズ。
しかし、その刃は、クラッシャーの腕には届いておらず。
「くたばれえッ!!」
後ろに3本、直上に1本、鉄の針。
感覚を研ぎ澄ます。
「背水の陣」
空気の流れから、その攻撃パターン、スピードを予測。
……ならば避けつつ、ヤツに接近するのみ。
「『メタル・ファウンデーション』っ!」
……っ?
何かピリッとして……
じわじわと滲み出てくるエネルギー反応。
……潜伏式……極限まで小さくし、そのエネルギーを一気に放出するつもりか……?
「針地獄だぜェッ! 基礎から全てを崩す!」
地殻は破られ、無数の金属の針が飛び出す。
その数、およそ千以上。
とりあえず浮遊した……はいいが、この後どうする……?
ヤツの能力は、『金属を操る能力』ってとこ……なんだろうが……
コックからあらかじめ聞いていたが、ここまで厄介とは……!
「……ハッ」
……横…右、左、後ろ……いつのまにか囲まれている……!
無数の浮遊した金属の針。
少しでも動けば、その針はこちらに一直線。
……なるほど、浮遊法はかえってアウトという訳か……!
クラッシュでも使えば……いや、でも接触寸前にどうやって……?
そもそも針は、神力だか魔力だか知らないが、時空間固定浮遊法にて完全に浮遊している。衝撃で吹き飛ぶとも考えにくい。
……まずい、まずい意外とまずい、今世紀最大にまずい気がする。
だがしかし、やはりこの方法しか思い浮かばない。
「強行突破だ……!」
針が刃の間合いに入ってこちらに激突するまでの約0.2秒間。
その時間のみで、その針を両断してみせる。
確実に。
目標は1つに絞る。
その為、他の針に当たる事ないように、決めた針に突進しなければならない。
それも考慮に入れると、やはり斬れる時間はわずか0.2秒。
それでも……!
迫り来る剛鉄。
死すらも、一瞬横切ったが。
「両断……成功……!」
眼前にあった針にのみ集中し、そのまま両断。針を構成していた鉄は力無く落下していった。
……だが。
「突撃……だーーーっ!!」
既に飛び出した自身の身体を止める事はできず。
「真上から来るか……!」
上から……斬り落とす!
しかし、一瞬にして構築された鉄のカーテンによって視界が遮られる。
「ッハア! 鉄ゴミ溜めの中で、惨めに最後を遂げろぉっ!」
「ちくしょう……っ、出てきやがれーーっ!」
********
一方その頃、白を鉄の球体に閉じ込めたクラッシャー本人は、もはや白に見向きもしていなかった。
それもそのはず、昔攻め込んだ時とは違い、カーネイジの方が劣勢になっているからだ。
「魔導大隊……あの下等生物共の集まりが……善戦している……?」
その光景とは、必死に魔導大隊が城壁の上から魔術を放っている姿が。
……今になって、まだ城壁すら突破できていないのかと、憤りを見せる。
「……背後部隊はどうした」
倒れ伏しているが、まだ息があるカーネイジ団員に話しかける。
背後部隊、その名の通り遠回りして敵を背後から叩く部隊。
この攻城戦においては必要不可欠な人材だが。
「全滅……魔導大隊に全て……やられました……」
「何だと……何だと、その不始末は!」
「お……おやめください……せめて命だけは……!」
「うるさい、動けないというのなら死ね、役立たずめが……!」
クラッシャーは左手に集まった鉄塊でその男を押し潰し、トドメを刺す。
……が、ここからはやはり。
「俺の出番か……!」
クラッシャーは地を踏み出し、急ぎ戦渦へと向かう。
「……へへ、廃墟と化した王城に、お前の惨めな墓を建ててやる、人界王ユダレイ……!」
全て、全て。
勝つ為に。
生きる為に。
疾風の如く走り抜け、通過した瞬間に斬り落とす。敵が人間であろうと魔族であろうと関係ない、全て斬り落とすのみだ。
飛び散る血飛沫。舞い散る肉片。
足を滑らせないように、それらに当たらないように避けながら。
岩だらけの地面を走り抜く。
見上げれば、赤い雨。
血の雨、肉の雨、怨嗟の雨。
だが、そんなものは気にしない。
弱さは捨てた。過去の自分は捨てた。
全て、完全に、吹っ切れた。
「……まるで、戦う事が生きる意味かのように」
「全て、全て、俺の前では無意味。
全て、全て、俺の前に立つものはいない」
瞬間。
刃が止まった。
「……案外、呆気なかったな」
「素晴らしいじゃないか、下等生物の癖に」
……クラッシャー。
俺たちの、敵だ。
「どうだ、今なら俺たちの仲間にしてやってもいいぞ? お前は見所がありそうだからなぁ」
「……何だと?」
「俺たちと過ごすのは楽しいぜェ、奪いたきゃ奪い、殺したきゃ殺す。俺たちにとってこれ以上の悦楽があるか?」
もう既に、自身の刀はヤツの眼前まで近づいており。
それを視認したクラッシャーは驚いた様子だった。
だがそこに、怯えの目はなく。
「怖いなあ、人斬り。そんなすぐに、呆気なく今まで殺してきたのかよ?」
「……減らず口を叩くその首を、今すぐ断ち切ってやってもいいんだぞ……っ!」
「やれるもんならなァ?」
一瞬にして、クラッシャーの右腕に鉄が集まる。
「概念武装神威、起動」
閃光が走る。
一瞬にして両断される鉄クズ。
しかし、その刃は、クラッシャーの腕には届いておらず。
「くたばれえッ!!」
後ろに3本、直上に1本、鉄の針。
感覚を研ぎ澄ます。
「背水の陣」
空気の流れから、その攻撃パターン、スピードを予測。
……ならば避けつつ、ヤツに接近するのみ。
「『メタル・ファウンデーション』っ!」
……っ?
何かピリッとして……
じわじわと滲み出てくるエネルギー反応。
……潜伏式……極限まで小さくし、そのエネルギーを一気に放出するつもりか……?
「針地獄だぜェッ! 基礎から全てを崩す!」
地殻は破られ、無数の金属の針が飛び出す。
その数、およそ千以上。
とりあえず浮遊した……はいいが、この後どうする……?
ヤツの能力は、『金属を操る能力』ってとこ……なんだろうが……
コックからあらかじめ聞いていたが、ここまで厄介とは……!
「……ハッ」
……横…右、左、後ろ……いつのまにか囲まれている……!
無数の浮遊した金属の針。
少しでも動けば、その針はこちらに一直線。
……なるほど、浮遊法はかえってアウトという訳か……!
クラッシュでも使えば……いや、でも接触寸前にどうやって……?
そもそも針は、神力だか魔力だか知らないが、時空間固定浮遊法にて完全に浮遊している。衝撃で吹き飛ぶとも考えにくい。
……まずい、まずい意外とまずい、今世紀最大にまずい気がする。
だがしかし、やはりこの方法しか思い浮かばない。
「強行突破だ……!」
針が刃の間合いに入ってこちらに激突するまでの約0.2秒間。
その時間のみで、その針を両断してみせる。
確実に。
目標は1つに絞る。
その為、他の針に当たる事ないように、決めた針に突進しなければならない。
それも考慮に入れると、やはり斬れる時間はわずか0.2秒。
それでも……!
迫り来る剛鉄。
死すらも、一瞬横切ったが。
「両断……成功……!」
眼前にあった針にのみ集中し、そのまま両断。針を構成していた鉄は力無く落下していった。
……だが。
「突撃……だーーーっ!!」
既に飛び出した自身の身体を止める事はできず。
「真上から来るか……!」
上から……斬り落とす!
しかし、一瞬にして構築された鉄のカーテンによって視界が遮られる。
「ッハア! 鉄ゴミ溜めの中で、惨めに最後を遂げろぉっ!」
「ちくしょう……っ、出てきやがれーーっ!」
********
一方その頃、白を鉄の球体に閉じ込めたクラッシャー本人は、もはや白に見向きもしていなかった。
それもそのはず、昔攻め込んだ時とは違い、カーネイジの方が劣勢になっているからだ。
「魔導大隊……あの下等生物共の集まりが……善戦している……?」
その光景とは、必死に魔導大隊が城壁の上から魔術を放っている姿が。
……今になって、まだ城壁すら突破できていないのかと、憤りを見せる。
「……背後部隊はどうした」
倒れ伏しているが、まだ息があるカーネイジ団員に話しかける。
背後部隊、その名の通り遠回りして敵を背後から叩く部隊。
この攻城戦においては必要不可欠な人材だが。
「全滅……魔導大隊に全て……やられました……」
「何だと……何だと、その不始末は!」
「お……おやめください……せめて命だけは……!」
「うるさい、動けないというのなら死ね、役立たずめが……!」
クラッシャーは左手に集まった鉄塊でその男を押し潰し、トドメを刺す。
……が、ここからはやはり。
「俺の出番か……!」
クラッシャーは地を踏み出し、急ぎ戦渦へと向かう。
「……へへ、廃墟と化した王城に、お前の惨めな墓を建ててやる、人界王ユダレイ……!」
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※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
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