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君との距離
58.
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なんでこんなに嫌われているのか。
そんなのもう分かってる。
だから―――
でも―――
このままやられっぱなしは性にあわない。
お兄ちゃんはいいご主人様だと言った。
騙されてる。
天使の皮をかぶった悪魔だ。
今日も1人庭で本を読む。
頭上から降ってくる水を片手だけ上げどかすイメージをつくる。
バシャッと水は俺の周りで弾け、真ん中にいる俺は一切浴びてない。
「魔法というのは楽だな。」
お兄ちゃんがくれた本を見ながら実践してみたが上手くいったな。
上から舌打ちが聞こえて、バタバタと人が去る足音が聞こえる。
さて、
俺は本を閉じた。
お兄ちゃんと同じで膨大な魔力を持つ俺は復唱なしで魔法が扱える。
それにソレとも仲がいいから、周りにいる精霊たちも優しくしてくれる。
『危なかったね。』
『カンイッパツ!』
ケラケラと楽しそうな笑い声。ソレににた体をした手乗りサイズの犬。様々な色をしているが目がくりっとしててかわいい。
何故かお兄ちゃんには見えないらしい。
『イオちゃんにはみえないよー。』
『そうそう。僕らの主はヤナちゃんだからね!』
んーーー。
「お兄ちゃんのが魔法凄いけど…。」
『さくらが決めた!』
『さくらにヤナを守れと言われた!』
『だからヤナは僕たちが』
『マモルーー!!!!!!』
そんなのもう分かってる。
だから―――
でも―――
このままやられっぱなしは性にあわない。
お兄ちゃんはいいご主人様だと言った。
騙されてる。
天使の皮をかぶった悪魔だ。
今日も1人庭で本を読む。
頭上から降ってくる水を片手だけ上げどかすイメージをつくる。
バシャッと水は俺の周りで弾け、真ん中にいる俺は一切浴びてない。
「魔法というのは楽だな。」
お兄ちゃんがくれた本を見ながら実践してみたが上手くいったな。
上から舌打ちが聞こえて、バタバタと人が去る足音が聞こえる。
さて、
俺は本を閉じた。
お兄ちゃんと同じで膨大な魔力を持つ俺は復唱なしで魔法が扱える。
それにソレとも仲がいいから、周りにいる精霊たちも優しくしてくれる。
『危なかったね。』
『カンイッパツ!』
ケラケラと楽しそうな笑い声。ソレににた体をした手乗りサイズの犬。様々な色をしているが目がくりっとしててかわいい。
何故かお兄ちゃんには見えないらしい。
『イオちゃんにはみえないよー。』
『そうそう。僕らの主はヤナちゃんだからね!』
んーーー。
「お兄ちゃんのが魔法凄いけど…。」
『さくらが決めた!』
『さくらにヤナを守れと言われた!』
『だからヤナは僕たちが』
『マモルーー!!!!!!』
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