129 / 293
第128死 ハイコーベ→堺ベーススカイハイ→セカイハイ
しおりを挟む
▼大阪府堺市、【堺ベース・スカイハイ】ドローン駐留層13S層庫▼
人を乗せたドローン。試験機PERI-KANその白い機体が赤いガイドランプに招かれ13Sの中へと今ゆっくりと到着した。自動AI操縦で白い大口を開けたPERI-KANの口内から吐き出され、グレーの地に2人の足がついている。
茶の厚手パーカーを着た青年はハイコーベからここまで運んでくれたその白鳥をじっと見つめている。
「すごいっすねこれ……輸送ドローンなんて」
「まあねぇドッツさんに属するもののエリートな旨味ですよ! それよりこの景色だよ青年ッ」
黒い一角蛙の珍妙なパーカーを来た美少女に手を引かれ基地内部を連れてかれた。建築物の張り出した一部分はガラスの全面となっており、おそるおそる踏み入れた青年はその身を空へと放り出された。
そこから一望では味わえきれない景色をぐるりと見渡していく、煌びやかな夜の光粒と化した地上堺市。前方天に広がる星空の海、ドローンが飛び交って出入りしている。ガタガタとガラス張りがわずかに揺れているのは恐怖ではなく強風。
「ここれは……すごい! なんだろうこれが……堺ベースのスカイハイ!! はじめてこんな高いところに!! こんなちいさな輝きが……星がちかい」
「にゃはは、ようこそようこそ堺ベースの! スカイハイへ」
初めて見る景色に目を開かせて感動する青年、おもったとおりに感動させる事に成功したおばみんはおおきく笑っている。
堺ベースのスカイハイ、ドローン駐留層13S層庫は堺市地表から上空高度2450mにある。マチュピチュとほぼ同じ高さに位置するドローン駐留層である。天高くまで伸びたポールエレベーターにおでんの具のように貫かれた高度を上降可能な17の円、三角、四角、六角、星型などの層地は人の数よりも主にその用途は数多のドローンの補給物流駐留総合基地と言えるだろう。この日、本部に呼び出され、大事な用件のあるオーバー未惇はDODOに特別に輸送ドローンでの着層を許可されたのであった。
「は……ハイ! うお、おおぉ、すごいまじでハイコーベの比じゃないです! こんなのありえない!!」
「そりゃドッツの後ろ盾の発展だからねぇ、安心したまえコーベもそこそこ頑張ってるよ! 我ら大阪兵庫近畿同盟は!」
「いやいやこんなの見たらもう! なんというか……………………立ち入り禁止のミライに生きてる!」
「なんじゃそりゃ! ためたねぇー。にゃははじゃ、いこっかいざドッツ本部へ! の前に腹ごしらえに!」
「うっす!」
大阪府堺市。ドッツの主導で急速発展を遂げたこの街はベース堺と名付けられ、ドッツが電境セカイ死のダンジョンで手に入れた資料の一部から都市の未来モデルを空想再現した5つの大型要素により構成されている。
ハイサカイ、シカイハイ、スカイハイ、セカイハイ、ソーラーハイ。
スカイハイは上空物流の中心であるドローン(ペリ)の駐留場、倉庫である、管状のスマートベルトコンベアは地と天を繋ぎドローンだけでは手間な物資運搬の手助けをしている。
セカイハイ、一般が利用可能な高度1000m以下にある空の施設である。ドローンの物流の中途を利用した手ぶらショッピングや、空中レストランやドローン教習、やはり宿泊ホテルが魅力的である。
ソーラーハイ、最も太陽に近い場所、天高く伸びた軸である白いポールの先にはソーラー電池を充電貯蓄しており人々の暮らしを豊かにしている。
シカイハイ、人々が遊び暮らすサカイハイ地下の迷宮メトロであり。今はまだ工事作業中であり一般に公開されていない。
絶景を見納めたホトプレ青年とオーバー未惇の2人はスカイハイをポールエレベーターで降りセカイハイへと層を移動した。
▼セカイハイ3S【天といえば肉だろう?】▼
予約制の焼肉店の個室へとたどり着いた2人は、恐ろしい程の夜景が見える席へと座り。
「いやいや悪いねぇホトプレくん、私もドッツのお偉いさんには3日ぐらいしか逆らえんのですよ、ええ」
「じゅうぶん逆らえてる気が……えと、大丈夫です! 部屋にこもってるよりこっちの方が……それでドッツ本部に俺は何を」
「あぁー、んとね? んとねぇ! ……アレだ? そそアレ、メディカルチェックだよ、キミ死のダンジョン帰りでしょ? しかもビギナーで童貞くんだし一応受けないといかんのよ。おそらくそんなに元気なら大丈夫なんだろけどね! ってね!」
「ど……たしかになるほど。しっかりしてるんですね……ドッツ……」
「そうなのよー、ガバガバなくせに変なとこはしっかりってね! あそだしっかりと言えばホトプレも色々狙われてるかもね、スナイパー狙われてる!」
「狙われて? あー、えっとマークツーの事っすね。アレなら俺おばみんさんに売った……はずですけど……?」
「おーほっほっほ。このお姉さんから大金をむしり取るなんてホトプレェェ!! ってそれもそだけどね、キミもさぁ一応パラソお姉様並み? は、まぁ下がるかもしんないけど実力ルーキー寵愛チート探索者じゃん。そう言う意味でも悪の組織ドッツの勧誘からは逃げられないと思うのさね。実際あたしみたいな美少女幹部が焼そば食いに来てるし!」
「……俺にそこまでの価値があるとは思いませんけど……それなら俺べつに逃げません」
「おや? ホトプレまじぃ? おもてるよりはやすぎる即断!?」
「マジです! このベース堺もスカイハイも、ドッツの仕業なら逃げる必要なんて別に、ないです!」
「おお、おおおお! じゃ私の部下で奴隷ってわけだホトプレぇ!」
「ハイ、そうなりま……? いやいやちがいます……」
「ええええ!? そうなの!?」
「いや知らないですけど……奴隷は……もし仮に俺がドッツにいれば栄枯さんの事も何か分かるんじゃないかなって」
「ええぇ……あーはいはいまた栄枯さん栄枯さんね。やっぱ身長か!! おちんこなのかい!! ええ!! おばみんちゃんという美少女とヤッておきながら!!」
「いやそれは関係なく……やっぱ丘パとして死鳥舎としてまだ帰って来て3日ですけど……栄枯さんの事はリアルで嫌われてもできるだけはやくその後ぐらいは知っておきたいので!」
「くっ……おお、おおおお!! おばみん失恋す……なんてね! ってね! そだそだホトプレぇ、私もパラソみたいに栄枯ファーストで動く予定だったのさね! ほんとねこれからドッツ職員半殺しにしてこの美貌で誘惑して情報手に入れて丘梨一発殴りに行く予定なの! 考えてること同じじゃーーん! うっれしーーすっごーーい! あ、まじおばみんちゃんの失恋照れ隠しじゃないからねそこ大事よホトプレェェ!」
「失恋とかそんなのは知らないですけど……え……ええ!? ドッツを半殺し冗談すよね?」
「なんだその照れもない余裕の対応はッ失恋じゃなーーいッ冗談じゃないよぉおばみんだよぉ! 肉食って突撃じゃい!! 打倒ドッツ打倒丘梨!! リミッターうずうずな私は強い栄枯とべらぼぅに戦いテェんだよホトプレぇ」
脂身の少ないいい赤色をした高級肉やきセットの大皿がおやじ店員に運ばれて到着した。
チャラけたいつもの元気な捲し立てに苦笑いを浮かべていた青年は、向かい変化した彼女の顔を見て、いつもとは違う何故か邪悪と感じたモノに鋭く惹かれて驚いてしまった。
鉄色のトングをちかちかと鳴らした黒髪美少女は、吐ききった陽気な言動とは裏腹に眼光鋭い悪魔のような表情。
口角を吊り上げて、ワラっている。
人を乗せたドローン。試験機PERI-KANその白い機体が赤いガイドランプに招かれ13Sの中へと今ゆっくりと到着した。自動AI操縦で白い大口を開けたPERI-KANの口内から吐き出され、グレーの地に2人の足がついている。
茶の厚手パーカーを着た青年はハイコーベからここまで運んでくれたその白鳥をじっと見つめている。
「すごいっすねこれ……輸送ドローンなんて」
「まあねぇドッツさんに属するもののエリートな旨味ですよ! それよりこの景色だよ青年ッ」
黒い一角蛙の珍妙なパーカーを来た美少女に手を引かれ基地内部を連れてかれた。建築物の張り出した一部分はガラスの全面となっており、おそるおそる踏み入れた青年はその身を空へと放り出された。
そこから一望では味わえきれない景色をぐるりと見渡していく、煌びやかな夜の光粒と化した地上堺市。前方天に広がる星空の海、ドローンが飛び交って出入りしている。ガタガタとガラス張りがわずかに揺れているのは恐怖ではなく強風。
「ここれは……すごい! なんだろうこれが……堺ベースのスカイハイ!! はじめてこんな高いところに!! こんなちいさな輝きが……星がちかい」
「にゃはは、ようこそようこそ堺ベースの! スカイハイへ」
初めて見る景色に目を開かせて感動する青年、おもったとおりに感動させる事に成功したおばみんはおおきく笑っている。
堺ベースのスカイハイ、ドローン駐留層13S層庫は堺市地表から上空高度2450mにある。マチュピチュとほぼ同じ高さに位置するドローン駐留層である。天高くまで伸びたポールエレベーターにおでんの具のように貫かれた高度を上降可能な17の円、三角、四角、六角、星型などの層地は人の数よりも主にその用途は数多のドローンの補給物流駐留総合基地と言えるだろう。この日、本部に呼び出され、大事な用件のあるオーバー未惇はDODOに特別に輸送ドローンでの着層を許可されたのであった。
「は……ハイ! うお、おおぉ、すごいまじでハイコーベの比じゃないです! こんなのありえない!!」
「そりゃドッツの後ろ盾の発展だからねぇ、安心したまえコーベもそこそこ頑張ってるよ! 我ら大阪兵庫近畿同盟は!」
「いやいやこんなの見たらもう! なんというか……………………立ち入り禁止のミライに生きてる!」
「なんじゃそりゃ! ためたねぇー。にゃははじゃ、いこっかいざドッツ本部へ! の前に腹ごしらえに!」
「うっす!」
大阪府堺市。ドッツの主導で急速発展を遂げたこの街はベース堺と名付けられ、ドッツが電境セカイ死のダンジョンで手に入れた資料の一部から都市の未来モデルを空想再現した5つの大型要素により構成されている。
ハイサカイ、シカイハイ、スカイハイ、セカイハイ、ソーラーハイ。
スカイハイは上空物流の中心であるドローン(ペリ)の駐留場、倉庫である、管状のスマートベルトコンベアは地と天を繋ぎドローンだけでは手間な物資運搬の手助けをしている。
セカイハイ、一般が利用可能な高度1000m以下にある空の施設である。ドローンの物流の中途を利用した手ぶらショッピングや、空中レストランやドローン教習、やはり宿泊ホテルが魅力的である。
ソーラーハイ、最も太陽に近い場所、天高く伸びた軸である白いポールの先にはソーラー電池を充電貯蓄しており人々の暮らしを豊かにしている。
シカイハイ、人々が遊び暮らすサカイハイ地下の迷宮メトロであり。今はまだ工事作業中であり一般に公開されていない。
絶景を見納めたホトプレ青年とオーバー未惇の2人はスカイハイをポールエレベーターで降りセカイハイへと層を移動した。
▼セカイハイ3S【天といえば肉だろう?】▼
予約制の焼肉店の個室へとたどり着いた2人は、恐ろしい程の夜景が見える席へと座り。
「いやいや悪いねぇホトプレくん、私もドッツのお偉いさんには3日ぐらいしか逆らえんのですよ、ええ」
「じゅうぶん逆らえてる気が……えと、大丈夫です! 部屋にこもってるよりこっちの方が……それでドッツ本部に俺は何を」
「あぁー、んとね? んとねぇ! ……アレだ? そそアレ、メディカルチェックだよ、キミ死のダンジョン帰りでしょ? しかもビギナーで童貞くんだし一応受けないといかんのよ。おそらくそんなに元気なら大丈夫なんだろけどね! ってね!」
「ど……たしかになるほど。しっかりしてるんですね……ドッツ……」
「そうなのよー、ガバガバなくせに変なとこはしっかりってね! あそだしっかりと言えばホトプレも色々狙われてるかもね、スナイパー狙われてる!」
「狙われて? あー、えっとマークツーの事っすね。アレなら俺おばみんさんに売った……はずですけど……?」
「おーほっほっほ。このお姉さんから大金をむしり取るなんてホトプレェェ!! ってそれもそだけどね、キミもさぁ一応パラソお姉様並み? は、まぁ下がるかもしんないけど実力ルーキー寵愛チート探索者じゃん。そう言う意味でも悪の組織ドッツの勧誘からは逃げられないと思うのさね。実際あたしみたいな美少女幹部が焼そば食いに来てるし!」
「……俺にそこまでの価値があるとは思いませんけど……それなら俺べつに逃げません」
「おや? ホトプレまじぃ? おもてるよりはやすぎる即断!?」
「マジです! このベース堺もスカイハイも、ドッツの仕業なら逃げる必要なんて別に、ないです!」
「おお、おおおお! じゃ私の部下で奴隷ってわけだホトプレぇ!」
「ハイ、そうなりま……? いやいやちがいます……」
「ええええ!? そうなの!?」
「いや知らないですけど……奴隷は……もし仮に俺がドッツにいれば栄枯さんの事も何か分かるんじゃないかなって」
「ええぇ……あーはいはいまた栄枯さん栄枯さんね。やっぱ身長か!! おちんこなのかい!! ええ!! おばみんちゃんという美少女とヤッておきながら!!」
「いやそれは関係なく……やっぱ丘パとして死鳥舎としてまだ帰って来て3日ですけど……栄枯さんの事はリアルで嫌われてもできるだけはやくその後ぐらいは知っておきたいので!」
「くっ……おお、おおおお!! おばみん失恋す……なんてね! ってね! そだそだホトプレぇ、私もパラソみたいに栄枯ファーストで動く予定だったのさね! ほんとねこれからドッツ職員半殺しにしてこの美貌で誘惑して情報手に入れて丘梨一発殴りに行く予定なの! 考えてること同じじゃーーん! うっれしーーすっごーーい! あ、まじおばみんちゃんの失恋照れ隠しじゃないからねそこ大事よホトプレェェ!」
「失恋とかそんなのは知らないですけど……え……ええ!? ドッツを半殺し冗談すよね?」
「なんだその照れもない余裕の対応はッ失恋じゃなーーいッ冗談じゃないよぉおばみんだよぉ! 肉食って突撃じゃい!! 打倒ドッツ打倒丘梨!! リミッターうずうずな私は強い栄枯とべらぼぅに戦いテェんだよホトプレぇ」
脂身の少ないいい赤色をした高級肉やきセットの大皿がおやじ店員に運ばれて到着した。
チャラけたいつもの元気な捲し立てに苦笑いを浮かべていた青年は、向かい変化した彼女の顔を見て、いつもとは違う何故か邪悪と感じたモノに鋭く惹かれて驚いてしまった。
鉄色のトングをちかちかと鳴らした黒髪美少女は、吐ききった陽気な言動とは裏腹に眼光鋭い悪魔のような表情。
口角を吊り上げて、ワラっている。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
77
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる