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第60死 ババ抜き弱いお姉さんは好きですか?
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丘梨栄枯に近づいた紫な電子な鍛冶屋は右手を差し出し。栄枯は無表情でそのカードを受け取った。
【警戒レベル1】
「いちいちうざいですね、ええ、ひじょうに」
少しだけ顔をしかめた栄枯、クールなお姉さんの怒り顔は死鳥舎様の大好物であると判断したAIカメラはその標準をアップで撮影していった。
カードを受け取ってしばらく、ダンジョン通路進行方向に現れた見慣れた敵モンスターたち。丘梨栄枯パーティーは各々に武器を既に構えこれを迎え撃った。
ぼこ:イライラ栄枯
ぼこ:ちょいちょい抜かれるブチギレ栄枯
ぼこ:まぁちょいちょい抜きはする
ぼこ:いちいち手渡ししに来るのかわいい
ぼこ:丘梨クソゲー栄枯ワールド
ぼこ:ひじょうに腹立つ鍛冶屋
一行は立ち塞がるグリッドモンスターを撃ち破り紫な電子な鍛冶屋が進む気ままなルートを護送していった。そしてやがて、マップをゆきたどり着いた大部屋には祭壇があった。
ここまで渡されたカードはいずれも警戒レベル1。ここは死のダンジョン、雑魚であれ命懸け、油断は出来ないが難なく突破してきた。
「祭壇ですか、ということはここがゴール」
「みたいですね、結果的に挑んで良かったですね?」
「ふふ、そうですね。第2死クリアに加えてドーピングカードをもらえるべらぼぅに旨味チカラのある一石二鳥でした」
そして案の定栄枯の元へと近付いてきた紫な電子な鍛冶屋。鍛冶屋の手にしていたカードを──。
いや、たくさんのカードを右手にした鍛冶屋。扇状に広げババ抜きでもするかのように栄枯に対し見せつけて静止している。さらに、秘技カード浮かし、ババ抜きで相手を挑発、もとい駆け引きするときにやるアレである。
「なんでしょうか、これは」
ぼこ:ご褒美やで
ぼこ:死のダンジョンさん?
ぼこ:死のダンジョンではよくある光景
ぼこ:ババ抜きは命懸けのエンターテイんメント
ぼこ:丘梨栄枯(31)おちょくられる
「たぶん……ドーピングの数値とか当たりがあるんじゃないですかね? ゲーム的な考えすけど」
「ええ、おそらくそのようですね。ではこの取って欲しそうなのをとってあげます、私、駆け引きよりパパッとですので」
紫な右手の秘技カード浮かしから、女性らしい細く長い白指がすっと引き抜き受け取った。
【警戒レベル8】
突然に、大部屋一面のグリッドは緑から赤へと染め上げられ。
次々と盛り上がりカタチを成す。
祭壇の前を占拠する巨大なイカの頭部、赤い床海から次々と這い出てくる複数の触腕、触手。
栄枯たちの見たこともない超巨大な赤いギガグリッドモンスター。
「……おまつりでしょうか?」
「ハズれかと……」
紫な電子な鍛冶屋はカードを仕舞い栄枯たちの後方へと去っていく。
栄枯はあまりの予期せぬ事態に唖然としたがすぐさま宙へと浮かべた十数枚のカード手札を眺めた、青年はみずいろシャツ袖で額に滲んだものを拭き取り、金ポデはぼこぼこチューブを眺めながら栄枯たちに最初に使用するカードを相談。
3人と死鳥舎の作戦会議の間にも赤いギガグリッドモンスターはその触手を増やし巨頭をゆっくりと床海から這い上がらせている。ゴガゴガゴガ、と聞き慣れた音で閉じていく通路口。逃げ場は塞がれ、ゴールは通せんぼう警戒レベル8なバトルの予感がじわりじわりと丘梨栄枯パーティーを追い詰めていく。
ぼこ:……おまつりでしょうか?
ぼこ:↑ハズれかと……
ぼこ:大ハズレじゃい!
ぼこ:なんやねんこれ
ぼこ:ふざけんなよ!
ぼこ:紫な屑ならやると思ったよ
ぼこ:まぁ警戒レベル1連打ほど怖いもんはない
ぼこ:ババ抜き弱いお姉さんは好きですか?
ぼこ:長身ふたなりクール系お姉さんはババ抜き弱ければ弱いほどいいからな
ぼこ:↑生まれてこのかた聞いたことねぇよ
ぼこ:わかるやつにはわかるやつ
ぼこ:案の定
ぼこ:で誰やねん
ぼこ:おしえてAI栄枯
AI栄枯:仮称【GGMビッグクラーケンマンゼウス】
・赤いです。
・つよいです。
・イカです。
・警戒レベル1より警戒レベル8は危険です注意してください、ええ、ひじょうに。
ぼこ:当たり前の事しか書かない
ぼこ:イカってのはわかる
ぼこ:AIがポンコツなら俺たちが頑張るんだよ心機人類!
ぼこ:ゲソが厄介なパターンだな
ぼこ:イカ墨注意
ぼこ:うーん……逃げろ!
ぼこ:ゴガゴガゴガ、イベント戦は逃げれんぞ!
ぼこ:ホットプレートで焼け
ぼこ:ホトプレを犠牲にして美少女ふたり祭壇へGO
ぼこ:ガチで死ぬんじゃねぇか
ぼこ:初手金平糖
ぼこ:丘梨栄枯詰む
【警戒レベル1】
「いちいちうざいですね、ええ、ひじょうに」
少しだけ顔をしかめた栄枯、クールなお姉さんの怒り顔は死鳥舎様の大好物であると判断したAIカメラはその標準をアップで撮影していった。
カードを受け取ってしばらく、ダンジョン通路進行方向に現れた見慣れた敵モンスターたち。丘梨栄枯パーティーは各々に武器を既に構えこれを迎え撃った。
ぼこ:イライラ栄枯
ぼこ:ちょいちょい抜かれるブチギレ栄枯
ぼこ:まぁちょいちょい抜きはする
ぼこ:いちいち手渡ししに来るのかわいい
ぼこ:丘梨クソゲー栄枯ワールド
ぼこ:ひじょうに腹立つ鍛冶屋
一行は立ち塞がるグリッドモンスターを撃ち破り紫な電子な鍛冶屋が進む気ままなルートを護送していった。そしてやがて、マップをゆきたどり着いた大部屋には祭壇があった。
ここまで渡されたカードはいずれも警戒レベル1。ここは死のダンジョン、雑魚であれ命懸け、油断は出来ないが難なく突破してきた。
「祭壇ですか、ということはここがゴール」
「みたいですね、結果的に挑んで良かったですね?」
「ふふ、そうですね。第2死クリアに加えてドーピングカードをもらえるべらぼぅに旨味チカラのある一石二鳥でした」
そして案の定栄枯の元へと近付いてきた紫な電子な鍛冶屋。鍛冶屋の手にしていたカードを──。
いや、たくさんのカードを右手にした鍛冶屋。扇状に広げババ抜きでもするかのように栄枯に対し見せつけて静止している。さらに、秘技カード浮かし、ババ抜きで相手を挑発、もとい駆け引きするときにやるアレである。
「なんでしょうか、これは」
ぼこ:ご褒美やで
ぼこ:死のダンジョンさん?
ぼこ:死のダンジョンではよくある光景
ぼこ:ババ抜きは命懸けのエンターテイんメント
ぼこ:丘梨栄枯(31)おちょくられる
「たぶん……ドーピングの数値とか当たりがあるんじゃないですかね? ゲーム的な考えすけど」
「ええ、おそらくそのようですね。ではこの取って欲しそうなのをとってあげます、私、駆け引きよりパパッとですので」
紫な右手の秘技カード浮かしから、女性らしい細く長い白指がすっと引き抜き受け取った。
【警戒レベル8】
突然に、大部屋一面のグリッドは緑から赤へと染め上げられ。
次々と盛り上がりカタチを成す。
祭壇の前を占拠する巨大なイカの頭部、赤い床海から次々と這い出てくる複数の触腕、触手。
栄枯たちの見たこともない超巨大な赤いギガグリッドモンスター。
「……おまつりでしょうか?」
「ハズれかと……」
紫な電子な鍛冶屋はカードを仕舞い栄枯たちの後方へと去っていく。
栄枯はあまりの予期せぬ事態に唖然としたがすぐさま宙へと浮かべた十数枚のカード手札を眺めた、青年はみずいろシャツ袖で額に滲んだものを拭き取り、金ポデはぼこぼこチューブを眺めながら栄枯たちに最初に使用するカードを相談。
3人と死鳥舎の作戦会議の間にも赤いギガグリッドモンスターはその触手を増やし巨頭をゆっくりと床海から這い上がらせている。ゴガゴガゴガ、と聞き慣れた音で閉じていく通路口。逃げ場は塞がれ、ゴールは通せんぼう警戒レベル8なバトルの予感がじわりじわりと丘梨栄枯パーティーを追い詰めていく。
ぼこ:……おまつりでしょうか?
ぼこ:↑ハズれかと……
ぼこ:大ハズレじゃい!
ぼこ:なんやねんこれ
ぼこ:ふざけんなよ!
ぼこ:紫な屑ならやると思ったよ
ぼこ:まぁ警戒レベル1連打ほど怖いもんはない
ぼこ:ババ抜き弱いお姉さんは好きですか?
ぼこ:長身ふたなりクール系お姉さんはババ抜き弱ければ弱いほどいいからな
ぼこ:↑生まれてこのかた聞いたことねぇよ
ぼこ:わかるやつにはわかるやつ
ぼこ:案の定
ぼこ:で誰やねん
ぼこ:おしえてAI栄枯
AI栄枯:仮称【GGMビッグクラーケンマンゼウス】
・赤いです。
・つよいです。
・イカです。
・警戒レベル1より警戒レベル8は危険です注意してください、ええ、ひじょうに。
ぼこ:当たり前の事しか書かない
ぼこ:イカってのはわかる
ぼこ:AIがポンコツなら俺たちが頑張るんだよ心機人類!
ぼこ:ゲソが厄介なパターンだな
ぼこ:イカ墨注意
ぼこ:うーん……逃げろ!
ぼこ:ゴガゴガゴガ、イベント戦は逃げれんぞ!
ぼこ:ホットプレートで焼け
ぼこ:ホトプレを犠牲にして美少女ふたり祭壇へGO
ぼこ:ガチで死ぬんじゃねぇか
ぼこ:初手金平糖
ぼこ:丘梨栄枯詰む
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