上 下
59 / 105

58. 目覚め

しおりを挟む
「うぐっ…こ、ここは…」

あれから、何時間経ったのだろうか。そう思うくらいに、長い時間眠り続けていたことが分かる程身体が強ばっていた。

〚5日ほど眠っていたぞ〛

孫悟空が悲しそうにそう告げられ、事の重大さを直ぐに理解した。
通常、ダンジョンゲートは、解放されてから3日以内にクリアしなければダンジョンブレイクが発生する。
その為、それまでにクリアしなければいけないのだが…

〚安心しろ。このダンジョンは、4体の仙人だけが住まうダンジョンだ。
その為、ダンジョンブレイクは起きていない〛

孫悟空が、こちらの感情を読み取ったかのように少し優しく微笑みながら、そう告げる。
だが、それならばあの悲しげな顔はなんだったのだろうか…

「取り敢えず、現状を確認しよう。
なんで俺は倒れた?」

孫悟空に俺は、説明を求めた。
原因は恐らく…と言うより、間違いなくこれだろうというのは理解していた。
しかし、それらを引き起こした原因は全く分からなかったからだ。
だが…現状を整理し、落ち着きを取り戻したいという意思も密かに隠していた。

〚仙気が突然膨大に増えたからな。
そのせいで、肉体がその重圧に耐えきれず、肉体が一時的に機能を停止していたのだ。
ただまぁ、その間…小僧の力を使い、心臓を強制的に動かしていてな。
仙気も魔力も、既にほぼ消費しきっているのだ〛

「いや、全然大丈夫だ。寧ろ、ありがとうな」

本当に、感謝しかない。仙気と魔力は、時間経過でいずれ回復する。
だが、命が尽きればその時点で意味は無い。
その為、孫悟空が行った救命措置は俺にとって、感謝しきれない程の行いだったのだ。

「さて…それじゃあ、休憩するかぁ…」

〚うむ。そうした方が良い〛

俺のスキル的に、こういった敵のいない場所で回復に集中するならば、楽な体勢を取って瞑想に集中する方が回復が早い。
その為、その場に座り、直ぐに瞑想として心を無にして集中した。

〚(ふぅむ…やはり、集中力がとてつもなく高い。
瞑想は、通常の人間ならば心を無にする程度…
だが、小僧は…自身の心を器と捉え、その器を無意識の内に操っている。
先程の仙桃により、器が小僧の魂と一体化しているのもあり、凄まじい速度で回復していっているな…)〛

「…ん、よし。取り敢えずある程度は回復したかな」

それにしても、大分回復が早くなっているな…
俺としては嬉しい限りだが…少しステータスを見てみるか。

そう思い、俺はすぐさま?心の中で"ステータス"と唱え、自身のステータスを表示した。

《品川 隼人》
【ステータス】
《Lv》23
《EXP》0/2300
【能力値】
《HP》189
《MP》100
《STR》186
《DEF》75
《RES》85
《DEX》150
《AGI》200
《LUK》230
【スキル】
《レアアイテム確定解体・9》
《ストレージ・112》
《水魔導師・25》
《土魔法・3》
《身体軟化・10》
《触手操作・10》
《孫悟空・350》
《英雄王・2》
《覇王・2》
《剣鬼・130》
《聖騎士・45》
《甲戦王・3》
《槍術・1》
《杖術・1》
《盾術・10》
《信念の光・1》
《悪夢か正夢か・1》
《甲羅召喚・1》
《甲武・104》
《挑発・10》
《チャージ・10》
《地図化・3》
《生気の心眼・5(進化可能)》
《真実の瞳・3》
《鍛炎眼・8》
《嗅覚強化・100》
《追跡・50》
《索敵・50》
《隠蔽・1》
《瞑想・10》
《体力回復・8》
《魔力回復・8》
《超速再生・-》
《偽装・1》
《勇敢・5》
《司令塔・10》
《配属化・1》
《鍛冶・8》
《鍛冶場召喚・4》
《生産場召喚・1》
《分解・10》
《抽出・10》
《想像設計図・2》
《異種語解読・1》
《呪いの黒腕・100》
《祝いの白腕・100》
《黒腕武装・5》
《白腕武装・5》
《蒸気機関・10》
《自己燃焼・10》
《火霊身・230》
《硬化・100》
《共鳴・10》
《神託・10》
《超育成・1》
《栄養精製・1》
【耐性】
《呪い・3》
《即死・2》
《毒・2》
《麻痺・2》
《魔封・2》
《封印・2》
【称号】
《スライムキラー》
《ゴブリンキラー》
《コボルトキラー》
《解放者》
《仙人》

「あ、仙人になってる!」
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

チート無しの異世界転移

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:333pt お気に入り:1

戦国一の職人 天野宗助

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:69

自由奔放なプレイヤー!〜VRゲームでも気ままに攻略します?〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:181

処理中です...