極道アルファは極上オメガに転生して、愛に啼く

夏芽玉

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18話 初めての発情期*

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 オレに発情期ヒートが来た。

 朝、起きたら妙に身体中ムラムラしていたので、多分これがオメガの発情期ヒートというやつなんだと思う。
 昨日のダルさは風邪のひきはじめとかではなく、発情期ヒートの予兆だったようだ。

 なんだ、ただの発情期ヒートか。

 オメガの発情期ヒートは約三ヶ月に一度。番がいる場合はセックス三昧で過ごすらしい。
 琴宮は「いつも発情期ヒートは軽い」と言っていたので、きっと軽くオナればすぐ収まるだろう。最初、オレはそんな風に考えていた。


 とりあえず、全裸になって、軽くチンコを扱いてみる。
 すでに朝勃ちしていたチンコは、数回擦っただけで、すぐに吐精した。だけど、何もスッキリしねぇ。

「うーん……」

 手のひらにべっとりとついた精液を見ながら首を傾げる。オメガの発情期ヒートを鎮める方法は、射精ではないのだろうか。
 そういえば、オメガの生殖器官はケツだ。つーことは、ケツに何か入れなきゃなんねぇのかよ!?

 チンコを擦っても、以前アルファの時ほど快感が得られないのだから仕方ねぇ。あー、マジでオメガになっちまったんだなぁ……なんて考えながらも、仕方がないので、自分の尻に指を突っ込んでみる。

「んっ、く……ふぅっ……」

 オレのアナルはすでにぐっしょりと濡れていて、あっさりと指を飲み込んだ。この前覚えた前立腺を指先で引っ掻いてみるけれど、全然物足りねぇ。
 もっと……もっと、ぶっといのが欲しい。

 オレは一度指を引き抜くと、タブレットを操作した。尻に突っ込めそうな玩具を手あたり次第注文する。しばらくして玄関の受け取り口に届いた玩具の中から、一番ぶっといバイブを選んで尻に突っ込んだ。

 オメガのアナルってのは良く出来たもので、グロテスクで卑猥な玩具を簡単に飲み込むことができた。とりあえず、これで穴は満たされた。
 けど、ただそれだけだった。突っ込んだだけじゃ、全然足んねぇ。

 次に、スイッチを入れてみる。ウィンウィンと間抜けな音を立てながら、中でバイブが動く。ううぅん、欲しいのはそこじゃねぇ。
 どうしようもないから、自分でバイブをジュボジュボと抜き差ししてみた。上手く角度を調整すると、前立腺と奥をなんとか同時に刺激できることに気付く。

「んっ、んっ、んん……!!」

 なんとかヨくなれる角度を探って、そこでバイブを固定してみるけれどなんか違う。少なくとも、これだけの刺激でイくなんて、オレには無理だ。オレは溜息を吐いて、もう片方の手で自分のチンコを扱く。そうすれば、後ろがキュンキュン締まって、刺激が少し強くなった気がした。

「あ、あ……もっと、もっとぉ……」

 身体はさらなる快感を得ようとするのだけど、バイブは単調な動きを繰り返すばかりだ。
 オレは自分のチンコを扱く手の動きを速めた。

「くっ、……はぁ……」

 ゴシゴシと筒状にした手でチンコを擦れば、なんとか射精はできた。だけど、身体の疼きが収まんねぇ。というか、射精すごとに物足りなさが蓄積されていく気すらする。

「……ったく、いったいなんなんだよぉコレは……っ!!」
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