予想外な展開は期待してません

おんちゃん

文字の大きさ
24 / 47
3章

イベントが開始されたらしいです④

しおりを挟む
夏だぁー!海だぁぁー!!山だぁぁぁーー!!


ついに夏休みが始まりました、あの気だるい猛暑の学校に通わなくてもいいのです。何して遊ぶ話題のアニメをイッキ見する?いいえそんな暇などありません…夏にはヲタク達の聖地と言われたあのイベントがあるのです、お気に入りのサークルさんの場所確認から物販の下調べまで念入りに事前確認作業など課題は沢山なのですが…





「母上折り入ってお話があります…」


「あら~亜香里どうしたの?ハッ!!ママではなく母上呼び、改まったその口調なかなかに込み入った話みたいね…」




家事の為つけていたエプロンをするりと外し私の座る対面のソファーに腰掛ける。

みっ君のお世話に沢山の家事仕事、その手を止めてまで聞いて貰う事に少し気も引けるが私の決意を聞いて欲しいのだ、そして師匠に助言求めてよりスキルアップを望む




「私 小野亜香里は一世一代の勝負をする事にしました。師匠の母上には決意表明と助言を頂きたく貴重なお時間を頂戴しました。」


「ふむ…この時期に決意表明…現役を退きはしたが過去の戦歴経験も豊富な我に助言を乞うとは良い判断だ。そして中々に切羽詰まった表情をなさっておりますな主…」


「時期?たまたまこの時期だったのですが、母上殿じつは…」




私はこの夏休みの間に乙女ゲームのパラメーターで例えるなら魅力スキルを高め、魅惑的な女性へと変貌する計画をたてていた。つまり干物女子の私が女子力アップを企ている、所詮モブ娘なので磨いたところで綺麗なモブ娘程度だとは思うが、愛しきピヨ男さんを奪われない為にも現状維持のままでは赤子のてをひねる勢いでヒロインに奪われてしまう…


彼女は容姿端麗、可憐で庇護欲をそそる雰囲気まで兼ね備えている。すでに最強なのだがだめ押しとばかりにラッキースキルゲ・ー・ム・の・強・制・力・まで…


最強チート過ぎて勝算0%だが…



『ようこそ!キラキラ恋愛高等学園へ♪』

~貴方が桃色レンジャーになるまでの甘い学園生活~


はい…ひどいゲームタイトルです…


それもヒロインは桃色レンジャーになるのかい?

くっついたヒーローによって必殺技とか変化するの?

とかとか色々突っ込み所満載ですが、敢えてここはスルーし、物語上ではイエローことカイン先輩はリア充チャラ男のくせに実は童貞だったという衝撃的真実があります。


でも現実はチャラ男から程遠く、いや真逆のヲタク道を突き進み私と出会いました。一応私もカインルートのモブ娘なので関連はあるとは思うのですが、カイン先輩は童貞ではなかった、30歳になったら魔法が使えると伝承のある童貞では無かった…


拘束・睡姦・痴漢プレーなどなど様々なプレーを私で実践されておりますし、体験者の私としては彼は中々の手練れであると証言できます。

ピヨ男さんのゴールドフィンガーに翻弄されズブズブに蕩けさせられ夢の世界へランデブー♪



また話が反れました、つまりは乙女ゲームのキャラクターとは随分かわっておりそしてヒロインとの出会いイベント前にモブ娘と付き合っているエピソードなど無かったのです。

チート最強ヒロイン白鳥さんですが、物語通りでないこの世界ならば私が努力すれば頑張ればピヨ男さんを奪われないのかもしれません…




「初陣だからな、まずは不満だが市販の物に頼るかな…男装か…いや主の乳房を強調する下乳が強調される衣装も有りだな…」


「えっ…ママ何言ってるの?」


「夏の聖地…あの戦場でついに亜香里もコスプレイヤーに…ママは応援するわ!!」


「えっえっえええええええーー!いやいや…」


「最初は勇気が必要よね…でも大丈夫ママがついてる」



ママにガシリと手を繋がられ、なぜだかやる気がみなぎっているよこの母親…



「確かに女子力アップの伝授と、ダイエットの協力をお願いしようとは思ってましたが…ナイナイ無いよぉぉぉーー!コスプレレイヤーさんなんて天上世界の住人達、神様・女神様がするから魅力的なんであって…」


「亜香里何言ってるの!!その作品を愛する者達が集いその愛を表現するのがコスプレレイヤーさん達なの、容姿よりも愛よ作品を愛する心なのよ…!」




熱い…熱いよぉ…外じゃないのに室内なのに、ママからの熱が凄くて暑苦しい。

違う違うと首を横に振り必死に否定すれば、な~んだぁ~つまんないのって顔でガッカリするママ…普通娘がコスプレするって言ったら止めるので無いのかい…?



「亜香里が女子アップか…すっかりお年頃ね。カイン君の為かしらね、ママもパパに惚れ直して貰う為にダイエットしようかしら♪」




何言ってるんだか…いい歳こいてパパはママにベタ惚れで、子供達の前でも行ってらっしゃいチューとハグを忘れない、酷い時なんて二人でお風呂に入ろうとする。みっ君の耳を塞いだり、目を塞いだりする私の身にもなってくれ…



「ふふふふ~私ね夢だったのよ娘と化粧品みたりお洒落な洋服を探したり…あと下着を選ぶ日が…純粋可憐でいくか…エロ小悪魔でいくか…これが悩み所ね」


「しっ…した…下着ぃぃぃ」


「ひとまずダイエットから開始するわよ!!今日から私は優しいママから、熱血鬼教師に変貌をとげる…あかり殿の初陣に勝利をもたらす為、死ぬ気で着いてこられよ…」



ママいったい何のキャラなの!?

初陣って何…なんのよ…



魅力スキル上げる為、亜香里の仲間にママが加わった…


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです

沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...