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9. 擬似再現してみよう!
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「ただいま~」
「おかえり、早かったじゃん」
「おう、思ったより効率的に出来てな」
「それで?」
やはり、妹ならば兄のことは大体わかるのか、何をしたのかある程度分かるようだった。
ピクッ…こういう時だけ目を輝かせやがって…はぁ、全く…
「そんなに倒していない」
「どうせ、お兄の事だからゴブリンもスキルMAXまで上げたんでしょ?」
「うっ…はぁ、お前には敵わないな。2、3万くらいだ。
スキルは、棒術・挑発・チャージの3つ。
スキル内容を見ても詳しくは分からないから、今後の先頭でちょいちょい試していこうかと思ってる」
「なら、ちょっと来て」
そう言うと芽衣は、いつもやっているRPGのゲームを開いた。
「なんだ?」
「このゲームの…サブキャラの、えっと…いたいた、ちょっと見てて。
棒術は、純粋に棒系の装備を使用する際、攻撃力とかを上昇させたり、熟練の動きっぽく修正が入りやすくなったりする感じだね。
ただ、もちろんそれは使用者によって使いこなせるかどうかは別って感じ。
んで、今から見せるのは、このゲームでの私のサブキャラ…
ジョブはタンカーの騎士なんだけど、挑発とチャージの動きを再現出来る」
「はぁ!?なんでそんな…」
「ゲームでは、定番って意味だよ。
えっとね、挑発を先に撃つけど、スキルの発動時はエフェクトが出るからよく見てて」
「お、おう」
そう言うと芽衣は、説明交じりにゲームキャラを操作し始めた。
「まず、挑発で敵のターゲットを集める。
んで、タンカーの仕事は、基本的には敵のヘイトを集めること。
こうすることで、味方の攻撃が通しやすくなるからね。
まぁ、今回はソロなんだけど…その場合、敵の攻撃に合わせて盾を構えつつ、一気に前に踏み込む…!
これが、ゲームでのパリィの意味。相手の体勢を崩せるけど、現実でも可能なはずだよ。
難しいから、する人はあんまり居ないけど…
お兄なら、出来るよね?」
「ぐっ…見てろ?直ぐに会得してやる」
彼は負けず嫌いだからか、"俺なら出来る"その言葉に反応して、必ずこの技術を会得すると誓った。
「んで、そしたら相手のスキが出来たうちに…まぁ、今回は剣術スキルのチャージスラッシュっていうスキルなんだけど…いわゆる、溜め攻撃。
これを発動して…相手に攻撃」
「なるほど…ヒット&アウェイでも良いから、相手の体勢を崩してから…」
「そ、これが基礎的な挑発とチャージの使い方だね。
他にも教えてほしいことがあれば、こういう知識は沢山持ってるからいつでも聞いてね?
その代わり…」
「はぁ…情報料か。小遣いupってわけね」
妹が兄を理解するならば、とでも言うべきか…兄もすぐに、妹の言いたいことを理解し、すぐに2人で幾らか決め始めた。
「貢献してるんだし、別にいいでしょ?」
「はぁ…分かった分かった。
今の小遣いは幾らだったか…」
「5000円」
「月だったよな?んー、なら…月1万でどうだ」
「ん、それで良いよ」
「はぁ…全く、成長したな」
「それとさ、お兄。お願いがあるんだけど…」
そして、小遣いの競り合いが終わると芽衣は、俺に言葉を少し濁しながらも"願い事"をした。
「なんだ?」
「携帯、そろそろ欲しいなぁって」
「新しいのか?」
「うん」
「…ん、分かった。んじゃ、取り敢えず金が溜まってからな」
「うん!ありがと!」
「おかえり、早かったじゃん」
「おう、思ったより効率的に出来てな」
「それで?」
やはり、妹ならば兄のことは大体わかるのか、何をしたのかある程度分かるようだった。
ピクッ…こういう時だけ目を輝かせやがって…はぁ、全く…
「そんなに倒していない」
「どうせ、お兄の事だからゴブリンもスキルMAXまで上げたんでしょ?」
「うっ…はぁ、お前には敵わないな。2、3万くらいだ。
スキルは、棒術・挑発・チャージの3つ。
スキル内容を見ても詳しくは分からないから、今後の先頭でちょいちょい試していこうかと思ってる」
「なら、ちょっと来て」
そう言うと芽衣は、いつもやっているRPGのゲームを開いた。
「なんだ?」
「このゲームの…サブキャラの、えっと…いたいた、ちょっと見てて。
棒術は、純粋に棒系の装備を使用する際、攻撃力とかを上昇させたり、熟練の動きっぽく修正が入りやすくなったりする感じだね。
ただ、もちろんそれは使用者によって使いこなせるかどうかは別って感じ。
んで、今から見せるのは、このゲームでの私のサブキャラ…
ジョブはタンカーの騎士なんだけど、挑発とチャージの動きを再現出来る」
「はぁ!?なんでそんな…」
「ゲームでは、定番って意味だよ。
えっとね、挑発を先に撃つけど、スキルの発動時はエフェクトが出るからよく見てて」
「お、おう」
そう言うと芽衣は、説明交じりにゲームキャラを操作し始めた。
「まず、挑発で敵のターゲットを集める。
んで、タンカーの仕事は、基本的には敵のヘイトを集めること。
こうすることで、味方の攻撃が通しやすくなるからね。
まぁ、今回はソロなんだけど…その場合、敵の攻撃に合わせて盾を構えつつ、一気に前に踏み込む…!
これが、ゲームでのパリィの意味。相手の体勢を崩せるけど、現実でも可能なはずだよ。
難しいから、する人はあんまり居ないけど…
お兄なら、出来るよね?」
「ぐっ…見てろ?直ぐに会得してやる」
彼は負けず嫌いだからか、"俺なら出来る"その言葉に反応して、必ずこの技術を会得すると誓った。
「んで、そしたら相手のスキが出来たうちに…まぁ、今回は剣術スキルのチャージスラッシュっていうスキルなんだけど…いわゆる、溜め攻撃。
これを発動して…相手に攻撃」
「なるほど…ヒット&アウェイでも良いから、相手の体勢を崩してから…」
「そ、これが基礎的な挑発とチャージの使い方だね。
他にも教えてほしいことがあれば、こういう知識は沢山持ってるからいつでも聞いてね?
その代わり…」
「はぁ…情報料か。小遣いupってわけね」
妹が兄を理解するならば、とでも言うべきか…兄もすぐに、妹の言いたいことを理解し、すぐに2人で幾らか決め始めた。
「貢献してるんだし、別にいいでしょ?」
「はぁ…分かった分かった。
今の小遣いは幾らだったか…」
「5000円」
「月だったよな?んー、なら…月1万でどうだ」
「ん、それで良いよ」
「はぁ…全く、成長したな」
「それとさ、お兄。お願いがあるんだけど…」
そして、小遣いの競り合いが終わると芽衣は、俺に言葉を少し濁しながらも"願い事"をした。
「なんだ?」
「携帯、そろそろ欲しいなぁって」
「新しいのか?」
「うん」
「…ん、分かった。んじゃ、取り敢えず金が溜まってからな」
「うん!ありがと!」
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