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第9話 恋は止まらないHOTケーキMIX!!
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「月無くん何をやって」
「大丈夫です俺は事実しか言ってません! えっと、メプルさんを運んでください」
そわそわと近くをうろついていた赤に五百里はお願いをした。メプルのふらついた満身創痍の身体はうす赤い浮遊する2体の幽霊みたいなモノにふわり運ばれていった。
「ちょっ、月無くん!?」
石のステージの上には静かな怒りを漂わせ五百里とメプルのやり取りが終わるのを待っていたクラシックかつ妖しげな黒紫のメイド服。
「……止めなくていいぐみ?」
「さぁ暗黒くんはヤル気みたいしょ?」
「止めてくださいッ!!」
赤い幽霊に上の観客席へと運ばれたメプルはすぐさま座り込んだ疲れた身体で声を荒げて教頭に訴えた。
「フッ、四羅森楓。貴様の不甲斐なさが招いた結果だ。貴様が神呪使いとして怠けた年月分ヤツは尻拭いする必要がある」
彼女を見下す黒スーツ姿の女、必死の発言を鼻で笑い冷静に言い下した。
「関係ありませんそんなの! なんで私のことで月無く」
「黙れ!! 安心しろ、ヤツ月無五百里のチカラを少し試すだけだ。私が厳しく試してやってもいいんだぞ?」
「くっ……」
ガン、と黒いヒールは床タイルは砕き音を鳴らし威嚇した。妖しい微笑みを向ける周防子にメプルは悔しさを静かにもらすしかなかった。
「おい神呪使い同士の能力行使バトルを認めるヤレ!」
恐ろしくよく通るクールな一声が舞台に立つ両者の耳を貫いた。
前に腕を組み一礼をした、クラシックな黒紫メイドは頭を上げると溜まっていた弾丸を込めマシンガンのように捲し立てた。
「お客様、お覚悟はよろしいですか。ボッコボコにされて惨めたらしく負けたら私のスペシャル特大パンケーキを私があなたさまをあたためたメープルシロップでぬちゃりぬちゃりと高速事務見下し手コキしながらパイプ椅子に磔にした彼女様の前で泣きながら完食お漏らし連打射精して貰うからなこの糞馬鹿バカップルヤロウがァァァ」
「どんな長ったらしい拗れた悪魔的性癖だよ……お前みたいなド変態メイド野郎にぜってぇ負けるつもりなんてないからな、てか負けない」
五百里はやや呆れ気味に答えながらも。
バーン、とマシンガントークに対して右の人差し指を突き刺しお返しした。
少したじろいだメイドは、すぐさまベージュ色の瞳でキッと目の前の男子学生を睨み返し凄んだ。
「新参者の若造が現実みせちゃるうううううう」
「いけ! ホットケーキ戦士!」
どこからかいつの間にか取り出していた大きな鉄のボウル。高速でかき混ぜられ前方に召喚されたほかほかな人形が五百里へと突貫していった。
「うわ!? なんだホットケーキ!?」
いきなり高速で近づいて来た3体のホットケーキ戦士のタックルをかわしたが、次々と抱きついてくる意味の分からない攻撃に五百里は焦り対応出来なかった。
やがて低い姿勢のタックルに脚を引っ掛け倒され次々と覆い重なっていくホットケーキ戦士たち。
「粉々ごちゅうい、あなた様ァァァ」
三層のホットケーキはメイドの発狂を合図に爆発、爆発四散した。
粉塵が散り爆煙が散り勢いよく飛び散る、ほかほかの小麦粉片。
「────お味はいかがでしたかあなた様、死なない程度の甘めにしておきましたが」
黒紫のロングスカートの両裾を持ち美しい所作で目を閉じ軽くお辞儀しご挨拶。
爆風になびくエレガントな黒艶セミロング、クールな鉄仮面からでも秒速の勝利の余韻に浸っているのがうかがえる。
「────閉店した方がいいぜ。あむっ……ごなっぼい」
白煙を貫いたどこにもないどこか魅力のある若い男の声量。やがて現れた、 黒紫の学ランしっかりと石床に立つその姿、その余裕の、微笑み。
顔にへばりついたホットケーキの屑はもごもごと食され、育ち盛りの男子高校生の胃袋へと収められた。
「こ、こ、コロッッッッスゥゥゥ……!!!!」
勝利の余韻に浸るのは未だ早い。決闘! 神呪使い同士の能力行使バトルは始まったばかりだ。
「大丈夫です俺は事実しか言ってません! えっと、メプルさんを運んでください」
そわそわと近くをうろついていた赤に五百里はお願いをした。メプルのふらついた満身創痍の身体はうす赤い浮遊する2体の幽霊みたいなモノにふわり運ばれていった。
「ちょっ、月無くん!?」
石のステージの上には静かな怒りを漂わせ五百里とメプルのやり取りが終わるのを待っていたクラシックかつ妖しげな黒紫のメイド服。
「……止めなくていいぐみ?」
「さぁ暗黒くんはヤル気みたいしょ?」
「止めてくださいッ!!」
赤い幽霊に上の観客席へと運ばれたメプルはすぐさま座り込んだ疲れた身体で声を荒げて教頭に訴えた。
「フッ、四羅森楓。貴様の不甲斐なさが招いた結果だ。貴様が神呪使いとして怠けた年月分ヤツは尻拭いする必要がある」
彼女を見下す黒スーツ姿の女、必死の発言を鼻で笑い冷静に言い下した。
「関係ありませんそんなの! なんで私のことで月無く」
「黙れ!! 安心しろ、ヤツ月無五百里のチカラを少し試すだけだ。私が厳しく試してやってもいいんだぞ?」
「くっ……」
ガン、と黒いヒールは床タイルは砕き音を鳴らし威嚇した。妖しい微笑みを向ける周防子にメプルは悔しさを静かにもらすしかなかった。
「おい神呪使い同士の能力行使バトルを認めるヤレ!」
恐ろしくよく通るクールな一声が舞台に立つ両者の耳を貫いた。
前に腕を組み一礼をした、クラシックな黒紫メイドは頭を上げると溜まっていた弾丸を込めマシンガンのように捲し立てた。
「お客様、お覚悟はよろしいですか。ボッコボコにされて惨めたらしく負けたら私のスペシャル特大パンケーキを私があなたさまをあたためたメープルシロップでぬちゃりぬちゃりと高速事務見下し手コキしながらパイプ椅子に磔にした彼女様の前で泣きながら完食お漏らし連打射精して貰うからなこの糞馬鹿バカップルヤロウがァァァ」
「どんな長ったらしい拗れた悪魔的性癖だよ……お前みたいなド変態メイド野郎にぜってぇ負けるつもりなんてないからな、てか負けない」
五百里はやや呆れ気味に答えながらも。
バーン、とマシンガントークに対して右の人差し指を突き刺しお返しした。
少したじろいだメイドは、すぐさまベージュ色の瞳でキッと目の前の男子学生を睨み返し凄んだ。
「新参者の若造が現実みせちゃるうううううう」
「いけ! ホットケーキ戦士!」
どこからかいつの間にか取り出していた大きな鉄のボウル。高速でかき混ぜられ前方に召喚されたほかほかな人形が五百里へと突貫していった。
「うわ!? なんだホットケーキ!?」
いきなり高速で近づいて来た3体のホットケーキ戦士のタックルをかわしたが、次々と抱きついてくる意味の分からない攻撃に五百里は焦り対応出来なかった。
やがて低い姿勢のタックルに脚を引っ掛け倒され次々と覆い重なっていくホットケーキ戦士たち。
「粉々ごちゅうい、あなた様ァァァ」
三層のホットケーキはメイドの発狂を合図に爆発、爆発四散した。
粉塵が散り爆煙が散り勢いよく飛び散る、ほかほかの小麦粉片。
「────お味はいかがでしたかあなた様、死なない程度の甘めにしておきましたが」
黒紫のロングスカートの両裾を持ち美しい所作で目を閉じ軽くお辞儀しご挨拶。
爆風になびくエレガントな黒艶セミロング、クールな鉄仮面からでも秒速の勝利の余韻に浸っているのがうかがえる。
「────閉店した方がいいぜ。あむっ……ごなっぼい」
白煙を貫いたどこにもないどこか魅力のある若い男の声量。やがて現れた、 黒紫の学ランしっかりと石床に立つその姿、その余裕の、微笑み。
顔にへばりついたホットケーキの屑はもごもごと食され、育ち盛りの男子高校生の胃袋へと収められた。
「こ、こ、コロッッッッスゥゥゥ……!!!!」
勝利の余韻に浸るのは未だ早い。決闘! 神呪使い同士の能力行使バトルは始まったばかりだ。
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