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59. 弐之仙人
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「…さて、それじゃあ先へ進もう」
そう意気込み、先を見る。
とても…長い橋だ。筋斗雲でショートカットした際は、直線だったからか短く感じたが、こうして見れば、数十キロはあるだろう。
〚さて、それではここからは応用編だ。
まずは、この橋。通常ならば、乗るだけで橋が壊れてしまうだろう。
だが、仙気を見に宿した状態で、自身の存在を薄くする。
そうすることで、肉体の重みが殆どなくなり、歩いても問題なくなる。
これは、軽功と呼ばれる技だ〛
存在を、薄くする?
確かに、見本を見せてくれた孫悟空の存在は薄れていた。
それはまるで、隠密スキルかのように、集中して見なければ全く見えぬ程だった。
だが、存在を薄くする…それは、理解し難い技であり、俺には全くといっていいほど分からなかった。
〚む…そうだな…ならば、こうしよう。
小僧、仙気で肉体全てを覆い、お主がよく見る"オーラ"を外に出さないイメージをしろ〛
オーラを外に出さず、肉体だけを覆う…
孫悟空は、俺の顔を見て気がついたかのように如く、分かりやすいようにコツを説明してくれた。
そして、その通りに行っていくと、少しずつ、肉体に仙気が結びついていくのが見えた。
そして、肉体全てを覆うことが出来た、が…よく注意してみてみると、少しずつ仙気が外に漏れているようだった。
〚イメージは、そうだな…蓋をするイメージだ〛
外に出ている仙気に対し、蓋を閉めるようにイメージを強くしていく。
すると、外に出ていた仙気が少しづつ、内側へと押し込まれていき、最終的にはしっかりと肉体から離れずに保てていた。
「ど、どうだ?」
なんとか言われた通りに仙気を押さえ込み、恐る恐る孫悟空に確認の為に問い合わせる。
すると、孫悟空笑みを浮かべながら
〚そのまま橋を進め〛
そう答えた。
俺は、その支持に従い恐る恐る足を踏み出した。
すると、孫悟空が先程実演してくれたように、橋が揺れることなく、まるで俺自身が羽根のように軽くなったのでは無いかと思う程、スラスラと渡れるようになった。
〚まぁ、及第点ではあるな。あとは、ひたすら練習をして、発動をもっと早くすることだ〛
とはいえ、上仙である孫悟空にとってそれは当たり前のことだった様で、"及第点"ということになった。
そうしてゆっくりと進み…遂に、次の仙人の元に辿り着いた。
「壱之仙人を倒し者よ、次は我が相手をしよう」
そう、少しばかり大きな声で戦場に足を踏み入れた瞬間に声を掛けてきたのは、通常よりも一回りほど大きな白い虎だった。
そう意気込み、先を見る。
とても…長い橋だ。筋斗雲でショートカットした際は、直線だったからか短く感じたが、こうして見れば、数十キロはあるだろう。
〚さて、それではここからは応用編だ。
まずは、この橋。通常ならば、乗るだけで橋が壊れてしまうだろう。
だが、仙気を見に宿した状態で、自身の存在を薄くする。
そうすることで、肉体の重みが殆どなくなり、歩いても問題なくなる。
これは、軽功と呼ばれる技だ〛
存在を、薄くする?
確かに、見本を見せてくれた孫悟空の存在は薄れていた。
それはまるで、隠密スキルかのように、集中して見なければ全く見えぬ程だった。
だが、存在を薄くする…それは、理解し難い技であり、俺には全くといっていいほど分からなかった。
〚む…そうだな…ならば、こうしよう。
小僧、仙気で肉体全てを覆い、お主がよく見る"オーラ"を外に出さないイメージをしろ〛
オーラを外に出さず、肉体だけを覆う…
孫悟空は、俺の顔を見て気がついたかのように如く、分かりやすいようにコツを説明してくれた。
そして、その通りに行っていくと、少しずつ、肉体に仙気が結びついていくのが見えた。
そして、肉体全てを覆うことが出来た、が…よく注意してみてみると、少しずつ仙気が外に漏れているようだった。
〚イメージは、そうだな…蓋をするイメージだ〛
外に出ている仙気に対し、蓋を閉めるようにイメージを強くしていく。
すると、外に出ていた仙気が少しづつ、内側へと押し込まれていき、最終的にはしっかりと肉体から離れずに保てていた。
「ど、どうだ?」
なんとか言われた通りに仙気を押さえ込み、恐る恐る孫悟空に確認の為に問い合わせる。
すると、孫悟空笑みを浮かべながら
〚そのまま橋を進め〛
そう答えた。
俺は、その支持に従い恐る恐る足を踏み出した。
すると、孫悟空が先程実演してくれたように、橋が揺れることなく、まるで俺自身が羽根のように軽くなったのでは無いかと思う程、スラスラと渡れるようになった。
〚まぁ、及第点ではあるな。あとは、ひたすら練習をして、発動をもっと早くすることだ〛
とはいえ、上仙である孫悟空にとってそれは当たり前のことだった様で、"及第点"ということになった。
そうしてゆっくりと進み…遂に、次の仙人の元に辿り着いた。
「壱之仙人を倒し者よ、次は我が相手をしよう」
そう、少しばかり大きな声で戦場に足を踏み入れた瞬間に声を掛けてきたのは、通常よりも一回りほど大きな白い虎だった。
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