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龍崎財閥をアゴで使う女
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そして悪徳令嬢の様に高圧的な態度で腕を組みながら
この中で誰よりも背が低いから余計に目立つ、白鳥響の可愛い顔を
凄い目付きでジロジロと見ている岡田桜がメッチャ怖い負け犬の玲は……
*****
(ショッピングセンターの時も思ったけど……
岡田姉妹って二人とも背が高くてメッチャ怖いよね)
と思いながらココから逃げる方法を考えてみたけれど
残念な事に今の玲が立っている場所は、
お嬢様的な桜とヤンキー響の中間だったから……
「誰がヤンキーだよ!うっせーよテメェ!」
「あら いやだわ下品な響さん、
私に向かってヤンキーの言葉を出しては駄目よ。
だってバカ丸出しの貴女とこんな風に話をしていたら……
旧華族の出身である私までが、アンタみたいな無教養のバカだと思われるでしょう?」
「はぁあ~?キュー家族ってなんだよそれ!
さっぱり意味が分かんねえし…つーかそんな事よりも、
こんな騒ぎを起こした時点でバカはお前の方だと思うよ?
だって『あの』龍崎璃音を思いっ切り敵に回しているじゃん!」
「はぁああ~?どうして姉のフィアンセである璃音さんが私の敵になるのよ!」
と早くも大きな声で喧嘩を始めた女子の間に挟まれているヘタレの玲が、
得意のダッシュでココからサッサと脱出できなかった事は言うまでもないけれど、
そんな玲の目の前で、あーだこーだと盛り上がっている二つの派手なグループは……
「あのさぁ桜、そもそも私は昨日の夜に、
桜に2回もラインを送って、今日の昼休みは私の教室に来てって言ったのに、
どうして私の話を全部無視して こんな所で一条さんを苛めているのよ!
…って言うかアンタさぁ……いったいマジで何様のつもりなの?」
「何様ねぇ…じゃあ私も お聞きしますけど、
どうして私がアンタ達みたいな貧乏人の相手をしなきゃいけないの?
それと白鳥響さん?この際だから、はっきりと言わせてもらうけど……
たかがシャノワールの早瀬翔と交流がある位の事で、
桜が丘の頂点に立つ私を相手に勝てるだなんて思ってないわよねぇ。
だって岡田物産は二部上場の大企業なのよ?
それに引き換えヤクザ上がりの早瀬観光なんて、
あまりにもショボすぎて全く相手にならないわ!そもそも私の会社はね?
ずっと昔から龍崎財閥をアゴで使う事が許された、日本一の総合商社なのよ!」
とノリノリの桜が龍崎財閥をアゴで使うと豪語して、
そしてその後、ドヤ顔の桜に向かって響のヤンキー軍団が
「アゴってなんだよアゴって!
つうか『あの』龍崎璃音を昔からアゴで使っているとかさぁ、
いくら上級国民のお嬢様でも、やっぱりバカだよ この女~」
「それな!…って言うか桜が丘の頂点が誰とか、
アホみたいな話はホントどうでもいいけどさ?私が今日ココに来た理由はね?
あのバカでかい龍崎グループでトップを張ってるヤバい男を怒らせない為にも、
一条さんの事は無視した方が無難じゃね?…って事を言いたかったんだよ桜、
でもまぁ、ここまでの騒ぎを起こした以上はアチラさんも黙っていない筈だから、
バカ女のアンタは既にもう、今さら何をやっても手遅れだけどね~、アハハハハ~」
て感じで桜をバカ呼ばわりしていたら、この後いきなりどう言う訳か
「ちょっと桜!白鳥達に ここまで言われて黙ってるつもりなの?
なんか一方的に桜だけが全部悪いみたいになってきてるじゃん!」
「そうだよ桜!ヤンキーの響にバカとか言われて桜は平気なの?
桜の彼氏はオブシディアンでボーカリストをしていた有名人で、
今は龍崎コーポレーションの副社長をやっている凄い人なんでしょ?」
と変な方向に話がドンドン変わってきて……
「そうよ そうよ!桜の彼氏はメッチャ有名なんだから
サッサと彼氏を学校に呼んで、一条玲の正体を暴いてもらえばいいじゃない!
どうせこの女は一般庶民のビッチなんだから、桜の彼氏と面識なんてない訳だし、
だったら来週の体育祭にその副社長をグランドに呼んで、皆の前で公開処刑にしちゃえばいいのよ!」
こうしてめでたく玲の公開処刑が提案されたので
この発言を聞いた桜はこの後ニヤッと微笑みながら
「そうね、それはとても良い提案ね……
じゃあ今から彰さんに電話をかけて、体育祭に彼をお招きしましょうか、ウフフ」
と仲間に返事をしてすぐに、善は急げと彰に電話を掛ける為、
めっちゃ高そうなバッグの中から最新式のスマホを取り出していると、
次の瞬間、いきなり突然、どこからともなくゾロゾロと……!
*****
「おーい!やっぱ旧校舎に居たぜ~」
と野次馬的な男子生徒が倉庫の前に集まってきて
しかもこのままの勢いで
「なんで岡田が万年ぼっちの一条を呼び出してんの?」
「つーか、この倉庫ってオバケが出るとこじゃん!
じゃあまさか、オバケの正体は一条だったの~?」
「ギャハハハ~!それウケる~」
とまぁ……
こんな感じでボロクソに玲の事を叩いていたけれど、
名前も学年も分からない彼らの態度はあまりにも不謹慎で
しかもメチャメチャお子様だったから、思わず玲は心の中で
(えっとココは高校だよね…いつから小学校になったのかな?)
て事を呟いていたのに、
そんな玲に追い撃ちを掛ける桜は この後すぐに大きな声で、
「皆さん聞いて!今ここに居る3年B組の一条玲は……
私の姉の婚約者である、龍崎璃音さんを寝取った泥棒猫なのよ!
だから皆さん!私は自分の恋人である円行寺彰さんを体育祭の席に呼んで、
一条さんの有罪を洗いざらい、全校生徒の前で証言してもらう事に決めたわ!
だって龍崎コーポレーションの副社長が真実を話せば、私が嘘をついていない事の証明になるでしょう?」
と大勢の生徒に向かってドヤ顔で
自分の恋人である?円行寺彰を学校に呼び付けて
姉の婚約者である??龍崎璃音を寝取った玲を晒し者にすると宣言したので、
まだファーストキスもした事がない処女の玲(泥棒猫)は無言で下を向きながら
じゃあ今年の体育祭は欠席するしかないのかなぁ…と心で密かに呟いていた。
この中で誰よりも背が低いから余計に目立つ、白鳥響の可愛い顔を
凄い目付きでジロジロと見ている岡田桜がメッチャ怖い負け犬の玲は……
*****
(ショッピングセンターの時も思ったけど……
岡田姉妹って二人とも背が高くてメッチャ怖いよね)
と思いながらココから逃げる方法を考えてみたけれど
残念な事に今の玲が立っている場所は、
お嬢様的な桜とヤンキー響の中間だったから……
「誰がヤンキーだよ!うっせーよテメェ!」
「あら いやだわ下品な響さん、
私に向かってヤンキーの言葉を出しては駄目よ。
だってバカ丸出しの貴女とこんな風に話をしていたら……
旧華族の出身である私までが、アンタみたいな無教養のバカだと思われるでしょう?」
「はぁあ~?キュー家族ってなんだよそれ!
さっぱり意味が分かんねえし…つーかそんな事よりも、
こんな騒ぎを起こした時点でバカはお前の方だと思うよ?
だって『あの』龍崎璃音を思いっ切り敵に回しているじゃん!」
「はぁああ~?どうして姉のフィアンセである璃音さんが私の敵になるのよ!」
と早くも大きな声で喧嘩を始めた女子の間に挟まれているヘタレの玲が、
得意のダッシュでココからサッサと脱出できなかった事は言うまでもないけれど、
そんな玲の目の前で、あーだこーだと盛り上がっている二つの派手なグループは……
「あのさぁ桜、そもそも私は昨日の夜に、
桜に2回もラインを送って、今日の昼休みは私の教室に来てって言ったのに、
どうして私の話を全部無視して こんな所で一条さんを苛めているのよ!
…って言うかアンタさぁ……いったいマジで何様のつもりなの?」
「何様ねぇ…じゃあ私も お聞きしますけど、
どうして私がアンタ達みたいな貧乏人の相手をしなきゃいけないの?
それと白鳥響さん?この際だから、はっきりと言わせてもらうけど……
たかがシャノワールの早瀬翔と交流がある位の事で、
桜が丘の頂点に立つ私を相手に勝てるだなんて思ってないわよねぇ。
だって岡田物産は二部上場の大企業なのよ?
それに引き換えヤクザ上がりの早瀬観光なんて、
あまりにもショボすぎて全く相手にならないわ!そもそも私の会社はね?
ずっと昔から龍崎財閥をアゴで使う事が許された、日本一の総合商社なのよ!」
とノリノリの桜が龍崎財閥をアゴで使うと豪語して、
そしてその後、ドヤ顔の桜に向かって響のヤンキー軍団が
「アゴってなんだよアゴって!
つうか『あの』龍崎璃音を昔からアゴで使っているとかさぁ、
いくら上級国民のお嬢様でも、やっぱりバカだよ この女~」
「それな!…って言うか桜が丘の頂点が誰とか、
アホみたいな話はホントどうでもいいけどさ?私が今日ココに来た理由はね?
あのバカでかい龍崎グループでトップを張ってるヤバい男を怒らせない為にも、
一条さんの事は無視した方が無難じゃね?…って事を言いたかったんだよ桜、
でもまぁ、ここまでの騒ぎを起こした以上はアチラさんも黙っていない筈だから、
バカ女のアンタは既にもう、今さら何をやっても手遅れだけどね~、アハハハハ~」
て感じで桜をバカ呼ばわりしていたら、この後いきなりどう言う訳か
「ちょっと桜!白鳥達に ここまで言われて黙ってるつもりなの?
なんか一方的に桜だけが全部悪いみたいになってきてるじゃん!」
「そうだよ桜!ヤンキーの響にバカとか言われて桜は平気なの?
桜の彼氏はオブシディアンでボーカリストをしていた有名人で、
今は龍崎コーポレーションの副社長をやっている凄い人なんでしょ?」
と変な方向に話がドンドン変わってきて……
「そうよ そうよ!桜の彼氏はメッチャ有名なんだから
サッサと彼氏を学校に呼んで、一条玲の正体を暴いてもらえばいいじゃない!
どうせこの女は一般庶民のビッチなんだから、桜の彼氏と面識なんてない訳だし、
だったら来週の体育祭にその副社長をグランドに呼んで、皆の前で公開処刑にしちゃえばいいのよ!」
こうしてめでたく玲の公開処刑が提案されたので
この発言を聞いた桜はこの後ニヤッと微笑みながら
「そうね、それはとても良い提案ね……
じゃあ今から彰さんに電話をかけて、体育祭に彼をお招きしましょうか、ウフフ」
と仲間に返事をしてすぐに、善は急げと彰に電話を掛ける為、
めっちゃ高そうなバッグの中から最新式のスマホを取り出していると、
次の瞬間、いきなり突然、どこからともなくゾロゾロと……!
*****
「おーい!やっぱ旧校舎に居たぜ~」
と野次馬的な男子生徒が倉庫の前に集まってきて
しかもこのままの勢いで
「なんで岡田が万年ぼっちの一条を呼び出してんの?」
「つーか、この倉庫ってオバケが出るとこじゃん!
じゃあまさか、オバケの正体は一条だったの~?」
「ギャハハハ~!それウケる~」
とまぁ……
こんな感じでボロクソに玲の事を叩いていたけれど、
名前も学年も分からない彼らの態度はあまりにも不謹慎で
しかもメチャメチャお子様だったから、思わず玲は心の中で
(えっとココは高校だよね…いつから小学校になったのかな?)
て事を呟いていたのに、
そんな玲に追い撃ちを掛ける桜は この後すぐに大きな声で、
「皆さん聞いて!今ここに居る3年B組の一条玲は……
私の姉の婚約者である、龍崎璃音さんを寝取った泥棒猫なのよ!
だから皆さん!私は自分の恋人である円行寺彰さんを体育祭の席に呼んで、
一条さんの有罪を洗いざらい、全校生徒の前で証言してもらう事に決めたわ!
だって龍崎コーポレーションの副社長が真実を話せば、私が嘘をついていない事の証明になるでしょう?」
と大勢の生徒に向かってドヤ顔で
自分の恋人である?円行寺彰を学校に呼び付けて
姉の婚約者である??龍崎璃音を寝取った玲を晒し者にすると宣言したので、
まだファーストキスもした事がない処女の玲(泥棒猫)は無言で下を向きながら
じゃあ今年の体育祭は欠席するしかないのかなぁ…と心で密かに呟いていた。
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