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第1章 揚げ出し鶏と淡い恋 料理屋「〇」黎明編1
エールとから揚げとライムの香り2
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「お待たせしました!ウッドバードのから揚げです、隣にライムを添えてありますが、お好みで絞ってどうぞ」
マスターが目の前に揚げたての料理を置いて優しく伝えてくれる
出来立てほやほやですと言わんばかりに湯気と良い油の香りが立ち上がっている
本当に美味しそうな香りが目の前で爆発している
正直、よだれが止まらない
フォークで刺したから揚げを口元に持ってくる
「熱っ!!」
少し息をかけながら再度口に運ぶ!!
「美味しー!!☆」
口の中にウッドバードの肉汁と良質なセサミン油が溶け合うように溢れてくる
涙が出るくらい美味い
熱さと美味さで本当に涙が出る
「エールと相性いいのでぜひ!」
マスターがとんでもない事を言う
我慢できずエールを一口
口の中に冷たいエールが流れ込み、火傷間近の口内を優しく鎮火しながらのど越しで旨味を胃の中に流し込んでいく
「はぁぁぁ!!美味いー♡いくらでも食べれちゃうー♡」
後ろから覗き込むように猫獣人が物欲しそうにアワアワしていて可愛いw
「マスター本当に美味しいよ!久しぶりに料理で感動した!」
「ぜひライムを絞ってかけてみて下さいwこちらも合いますよ」
さらに上があるというのか!もはや疑う余地はない!
下品と言われようが、から揚げを知ってしまったら関係ないと言わんばかりにライムを上で絞ってみる
爽やかな柑橘系の香りが広がりまだ熱いから揚げに染みていく
先程までの油の爆発に鮮烈なライムの香りのシャワーが降りかかる
「あああああぁぁぁん♡美味しすぎる」
体の隅々まで染みわたる様なジューシーな肉汁とライムの酸味が全身に震えを起こす
体の細胞まで喜んでいるような大袈裟だが本当に体が喜んでる錯覚を起こすほどリナはから揚げに打ち震えた
「マスター…私が生きてきて今まで食べた鶏肉料理で一番うまいよ」
「良かったです・・・最初元気がなさそうに見えたけど、元気が出てきて嬉しいですよ」
「実は本当に元気がなかったんだが、吹き飛んだよ…最近ずっとダルさが止まらなくて色々あって気落ちもしてて身体に力をつけようと肉料理はたくさん食べていたんだが…あんまり効果なくて」
「ダルさと気落ち…肌のつやもあまりよくないな…」マスターがじっと私を見つめながら呟いている
「もしかしたら最近肉ばかり食べて、野菜やフルーツ等はほとんど食べてなかったのではないですか?」
「よく分かったね!そうなんだよ…肉が好きなのもあるが…私は冒険者だから肉を食べて力をつけようと・・・」
「壊血病かもしれませんよ」
「壊血病…?何だいそれは…?」
船乗り病ともいわれるいわゆるビタミンC不足でおこる病だ…慢性的なダルさ、うつ、歯茎や髪の毛、肌のトラブル等の長期間の栄養の偏りで起こる事を説明すると
「まさに今の私じゃないか…間違った食事でより悪い方にいってたんだな」
「壊血病は食事の改善で治ります!ライムや柑橘系フルーツ、バランスのいい野菜を入れた料理も食べれば10日ほどで治りますよ」
マスターいわくおそらく初期症状なのだろうと…早めに気づけて良かった
「マスターありがとう…命の恩人だよ!私の名前はリナ。マスターの名前を教えてくれ、この恩は必ず返したい」
「命の恩人は大袈裟ですよ…名前はハルといいます…たまにご飯でも食べに来てください・・・
それで充分嬉しいです」
「わかった!まかせておけ!!とにかく本当にありがとう!そして・・・恥ずかしいんだが、から揚げとエールのおかわりをくれないか?」
「もちろん喜んで!!いろいろな野菜を使ったサラダも良かったら一緒に食べて下さい」
「から揚げとライムだけでは流石に治らんか!」リナが笑いながら言うと
「それだけじゃ今までと同じにゃ!」ミャオが少し怒りながら笑う
店の中に笑い声が響いた
マスターが目の前に揚げたての料理を置いて優しく伝えてくれる
出来立てほやほやですと言わんばかりに湯気と良い油の香りが立ち上がっている
本当に美味しそうな香りが目の前で爆発している
正直、よだれが止まらない
フォークで刺したから揚げを口元に持ってくる
「熱っ!!」
少し息をかけながら再度口に運ぶ!!
「美味しー!!☆」
口の中にウッドバードの肉汁と良質なセサミン油が溶け合うように溢れてくる
涙が出るくらい美味い
熱さと美味さで本当に涙が出る
「エールと相性いいのでぜひ!」
マスターがとんでもない事を言う
我慢できずエールを一口
口の中に冷たいエールが流れ込み、火傷間近の口内を優しく鎮火しながらのど越しで旨味を胃の中に流し込んでいく
「はぁぁぁ!!美味いー♡いくらでも食べれちゃうー♡」
後ろから覗き込むように猫獣人が物欲しそうにアワアワしていて可愛いw
「マスター本当に美味しいよ!久しぶりに料理で感動した!」
「ぜひライムを絞ってかけてみて下さいwこちらも合いますよ」
さらに上があるというのか!もはや疑う余地はない!
下品と言われようが、から揚げを知ってしまったら関係ないと言わんばかりにライムを上で絞ってみる
爽やかな柑橘系の香りが広がりまだ熱いから揚げに染みていく
先程までの油の爆発に鮮烈なライムの香りのシャワーが降りかかる
「あああああぁぁぁん♡美味しすぎる」
体の隅々まで染みわたる様なジューシーな肉汁とライムの酸味が全身に震えを起こす
体の細胞まで喜んでいるような大袈裟だが本当に体が喜んでる錯覚を起こすほどリナはから揚げに打ち震えた
「マスター…私が生きてきて今まで食べた鶏肉料理で一番うまいよ」
「良かったです・・・最初元気がなさそうに見えたけど、元気が出てきて嬉しいですよ」
「実は本当に元気がなかったんだが、吹き飛んだよ…最近ずっとダルさが止まらなくて色々あって気落ちもしてて身体に力をつけようと肉料理はたくさん食べていたんだが…あんまり効果なくて」
「ダルさと気落ち…肌のつやもあまりよくないな…」マスターがじっと私を見つめながら呟いている
「もしかしたら最近肉ばかり食べて、野菜やフルーツ等はほとんど食べてなかったのではないですか?」
「よく分かったね!そうなんだよ…肉が好きなのもあるが…私は冒険者だから肉を食べて力をつけようと・・・」
「壊血病かもしれませんよ」
「壊血病…?何だいそれは…?」
船乗り病ともいわれるいわゆるビタミンC不足でおこる病だ…慢性的なダルさ、うつ、歯茎や髪の毛、肌のトラブル等の長期間の栄養の偏りで起こる事を説明すると
「まさに今の私じゃないか…間違った食事でより悪い方にいってたんだな」
「壊血病は食事の改善で治ります!ライムや柑橘系フルーツ、バランスのいい野菜を入れた料理も食べれば10日ほどで治りますよ」
マスターいわくおそらく初期症状なのだろうと…早めに気づけて良かった
「マスターありがとう…命の恩人だよ!私の名前はリナ。マスターの名前を教えてくれ、この恩は必ず返したい」
「命の恩人は大袈裟ですよ…名前はハルといいます…たまにご飯でも食べに来てください・・・
それで充分嬉しいです」
「わかった!まかせておけ!!とにかく本当にありがとう!そして・・・恥ずかしいんだが、から揚げとエールのおかわりをくれないか?」
「もちろん喜んで!!いろいろな野菜を使ったサラダも良かったら一緒に食べて下さい」
「から揚げとライムだけでは流石に治らんか!」リナが笑いながら言うと
「それだけじゃ今までと同じにゃ!」ミャオが少し怒りながら笑う
店の中に笑い声が響いた
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