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第四十五話 お花見・準備
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第四十五話 お花見・準備
「お花見と言えば、お弁当!」
今日はお花見の準備です!
結構な人数になりそうだから、大き目の重箱を用意した。
いつもの様にエプロンをして、防水加工した手袋を装着。
人型でやっても良いんだけど、この姿に慣れたのと、キッチンが全て猫仕様の為、背が・・・届かない!
「先ずは、一晩水切りしておいた木綿豆腐を用意!一センチ程の厚さに切り、水気を拭くっと」
水気が取れたら、薄いきつね色になるまで低温の油で揚げる。
一旦鍋から上げて、温度を上げてからの二度揚げ!
こんがりきつね色になったら、油揚げの出来上がり。
余熱が抜ける間に、酢飯の準備。
炊きあがったお米を木桶に移し、熱い内にすし酢を掛ける。
「ふん、ふふ~ん」
団扇でご飯を扇ぎながら、しゃもじで切るように酢をなじませる。
ご飯を三つに分け、それぞれに味付けをする。
一つは、シンプルにイリゴマ。
次に、みじん切りにして甘辛く炊いたゴボウ、ニンジン、ミトの実に、茹でた枝豆を投入。
汁気を切って、酢飯と混ぜる。
これで、二つ目が完成。
そして最後は、とりわさ!鶏肉じゃないので、ミトわさ!
茹でたミトの実を、ムッシムッシとむしり、茹でてみじん切りにしたわさび菜と混ぜる。
ポン酢を風味程度に加えて完成。こっちは、酢飯とは混ぜないで置いておく。
「ヤバい・・・美味しそう」
我慢だ!
次に、余熱がとれた油揚げを一枚まな板に乗せ、お箸か細い棒を一本用意。
油揚げの上をコロコロと転がす。二、三往復したら、油揚げを二つに切る。
コロコロ、切る。コロコロ、切る。大き目のザルに、山盛りになった。
大きい鍋にお湯を沸かし、ざばっと油揚げを入れ、油抜きする。
そしたらまた余熱を取り、両手で挟んでむぎゅっとね。破れない程度に水を切る。
鍋に入れ、出汁、みりん、砂糖、しょうゆを入れて、落し蓋をしてひたすら煮る。
「ちょっと休憩・・・あ、次のご飯が炊けた」
汁気が無くなるくらいまで煮た油揚げをザルに入れ、余熱が取れるまで放置。
「次は、やっぱり巻き!」
太巻きは、必要だよね。
キュウリ、卵焼き、大葉にマグロを並べ、巻き巻き巻き巻き・・・完成。
ちょっと地味かなぁ。
なので、ちょっと遊び心をトッピング。
「ここをこうして・・・こうで・・・」
試行錯誤の結果、完成!猫太巻き!
出し巻き卵で猫の形を作り、巻いてみた。
最初はキジ達の柄で作ろうと思ったけど、想像したら食べられなくなりそうだったので、こっちにした。
さて、そろそろ稲荷寿司の方へ戻ろう。
切り目から丁寧に開き、すし飯をつめていく。
シンプルなゴマ、混ぜご飯が終わり、ミトわさだ。
こちらは少し趣向を変え、開いている方を上に向ける。
半分ほどまですし酢を詰めたら、ミトわさを乗せていく。
ぱっと見、軍艦巻きに見える。
「良し。これでご飯系は終わり」
アイテムバッグに入れれば、鮮度もバッチリ。
後は、おかずを大量に作っていく。
からあげ、玉子焼き、取れたてアスパラのミト巻き等々。
「あ、揚げ物も入れなきゃ」
小さめのコロッケ、エビフライ、肉団子も作った。
「はっ!?」
視線を感じて振り返るが、誰もいなかった。
そう言えば、おせちの時につまみ食いが出たな。
今回も出るかもしれない。揚げ物は余熱が取れ次第お重に詰めて、アイテムバッグへ入れた。
「何か甘い物欲しいかなぁ」
酒のつまみになる様なものはあるが、甘い物が無い。
「花見と言えば、団子!」
三色団子を作ります!
「取り出したのは、団子の粉!」
リアルで和菓子屋さんを営んでいたフレンドが開発した、究極の団子用粉。
これを使えば、ふんわりモチモチの団子が作れる。「これがリアルであれば・・・」と、ガチ泣きしていた。
その粉にぬるま湯を足し、混ぜ混ぜ・・・耳たぶくらいの固さになれば・・・耳たぶ今無いし!
「えっと、これくらいかなぁ」
記憶をたどり、耳たぶの感触を思い出しながらこねていく。
いまいち思い出せん。
パタン、と冷蔵庫が閉まる音が聞こえた。
そこにはお茶を飲む、ジローが。
「ジロー、触らせて」
「ブフッ!」
お茶を噴かれました。
「おまっ・・・その、ここで、か?」
「うん。今直ぐ」
手袋は外した方が良いよね。
「いい?」
「・・・ああ」
「それじゃ、失礼して」
フニフニ・・・う~ん、何かが違う。
ジローの耳を見て、納得。
エルフ耳に、たぶはねぇぇぇぇぇ!
くっ・・・こんな所に異世界の罠が・・・。
「おい、今のは何だ」
「へ?ああ、耳たぶを触らせて欲しかったんだけど」
「みみたぶ?なんだそれ」
そこからかぁ。
ジローに耳たぶの説明をした。
「そんなの、自分のを触れば良いだろ」
「だって、人型になっても耳は猫のままだし・・・二の腕!」
「は?」
確か、二の腕の柔らかい部分でも良いってお祖母ちゃんが言ってた。
早速ジローの二の腕を触ってみた。
「太い・・・固すぎて摘まめない」
「お前、それ絶対外で言うなよ」
う~ん・・・ああ、二の腕なら自前があるじゃん。
人型になって自分の二の腕をフニフニ。
お祖母ちゃんのはもうちょっと柔らかかったな。
「どれ、俺もグフッ!」
ジローの脇腹に、私の手刀が食い込んだ。
「退場」
女性の二の腕をつまもうなんて、ふとどき者め!
ジローを台所から追い出し、団子に戻る。
ぬるま湯をもう少しだけ足して、こねこね。
「これくらいかな」
生地を三等分しておく。
桜の塩漬けを細かく刻んで分けた生地の一つに加えると、鮮やかな薄紅色に染まった。
次に、いつも飲んでるお茶の葉をすり鉢でゴリゴリ。粉になったら、二つ残った生地の一つに入れてこねこね。綺麗な緑色になった。
三つの生地を、それぞれ小さく丸めながら茹でる。
ぷっくりと浮き上がってきたら、取り出して冷水へ。
粗熱が取れたら水気を拭いて、竹串に緑、白、薄紅色の順番で刺せば、三食団子の出来上がり。
「ふぅ。後は、あれとこれを準備して、ゴザとテーブル・・・」
全部の準備を終えたのは、日が沈み始めた頃だった。
皆で晩御飯を食べた後、リシュナに連絡をした。
『おお、ヒナか。先日は馬鹿娘がすまなかった』
「もう全然きにしてないよ。それより、お花見のお誘いをね」
それからは、思いのほか話がもり上がった。
旦那さん(王様だよな?)への愚痴だったり、ドラゴンの国がどういう所か等。
先日の騒動を起こした娘さんは、アルシェと言うのだそうだ。
実は、クロの事が大好き過ぎて、クロが帰省する度に逃げられているのだそうだ。
アルシェもお年頃。結婚でもすれば落ち着くかと思ったリシュナがお見合いをさせようとしたら、逃亡。私達に見つからない様にクロをストーキングしていたら、寝てしまって・・・というのが、この前の真相なのだそうだ。
『本当にあの馬鹿娘ときたら・・・』
「子供がいると、大変だねぇ」
前の世界でもこっちでも、子供どころか結婚すらしていない。
『お主の所におる、オス共はとはどうなのだ?』
「オス・・・いや、クレスとジローは居候かなぁ。アヌリはほら・・・ね?」
食いしん坊とオネエサン(中身は男らしいけど)だし。「踏んで」とか言う人もねぇ。
『なんじゃ、情けないオス共じゃのぉ。三人もおって誰一人としてヒナの心を奪えぬのか』
「奪う奪わない以前に、欲しくないでしょうが」
『何故じゃ?』
「何故って、猫だから?」
『そんな些末な事。それに、人型になれるようになったと聞いたぞ?それならば、エルフとでもこう』
「うぇい!しません!」
なんという単語を出そうとしたのか!
『まぁ、お主程の者じゃ。そこらの有象無象ではのぉ』
「私はただの、猫ですよぉ」
『はっはっ!お主がただの猫ならば、我は羽の生えたトカゲじゃて』
「それ、褒めてる?」
リシュナと話していると、楽しい。
自分に姉がいたらこんな感じなのかなぁ。
「今は異性とどうこうって事よりも、毛糸になるような素材とか、珍しくて食べられる植物の種の方が欲しいかなぁ」
島にいる羊じゃ、全部合わせても毛糸玉一玉作るのに何年かかる事か。それに、刈らせてくれなさそう。
冬までには羽毛布団とか欲しいよね。
去年はシルキナを詰めた掛布団だった。暖かいけど、ちょっと重たい。
とは言っても、鳥捕まえてきて羽むしるとか出来ないしなぁ。
『お主らしいと言えば、らしいのぉ』
それから他愛の無い話を一時間程して、通信を切った。
気付けば、もう真夜中だ。
少し離れた場所から、猫達とクロの寝息が聞こえる。
「お花見、楽しみだな」
自分のベッドに入り、眠りについた。
「お花見と言えば、お弁当!」
今日はお花見の準備です!
結構な人数になりそうだから、大き目の重箱を用意した。
いつもの様にエプロンをして、防水加工した手袋を装着。
人型でやっても良いんだけど、この姿に慣れたのと、キッチンが全て猫仕様の為、背が・・・届かない!
「先ずは、一晩水切りしておいた木綿豆腐を用意!一センチ程の厚さに切り、水気を拭くっと」
水気が取れたら、薄いきつね色になるまで低温の油で揚げる。
一旦鍋から上げて、温度を上げてからの二度揚げ!
こんがりきつね色になったら、油揚げの出来上がり。
余熱が抜ける間に、酢飯の準備。
炊きあがったお米を木桶に移し、熱い内にすし酢を掛ける。
「ふん、ふふ~ん」
団扇でご飯を扇ぎながら、しゃもじで切るように酢をなじませる。
ご飯を三つに分け、それぞれに味付けをする。
一つは、シンプルにイリゴマ。
次に、みじん切りにして甘辛く炊いたゴボウ、ニンジン、ミトの実に、茹でた枝豆を投入。
汁気を切って、酢飯と混ぜる。
これで、二つ目が完成。
そして最後は、とりわさ!鶏肉じゃないので、ミトわさ!
茹でたミトの実を、ムッシムッシとむしり、茹でてみじん切りにしたわさび菜と混ぜる。
ポン酢を風味程度に加えて完成。こっちは、酢飯とは混ぜないで置いておく。
「ヤバい・・・美味しそう」
我慢だ!
次に、余熱がとれた油揚げを一枚まな板に乗せ、お箸か細い棒を一本用意。
油揚げの上をコロコロと転がす。二、三往復したら、油揚げを二つに切る。
コロコロ、切る。コロコロ、切る。大き目のザルに、山盛りになった。
大きい鍋にお湯を沸かし、ざばっと油揚げを入れ、油抜きする。
そしたらまた余熱を取り、両手で挟んでむぎゅっとね。破れない程度に水を切る。
鍋に入れ、出汁、みりん、砂糖、しょうゆを入れて、落し蓋をしてひたすら煮る。
「ちょっと休憩・・・あ、次のご飯が炊けた」
汁気が無くなるくらいまで煮た油揚げをザルに入れ、余熱が取れるまで放置。
「次は、やっぱり巻き!」
太巻きは、必要だよね。
キュウリ、卵焼き、大葉にマグロを並べ、巻き巻き巻き巻き・・・完成。
ちょっと地味かなぁ。
なので、ちょっと遊び心をトッピング。
「ここをこうして・・・こうで・・・」
試行錯誤の結果、完成!猫太巻き!
出し巻き卵で猫の形を作り、巻いてみた。
最初はキジ達の柄で作ろうと思ったけど、想像したら食べられなくなりそうだったので、こっちにした。
さて、そろそろ稲荷寿司の方へ戻ろう。
切り目から丁寧に開き、すし飯をつめていく。
シンプルなゴマ、混ぜご飯が終わり、ミトわさだ。
こちらは少し趣向を変え、開いている方を上に向ける。
半分ほどまですし酢を詰めたら、ミトわさを乗せていく。
ぱっと見、軍艦巻きに見える。
「良し。これでご飯系は終わり」
アイテムバッグに入れれば、鮮度もバッチリ。
後は、おかずを大量に作っていく。
からあげ、玉子焼き、取れたてアスパラのミト巻き等々。
「あ、揚げ物も入れなきゃ」
小さめのコロッケ、エビフライ、肉団子も作った。
「はっ!?」
視線を感じて振り返るが、誰もいなかった。
そう言えば、おせちの時につまみ食いが出たな。
今回も出るかもしれない。揚げ物は余熱が取れ次第お重に詰めて、アイテムバッグへ入れた。
「何か甘い物欲しいかなぁ」
酒のつまみになる様なものはあるが、甘い物が無い。
「花見と言えば、団子!」
三色団子を作ります!
「取り出したのは、団子の粉!」
リアルで和菓子屋さんを営んでいたフレンドが開発した、究極の団子用粉。
これを使えば、ふんわりモチモチの団子が作れる。「これがリアルであれば・・・」と、ガチ泣きしていた。
その粉にぬるま湯を足し、混ぜ混ぜ・・・耳たぶくらいの固さになれば・・・耳たぶ今無いし!
「えっと、これくらいかなぁ」
記憶をたどり、耳たぶの感触を思い出しながらこねていく。
いまいち思い出せん。
パタン、と冷蔵庫が閉まる音が聞こえた。
そこにはお茶を飲む、ジローが。
「ジロー、触らせて」
「ブフッ!」
お茶を噴かれました。
「おまっ・・・その、ここで、か?」
「うん。今直ぐ」
手袋は外した方が良いよね。
「いい?」
「・・・ああ」
「それじゃ、失礼して」
フニフニ・・・う~ん、何かが違う。
ジローの耳を見て、納得。
エルフ耳に、たぶはねぇぇぇぇぇ!
くっ・・・こんな所に異世界の罠が・・・。
「おい、今のは何だ」
「へ?ああ、耳たぶを触らせて欲しかったんだけど」
「みみたぶ?なんだそれ」
そこからかぁ。
ジローに耳たぶの説明をした。
「そんなの、自分のを触れば良いだろ」
「だって、人型になっても耳は猫のままだし・・・二の腕!」
「は?」
確か、二の腕の柔らかい部分でも良いってお祖母ちゃんが言ってた。
早速ジローの二の腕を触ってみた。
「太い・・・固すぎて摘まめない」
「お前、それ絶対外で言うなよ」
う~ん・・・ああ、二の腕なら自前があるじゃん。
人型になって自分の二の腕をフニフニ。
お祖母ちゃんのはもうちょっと柔らかかったな。
「どれ、俺もグフッ!」
ジローの脇腹に、私の手刀が食い込んだ。
「退場」
女性の二の腕をつまもうなんて、ふとどき者め!
ジローを台所から追い出し、団子に戻る。
ぬるま湯をもう少しだけ足して、こねこね。
「これくらいかな」
生地を三等分しておく。
桜の塩漬けを細かく刻んで分けた生地の一つに加えると、鮮やかな薄紅色に染まった。
次に、いつも飲んでるお茶の葉をすり鉢でゴリゴリ。粉になったら、二つ残った生地の一つに入れてこねこね。綺麗な緑色になった。
三つの生地を、それぞれ小さく丸めながら茹でる。
ぷっくりと浮き上がってきたら、取り出して冷水へ。
粗熱が取れたら水気を拭いて、竹串に緑、白、薄紅色の順番で刺せば、三食団子の出来上がり。
「ふぅ。後は、あれとこれを準備して、ゴザとテーブル・・・」
全部の準備を終えたのは、日が沈み始めた頃だった。
皆で晩御飯を食べた後、リシュナに連絡をした。
『おお、ヒナか。先日は馬鹿娘がすまなかった』
「もう全然きにしてないよ。それより、お花見のお誘いをね」
それからは、思いのほか話がもり上がった。
旦那さん(王様だよな?)への愚痴だったり、ドラゴンの国がどういう所か等。
先日の騒動を起こした娘さんは、アルシェと言うのだそうだ。
実は、クロの事が大好き過ぎて、クロが帰省する度に逃げられているのだそうだ。
アルシェもお年頃。結婚でもすれば落ち着くかと思ったリシュナがお見合いをさせようとしたら、逃亡。私達に見つからない様にクロをストーキングしていたら、寝てしまって・・・というのが、この前の真相なのだそうだ。
『本当にあの馬鹿娘ときたら・・・』
「子供がいると、大変だねぇ」
前の世界でもこっちでも、子供どころか結婚すらしていない。
『お主の所におる、オス共はとはどうなのだ?』
「オス・・・いや、クレスとジローは居候かなぁ。アヌリはほら・・・ね?」
食いしん坊とオネエサン(中身は男らしいけど)だし。「踏んで」とか言う人もねぇ。
『なんじゃ、情けないオス共じゃのぉ。三人もおって誰一人としてヒナの心を奪えぬのか』
「奪う奪わない以前に、欲しくないでしょうが」
『何故じゃ?』
「何故って、猫だから?」
『そんな些末な事。それに、人型になれるようになったと聞いたぞ?それならば、エルフとでもこう』
「うぇい!しません!」
なんという単語を出そうとしたのか!
『まぁ、お主程の者じゃ。そこらの有象無象ではのぉ』
「私はただの、猫ですよぉ」
『はっはっ!お主がただの猫ならば、我は羽の生えたトカゲじゃて』
「それ、褒めてる?」
リシュナと話していると、楽しい。
自分に姉がいたらこんな感じなのかなぁ。
「今は異性とどうこうって事よりも、毛糸になるような素材とか、珍しくて食べられる植物の種の方が欲しいかなぁ」
島にいる羊じゃ、全部合わせても毛糸玉一玉作るのに何年かかる事か。それに、刈らせてくれなさそう。
冬までには羽毛布団とか欲しいよね。
去年はシルキナを詰めた掛布団だった。暖かいけど、ちょっと重たい。
とは言っても、鳥捕まえてきて羽むしるとか出来ないしなぁ。
『お主らしいと言えば、らしいのぉ』
それから他愛の無い話を一時間程して、通信を切った。
気付けば、もう真夜中だ。
少し離れた場所から、猫達とクロの寝息が聞こえる。
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