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10. ハンターショップ
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「…さて、今日は1日休んで装備を見に行こうか」
そう言って彼は早朝から、管理局の内部にあるハンターショップへと向かった。
ハンターショップがあれば、戦闘面は安全だろうけど、俺に合った装備があるかどうかは怪しいなぁ…取り敢えず、今は棒術があるから棒系のアイテムが拡張できるならあれば良いけど…そもそも、棒系のアイテムって奴になにがあるんだ?
「うーん、なにか良い方法はないかなぁ…」
うん?…あれ、なんだここ。ハンターショップではありそうだが…
「え、スキルオーブが売ってる!?」
なんと、ハンターショップでスキルオーブを売っている場所があった。
と言っても、売れ残りのように一つだけポツンと置いているだけだったが…
…このスキルオーブは…えっと?スキル鑑定!?なっ…そんな貴重なスキルオーブが売ってるのか!?
「あ、あの…すみません。このオーブって…」
「ああ、それは売れ残り。スキル鑑定ってあんまり重宝されてないからさ」
「え??そうなんですか?」
「そうそう。そもそも、スキルって詳細表示してくれるでしょ?だから、必要ないだろって言う人が殆どでさ。
私も、最初のスキルで物品鑑定っていう商売向けのスキル貰って、これは別に良いかなって思ってて。
でも、想像以上に売れないんだよね~…ねぇ、安くするから貰ってくれない?」
「ちなみに幾らですか?」
「10万」
…ギリ、足りるよな…うーん、これなんか気になるし…買っておくか。
「分かりました」
そう言って俺は、スキル鑑定のオーブを購入した。
「まじ!?ありがと!」
『適正不足の為、使用できません』
しかし、購入したスキルは適正が必要なのか使えなかった為、妹なら出来るだろうということで持って帰ることにした。
…よし、妹に押し付けよう。さてと…これで金が無くなったわけだし、そもそもコボルトって実際そこまで手強いわけでもないらしいしなぁ…よし、脳死でボコすか。
「んじゃま、早速…行くとしますか」
そう決めて、一旦スキルオーブはストレージに仕舞い、ダンジョンへと行くと、受付の人から呼び止められた。
「そういえば、品川様」
「どうしました?」
「カードの更新はしないのですか?」
「更新?」
「ああ、説明がまだでしたか。
カードは、更新することで、1度攻略済みの階層をスキップできる機能を持っています。
その為、早川様ならば3階層に直ぐに転移できる形となります」
「なるほど…それって、緊急時の離脱も…」
「可能です」
「それなら、お願いします」
どうやら、ハンターになる際に貰ったハンターカードの更新の話だった様だ。
そして、俺は、効率と緊急時の安全を考慮して更新をすることにした。
何事も、危険に対しての予防は大事だしな…
「かしこまりました…完了しました」
「ありがとうございます」
「使い方は、右にスライドして、行きたい階層をタップするだけです」
「なるほど、簡単ですね。それでは…3階層に」
そうして、カードを使って3階層へと俺は転移した。
すると、入り口のすぐ近くにコボルトが一体ハグれたのか立っていて、嗅覚によるものか直ぐにこちらに気付き、飛びかかってきた。
…さて、行こうか。コボルトは…見つけた。うっ…やっぱ気付かれているな。
「確か、嗅覚が犬みたいに発達しているんだったか。
てことは、匂いで特定された訳だな…うーん、これはどうしたらいいのか…
まぁ、気にせず戦っていこう。
コボルトの鎧を見る限り…装備を付けているとはいえ、守っているのは基本的に上半身のみ…
んでもって、首から上・腰から下は守っていない。
となると…うん、触手で拘束して…そっから、顔面を殴れば…」
《EXP:137/200》
「えー…スキルオーブは…お!これは良さげ!
剣術スキルと嗅覚強化…嗅覚強化はオンオフ切り替えられるが一応パッシブっぽいな」
なるほど…これは確かに便利だ。獣の匂いで場所が直ぐに特定出来る…
「うげっ…3匹…あ、そういやさっきのコボルトのドロップは…お、盾と剣が落ちてるな…なら…早速、パリィとやらを試してみよう」
そう言って彼は早朝から、管理局の内部にあるハンターショップへと向かった。
ハンターショップがあれば、戦闘面は安全だろうけど、俺に合った装備があるかどうかは怪しいなぁ…取り敢えず、今は棒術があるから棒系のアイテムが拡張できるならあれば良いけど…そもそも、棒系のアイテムって奴になにがあるんだ?
「うーん、なにか良い方法はないかなぁ…」
うん?…あれ、なんだここ。ハンターショップではありそうだが…
「え、スキルオーブが売ってる!?」
なんと、ハンターショップでスキルオーブを売っている場所があった。
と言っても、売れ残りのように一つだけポツンと置いているだけだったが…
…このスキルオーブは…えっと?スキル鑑定!?なっ…そんな貴重なスキルオーブが売ってるのか!?
「あ、あの…すみません。このオーブって…」
「ああ、それは売れ残り。スキル鑑定ってあんまり重宝されてないからさ」
「え??そうなんですか?」
「そうそう。そもそも、スキルって詳細表示してくれるでしょ?だから、必要ないだろって言う人が殆どでさ。
私も、最初のスキルで物品鑑定っていう商売向けのスキル貰って、これは別に良いかなって思ってて。
でも、想像以上に売れないんだよね~…ねぇ、安くするから貰ってくれない?」
「ちなみに幾らですか?」
「10万」
…ギリ、足りるよな…うーん、これなんか気になるし…買っておくか。
「分かりました」
そう言って俺は、スキル鑑定のオーブを購入した。
「まじ!?ありがと!」
『適正不足の為、使用できません』
しかし、購入したスキルは適正が必要なのか使えなかった為、妹なら出来るだろうということで持って帰ることにした。
…よし、妹に押し付けよう。さてと…これで金が無くなったわけだし、そもそもコボルトって実際そこまで手強いわけでもないらしいしなぁ…よし、脳死でボコすか。
「んじゃま、早速…行くとしますか」
そう決めて、一旦スキルオーブはストレージに仕舞い、ダンジョンへと行くと、受付の人から呼び止められた。
「そういえば、品川様」
「どうしました?」
「カードの更新はしないのですか?」
「更新?」
「ああ、説明がまだでしたか。
カードは、更新することで、1度攻略済みの階層をスキップできる機能を持っています。
その為、早川様ならば3階層に直ぐに転移できる形となります」
「なるほど…それって、緊急時の離脱も…」
「可能です」
「それなら、お願いします」
どうやら、ハンターになる際に貰ったハンターカードの更新の話だった様だ。
そして、俺は、効率と緊急時の安全を考慮して更新をすることにした。
何事も、危険に対しての予防は大事だしな…
「かしこまりました…完了しました」
「ありがとうございます」
「使い方は、右にスライドして、行きたい階層をタップするだけです」
「なるほど、簡単ですね。それでは…3階層に」
そうして、カードを使って3階層へと俺は転移した。
すると、入り口のすぐ近くにコボルトが一体ハグれたのか立っていて、嗅覚によるものか直ぐにこちらに気付き、飛びかかってきた。
…さて、行こうか。コボルトは…見つけた。うっ…やっぱ気付かれているな。
「確か、嗅覚が犬みたいに発達しているんだったか。
てことは、匂いで特定された訳だな…うーん、これはどうしたらいいのか…
まぁ、気にせず戦っていこう。
コボルトの鎧を見る限り…装備を付けているとはいえ、守っているのは基本的に上半身のみ…
んでもって、首から上・腰から下は守っていない。
となると…うん、触手で拘束して…そっから、顔面を殴れば…」
《EXP:137/200》
「えー…スキルオーブは…お!これは良さげ!
剣術スキルと嗅覚強化…嗅覚強化はオンオフ切り替えられるが一応パッシブっぽいな」
なるほど…これは確かに便利だ。獣の匂いで場所が直ぐに特定出来る…
「うげっ…3匹…あ、そういやさっきのコボルトのドロップは…お、盾と剣が落ちてるな…なら…早速、パリィとやらを試してみよう」
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