40 / 53
第3章 咲き誇る竜花と大龍の意志 料理屋「○」拡大成長編1
レジェンド達のエクササイズ〜美容と美食と美酒の宴〜3
しおりを挟む
土曜日の夜、リナ、ジーク、バッツ、リュカ、ティグ、シルバーの6人は奥の小上がりで料理を待っていた・・・
ティグさんは律儀に日本酒を持参してくれて、嬉しい事に3本と、どうやら焼酎らしき酒も3本持って来てくれたので俺はテンション爆上がり!今日は張り切って作ってご馳走を喜んでもらおう
「お待たせしてすいません!今日の料理はすっぽん料理がメインになりますので、是非楽しんで明日のクエストに向けて力をつけて頂きたいです」
「わぁ初めて聞きます・・・すっぽん料理ってなんですか?」
リュカさん以外の人には食材までは言ってない
「とりあえず先入観なしで食べて頂きたいので食材は最後に教えますね」
・・・俺はニコニコして説明すると皆んなは楽しみが増したのか、ワクワクしながら笑顔になる
リュカさんは食材の中味を知っている為か1人だけ澄ました神妙な顔をしている
今日はコースメニューをわざわざ紙に書いて作ったので、皆んなの見える所に置いておく
やはり特別感が出る
まずはこちらをどうぞ!
すっぽんの串焼き、唐揚げ、玉子豆腐です
「わぁ、凄い綺麗な料理!」
驚くのも無理はない
実はすでに昨日迄にモノタ=ロウさんから和食に合いそうな異国の鍋や皿や籠、飾物、箸置きや綺麗な塗り箸を沢山買っちゃっていたので、明らかに今までと違う華やかな雰囲気の料理も出来るようになっていた
串焼きは綺麗に3点盛りにして中央に、小さめの籠に天紙を引き、唐揚げを乗せる
ガラス製の器に入った玉子豆腐はすっぽん出汁と玉子で蒸した一品、
それに海老の赤とエンドウの緑を乗せて、トロミをつけた薄口のすっぽん餡をかけて完成
実にテーブルの上が映える
皆も料理自体の美しさと綺麗な盛り付けに感動している
「こんなの宮廷でも見た事も食べた事ないですよ・・・」
「マスター・・・ちょっと気合い入り過ぎじゃないか?」
「めちゃくちゃ美味そうだけど、高そうー」
「まぁまぁ細かい事は気にせず食べて下さい・・・その為に作ったので!」
「では遠慮なく・・・」
ティグさんが先陣を切って串焼きを食べる
皆は反応を見る為かティグさんを観ている
ティグさんはみるみる笑顔溢れ
「・・・これは美味いぃ!マスターの料理は全部間違いないけど、別格だなあ!おい」
「ありがとうございます!」
・・・皆んなもそれを見て安心したのか次々と食べ始め笑顔が増えていく
「この玉子豆腐・・・すっぽんの出汁が
効いてて餡とも相性抜群ですねー」
「唐揚げもプリプリして美味しい、ウッドバードのから揚げとは全く別物なんですね・・・あっちも好きだけど、これも大好きになりそう」
・・・皆んな興奮しながら上機嫌だ
リュカさんもやけに静かだけど美味しく食べて満足しているようだ・・・凄く静かに興奮しながら噛み締めててなんか怖いけど・・・
「次はすっぽんの天麩羅です、塩かツユにつけてどうぞ・・・食べてる間にお鍋の準備もしちゃいますね、失礼します」
「ハァン・・・天麩羅も美味しい・・・同じ揚げ物でも全く違う感触で・・・ツユ最高」
「いや塩で食べるのもザクザク感が残って美味いですよー」
・・・塩派かツユ派の論争も起きているから楽しんで貰えているようだ
「ずっとここで食べて呑んで暮らしたい・・・」
シルバーさんは余程仕事のストレスが凄いのか、顔色も変えずにひたすら飲みながら料理を味わっている
「鍋は具材に火が通ったら食べれるのでポン酢やタレでお召し上がり下さい・・・最後に出汁で雑炊も作るので、出汁は少し残しておいてくださいね」
・・・皆の視線が鍋に集中している
待ちきれない餌を待つツバメの雛達みたいで思わずクスッと笑う
鍋の蓋から良い匂いが漏れる
間もなく蒸気が溢れて蓋がカタカタ言っている
「完成です!蓋を開けます」
・・・蓋を開けると蒸気がモワッと上に立ち上がり、さらに美味そうな匂いが立ち広がる
「わぁ!!」
・・・歓声が上がるほど観ていても楽しいようだ
この国は本当に料理を食べる事の楽しみ方を忘れてしまった国だとはいえ、こうやって皆んなで食べるとやはり心は喜ぶモノなのだと再認識した
「すっぽんの鍋は凄くプルプルですね」
「そうなんです!このプルプルがコラーゲンという成分を含んでいるので、めちゃくちゃ肌に良いです、というかすっぽん自体が物凄い栄養価の高い健康食品だし、完全美容食材ですね」
・・・完全美容食材と聞いた女性陣の動きと勢いはとても早くバッツとジークは乗り遅れたようで
「おいおい俺とジーク一切れずつしか食えてねぇぞ」
「そこは4人の美女に囲まれているのだから我慢して下さいね」
シルバーさんの笑顔にバッツさんは諦めたようだ
こっそりリナさんはジークさんに一切れ恥ずかしそうにあーんしている
・・・ジークさんも恥ずかしそうに笑顔で食べる
「おい?ちゃっかり熱々な事してんじゃねぇ・・・羨まし過ぎて堪んないんだが」
ティグさんに突っ込まれて2人はさらに頬を染める
・・・可愛い2人だ
少しだけ後押ししようかな
「皆さんお酒飲まれますよね?苦手な人います?」
「あっ俺あんまり飲めないんだよ・・・」
意外にもティグさんが手を上げる
「分かりました!他の人は大丈夫ですね?」
・・・俺は貰った日本酒と浄化した生き血を混ぜた飲み物を5人に、ティグさんにはジュースでだす
「これは苦手な人もいるので無理にとは言いませんが、生き血を使った料理です、もちろんこれも美容に良いし、男性の精力剤としても使われる栄養価の高い飲み物です」
「生き血・・・でも美容に良いなら試してみます」
「さすがに俺でも生き血は飲んだ事ないぜ」
「・・・精力剤・・・」
皆んなが一斉に生き血を飲み干す
「これが料理って言うんだから凄いよな」
「何だかジワジワ身体が火照る感じがする・・・」
「身体には良い物ですので、じっくり効いてくると思います・・・では締めの雑炊に行きます」
俺は残しておいた出汁を使い雑炊をつくり皆さんに振る舞う
「すき焼きの時も雑炊は美味しかったけど、すっぽんの雑炊は出汁が濃厚で奥深いからまた美味しいですね」
「すっぽんを丸ごと食べているような錯覚してしまうね」
「いやぁこんな豪勢な決起会は凄いな!毎回やりたいくらいだよー」
「皆さん本当に満足頂けたようで本当にこちらも嬉しい限りです・・・明日もよろしくお願いしますね」
「おう任せてくれよマスター!」
「食った分はしっかり働きますよ!」
「終わったらまたすっぽん食べたいくらいだよ」
「しかし・・・今更だけどすっぽんって何なんだい?」
「私も商人としてそれなりに知識は有りましたが初めて聞きましたよ?」
「あー答えは亀ですよ・・・亀」
「亀ってどこで買ったんですか?」
「いや買ってないです・・・獲ってきましよ」
「どこで?」
「山岳ダンジョンの奥の方です」
「・・・ん?山岳ダンジョンの奥の方・・・?」
「マスター・・・まさか・・・その亀って甲羅になんか着いて無かった・・・?」
「あーそれは取って有ります、鍋には入って無いですよ」
「いや、そこじゃなくて・・・その着いてた物って・・・まさか・・・」
「あーミスリルですね」
「???」
ほぼ全員ポカンとしてる
・・・ここで初めてリュカさんが口を開き、
「ミスリルタートルじゃよ」
「えええええ??!!!」
「ミスリルタートルの鍋じゃ!お前たちの腹に入ったのはおそらく時価白金貨10枚は超える大物じゃぞ・・・明日、どれだけの働きで返さなきゃいかんのかのう?楽しみじゃわ」
リュカさんは皆んなの驚愕した顔を見て今日一番の笑顔で喜んでいる
・・・時価1,000万?そんなにこっちでは価値があるのか?でも多分ミスリルが高いんだろうな・・・
リュカさんの少し意地悪なドッキリに皆んな恐れ慄いてる
「ミスリルタートルを食べるなんて・・・」
「白金貨10枚アワワワ」
「信じらんねぇ」
「俺はマスターに足を向けて寝れねー」
「一体いくら払えば良いんですか・・・?」
「大丈夫です・・・いつも通りの飲んだ金額だけで!すっぽんは試食の意味もあったのでサービスですよ」
「いやいやいや、それは有難いけど・・・マスター心臓に悪いからそういうのは早めに言ってくれよー」
「どうじゃ、いつも儂がマスターに驚かされとるのを経験してみて・・・規格外じゃろう?」
「マスター今度何かしらやる時は必ず先に確認取って下さいね」
「・・・はい・・・自重します」
皆んなが俺に半ば呆れたような笑顔になる
・・・うーむ自重って言ったけど難しいかもなーとりあえずいつも通り頑張ろう
俺は明日に向けて気持ちを整えるのであった
ティグさんは律儀に日本酒を持参してくれて、嬉しい事に3本と、どうやら焼酎らしき酒も3本持って来てくれたので俺はテンション爆上がり!今日は張り切って作ってご馳走を喜んでもらおう
「お待たせしてすいません!今日の料理はすっぽん料理がメインになりますので、是非楽しんで明日のクエストに向けて力をつけて頂きたいです」
「わぁ初めて聞きます・・・すっぽん料理ってなんですか?」
リュカさん以外の人には食材までは言ってない
「とりあえず先入観なしで食べて頂きたいので食材は最後に教えますね」
・・・俺はニコニコして説明すると皆んなは楽しみが増したのか、ワクワクしながら笑顔になる
リュカさんは食材の中味を知っている為か1人だけ澄ました神妙な顔をしている
今日はコースメニューをわざわざ紙に書いて作ったので、皆んなの見える所に置いておく
やはり特別感が出る
まずはこちらをどうぞ!
すっぽんの串焼き、唐揚げ、玉子豆腐です
「わぁ、凄い綺麗な料理!」
驚くのも無理はない
実はすでに昨日迄にモノタ=ロウさんから和食に合いそうな異国の鍋や皿や籠、飾物、箸置きや綺麗な塗り箸を沢山買っちゃっていたので、明らかに今までと違う華やかな雰囲気の料理も出来るようになっていた
串焼きは綺麗に3点盛りにして中央に、小さめの籠に天紙を引き、唐揚げを乗せる
ガラス製の器に入った玉子豆腐はすっぽん出汁と玉子で蒸した一品、
それに海老の赤とエンドウの緑を乗せて、トロミをつけた薄口のすっぽん餡をかけて完成
実にテーブルの上が映える
皆も料理自体の美しさと綺麗な盛り付けに感動している
「こんなの宮廷でも見た事も食べた事ないですよ・・・」
「マスター・・・ちょっと気合い入り過ぎじゃないか?」
「めちゃくちゃ美味そうだけど、高そうー」
「まぁまぁ細かい事は気にせず食べて下さい・・・その為に作ったので!」
「では遠慮なく・・・」
ティグさんが先陣を切って串焼きを食べる
皆は反応を見る為かティグさんを観ている
ティグさんはみるみる笑顔溢れ
「・・・これは美味いぃ!マスターの料理は全部間違いないけど、別格だなあ!おい」
「ありがとうございます!」
・・・皆んなもそれを見て安心したのか次々と食べ始め笑顔が増えていく
「この玉子豆腐・・・すっぽんの出汁が
効いてて餡とも相性抜群ですねー」
「唐揚げもプリプリして美味しい、ウッドバードのから揚げとは全く別物なんですね・・・あっちも好きだけど、これも大好きになりそう」
・・・皆んな興奮しながら上機嫌だ
リュカさんもやけに静かだけど美味しく食べて満足しているようだ・・・凄く静かに興奮しながら噛み締めててなんか怖いけど・・・
「次はすっぽんの天麩羅です、塩かツユにつけてどうぞ・・・食べてる間にお鍋の準備もしちゃいますね、失礼します」
「ハァン・・・天麩羅も美味しい・・・同じ揚げ物でも全く違う感触で・・・ツユ最高」
「いや塩で食べるのもザクザク感が残って美味いですよー」
・・・塩派かツユ派の論争も起きているから楽しんで貰えているようだ
「ずっとここで食べて呑んで暮らしたい・・・」
シルバーさんは余程仕事のストレスが凄いのか、顔色も変えずにひたすら飲みながら料理を味わっている
「鍋は具材に火が通ったら食べれるのでポン酢やタレでお召し上がり下さい・・・最後に出汁で雑炊も作るので、出汁は少し残しておいてくださいね」
・・・皆の視線が鍋に集中している
待ちきれない餌を待つツバメの雛達みたいで思わずクスッと笑う
鍋の蓋から良い匂いが漏れる
間もなく蒸気が溢れて蓋がカタカタ言っている
「完成です!蓋を開けます」
・・・蓋を開けると蒸気がモワッと上に立ち上がり、さらに美味そうな匂いが立ち広がる
「わぁ!!」
・・・歓声が上がるほど観ていても楽しいようだ
この国は本当に料理を食べる事の楽しみ方を忘れてしまった国だとはいえ、こうやって皆んなで食べるとやはり心は喜ぶモノなのだと再認識した
「すっぽんの鍋は凄くプルプルですね」
「そうなんです!このプルプルがコラーゲンという成分を含んでいるので、めちゃくちゃ肌に良いです、というかすっぽん自体が物凄い栄養価の高い健康食品だし、完全美容食材ですね」
・・・完全美容食材と聞いた女性陣の動きと勢いはとても早くバッツとジークは乗り遅れたようで
「おいおい俺とジーク一切れずつしか食えてねぇぞ」
「そこは4人の美女に囲まれているのだから我慢して下さいね」
シルバーさんの笑顔にバッツさんは諦めたようだ
こっそりリナさんはジークさんに一切れ恥ずかしそうにあーんしている
・・・ジークさんも恥ずかしそうに笑顔で食べる
「おい?ちゃっかり熱々な事してんじゃねぇ・・・羨まし過ぎて堪んないんだが」
ティグさんに突っ込まれて2人はさらに頬を染める
・・・可愛い2人だ
少しだけ後押ししようかな
「皆さんお酒飲まれますよね?苦手な人います?」
「あっ俺あんまり飲めないんだよ・・・」
意外にもティグさんが手を上げる
「分かりました!他の人は大丈夫ですね?」
・・・俺は貰った日本酒と浄化した生き血を混ぜた飲み物を5人に、ティグさんにはジュースでだす
「これは苦手な人もいるので無理にとは言いませんが、生き血を使った料理です、もちろんこれも美容に良いし、男性の精力剤としても使われる栄養価の高い飲み物です」
「生き血・・・でも美容に良いなら試してみます」
「さすがに俺でも生き血は飲んだ事ないぜ」
「・・・精力剤・・・」
皆んなが一斉に生き血を飲み干す
「これが料理って言うんだから凄いよな」
「何だかジワジワ身体が火照る感じがする・・・」
「身体には良い物ですので、じっくり効いてくると思います・・・では締めの雑炊に行きます」
俺は残しておいた出汁を使い雑炊をつくり皆さんに振る舞う
「すき焼きの時も雑炊は美味しかったけど、すっぽんの雑炊は出汁が濃厚で奥深いからまた美味しいですね」
「すっぽんを丸ごと食べているような錯覚してしまうね」
「いやぁこんな豪勢な決起会は凄いな!毎回やりたいくらいだよー」
「皆さん本当に満足頂けたようで本当にこちらも嬉しい限りです・・・明日もよろしくお願いしますね」
「おう任せてくれよマスター!」
「食った分はしっかり働きますよ!」
「終わったらまたすっぽん食べたいくらいだよ」
「しかし・・・今更だけどすっぽんって何なんだい?」
「私も商人としてそれなりに知識は有りましたが初めて聞きましたよ?」
「あー答えは亀ですよ・・・亀」
「亀ってどこで買ったんですか?」
「いや買ってないです・・・獲ってきましよ」
「どこで?」
「山岳ダンジョンの奥の方です」
「・・・ん?山岳ダンジョンの奥の方・・・?」
「マスター・・・まさか・・・その亀って甲羅になんか着いて無かった・・・?」
「あーそれは取って有ります、鍋には入って無いですよ」
「いや、そこじゃなくて・・・その着いてた物って・・・まさか・・・」
「あーミスリルですね」
「???」
ほぼ全員ポカンとしてる
・・・ここで初めてリュカさんが口を開き、
「ミスリルタートルじゃよ」
「えええええ??!!!」
「ミスリルタートルの鍋じゃ!お前たちの腹に入ったのはおそらく時価白金貨10枚は超える大物じゃぞ・・・明日、どれだけの働きで返さなきゃいかんのかのう?楽しみじゃわ」
リュカさんは皆んなの驚愕した顔を見て今日一番の笑顔で喜んでいる
・・・時価1,000万?そんなにこっちでは価値があるのか?でも多分ミスリルが高いんだろうな・・・
リュカさんの少し意地悪なドッキリに皆んな恐れ慄いてる
「ミスリルタートルを食べるなんて・・・」
「白金貨10枚アワワワ」
「信じらんねぇ」
「俺はマスターに足を向けて寝れねー」
「一体いくら払えば良いんですか・・・?」
「大丈夫です・・・いつも通りの飲んだ金額だけで!すっぽんは試食の意味もあったのでサービスですよ」
「いやいやいや、それは有難いけど・・・マスター心臓に悪いからそういうのは早めに言ってくれよー」
「どうじゃ、いつも儂がマスターに驚かされとるのを経験してみて・・・規格外じゃろう?」
「マスター今度何かしらやる時は必ず先に確認取って下さいね」
「・・・はい・・・自重します」
皆んなが俺に半ば呆れたような笑顔になる
・・・うーむ自重って言ったけど難しいかもなーとりあえずいつも通り頑張ろう
俺は明日に向けて気持ちを整えるのであった
129
あなたにおすすめの小説
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
異世界でホワイトな飲食店経営を
視世陽木
ファンタジー
定食屋チェーン店で雇われ店長をしていた飯田譲治(イイダ ジョウジ)は、気がついたら真っ白な世界に立っていた。
彼の最後の記憶は、連勤に連勤を重ねてふらふらになりながら帰宅し、赤信号に気づかずに道路に飛び出し、トラックに轢かれて亡くなったというもの。
彼が置かれた状況を説明するためにスタンバイしていた女神様を思いっきり無視しながら、1人考察を進める譲治。
しまいには女神様を泣かせてしまい、十分な説明もないままに異世界に転移させられてしまった!
ブラック企業で酷使されながら、それでも料理が大好きでいつかは自分の店を開きたいと夢見ていた彼は、はたして異世界でどんな生活を送るのか!?
異世界物のテンプレと超ご都合主義を盛り沢山に、ちょいちょい社会風刺を入れながらお送りする異世界定食屋経営物語。はたしてジョージはホワイトな飲食店を経営できるのか!?
● 異世界テンプレと超ご都合主義で話が進むので、苦手な方や飽きてきた方には合わないかもしれません。
● かつて作者もブラック飲食店で店長をしていました。
● 基本的にはおふざけ多め、たまにシリアス。
● 残酷な描写や性的な描写はほとんどありませんが、後々死者は出ます。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
異世界勇者のトラック無双。トラック運転手はトラックを得て最強へと至る(トラックが)
愛飢男
ファンタジー
最強の攻撃、それ即ち超硬度超質量の物体が超高速で激突する衝撃力である。
ってことは……大型トラックだよね。
21歳大型免許取り立ての久里井戸玲央、彼が仕事を終えて寝て起きたらそこは異世界だった。
勇者として召喚されたがファンタジーな異世界でトラック運転手は伝わらなかったようでやんわりと追放されてしまう。
追放勇者を拾ったのは隣国の聖女、これから久里井戸くんはどうなってしまうのでしょうか?
異世界ネットスーパー始めました。〜家事万能スパダリ主夫、嫁のために世界を幸せにする〜
きっこ
ファンタジー
家事万能の主夫が、異世界のものを取り寄せられる異世界ネットスーパーを使ってお嫁ちゃんを癒やしつつも、有名になっていく話です。
AIと一緒に作りました。私の読みたいを共有します
感想もらえたら飛んで喜びます。
(おぼろ豆腐メンタルなので厳しいご意見はご勘弁下さい)
カクヨムにも掲載予定
転生したら無自覚に世界最強になっていた件。周りは僕を崇めるけど、僕自身は今日も日雇い仕事を探しています。
黒崎隼人
ファンタジー
トラックに轢かれ異世界に転生した元サラリーマンの星野悠。
彼に与えられたのは「異常な魔力」と「無自覚に魔術を使う能力」。
しかし自己評価が低すぎる悠は、自分のチート能力に全く気づかない。
「困っている人を助けたい」――その純粋な善意だけで、魔物を一撃で消滅させ、枯れた大地を蘇らせ、難病を癒してしまう。
周囲が驚愕し、彼を英雄と崇めても、本人は「たまたまです」「運が良かっただけ」と首を傾げるばかり。
これは、お人好しな青年が、無自覚なまま世界を救ってしまう、心温まる勘違いと奇跡の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる