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第253死 三の舞
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出力を上げた────スキルチンキスを纏うブラックな包丁に今のステージに立つ栄枯の出し惜しみと手加減は無い。
爆発させたチンキスブレードで無理矢理に機動力を上げて対抗。
それまでとは違いスキルを行使した翻弄する爆発的なステップを合わせた読めない動きを見せる。
ハチドリのように舞い、黒く尖る嘴はそのダイヤモンドとエメラルドの華に喰らいつくように。
「美しさには欠けますが磨き上げた技をちゃんと現実に落とし込む──自力の差をそうやって必死で埋めようとするんですかあなたはっ! クールというよりなんと熱心で可愛らしい!」
「死んでいなければほぼ互角ですよ、ふふ! そのままこそばゆいお喋りに集中しててください、ええ!」
「フフフ、そういきたいところですが……あなたのこれまでの戦いを見ていれば甘くは見ません丘梨栄枯ッ!」
臆せず爆発的推力を得て滑り込んでいった、黒い刃は──一歩先に噛み合わず──
カタチを変えたエメラルドの短刀とすれ違って行った。
「──ッびっくりギミックですか!」
「──ハイびっくりギミックです」
右の腹がビリビリと痛む。エメラルドに裂かれた黒い生地。
一太刀浴びせられてしまった。
びっくりギミック──。エメラルドハルバードはその輝く色味を維持したショートソードへとカタチを変えていたのだ。一歩速く動いていた栄枯はタイミングと間合いを一瞬の間にずらされてしまい、結果として対応出来ず迂闊に飛び込みショートソードで斬られてしまった。
「さぁ、どう切り抜けますか。新入生では敵わない先輩には降参してもよろしいですよ」
ショートソードはその刀身を天へと伸ばしていき、ゆっくりとまた切っ先を栄枯へと向けた。マザー・テンのみせる相変わらずの含み笑いはその持つ実力の果てが見えない。
(こうもパパッと武器を変えられるのであれば間合いと脳内プランは狂い迂闊に飛び込めませんね……。ええ、ハチドリの二の舞は結構……ならッ)
「敵わないのならば、どうしようもない訳ではありません」
「見せてあげます三の舞をッ!」
右手にブラックな包丁──、
左手にブラックな果物ナイフ──、
メインとサブの二刀を手持ち纏わせたスキルチンキスの出力を上げていく。
出力された膨大なチカラに栄枯のウツワは満たされて殻を破る、更に強大なモノへと生まれ変わり────疾った!
今度は小回りを効かせる大小チグハグな二刀を操る。
繊細かつダイナミックな軌跡を成して、まさに踊るように。
急にリズムの変わってしまったその黒と黄の高速の戦士に、宝石の戦士は同じくエメラルドを分けた二刀で対応。
丘梨栄枯は悠長じっくりとは行かない、出来るだけパパッと鮮度のある内に相手のペースを乱し見た事の無いスペシャルな黒風となりキレキレに舞い踊り続ける。
四方八方から黒帽とダイヤモンドを目指して突くスーパーなハチドリは、
「これは、これはッ……刺激的ッ中枢神経から蜜が溢れる快ッ……想像以上ですよッ丘梨栄枯!!!」
「ふふッではそのままパパッとォォ【チンキスブレード+100】ッ!!!」
ナナメから舞い降り対応する二刀のショートソードのばつ印に強烈な黒いイチゲキが舞い降りた。
その技、イチゲキで100撃を放つ。
刻まれたのは一刀、ソコから派生する──摩訶不思議にも数多刻まれながら黒い剣嵐を纏いエメラルドを手にするダイヤモンドの戦士を激しく染め上げ────宇宙の彼方へと弾き飛んで行った。
手加減なしのヒャク+イチゲキ。
「二の舞にはならず三の舞ではなく、訂正します【バージョンII】……パパッとド派手に舞い上がってみました、ええッ! ふふふふ────」
形成逆転の微笑み。丁寧に一太刀浴びせられたのであれば一太刀+百の太刀を摩訶不思議にお返しすればいい。
バージョンII。剣の黒嵐吹き乱れ、構え待つエメラルドの小細工ごとをド派手に吹き飛ばしていった。
幻闘シミュレーターで秘かに磨き上げてきた丘梨栄枯のバージョンII。最終ステージの着飾る強敵を相手に、パパッと堂々の御披露目!
爆発させたチンキスブレードで無理矢理に機動力を上げて対抗。
それまでとは違いスキルを行使した翻弄する爆発的なステップを合わせた読めない動きを見せる。
ハチドリのように舞い、黒く尖る嘴はそのダイヤモンドとエメラルドの華に喰らいつくように。
「美しさには欠けますが磨き上げた技をちゃんと現実に落とし込む──自力の差をそうやって必死で埋めようとするんですかあなたはっ! クールというよりなんと熱心で可愛らしい!」
「死んでいなければほぼ互角ですよ、ふふ! そのままこそばゆいお喋りに集中しててください、ええ!」
「フフフ、そういきたいところですが……あなたのこれまでの戦いを見ていれば甘くは見ません丘梨栄枯ッ!」
臆せず爆発的推力を得て滑り込んでいった、黒い刃は──一歩先に噛み合わず──
カタチを変えたエメラルドの短刀とすれ違って行った。
「──ッびっくりギミックですか!」
「──ハイびっくりギミックです」
右の腹がビリビリと痛む。エメラルドに裂かれた黒い生地。
一太刀浴びせられてしまった。
びっくりギミック──。エメラルドハルバードはその輝く色味を維持したショートソードへとカタチを変えていたのだ。一歩速く動いていた栄枯はタイミングと間合いを一瞬の間にずらされてしまい、結果として対応出来ず迂闊に飛び込みショートソードで斬られてしまった。
「さぁ、どう切り抜けますか。新入生では敵わない先輩には降参してもよろしいですよ」
ショートソードはその刀身を天へと伸ばしていき、ゆっくりとまた切っ先を栄枯へと向けた。マザー・テンのみせる相変わらずの含み笑いはその持つ実力の果てが見えない。
(こうもパパッと武器を変えられるのであれば間合いと脳内プランは狂い迂闊に飛び込めませんね……。ええ、ハチドリの二の舞は結構……ならッ)
「敵わないのならば、どうしようもない訳ではありません」
「見せてあげます三の舞をッ!」
右手にブラックな包丁──、
左手にブラックな果物ナイフ──、
メインとサブの二刀を手持ち纏わせたスキルチンキスの出力を上げていく。
出力された膨大なチカラに栄枯のウツワは満たされて殻を破る、更に強大なモノへと生まれ変わり────疾った!
今度は小回りを効かせる大小チグハグな二刀を操る。
繊細かつダイナミックな軌跡を成して、まさに踊るように。
急にリズムの変わってしまったその黒と黄の高速の戦士に、宝石の戦士は同じくエメラルドを分けた二刀で対応。
丘梨栄枯は悠長じっくりとは行かない、出来るだけパパッと鮮度のある内に相手のペースを乱し見た事の無いスペシャルな黒風となりキレキレに舞い踊り続ける。
四方八方から黒帽とダイヤモンドを目指して突くスーパーなハチドリは、
「これは、これはッ……刺激的ッ中枢神経から蜜が溢れる快ッ……想像以上ですよッ丘梨栄枯!!!」
「ふふッではそのままパパッとォォ【チンキスブレード+100】ッ!!!」
ナナメから舞い降り対応する二刀のショートソードのばつ印に強烈な黒いイチゲキが舞い降りた。
その技、イチゲキで100撃を放つ。
刻まれたのは一刀、ソコから派生する──摩訶不思議にも数多刻まれながら黒い剣嵐を纏いエメラルドを手にするダイヤモンドの戦士を激しく染め上げ────宇宙の彼方へと弾き飛んで行った。
手加減なしのヒャク+イチゲキ。
「二の舞にはならず三の舞ではなく、訂正します【バージョンII】……パパッとド派手に舞い上がってみました、ええッ! ふふふふ────」
形成逆転の微笑み。丁寧に一太刀浴びせられたのであれば一太刀+百の太刀を摩訶不思議にお返しすればいい。
バージョンII。剣の黒嵐吹き乱れ、構え待つエメラルドの小細工ごとをド派手に吹き飛ばしていった。
幻闘シミュレーターで秘かに磨き上げてきた丘梨栄枯のバージョンII。最終ステージの着飾る強敵を相手に、パパッと堂々の御披露目!
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