Passing 〜僕達の「好き」〜

*花*

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①猫耳パーカー男子 〈白宵 時雨〉

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景瑠高校に来て、何だかんだ1週間くらい経った。今のところ好調に、楽しく学校生活を過ごしている。だんだんこの雰囲気にも慣れてきていた。
まず、話せる友達が何人か出来た。って言っても全員女の子なんだけどね。中には、「どうやったらそんな綺麗な肌になるの?」とか「メイクのやり方教えて~」などと聞いてくる子もいた。その度に私は、メイクや美容についての話をした。流行については、あまり知らなかったから、周りにも聞いて、メモをしていた。自分にとって、参考になるからね。
昼食もグループの輪に入って食べていた。部活は入っていない。周りから誘われることもあったけど、「どうしよう」とか「考えとくね」とか言って、はぐらかしていた。

部活かぁ~……どうすればいいんだろう。入った方がいいのかな?

月曜日の放課後。この間は休みだった昊明も、今日は部活があるらしい。

……あ、そう言えば、昊明の入っている部活、聞いてなかったなぁ……

何なのだろう。小・中学校では、文化系の部活に入ってたけど……今もそうなのかな?それとも、一転して運動系に入ったのかな?私は様々な部活を思い浮かべてみた。運動神経抜群で、勉強も成績がいい昊明には、どれもぴったりだ。やっぱり分からないな。

窓の外の景色を見つめながら、考えていた。外は薄暗い雲に覆われていて、雨がぽつり、ぽつりと少し降っていた。私は帰り支度を済ませ、教室の電気を消した。特に何も無い月曜日、私は1人で長い廊下を歩いた。いつもなら話し声が聞こえて、ガヤガヤと騒がしいけど、今はしーんと静まり返っている。「何か、静かでいいな」なんて思いながら、のんびりと歩いていた時だった。
後ろから「時雨ちゃーん」と私の名前を呼ぶ、ちょっと高めの声が聞こえてきた。思わず振り返ってみると、やや遠くに男の人が立っていた。それも、2人で。私が気づいたことに気づくと、そばまで駆け寄ってきた。急に起きたことに私はオドオドと戸惑っていると、2人組の1人が、元気で、ラフで軽々しい口調で、こう言ってきた。

「あれれ……?キミ、白宵 時雨ちゃんじゃないの?」
「え、えぇ……そうですけど……」
「あ!やっぱり!!そうだよね!あ、まだ名前も言ってないのに……ビックリしたよね?ボクの名前は、ほし楓羽ふうわ。よろしくね♪」
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