11 / 35
本編
強い力
しおりを挟む
「そうだなぁ…強さを求めんるのなら学力は必要ねぇんじゃねぇか?」
「何で稼ぐかまだ決まってないんだぞ?」
「稼ぐならそうだな…やっぱ冒険者か商会じゃないか?」
「冒険者か…確かにそれなら戦闘だけで生きれるしな」
「んじゃ、そんなお前に必要なものをやる。お前のスキルは強奪なんだろ?なら、当然だが魔法も使えるわけだ」
「だが、魔法の素質を持っているやつ以外は魔力を持ってないんじゃないのか?」
「それなら冒険者は魔法使いしか居ないことになるだろ。冒険者に登録する時はカードに血を垂らすんだが、それは血に混ざってるその人の魔力を読み取り登録するんだ。つまり、誰にも魔力はあるってことだ」
「なら、俺にもあるのか?そんな感じはしないが…」
「もちろんあるぞ。そもそも、スキルってのは加護から成り立つもんだ。魔法使いなら魔神、剣士なら剣神みたいな感じだな。
んで、その加護が魔力を使える量まで増幅させてくれている。だから魔法使いはそのスキルを持った時から魔法が使えるようになる。
逆に言えば、魔法が使えるようになるまで魔力を増やせば誰でも魔法が使えるってことだ。そして、お前は現に今、火魔法…加護で言えば魔神と火神だな。その2人の加護を強奪したから持っていることになる。
つまり、既に魔法が使える段階に…ってのはまあ、嘘なんだが」
「…強奪するのはあくまで相手の素質であり、能力値自体は盗めないってことか」
「そういうことだ。訓練でも、スキルには強奪が発動しても技術はお前自身が練習しないと完璧にはならなかっただろ?それと同じで、能力値や技術は全部お前の努力の問題だ」
「努力か…問題ないな。それで、魔力を増やすにはどうすれば良いんだ?」
「簡単だ。すっからかんになるまで使いまくれば増える。萎んだスポンジに大量の水を入れたら体積が増えるのと同じ原理でな」
「なるほど…使えば良いのか」
「ああ、だが気を付けろよ?お前の魔力は少ないから直ぐに枯渇する。んで、枯渇したら一時的に気絶するからな」
「分かった。取り敢えず暫くの間は部屋でやっておけば良いんだな」
さてと、それじゃあ部屋に行って魔力を使ってみるか。
「あ、それとな。別の方法でもある程度なら増やすことが出来るぞ。魔力を身体の中で循環させまくる。こっちは魔力を消費しねぇから気絶の心配もない。だが、限界も勿論ある」
「…なら、先にそっちをしよう。まずは魔力を感じる所からだな」
血液にも魔力は含まれているって言っていた。なら、血液をより強く意識した上で血液以外のものに意識を変える…
それを血管を通して循環させて…
「…ふぅ、こんな感じか」
「…へぇ、お前素質あるぞ。初めてでそこまで掴めるとはな」
『魔力Ⅱ 循環を覚えました。』
「ん?魔力Ⅱ?Ⅰは?」
「Ⅰは操作だ。本来なら、外に放出するのが先だからな。少しだけ出したら覚えるんじゃねぇか?」
「少しだけ…放出…ふぅぅ…こ、これキツイな。頭痛てぇ」
『魔力Ⅰ 操作を覚えました。』
「お、来たな。これで後は使いまくればいいのか?」
「ああ、そうだな」
集中して…全身の魔力を動かすように…
「おい、そろそろ暗くなってきたぞ」
「…ん?うおっ!もうこんなに暗くなってたのか!」
「かなり集中してたみてぇだな」
「…ああ、そうだろうな。自分でも驚く位集中してたからな」
でも…おかげでちゃんと分かるようになったな。
『魔力Ⅲ 感知を覚えました。』
「お~、なんか増えたな」
「魔力感知か、お早い成長で」
「ん?なんか来るな…変な気配だな?」
『気配察知を覚えました。』
「おいおい、こんな夜に不穏だな。あの衛兵かなり重傷だぞ。誰か呼びに行った方が良いな」
「お父さんを呼んでこようか。嫌な予感がする」
『直感を覚えました。』
「何で稼ぐかまだ決まってないんだぞ?」
「稼ぐならそうだな…やっぱ冒険者か商会じゃないか?」
「冒険者か…確かにそれなら戦闘だけで生きれるしな」
「んじゃ、そんなお前に必要なものをやる。お前のスキルは強奪なんだろ?なら、当然だが魔法も使えるわけだ」
「だが、魔法の素質を持っているやつ以外は魔力を持ってないんじゃないのか?」
「それなら冒険者は魔法使いしか居ないことになるだろ。冒険者に登録する時はカードに血を垂らすんだが、それは血に混ざってるその人の魔力を読み取り登録するんだ。つまり、誰にも魔力はあるってことだ」
「なら、俺にもあるのか?そんな感じはしないが…」
「もちろんあるぞ。そもそも、スキルってのは加護から成り立つもんだ。魔法使いなら魔神、剣士なら剣神みたいな感じだな。
んで、その加護が魔力を使える量まで増幅させてくれている。だから魔法使いはそのスキルを持った時から魔法が使えるようになる。
逆に言えば、魔法が使えるようになるまで魔力を増やせば誰でも魔法が使えるってことだ。そして、お前は現に今、火魔法…加護で言えば魔神と火神だな。その2人の加護を強奪したから持っていることになる。
つまり、既に魔法が使える段階に…ってのはまあ、嘘なんだが」
「…強奪するのはあくまで相手の素質であり、能力値自体は盗めないってことか」
「そういうことだ。訓練でも、スキルには強奪が発動しても技術はお前自身が練習しないと完璧にはならなかっただろ?それと同じで、能力値や技術は全部お前の努力の問題だ」
「努力か…問題ないな。それで、魔力を増やすにはどうすれば良いんだ?」
「簡単だ。すっからかんになるまで使いまくれば増える。萎んだスポンジに大量の水を入れたら体積が増えるのと同じ原理でな」
「なるほど…使えば良いのか」
「ああ、だが気を付けろよ?お前の魔力は少ないから直ぐに枯渇する。んで、枯渇したら一時的に気絶するからな」
「分かった。取り敢えず暫くの間は部屋でやっておけば良いんだな」
さてと、それじゃあ部屋に行って魔力を使ってみるか。
「あ、それとな。別の方法でもある程度なら増やすことが出来るぞ。魔力を身体の中で循環させまくる。こっちは魔力を消費しねぇから気絶の心配もない。だが、限界も勿論ある」
「…なら、先にそっちをしよう。まずは魔力を感じる所からだな」
血液にも魔力は含まれているって言っていた。なら、血液をより強く意識した上で血液以外のものに意識を変える…
それを血管を通して循環させて…
「…ふぅ、こんな感じか」
「…へぇ、お前素質あるぞ。初めてでそこまで掴めるとはな」
『魔力Ⅱ 循環を覚えました。』
「ん?魔力Ⅱ?Ⅰは?」
「Ⅰは操作だ。本来なら、外に放出するのが先だからな。少しだけ出したら覚えるんじゃねぇか?」
「少しだけ…放出…ふぅぅ…こ、これキツイな。頭痛てぇ」
『魔力Ⅰ 操作を覚えました。』
「お、来たな。これで後は使いまくればいいのか?」
「ああ、そうだな」
集中して…全身の魔力を動かすように…
「おい、そろそろ暗くなってきたぞ」
「…ん?うおっ!もうこんなに暗くなってたのか!」
「かなり集中してたみてぇだな」
「…ああ、そうだろうな。自分でも驚く位集中してたからな」
でも…おかげでちゃんと分かるようになったな。
『魔力Ⅲ 感知を覚えました。』
「お~、なんか増えたな」
「魔力感知か、お早い成長で」
「ん?なんか来るな…変な気配だな?」
『気配察知を覚えました。』
「おいおい、こんな夜に不穏だな。あの衛兵かなり重傷だぞ。誰か呼びに行った方が良いな」
「お父さんを呼んでこようか。嫌な予感がする」
『直感を覚えました。』
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
51
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる