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第四十四話 帰れ
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第四十四話 帰れ
ダンジョンの中を走っていると、魚っぽい何かとか、鱗のある何かが見えたけど、全部無視!
初めて四足で走ってみたけど、かなり走りやすい。
「出ないなぁ・・・」
ジローがイヤーカフスの呼びかけに出ない。
「あれか」
突き当りには、大きな扉。
そのまま勢いを殺さず、扉に飛び蹴りをかました。
ドガン!と音がして、扉が開く。
あ、内開きの可能性を考えてなかった。まぁ、いいか。
「な!?」
お、ジローとアヌリ発見!
傷だらけのところを見ると、巾着に入れておいたポーションは使い切ったみたいだ。
「ジロー!」
ポーションを二つ、ポーチから取り出してジローに投げた。
「逃げろって言っただろうが!」
「聞こえませぇん、っと」
下を見ると、大きな水色のドラゴンがいた。
どうやら飛び越していたらしい。
「あれか」
空中でクルリと回転。そのまま天井を蹴った。
ポーチから、ゲーム時代に使っていた武器を取り出す。
その名も、ジャイアントキャットハンドハンマー。
猫の手の形をした、巨大なハンマー。まぁ、ただの鈍器です。
ちなみに、肉球部分はちょっと柔らかい。
「この・・・ぃよいしょー!」
ドラゴンの後頭部にクリーンヒット!
そのまま地面に叩きつけると、ビシッ!っと地面にひびが入った。
ああ、ご心配なく。
この武器に殺傷能力は無い(相手がドラゴンの時のみだけど)が、確実に気絶させる事ができる。
「ふぅ」
良い仕事したぜ。
「な・・・は?」
「美しい・・・そして、うらやましい・・・」
ドラゴンの上に乗っている私を見たジローは固まり、アヌリはなんかキラキラしていた。
とどめを刺した方が良いのかもしれないけど、確認したい事があったので、ぐるぐる巻きに縛って転がしておく。
「おい、それ」
「ああ、とどめは待ってね。ちょっと確認したいから」
ドラゴンの目の前に立ち、ぺしぺしと鼻を叩く。
「う・・・ん・・・」
「おはよう」
「あ・・・きゃぁぁあ!殺さないでぇ!ごめんなさい!」
ドラゴンが喋った。
ってか、人聞きの悪い。
「お、おい・・・そいつ、喋ったぞ?」
「やっぱりか。この子、多分本物のドラゴン」
ダンジョン内の魔物は、討伐されると黒い霧となって消える。
個々に意思は無く、ただ目の前にいるものに襲い掛かる・・・ってのが、ゲーム内での説明だった。
確信したのは、ここに来る途中で見た、死んだ魚の様な目をした魔物たちだ。
そして、このドラゴンは違った。
「うぅ、ごめんなさいぃ。弟を見守っていたら、ついウトウトしちゃってぇ。洞窟で一休みしていたら、ダンジョンが出来ちゃってたのぉ!」
「弟?」
うたた寝したらダンジョンが出来るって・・・。
「どうしよう!って慌てていたら、そこのオス二匹が切りかかって来るんだものぉ!」
「「オス・・・」」
ドラゴンで弟と言ったらここにはクロしかいないが、虚偽の可能性もあるよね。
「核はどこ?」
「え、えっと・・・あれ、だと思う」
ドラゴンが見た先に、小さな水晶玉が転がっていた。
それを拾いあげて、握り込む。そして、グッと力を入れた。
ゴリッと固い物が砕ける音が、手の中から聞こえて来た。
なんともどんよりとしていた空気が、サァーっと明るくなっていく。
私が蹴破った扉も消え、魔物も黒い霧となって消えた。
これで、ただの洞窟に戻ったわけだ。
プルプルと震えるドラゴン。
イヤーカフスでセバスに連絡を取り、クロを連れてきてもらった。
「クロ、この人クロのお姉ちゃんらしいんだけど、どう?」
「キュウ?」
「ああん、クロちゃん!こんなにも近くで見れるなんてぇ!可愛い!その瞳!その鱗!何もかもが可愛いわぁ!」
その瞬間、クロの顔が道端に落ちているゴミを見るような顔に!
「えっと・・・」
「キュウ」
クロがフルフルと頭を振った。
ああ、なるほどね。
「そっかぁ、知らないかぁ。じゃあ、もう一人に聞いてみないとねぇ~」
「キュウ~」
早速、知っているであろう人に連絡を取ると、三十分もしない間に到着した。
「ア~~ル~~シェ~~~」
洞窟の天井に穴が開き、見えるお空と黒いドラゴン。
激おこである。
「お、お母様!?」
「あんたは、ここ数日見ないと思ったら!!この、馬鹿娘!」
「痛い!」
リシュナの拳骨が、見事にドラゴンの頭に炸裂。
「すまない、ヒナ」
「大丈夫。ちょっとびっくりしただけだし。まぁ、もしジローとアヌリに何かあったら、リシュナの娘だろうがクロのお姉ちゃんだろうが、容赦はしなかったけどね」
「ひぃっ!」
その悲鳴はちょっと失礼じゃない?
「あ、そうだ。近い内にお花見をやろうと思ってるんだけど、どうかな?」
「花見?」
「神社の桜がもうすぐ咲きそうなの。桜を見ながら、ご飯を食べたりお酒を飲んだり」
「楽しそうだ。是非、参加しよう」
「じゃあ、また連絡するね」
「ああ。楽しみにしている。今日の事は、また改めて来させてもらう」
そう言うと、リシュナが簀巻きにされたドラゴンを鷲掴み、空へと舞い上がった。
「気を付けてね」
手を振り、二人を見送った。
ふぅ、やれやれだねぇ。
「さっすが、ヒナちゃん!」
「お見事でございました」
「キュウ!」
「あはは・・・あれ、二人ともどうしたの?」
さっきから静かなジローとアヌリを見ると、二人とも固まって青い顔をしていた。
「まだどこか悪い?ポーション追加しようか?」
二人にそう聞くと、勢いよく首を左右に振った。
大丈夫なら良いけど。
皆で洞窟を出ると、クレスに抱き着かれた。
「もう!心配したんだからぁ!」
「ごめん、ごめん」
「ヒナしゃま、ケガない?」
猫達も来てたの!?
「大丈夫。かすり傷一つ、ついてないよ!」
猫達の頭を撫でると、安心したように顔をほころばせた。
「ドラゴンと戦って、かすり傷も付かないって・・・」
「・・・素敵だ」
何か聞こえてきたけど、気にしない!
*
「あ~~~・・・」
ぐったりと湯船に身体を預け、湯に浸かるジロー。
洗い場では、アヌリが洗髪中。
そこへ、お風呂場に入って来たクレスが加わった。
男三人が悠々と入れる湯船とは言え、若干暑苦しい。
「それにしても、凄かったわねぇ、ヒナちゃん」
「ドラゴンを一撃とか、ありえん」
「・・・素敵だ」
一人、陶酔するアヌリ。
「最初は私達が守らなきゃ~とか思っていたのにねぇ」
「そうなのか」
「ほら、ヒナちゃんって結構危なっかしいじゃない?今日だって、何が起こっているのか分からないのに、いきなりダンジョンに突っ込んでったし」
「作っているものは伝説級なのに、自覚がない。「だって、美味しいじゃん?」とか言うんだぞ?」
「そうそう!カゴ一杯のシルキナを見た時は、自分の目を疑ったわぁ」
懐かしさにふける二人と、それを興味深そうに聞くアヌリ。
意外と気が合うのかもしれない。
「あんな見た目で、叩く時は容赦ないしなぁ」
「そうなのか」
ずいっと顔を近付けるアヌリの顔を、ジローが押しのけた。
「食いつきすぎだろ」
「アヌリはヒナちゃんに、踏まれたい~とか言っていたけど」
「はい・・・」
再び陶酔するアヌリ。
「えっと・・・今度、そういうお店、紹介しましょうか?」
「私が踏まれたいのは、ヒナ様だけだ」
「「・・・・・」」
なんとも潔い。
「どこかのムッツリマッチョとは、えらい違いね」
「はぁ?何でも口に出せば良いってもんじゃないだろうが。男相手なら背中で、女相手なら眼でってな」
「うっわ、気持ち悪っ」
「あぁ?」
「何が眼で、よ。壁ドンが許されるのは、少しでも気持ちがある相手だけなのよ!ひとっ欠片も興味ないオッサンにやられたって、気持ち悪いだけでしょうが!」
また始まった。
この二人は、何かと言うと言い合いになる。
喧嘩する程仲が良いとは言うが・・・。
「だったらお前は何だよ!無害ですぅなんて顔しやがって!今日もヒナに抱き着きやがって!」
「ふふ、良いでしょう」
「お前の方が、よっぽどムッツリじゃねぇか」
「はぁ?ムッツリにムッツリって言われたくないんですけど!」
「俺はムッツリじゃねぇ!」
喧嘩に発展か?と思われたその時。
『うるさい!』
脱衣所の方から、ガラッと引き戸を開ける音と、ヒナの怒号が聞こえてきた。
「「す、すみません」」
二人がゆっくりとお湯の中へと戻ると、ガラガラピシャン!と戸が閉まる音が聞こえた。
ホッと息をつく二人を見て、「似た者同士」と言う言葉が頭を過ったものの、ゆっくりと飲み込むアヌリ。
だが次の瞬間、もしかしたら口にした方が良かったかもしれないと思った。そうすれば、二人がまた騒ぎ出して自分もヒナに怒ってもらえたかもしれないのだ。
「良い・・・」
思わず想像(妄想?)して、ほんわりとするアヌリ。
それを見た二人が、「こいつよりはマシ」と思ったのだった。
ダンジョンの中を走っていると、魚っぽい何かとか、鱗のある何かが見えたけど、全部無視!
初めて四足で走ってみたけど、かなり走りやすい。
「出ないなぁ・・・」
ジローがイヤーカフスの呼びかけに出ない。
「あれか」
突き当りには、大きな扉。
そのまま勢いを殺さず、扉に飛び蹴りをかました。
ドガン!と音がして、扉が開く。
あ、内開きの可能性を考えてなかった。まぁ、いいか。
「な!?」
お、ジローとアヌリ発見!
傷だらけのところを見ると、巾着に入れておいたポーションは使い切ったみたいだ。
「ジロー!」
ポーションを二つ、ポーチから取り出してジローに投げた。
「逃げろって言っただろうが!」
「聞こえませぇん、っと」
下を見ると、大きな水色のドラゴンがいた。
どうやら飛び越していたらしい。
「あれか」
空中でクルリと回転。そのまま天井を蹴った。
ポーチから、ゲーム時代に使っていた武器を取り出す。
その名も、ジャイアントキャットハンドハンマー。
猫の手の形をした、巨大なハンマー。まぁ、ただの鈍器です。
ちなみに、肉球部分はちょっと柔らかい。
「この・・・ぃよいしょー!」
ドラゴンの後頭部にクリーンヒット!
そのまま地面に叩きつけると、ビシッ!っと地面にひびが入った。
ああ、ご心配なく。
この武器に殺傷能力は無い(相手がドラゴンの時のみだけど)が、確実に気絶させる事ができる。
「ふぅ」
良い仕事したぜ。
「な・・・は?」
「美しい・・・そして、うらやましい・・・」
ドラゴンの上に乗っている私を見たジローは固まり、アヌリはなんかキラキラしていた。
とどめを刺した方が良いのかもしれないけど、確認したい事があったので、ぐるぐる巻きに縛って転がしておく。
「おい、それ」
「ああ、とどめは待ってね。ちょっと確認したいから」
ドラゴンの目の前に立ち、ぺしぺしと鼻を叩く。
「う・・・ん・・・」
「おはよう」
「あ・・・きゃぁぁあ!殺さないでぇ!ごめんなさい!」
ドラゴンが喋った。
ってか、人聞きの悪い。
「お、おい・・・そいつ、喋ったぞ?」
「やっぱりか。この子、多分本物のドラゴン」
ダンジョン内の魔物は、討伐されると黒い霧となって消える。
個々に意思は無く、ただ目の前にいるものに襲い掛かる・・・ってのが、ゲーム内での説明だった。
確信したのは、ここに来る途中で見た、死んだ魚の様な目をした魔物たちだ。
そして、このドラゴンは違った。
「うぅ、ごめんなさいぃ。弟を見守っていたら、ついウトウトしちゃってぇ。洞窟で一休みしていたら、ダンジョンが出来ちゃってたのぉ!」
「弟?」
うたた寝したらダンジョンが出来るって・・・。
「どうしよう!って慌てていたら、そこのオス二匹が切りかかって来るんだものぉ!」
「「オス・・・」」
ドラゴンで弟と言ったらここにはクロしかいないが、虚偽の可能性もあるよね。
「核はどこ?」
「え、えっと・・・あれ、だと思う」
ドラゴンが見た先に、小さな水晶玉が転がっていた。
それを拾いあげて、握り込む。そして、グッと力を入れた。
ゴリッと固い物が砕ける音が、手の中から聞こえて来た。
なんともどんよりとしていた空気が、サァーっと明るくなっていく。
私が蹴破った扉も消え、魔物も黒い霧となって消えた。
これで、ただの洞窟に戻ったわけだ。
プルプルと震えるドラゴン。
イヤーカフスでセバスに連絡を取り、クロを連れてきてもらった。
「クロ、この人クロのお姉ちゃんらしいんだけど、どう?」
「キュウ?」
「ああん、クロちゃん!こんなにも近くで見れるなんてぇ!可愛い!その瞳!その鱗!何もかもが可愛いわぁ!」
その瞬間、クロの顔が道端に落ちているゴミを見るような顔に!
「えっと・・・」
「キュウ」
クロがフルフルと頭を振った。
ああ、なるほどね。
「そっかぁ、知らないかぁ。じゃあ、もう一人に聞いてみないとねぇ~」
「キュウ~」
早速、知っているであろう人に連絡を取ると、三十分もしない間に到着した。
「ア~~ル~~シェ~~~」
洞窟の天井に穴が開き、見えるお空と黒いドラゴン。
激おこである。
「お、お母様!?」
「あんたは、ここ数日見ないと思ったら!!この、馬鹿娘!」
「痛い!」
リシュナの拳骨が、見事にドラゴンの頭に炸裂。
「すまない、ヒナ」
「大丈夫。ちょっとびっくりしただけだし。まぁ、もしジローとアヌリに何かあったら、リシュナの娘だろうがクロのお姉ちゃんだろうが、容赦はしなかったけどね」
「ひぃっ!」
その悲鳴はちょっと失礼じゃない?
「あ、そうだ。近い内にお花見をやろうと思ってるんだけど、どうかな?」
「花見?」
「神社の桜がもうすぐ咲きそうなの。桜を見ながら、ご飯を食べたりお酒を飲んだり」
「楽しそうだ。是非、参加しよう」
「じゃあ、また連絡するね」
「ああ。楽しみにしている。今日の事は、また改めて来させてもらう」
そう言うと、リシュナが簀巻きにされたドラゴンを鷲掴み、空へと舞い上がった。
「気を付けてね」
手を振り、二人を見送った。
ふぅ、やれやれだねぇ。
「さっすが、ヒナちゃん!」
「お見事でございました」
「キュウ!」
「あはは・・・あれ、二人ともどうしたの?」
さっきから静かなジローとアヌリを見ると、二人とも固まって青い顔をしていた。
「まだどこか悪い?ポーション追加しようか?」
二人にそう聞くと、勢いよく首を左右に振った。
大丈夫なら良いけど。
皆で洞窟を出ると、クレスに抱き着かれた。
「もう!心配したんだからぁ!」
「ごめん、ごめん」
「ヒナしゃま、ケガない?」
猫達も来てたの!?
「大丈夫。かすり傷一つ、ついてないよ!」
猫達の頭を撫でると、安心したように顔をほころばせた。
「ドラゴンと戦って、かすり傷も付かないって・・・」
「・・・素敵だ」
何か聞こえてきたけど、気にしない!
*
「あ~~~・・・」
ぐったりと湯船に身体を預け、湯に浸かるジロー。
洗い場では、アヌリが洗髪中。
そこへ、お風呂場に入って来たクレスが加わった。
男三人が悠々と入れる湯船とは言え、若干暑苦しい。
「それにしても、凄かったわねぇ、ヒナちゃん」
「ドラゴンを一撃とか、ありえん」
「・・・素敵だ」
一人、陶酔するアヌリ。
「最初は私達が守らなきゃ~とか思っていたのにねぇ」
「そうなのか」
「ほら、ヒナちゃんって結構危なっかしいじゃない?今日だって、何が起こっているのか分からないのに、いきなりダンジョンに突っ込んでったし」
「作っているものは伝説級なのに、自覚がない。「だって、美味しいじゃん?」とか言うんだぞ?」
「そうそう!カゴ一杯のシルキナを見た時は、自分の目を疑ったわぁ」
懐かしさにふける二人と、それを興味深そうに聞くアヌリ。
意外と気が合うのかもしれない。
「あんな見た目で、叩く時は容赦ないしなぁ」
「そうなのか」
ずいっと顔を近付けるアヌリの顔を、ジローが押しのけた。
「食いつきすぎだろ」
「アヌリはヒナちゃんに、踏まれたい~とか言っていたけど」
「はい・・・」
再び陶酔するアヌリ。
「えっと・・・今度、そういうお店、紹介しましょうか?」
「私が踏まれたいのは、ヒナ様だけだ」
「「・・・・・」」
なんとも潔い。
「どこかのムッツリマッチョとは、えらい違いね」
「はぁ?何でも口に出せば良いってもんじゃないだろうが。男相手なら背中で、女相手なら眼でってな」
「うっわ、気持ち悪っ」
「あぁ?」
「何が眼で、よ。壁ドンが許されるのは、少しでも気持ちがある相手だけなのよ!ひとっ欠片も興味ないオッサンにやられたって、気持ち悪いだけでしょうが!」
また始まった。
この二人は、何かと言うと言い合いになる。
喧嘩する程仲が良いとは言うが・・・。
「だったらお前は何だよ!無害ですぅなんて顔しやがって!今日もヒナに抱き着きやがって!」
「ふふ、良いでしょう」
「お前の方が、よっぽどムッツリじゃねぇか」
「はぁ?ムッツリにムッツリって言われたくないんですけど!」
「俺はムッツリじゃねぇ!」
喧嘩に発展か?と思われたその時。
『うるさい!』
脱衣所の方から、ガラッと引き戸を開ける音と、ヒナの怒号が聞こえてきた。
「「す、すみません」」
二人がゆっくりとお湯の中へと戻ると、ガラガラピシャン!と戸が閉まる音が聞こえた。
ホッと息をつく二人を見て、「似た者同士」と言う言葉が頭を過ったものの、ゆっくりと飲み込むアヌリ。
だが次の瞬間、もしかしたら口にした方が良かったかもしれないと思った。そうすれば、二人がまた騒ぎ出して自分もヒナに怒ってもらえたかもしれないのだ。
「良い・・・」
思わず想像(妄想?)して、ほんわりとするアヌリ。
それを見た二人が、「こいつよりはマシ」と思ったのだった。
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三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
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